名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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いぼの治療について

「このいぼ、もしかして人にうつる?」「いつになったら治るの…」

皮膚にできた気になるいぼは、多くの方にとって見た目の問題だけでなく、感染させてしまう不安や、なかなか治らないのではという心配を抱かせるものです。実は、いぼにはウイルス性のものから、ほくろや魚の目と見間違いやすいものまで多様な種類があり、自己判断で対処すると症状が悪化したり、適切な治療の機会を逃してしまうリスクがあります。

形成外科専門医としての豊富な経験に基づき、患者様一人ひとりのいぼの種類を正確に診断し、痛みに配慮した治療法や再発を防ぐためのケアまで、当院では最適な解決策をご提案しています。この記事では、いぼの種類や原因、そして最新の治療法について詳しく解説。あなたのいぼの悩みを解決する第一歩を、ぜひ私たちと一緒に踏み出しましょう。

あなたのいぼはどれ?種類と原因を知る3つのポイント

いぼは、多くの患者様にとって見た目の問題だけでなく、「人にうつるのでは?」といった不安や、「なかなか治らないのでは?」という心配を抱かせる皮膚のトラブルです。ご自身のいぼがどのようなタイプなのかを正確に知ることは、適切な治療へ進むための大切な第一歩となります。当院では、形成外科専門医、そして美容外科専門医としての深い知識と豊富な経験に基づき、患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせた最適な診断と治療をご提案しています。まずは、いぼの種類と、その原因について正しく理解していきましょう。

いぼの種類と見分け方 皮膚科医が解説

いぼと一口に言っても、実はさまざまな種類があります。それぞれ見た目や発生しやすい部位、原因が異なります。大きく分けて「ウイルス性」と「非ウイルス性」のいぼが存在することをご存じでしょうか。これらの違いを知ることが、ご自身のいぼを正しく理解する上で非常に重要です。

ここでは、代表的ないぼの種類と、その特徴的な見分け方について解説します。

  • 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
    • 最も一般的なウイルス性のいぼです。
    • 手足の指、顔、体など、体のどこにでも現れます。
    • 表面がザラザラとしていて、硬く盛り上がっていることが特徴です。
    • 足の裏にできたものは「足底疣贅(そくていゆうぜい)」と呼ばれます。
    • 足底疣贅は、体重がかかるため平らになりやすく、歩行時に強い痛みを伴うことがあります。
    • 特に足底疣贅は、治療に抵抗性を示すことが多く、治りにくいという特徴も持ち合わせています。
    • これは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる足の皮膚病変です。
  • 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
    • 顔や手の甲によく見られるウイルス性のいぼです。
    • 小さく平らで、わずかに盛り上がっているのが特徴です。
    • 肌の色に近いか、少し茶色っぽい色をしていることが多いです。
    • 思春期の女性によく見られる傾向があります。
  • 水いぼ(伝染性軟属腫)
    • 主に子供に見られるウイルス性のいぼです。
    • ツルツルとした光沢のある小さな半球状で、中央が少しへこんでいるのが特徴です。
    • アトピー性皮膚炎のお子さんにできやすい傾向があります。
  • 尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)
    • 性器や肛門の周辺にできるウイルス性のいぼです。
    • 性感染症の一種であり、感染経路や治療法が他のいぼとは異なります。
  • 老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)(脂漏性角化症)
    • これはウイルス性ではない「いぼ」です。
    • 加齢とともに現れるシミのようなもので、顔や頭部、首、体にできます。
    • 色は肌色から黒色までさまざまで、表面がザラザラしたり、盛り上がったりしています。
    • 多くの人が誤解されていますが、ウイルス感染が原因ではありません。

これらのいぼは、見た目が似ているように感じるものも少なくありません。しかし、原因や適切な治療法が異なるため、ご自身で判断せずに皮膚科専門医による正確な診断を受けることが極めて重要です。形成外科専門医である当院では、豊富な経験に基づいて確実な診断を行います。

いぼの原因はウイルス感染?感染経路と広がりやすい場所

いぼの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することで発生します。このHPVは、非常に多様なウイルスです。実は、このHPVには200種類以上もの型が存在します。どの型のウイルスに感染するかによって、できるいぼの種類や、症状が現れる部位が変わってくるのです。

ウイルスは、皮膚の目に見えないほどの小さな傷口から入り込みます。そして、皮膚の細胞の中で増殖を始めます。このウイルスの増殖によって皮膚の細胞が異常に増え、盛り上がったものが、私たちがいぼと呼んでいるものです。

主な感染経路は、以下の2つに分けられます。

  • 直接接触
    • いぼがある人の皮膚に直接触れることでウイルスが感染します。
  • 間接接触
    • いぼがある人が使用したタオルやスリッパ、お風呂マット、プールの床などを介して感染することがあります。
    • 特に足の裏にできる足底疣贅は、HPVが原因で発生する皮膚病変です。
    • 環境中に広く存在するウイルスが足の皮膚から侵入することで感染しやすいと言われています。

免疫力が低下している方は、ウイルスに感染しやすかったり、感染後にいぼができやすかったりする傾向があります。一度いぼができると、自分で掻きむしってしまったり、いじってしまったりすることは大変危険です。ウイルスが自分の体の他の部位に広がり、新しいいぼができてしまう「自家接種」が起こることもあるため、注意が必要です。

いぼと間違いやすい皮膚疾患 ほくろや魚の目との違い

「もしかしていぼかな?」と思っていても、実は他の皮膚疾患である可能性も十分に考えられます。ご自身で判断すると、適切な治療の機会を逃してしまうことにもつながりかねません。ここでは、いぼと間違われやすい代表的な皮膚疾患と、その見分け方について詳しく解説します。

  • ほくろ(色素性母斑)
    • メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が増えることでできるものです。
    • いぼのように隆起するものもありますが、一般的には表面がなめらかであることが多いです。
    • 色ムラが少なく、境界がはっきりしていることが特徴です。
  • 魚の目(鶏眼)
    • 足の裏や指の間にできやすいものです。
    • 特定の場所に繰り返し摩擦や圧力がかかることで、皮膚が硬く厚くなります。
    • 中心に芯のようなものができ、歩くとこの芯が神経を圧迫して強い痛みを伴うのが特徴です。
    • ウイルス感染が原因ではないため、いぼとは根本的に異なります。
  • たこ(胼胝)
    • 魚の目と同様に、摩擦や圧迫が原因で皮膚が厚く硬くなるものです。
    • 魚の目のように中心に芯はなく、広範囲に平坦に硬くなることが多いです。
    • 通常、痛みはあまりありません。
  • 粉瘤(ふんりゅう)(アテローマ)
    • 皮膚の下に袋状のできものができるもので、内部には垢や皮脂が溜まります。
    • 中央に小さな黒い点(開口部)が見られることがあり、絞ると独特の嫌な臭いがする内容物が出てくることがあります。
  • 皮膚がん
    • まれにいぼのように見える皮膚がんも存在します。
    • 見た目だけで見分けるのは非常に困難です。
    • 形が不規則だったり、色が変化したり、急に大きくなったりするなどの特徴がある場合もあります。
    • 早期発見、早期治療が非常に重要です。

これらの病気は、形成外科専門医による正確な診断が不可欠です。少しでも気になる皮膚の症状があれば、自己判断せずに皮膚科を受診するようにしましょう。当院では、経験豊富な医師が丁寧に診察し、正確な診断へと導きます。

子供のいぼに特に注意すべき理由と家庭での対処法

お子さんのいぼは、保護者の方にとって心配の種となることが非常に多いでしょう。子供のいぼには、大人と異なるいくつかの特徴があり、特に注意が必要です。

  • 免疫機能の未発達
    • 子供はまだ免疫システムが十分に発達していません。
    • そのため、大人に比べてウイルスに感染しやすく、いぼができやすい傾向があります。
  • 感染の広がりやすさ
    • 特に「水いぼ(伝染性軟属腫)」は、肌と肌の直接的な接触だけでなく、プールやお風呂などの共用スペースで容易に感染が広がることがあります。
    • お子さんがいぼを掻いてしまうと、その手で他の部分を触ることで自分の体に広がる「自家接種」を起こしやすくなります。
    • また、兄弟や友達にもうつしてしまう可能性も高いため、注意が必要です。
  • 心理的影響
    • いぼが目立つ場所にあると、お子さんが見た目を気にしてしまいます。
    • 精神的なストレスを感じてしまうこともあります。
    • いじめの原因になる可能性も否定できません。

ご家庭での対処法としては、まず清潔を保つことが基本中の基本となります。

  • 手洗い
    • いぼを触った後はもちろん、普段からこまめな手洗いを習慣づけましょう。
    • ウイルスの拡散を防ぐために非常に効果的です。
  • 共有の制限
    • タオルや水着、おもちゃなど、いぼのある肌に触れる可能性があるものの共有は避けるようにしてください。
    • ご家族内での感染拡大を防ぐことにもつながります。
  • 保護
    • いぼを掻きむしってしまわないよう、絆創膏などで保護することも有効です。
    • ただし、密閉しすぎると皮膚がふやけてしまい、かえって悪化することもあります。
    • 適度に通気性のあるものを選ぶようにしましょう。

インターネットや口コミで、イソジン軟膏や木酢液といった民間療法が紹介されていることもありますが、これらは科学的根拠(エビデンス)が乏しいとされています。かえって皮膚を傷つけたり、いぼが悪化したりするリスクがあるものも少なくありません。お子さんの皮膚は非常にデリケートです。自己判断で治療を進めることは避け、必ず皮膚科専門医にご相談ください。当院では、お子さんの痛みや恐怖心に最大限配慮した治療法もご提案し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

いぼ治療に関するFAQ

  • Q. いぼは自然に治りますか?
    • A. ウイルス性のいぼは、免疫力が高まれば自然に治ることもあります。
    • しかし、数ヶ月から数年かかることも多く、その間に大きくなったり、他の部位に広がったりすることもあります。
    • 放置せずに早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
  • Q. いぼは人にうつりますか?
    • A. はい、ウイルス性のいぼは人にうつる可能性があります。
    • 特に直接接触や、共有物を通じて感染することがあります。
    • ご家族や周囲の人への感染を防ぐためにも、早期の治療と適切な予防策が大切です。
  • Q. いぼの治療は痛いですか?
    • A. 治療法によっては、多少の痛みを伴うことがあります。
    • 従来の液体窒素療法は、痛みを強く感じやすい治療法の一つです。
    • しかし、当院では痛みに配慮した治療法も多数ご用意しております。
    • 患者様の状態や希望に合わせて、最適な治療法をご提案します。
  • Q. いぼの治療期間はどれくらいですか?
    • A. いぼの種類、大きさ、数、体の部位、患者様の免疫力などによって大きく異なります。
    • 数回の治療で治ることもあれば、数ヶ月から半年以上の治療期間を要することもあります。
    • 根気強く治療を続けることが、完治への近道です。

いぼは、放置すると大きくなったり、数が増えたり、時には強い痛みを伴ったりすることもあります。ご自身のいぼの種類を正しく理解し、適切な治療を受けることが、いぼを早く治し、再発を防ぐための鍵となります。

形成外科専門医、美容外科専門医である当院では、患者様一人ひとりのいぼの種類、状態、年齢、生活習慣などを丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。液体窒素療法をはじめ、トリクロロ酢酸塗布療法、炭酸ガスレーザー治療など、多様な選択肢の中から、患者様にとって最も効果的で負担の少ない方法を検討します。一部の治療法は自費診療となりますが、詳細については診察時に丁寧にご説明いたします。

液体窒素凍結療法は、いぼの治療として広く知られています。しかし、この方法は痛みを伴いやすく、小さなお子さんには特に負担が大きいと感じられることがあります。また、治療に時間がかかり、治りにくいケースも少なくありません。当院では、痛みの少ない治療や早期治癒を目指す治療も積極的に取り入れています。

いぼの原因であるHPVや、治療法についてもしっかりとご説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めています。いぼに関するお悩みは、決して一人で抱え込まず、形成外科専門医である当院へお気軽にご相談ください。専門知識と豊富な経験に基づいた診断と治療で、皆様がいぼの悩みから解放されるよう、全力でサポートさせていただきます。

痛みの少ない治療も!いぼ治療の選択肢と費用

いぼができてしまい、「見た目が気になる」「痛くて困っている」「周りの人にうつしてしまうかも」と不安を感じていませんか?「早く治したいけれど、治療は痛そうで怖い」「どんな治療法があるのか、費用はどのくらいかかるのか詳しく知りたい」といったお悩みは、多くの方が抱えているものです。いぼの治療にはさまざまな方法があり、患者様のいぼの種類や発生部位、進行度、そして生活スタイルに合わせて最適な選択肢を医師と相談して選ぶことが大切です。当院では、形成外科専門医、美容外科専門医としての深い知識と豊富な経験に基づき、患者様の負担をできるだけ軽減しながら、お一人おひとりに合った効果的な治療をご提案しています。

皮膚科で受けられるいぼの主な治療法とその特徴

皮膚科では、いぼの種類や状態に応じた多様な治療法が提供されています。いぼの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによって引き起こされます。このウイルスに直接作用する特定の抗ウイルス薬は、現在のところ存在しません。そのため、いぼの治療は、いぼ自体を物理的に除去したり、免疫反応を活性化させたりすることで、ウイルス感染が広がらないようにすることを目的としています。日本皮膚科学会の尋常性疣贅診療ガイドラインでも、HPV特異的な抗ウイルス薬はなく、優先的に推奨される単一の治療法は存在しないことが示されています。

主な治療法としては、以下のものがあります。

  • 液体窒素凍結療法(保険適用):
    • 特徴: マイナス196度の液体窒素を用いていぼを瞬間的に凍結させ、
      • いぼの組織を壊死させる治療法です。
      • ウイルスが感染した細胞を取り除くことで効果を発揮します。
      • 日本皮膚科学会のガイドラインでも、「行うよう強く勧められる」推奨度Aの治療法として挙げられています。
    • 効果: 多くの種類のいぼに適用され、比較的短期間での治療効果が期待できます。
    • 当院での扱い: 広く行われている標準的な治療法として提供しています。
      • しかし、この治療は痛みを伴いやすく、特に小さなお子さんには大きな負担となることがあります。
      • 当院では、患者様の状態やご希望に合わせて、痛みに配慮した他の治療法もご提案しています。
  • トリクロロ酢酸塗布療法(自費診療):
    • 特徴: トリクロロ酢酸という特殊な酸をいぼに直接塗布し、
      • いぼの組織を化学的に融解・破壊する治療法です。
      • 周囲の健康な皮膚へのダメージを最小限に抑えながら治療します。
    • 効果: 比較的小さいいぼや、顔など痛みに敏感な部位のいぼに適しています。
      • 液体窒素療法よりも痛みが少ないと感じる方が多い傾向にあります。
    • 当院での扱い: 患者様の状態やご希望に応じて、自費診療でご提供しています。
  • 炭酸ガスレーザー治療(自費診療):
    • 特徴: 高出力のレーザー光をいぼに照射し、
      • いぼの組織を瞬間的に蒸散させて除去する治療法です。
      • 周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限に抑え、いぼをピンポイントで治療できます。
    • 効果: 難治性のいぼや、顔など目立つ部位のいぼ、
      • また治療後の傷跡をきれいにしたい場合に特に有効です。
      • 形成外科専門医として、見た目の仕上がりを重視される患者さんには、
      • 自費診療でこの治療をご提案しています。
    • 当院での扱い: 患部に局所麻酔を用いるため、治療中の痛みはほとんど感じません。
  • 内服薬(ヨクイニンなど)(保険適用):
    • 特徴: ハトムギの殻を取り除いた種子から作られる漢方薬です。
      • 皮膚の新陳代謝を高め、いぼの自然な治癒を促す効果が期待されます。
    • 効果: 即効性はありませんが、副作用が少なく、
      • 特にお子さんや痛みを避けたい方に選択されることがあります。
      • 免疫力を高める作用も期待できます。
  • 外用薬(サリチル酸など)(保険適用):
    • 特徴: サリチル酸が配合された軟膏やテープなどで、
      • いぼの硬くなった角質を柔らかくし、除去しやすくします。
    • 効果: 日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨度Aとして認められており、
      • ご家庭で継続しやすい治療法です。
      • 他の治療法と併用されることも多くあります。

いぼ治療は、患者様個々の状況に合わせて、単一の治療法だけでなく、複数の治療法を組み合わせて行うこともあります。当院では、患者様のいぼの状態を丁寧に診察し、治療法ごとのメリット・デメリットを詳しくご説明した上で、最適な治療プランを一緒に考えていきます。

治療法ごとの効果 痛み ダウンタイムの比較

いぼの治療法を選択する際には、それぞれの治療法が持つ効果や、治療に伴う痛み、そして日常生活に戻るまでのダウンタイムについて理解しておくことが大切です。特に、痛みに対する心配は、多くの方が抱える共通の不安点かと思います。

以下の表に、主な治療法ごとの特徴をまとめました。

治療法効果の現れ方痛みダウンタイム
液体窒素療法比較的速いチクチクとした痛み、治療後にジンジンとした熱感水ぶくれ・かさぶた(数日〜1週間程度)
トリクロロ酢酸塗布療法徐々に効果が出る液体窒素より比較的少ない塗布部位の赤み、薄皮がむける(数日)
炭酸ガスレーザー治療比較的速い(多くは1回で終了)局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほぼなし赤み・かさぶた(1〜2週間程度)
内服薬(ヨクイニン)緩やか(数ヶ月単位で効果を実感)なしなし
外用薬(サリチル酸)緩やか(数週間〜数ヶ月で効果を実感)なしなし

痛みについて 特に液体窒素療法は、いぼを急激に凍結させるため、チクチクとした痛みや、治療後にジンジンとした熱感を伴うことがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、この痛みが治療を継続する上での負担となることも少なくありません。日本皮膚科学会のガイドラインでも、小児のいぼ治療においては、自然に治るケースも多いため、疼痛の少ない治療法から開始し、無理をしない方針が示されています。

当院で行っているトリクロロ酢酸塗布療法は、液体窒素療法と比較して痛みが少ない傾向にあります。炭酸ガスレーザー治療は局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんど感じずに受けていただくことが可能です。治療後の痛みを軽減するための内服薬や外用薬を処方することも可能ですので、痛みに敏感な方や小さなお子さんの治療をご希望の場合は、どうぞご相談ください。東京女子医科大学附属八千代医療センター皮膚科の三石医師も、従来の液体窒素療法における痛みや治りにくさの問題点を指摘し、患者様の負担を軽減する多様な治療法を推奨しています。

ダウンタイムについて ダウンタイムは、治療後の傷が治り、日常生活に支障がなくなるまでの期間を指します。液体窒素療法では、治療部位に水ぶくれやかさぶたができ、数日から1週間程度で自然に剥がれ落ちることが多いです。炭酸ガスレーザー治療の場合も、いぼの大きさや深さによって、赤みやかさぶたが1〜2週間程度続くことがあります。これらの期間中は、患部を清潔に保ち、日焼けを避けるなどの注意が必要です。

いぼ治療にかかる費用と保険適用の有無

いぼの治療を受けるにあたり、費用面が気になる方もいらっしゃるでしょう。いぼの治療費は、選択する治療法やいぼの種類、数、大きさ、そして医療保険の適用有無によって大きく異なります。

保険適用となる主な治療法

  • 液体窒素凍結療法: 医療保険が適用されるため、自己負担割合(1割、2割、3割)に応じて費用が決まります。
    • 複数回の治療が必要な場合でも、1回あたりの費用は比較的抑えられます。
  • 内服薬(ヨクイニン): 処方薬のため、診察料と薬代に医療保険が適用されます。
  • 外用薬(サリチル酸など): 処方薬のため、診察料と薬代に医療保険が適用されます。

これらの保険診療では、国の定めた診療報酬点数に基づいて費用が計算されます。例えば、3割負担の方であれば、総医療費の30%を自己負担としてお支払いいただくことになります。

自費診療(保険適用外)となる主な治療法

当院で行っている治療の中には、以下の自費診療の治療法があります。これらは、保険診療ではカバーできない、より専門的な治療や、患者様のご希望に応じた選択肢として提供しています。

  • トリクロロ酢酸塗布療法: いぼの大きさや数によって費用が異なります。
  • 炭酸ガスレーザー治療: いぼの大きさや個数、治療範囲によって費用が変動します。

自費診療の場合、医療保険の適用はありませんが、治療法によっては保険診療よりも早く、よりきれいに治療できる可能性があります。特に顔など見た目を重視される部位の治療では、自費診療の選択肢が有効な場合もございます。

費用の目安

実際の費用については、診察によりいぼの状態を拝見した上で、どの治療法が最適か、何回程度の治療が必要かなどを判断し、詳しくご説明いたします。ご不明な点やご不安な点がございましたら、遠慮なくクリニックのスタッフまでお尋ねください。治療費についても、事前にしっかりとご納得いただいてから治療を開始いたします。

治療期間の目安と完治までの道のり

いぼ治療の期間は、いぼの種類や大きさ、数、体のどの部位にあるか、そして患者様ご自身の免疫力など、さまざまな要因によって大きく異なります。そのため、「何日で完全に治る」と一概に言うことはできませんが、一般的な目安をお伝えすることは可能です。

  • 液体窒素凍結療法: 治療間隔は通常1~2週間ごとに行われることが多く、
    • 小さないぼでも数回、大きいものや難治性のいぼでは10回以上の治療が必要になることもあります。
    • 完全にいぼがなくなるまで、数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。
  • トリクロロ酢酸塗布療法: 液体窒素療法と同様に、数回の塗布が必要となることが多く、
    • 治療間隔は1~2週間ごとが目安です。
  • 炭酸ガスレーザー治療: 通常、1回の治療でいぼを除去できることが多いですが、
    • いぼの深さや種類によっては、数週間後に残った部分を追加で治療する必要がある場合もあります。
    • 比較的短期間での効果が期待できる治療法です。
  • 内服薬(ヨクイニン): 効果が現れるまでに数ヶ月かかることが一般的で、
    • 長期間継続して服用することで効果が期待できます。
    • 特に、いぼの広がりを抑えたい場合にも有効です。
  • 外用薬(サリチル酸など): 毎日ご自宅で塗布を継続していただく必要があり、
    • 効果を実感するまでに数週間から数ヶ月かかることがあります。
    • 他の治療法と併用することで相乗効果も期待できます。

完治までの道のり いぼは見た目上なくなったように見えても、皮膚の内部にウイルスが残っていると再発する可能性があります。そのため、医師が完全に治ったと判断するまでは、根気強く治療を続けることが大切です。治療を途中で中断してしまうと、いぼが再発したり、周囲に広がったりするリスクが高まります。

特に、尋常性疣贅などのウイルス性いぼの場合、患者様の免疫力が非常に重要な役割を果たします。ストレスや疲労などで免疫力が低下していると、いぼが治りにくかったり、再発しやすかったりすることがあります。適切な治療と並行して、規則正しい生活やバランスの取れた食事を心がけることも、完治への近道となります。

治療期間について不安なことや、もっと早く治したいといったご希望がありましたら、診察時にどうぞ遠慮なく医師にご相談ください。形成外科専門医、美容外科専門医として、患者様にとって最適な治療計画を一緒に立てていきます。

市販薬や民間療法のリスクと皮膚科受診の必要性

いぼができてしまうと、「まずは自分でなんとかしたい」と考えて市販薬を試したり、インターネットで見つけた民間療法を試したりする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これらの方法にはリスクが伴う場合があり、注意が必要です。

市販薬のリスク いぼ用の市販薬には、主にサリチル酸などの角質軟化成分が含まれており、硬くなった角質を剥がれやすくする働きがあります。しかし、市販薬はすべてのいぼに効果があるわけではありません。

  • 効果の限定性: 市販薬は表面的な角質層に作用するため、
    • いぼの根元にあるウイルスにまで十分に作用しないことがあります。
    • 特に、深く根を張ったいぼや、複数個所に広がったいぼに対しては効果が限定的です。
  • 誤った使用のリスク: いぼの種類によっては、市販薬の使用がかえって症状を悪化させる可能性もあります。
    • 例えば、顔やデリケートな部位のいぼに強い薬剤を使用すると、
    • 周囲の健康な皮膚を傷つけたり、炎症を起こしたりすることがあります。
    • 皮膚が敏感なお子さんへの使用は特に慎重であるべきです。

民間療法のリスク インターネットや口コミで広がる民間療法の中には、医学的な根拠(エビデンス)が乏しいものが多く存在します。例えば、ヨウ素剤の軟膏や木酢液の使用などが挙げられますが、これらは効果が期待できないばかりか、皮膚への刺激が強く、かぶれや炎症、色素沈着などの思わぬトラブルを引き起こすリスクがあります。東京女子医科大学附属八千代医療センター皮膚科の三石医師も、エビデンスのない民間療法は採用せず、学術的根拠に基づいた治療を行うことの重要性を示しています。

皮膚科受診の必要性 最も重要なことは、ご自身のいぼが「本当にいぼなのか」を正確に診断することです。いぼと見た目が似ているけれども、全く異なる病気である可能性も少なくありません。

  • 鑑別診断の重要性: ほくろ、魚の目、たこ、粉瘤(アテローム)、脂漏性角化症(老人性いぼ)、
    • さらには皮膚がんなど、いぼと見間違いやすい皮膚疾患は数多く存在します。
    • 特に高齢者のいぼの中には、皮膚がんと区別がつきにくいものもあり、
    • 専門医による正確な鑑別診断が不可欠です。
  • 最適な治療の選択: 誤った自己判断や民間療法を続けることで、
    • 治療が遅れて症状が悪化したり、適切な治療が受けられずにいぼが広がってしまうリスクがあります。
    • 皮膚科専門医は、いぼの種類や状態を正確に診断し、
    • その方に合った最適な治療法を提案することができます。
    • 三石医師も、正しい診断と多様な治療法の中から適切な選択をすることが、
    • いぼの早期治癒と再発防止に繋がると述べています。

当院の形成外科専門医、美容外科専門医が、患者様のいぼの状態を丁寧に診察し、医学的根拠に基づいた安全で効果的な治療をご提案いたします。いぼでご心配なことがあれば、自己判断せずに、ぜひ一度ご相談にいらしてください。

いぼ治療に関するFAQ

いぼの治療に関して、患者様からよくいただくご質問とその回答をまとめました。

  • Q. いぼは自然に治りますか?
    • A. ウイルス性のいぼは、お子さんの場合など、免疫力が高まれば自然に治ることもあります。
    • しかし、数ヶ月から数年かかることも多く、その間に大きくなったり、
    • 他の部位に広がったりすることもあります。
    • 放置せずに早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
    • 特に大人のいぼは自然治癒が難しい傾向にあります。
  • Q. いぼは人にうつりますか?
    • A. はい、ウイルス性のいぼは人にうつる可能性があります。
    • 特に直接接触や、タオル・スリッパなどの共有物を通じて感染することがあります。
    • ご家族や周囲の人への感染を防ぐためにも、早期の治療と適切な予防策が大切です。
    • ご自身のいぼを掻きむしることで、体の他の部位へ広がる「自家接種」にも注意が必要です。
  • Q. いぼの治療は痛いですか?
    • A. 治療法によっては、多少の痛みを伴うことがあります。
    • 従来の液体窒素療法は、痛みを強く感じやすい治療法の一つです。
    • しかし、当院では痛みに配慮した治療法も多数ご用意しております。
    • 炭酸ガスレーザー治療では局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。
    • 患者様の状態や希望に合わせて、最適な治療法をご提案しますのでご安心ください。
  • Q. いぼの治療期間はどれくらいですか?
    • A. いぼの種類、大きさ、数、体の部位、患者様の免疫力などによって大きく異なります。
    • 数回の治療で治ることもあれば、数ヶ月から半年以上の治療期間を要することもあります。
    • 治療を途中で中断せず、医師の指示に従い根気強く続けることが完治への近道です。

いぼは、放置すると大きくなったり、数が増えたり、時には強い痛みを伴ったりすることもあります。ご自身のいぼの種類を正しく理解し、適切な治療を受けることが、いぼを早く治し、再発を防ぐための鍵となります。

形成外科専門医、美容外科専門医である当院では、患者様一人ひとりのいぼの種類、状態、年齢、生活習慣などを丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。液体窒素凍結療法をはじめ、トリクロロ酢酸塗布療法、炭酸ガスレーザー治療など、多様な選択肢の中から、患者様にとって最も効果的で負担の少ない方法を検討します。一部の治療法は自費診療となりますが、詳細については診察時に丁寧にご説明いたします。

当院では、患者様の痛みや恐怖心を最小限に抑えることを重視しています。特に、痛みに敏感な方やお子様のいぼ治療においては、痛みの少ない治療法を積極的にご提案し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。いぼの原因であるHPVや、それぞれの治療法についてもしっかりとご説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めています。いぼに関するお悩みは、決して一人で抱え込まず、形成外科専門医である当院へお気軽にご相談ください。専門知識と豊富な経験に基づいた診断と治療で、皆様がいぼの悩みから解放されるよう、全力でサポートさせていただきます。

いぼの再発を防ぐ!自宅ケアと免疫力アップの秘訣

いぼの治療が無事に終わっても、「また再発してしまうのではないか」「周囲の人にうつしてしまうのではないか」といった不安を感じる患者様は少なくありません。せっかく時間や費用をかけて治療したのに、また同じ症状に悩まされるのは精神的にもつらいものです。

形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)である当院では、いぼの治療はもちろんのこと、その後の再発予防まで一貫してサポートすることを重視しています。いぼは、治療後の適切なケアと、日々の生活習慣が再発防止の鍵を握ります。ここでは、いぼの再発を防ぎ、健やかな肌を維持するための具体的な対策と、免疫力向上の秘訣について詳しく解説いたします。

いぼ治療後の日常生活の注意点とホームケア

いぼの治療を終えた後の肌は、非常にデリケートな状態です。治療方法によって適切なケアは異なりますが、患部を保護し清潔に保つことが、いぼの再発を防ぐための大切な第一歩となります。日常生活における具体的な注意点と、ご自宅でできるホームケアについて見ていきましょう。

  • 患部を清潔に保ちましょう
    • 治療部位は、石けんで優しく洗い、常に清潔な状態を保つことが大切です。
    • ゴシゴシと強くこする洗い方は、肌を傷つけたり、残存ウイルスを広げてしまったりする可能性があるので避けてください。
    • 入浴後には、清潔なタオルで水分を丁寧に拭き取ってください。ご家族とのタオル共有は、感染予防の観点からも控えるようにしましょう。
  • 肌の保湿を心がけましょう
    • 皮膚が乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、ウイルスが侵入しやすくなります。
    • 保湿剤を塗ることで、肌のバリア機能をサポートし、健康な状態を保つことができます。
    • 特に治療後の肌は乾燥しやすいため、ワセリンやヘパリン類似物質などの保湿剤をこまめに塗布することをおすすめします。
  • 物理的な刺激を避けましょう
    • いぼは摩擦や圧迫などの物理的な刺激を受けることで、再発したり、悪化したりすることがあります。
    • 足のいぼ(足底疣贅)の場合、靴下の締め付けや、きつい靴による圧迫は避けてください。
    • 身体を洗う際のナイロンタオルでの過度な摩擦なども、肌に負担をかけるので控えましょう。
  • いぼに触らない習慣をつけましょう
    • いぼの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、接触によって感染が広がる性質があります。
    • 治療後のいぼの部位だけでなく、まだいぼができていないように見える皮膚であっても、むやみに触らないことが大切です。
    • いぼを掻きむしると、指先や爪にウイルスが付着し、他の部位への自己感染(自家接種)や、周囲の人への感染を広げてしまうリスクが高まります。
  • お子さんのいぼケアは特に慎重に
    • 小さなお子さんのいぼ治療では、痛みを伴う治療を避ける傾向にあります。
    • これは、日本皮膚科学会の「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019」でも、小児のいぼ治療は自然に治ることも多いため、疼痛の少ない治療法から開始し無理をしない方針が示されているためです。
    • 保護者の方は、お子さんが患部を触ったり掻いたりしないよう優しく見守り、必要に応じて絆創膏などで保護することも有効です。
    • お子さんの皮膚は大人よりもデリケートであることを常に念頭に置き、無理のないケアを心がけましょう。

免疫力を高めていぼを予防する生活習慣

いぼの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、私たちの日常生活の中に広く存在しています。しかし、誰もがいぼを発症するわけではありません。ウイルスに感染しても、多くの場合はご自身の免疫システムがウイルスを排除します。いぼの再発を防ぎ、そして新しくいぼができるのを予防するためには、何よりも免疫力を高めることが非常に重要です。

  • 十分な睡眠をとりましょう
    • 睡眠は、体の回復と免疫機能を維持するために欠かせない要素です。
    • 睡眠不足は、免疫力を低下させる大きな要因の一つとなります。
    • 毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつけ、質の良い睡眠を確保しましょう。
    • 大人であれば一日7~8時間の睡眠が目安とされていますが、ご自身の体調に合わせて調整してください。
  • バランスの取れた食事を心がけましょう
    • 私たちの体は、食べたものから作られています。
    • 特に、ビタミンやミネラルは免疫細胞の働きをサポートする重要な栄養素です。
    • 肉、魚、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質を摂取しましょう。
    • 加えて、野菜、果物、きのこ類、海藻類などもバランス良く摂取し、腸内環境を整えることも大切です。
    • 極端な偏食や過度なダイエットは免疫力を低下させる可能性があるため避け、規則正しい食生活を心がけてください。
  • 適度な運動を習慣にしましょう
    • ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動は、血行を促進する効果があります。
    • 血行が良くなることで、免疫細胞が活性化され、全身の免疫力向上に役立ちます。
    • 運動はストレス解消にもつながり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
    • 無理のない範囲で、ご自身の体力に合った運動を継続することが大切です。
  • ストレスをためない工夫を見つけましょう
    • 過度なストレスは、免疫機能を低下させることが多くの研究で示されています。
    • 日々の生活の中で、ご自身に合ったストレス解消法を見つけることが非常に重要です。
    • 趣味の時間を持つ、リラックスできる音楽を聴く、瞑想をするなど、心身を休ませる時間を作りましょう。
    • ストレスを上手に管理することは、免疫力を維持する上で欠かせません。
  • 体を冷やさないようにしましょう
    • 体温が下がると、免疫力も低下しやすいと言われています。
    • 特に、手足の冷えは血行不良につながり、いぼができやすい部位での免疫反応を鈍らせる可能性があります。
    • 体を温める食事や、適度な入浴、薄着を避けるなどの工夫で、体を冷やさないように心がけましょう。

「Plantar Warts: Epidemiology, Pathophysiology, and Clinical Management」という文献レビューでも、HPVは環境中に広く存在し、無症状の感染も頻繁に起こるものの、ほとんどの感染は免疫反応によって制御または排除されることが述べられています。このことから、ご自身の免疫力が高ければ、ウイルスに感染してもいぼとして発症するのを防ぐことができる可能性が高まると考えられます。

周囲への感染を防ぐための予防策と衛生管理

いぼの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、直接的な接触だけでなく、タオルやスリッパなどを介して間接的に感染が広がる性質を持っています。特に、ご家族や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、感染を広げないための予防策と衛生管理が非常に重要になります。

  • 直接的な接触を避けましょう
    • ご自身のいぼに触れた手で、体の他の部位や、他の人の体に触れることは避けてください。
    • いぼがある部位は、できるだけ露出を控え、絆創膏などで覆うようにしましょう。
    • これは、ウイルスが拡散するのを防ぐための基本的な対策です。
  • 共有物の取り扱いに注意しましょう
    • タオル、バスタオル、スリッパ、足ふきマットなど、いぼのある肌に触れる可能性のあるものは、ご家族であっても共有しないように徹底してください。
    • 特に、足の裏にできるいぼ(足底疣贅)は、皮膚の小さな傷から感染しやすいため、共同で使用する場所での注意が不可欠です。
    • 「Plantar Warts: Epidemiology, Pathophysiology, and Clinical Management」という文献でも、足底疣贅はHPVを放出し、足底内の他の部位や他の人々へ感染を広げる可能性があるとされています。
  • 公共の場所での注意点
    • プールサイド、ジムのシャワールーム、温泉の脱衣所など、素足で歩く場所には、いぼの原因となるウイルスが存在する可能性があります。
    • このような場所では、サンダルやビーチサンダルを履くなどして、直接地面に触れない工夫をしましょう。
    • また、使用後の足や手を清潔に保つことも、感染予防のために重要です。
    • 特に、免疫力が低下しやすい特定の高リスク集団では、足底疣贅の発生率が高く、それに伴う合併症のリスクも増加すると考えられています。
  • 手洗いを徹底しましょう
    • 外出後や、いぼに触れてしまった可能性がある場合は、石けんで丁寧に手洗いをしてください。
    • アルコール消毒も有効ですが、石けんによる丁寧な手洗いが基本となります。
    • 手洗いと消毒を組み合わせることで、ウイルスの除去効果が高まります。
  • お子さんへの指導を丁寧に行いましょう
    • お子さんがいぼを持っている場合は、いぼを触らないように優しく伝えましょう。
    • また、手洗いの習慣をしっかりと身につけさせることが非常に大切です。
    • お友達との共有物(タオル、水着など)にも注意するよう促し、感染拡大を防ぎましょう。

これらの予防策を実践することで、ご自身やご家族、そして周囲の方々へのいぼの感染リスクを大幅に減らすことができます。

いぼが再発した場合のサインと対処法

「せっかく治療したのに、またいぼができてしまった…」とがっかりされる患者様もいらっしゃるかもしれません。いぼは一度治っても、ウイルスが体内に残っていたり、免疫力が低下したりすることで再発することがあります。再発のサインに早く気づき、適切に対処することが、いぼの広がりを防ぎ、再びきれいに治すための鍵となります。

  • 再発のサインに気づくために
    • 小さな皮膚の盛り上がり: 以前いぼがあった場所やその近くに、ごく小さな皮膚の盛り上がりや、ザラザラとした感触が見られることがあります。いぼは非常に小さい状態から始まることが多いので、注意深く観察しましょう。
    • かゆみや違和感: いぼができる前兆として、その部位にかゆみや軽い違和感を覚えることがあります。特に、普段と違う皮膚の感覚には敏感になりましょう。
    • わずかな色の変化: 周囲の皮膚とは異なる、わずかに色が濃い、あるいは薄い点が見られることもあります。初期のいぼは、シミやほくろと見間違えることもあります。
  • 自己判断での処置は絶対に避けましょう
    • いぼが再発したと感じても、ご自身で削ったり、無理に剥がしたりすることは絶対に避けてください。
    • 自己判断での処置は、いぼを悪化させるだけでなく、他の部位への感染を広げたり、不必要な傷跡を残してしまったりするリスクがあります。
    • 特に、市販薬の使用も、診断が間違っている場合には症状を悪化させる可能性があるので、慎重な判断が必要です。
  • 早めの医療機関受診が重要です
    • 再発のサインに気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診してください。
    • 初期の段階であれば、比較的少ない回数の治療で完治することが多い傾向にあります。
    • 放置してしまうと、いぼが大きくなったり、数が増えたりして、治療に時間がかかったり、痛みを伴う治療が必要になったりする場合があります。
    • 日本皮膚科学会の「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019」でも、効果が乏しい場合は他の推奨度の高い治療法への移行やローテーションが治療アルゴリズムとして示されています。当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、漫然と一治療法に固執せず、最適な治療法をご提案いたします。
  • 当院でのいぼ治療について
    • 当院は形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、いぼの種類や大きさ、部位、患者様のご希望に合わせて、多様な治療法をご提案しています。
    • 一般的な液体窒素凍結療法(保険適用)はもちろんのこと、皮膚を保護しながらウイルスの感染部位を化学的に除去するトリクロロ酢酸塗布療法(自費診療)、そして精密な治療が可能な炭酸ガスレーザー治療(自費診療)などを実施しています。
    • 再発した場合には、以前の治療履歴も考慮し、より効果的で負担の少ない最適な方法を検討いたします。
    • 一部、自費治療となるものもありますので、詳しくはお問い合わせください。

いぼ予防接種の可能性と今後の展望

現在、いぼの予防接種として一般的に知られているのは、子宮頸がんの原因ウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンです。このHPVワクチンは、子宮頸がんだけでなく、一部のいぼ、特に性器周辺にできる尖圭コンジローマの予防にも効果があることが確認されています。では、一般的な皮膚のいぼ、例えば尋常性疣贅などに対しても、予防接種は有効なのでしょうか。

  • HPVワクチンとは
    • HPVワクチンは、特定の種類のHPV感染を予防することを目的としたワクチンです。
    • 現在、日本で主に用いられているワクチンは、いくつかのHPV型に対応しており、特に高リスク型のHPV感染による子宮頸がんや、低リスク型のHPV感染による尖圭コンジローマの予防に高い効果を発揮します。
  • 足底疣贅とHPVワクチン
    • 「Plantar Warts: Epidemiology, Pathophysiology, and Clinical Management」という文献レビューでは、足底疣贅がHPVによって引き起こされる一般的な皮膚病変であると述べられています。
    • そして、この文献は、足底疣贅の発生率が高い集団に対してHPV予防接種を行うことが、病変の拡大を制御する上で有益である可能性があると提言しています。
    • これは、HPVワクチンが、子宮頸がんだけでなく、特定の種類の皮膚いぼの予防にも役立つ可能性を示唆しており、今後の研究が期待される分野です。
  • 一般的な皮膚いぼとHPVワクチンの課題
    • 一般的な皮膚のいぼの多くは、HPVの種類の中でも、子宮頸がんや尖圭コンジローマの原因となるHPVとは異なる型によって引き起こされます。
    • そのため、現在のHPVワクチンが、すべてのいぼに対して直接的な予防効果を直接的に発揮するわけではありません。
    • しかし、HPVワクチンによって免疫系が特定のHPV型に対して強化されることで、他のHPV型の感染に対しても間接的な影響がある可能性も指摘されています。
    • また、多価ワクチンの開発により、より広範囲のいぼに対する予防効果が期待できるかもしれません。
    • いぼの予防接種に関する研究は現在も進められており、将来的に、より広範ないぼに特化した新しいワクチンが登場する可能性も考えられます。
    • 現時点では、いぼの予防接種については、ご自身のいぼの種類や生活環境、そして将来的なリスクなども含めて、専門医とよく相談することが大切です。
    • 日本皮膚科学会の「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019」でも、新規治療法の治験が計画されており、今後もガイドラインは適宜改訂されていく予定であると示唆されています。最新の情報は、随時、専門医療機関でご確認いただくことをおすすめします。

いぼは、一度治療しても再発する可能性がある厄介な皮膚疾患です。しかし、適切な治療と、日々の丁寧な自宅ケア、そして免疫力を高める生活習慣を心がけることで、再発のリスクを減らし、健やかな肌を維持することができます。ご自身のいぼの種類や状態、生活習慣に合わせた最適な予防策を私たちと一緒に見つけていきましょう。

当院では、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)としての深い経験と専門知識に基づき、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。液体窒素凍結療法、トリクロロ酢酸塗布療法、そしてより精密な炭酸ガスレーザー治療など、多様な選択肢をご用意しており、一部自費治療となるものもございます。私たちは、それぞれの治療法のメリット・デメリットを丁寧に説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めてまいります。

いぼのことでお悩みでしたら、どうぞお気軽に当院にご相談ください。専門医がしっかりと診断し、見た目の美しさと機能の両面から、いぼのない健やかな肌を取り戻すお手伝いを全力でさせていただきます。

いぼ治療に関するFAQ

Q1: いぼ治療後のシャワーや入浴はできますか? A: はい、治療後すぐにシャワーや入浴をすることは可能です。 ただし、治療部位を強くこすったり、長時間浸したりすることは避けてください。 患部を清潔に保ち、優しく水分を拭き取ることが大切です。

Q2: いぼは自然に治ることもありますか? A: はい、特に小さなお子さんのいぼや、できて間もないいぼは、ご自身の免疫力によって自然に治癒することがあります。 しかし、放置するといぼが大きくなったり、数が増えたり、他の方に感染させてしまうリスクもあります。 自己判断せず、一度専門医にご相談いただくことをおすすめします。 特に大人のいぼは自然治癒が難しい傾向にあります。

Q3: いぼ治療中に日常生活で気を付けることはありますか? A: いぼに触れない、掻かない、共有物を避けるといった基本的な衛生管理に加え、十分な睡眠とバランスの取れた食事、適度な運動で免疫力を高めることが大切です。 また、治療部位に刺激を与えないよう、衣服や靴などもゆとりのあるものを選びましょう。

Q4: 顔のいぼはきれいに治りますか?跡が残るのが心配です。 A: 顔のいぼは特に見た目に影響するため、きれいな治癒を望まれる方が多いです。 当院では、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、炭酸ガスレーザー治療など、できるだけ傷跡が目立たないような治療法もご提案できます。 いぼの種類や深さにもよりますが、きれいに治すための最善策を検討いたしますので、ご安心ください。

Q5: いぼ治療に痛みはありますか? A: 治療法によって痛みの感じ方は異なります。 液体窒素凍結療法は、治療時にチクチクとした痛みや、治療後にジンジンとした痛みを感じることがあります。 レーザー治療などでは局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。 お子さんや痛みに敏感な方には、できるだけ痛みの少ない治療法や、痛みを和らげる工夫をご提案させていただきます。

まとめ

いぼは見た目の悩みだけでなく、感染や再発の不安を伴う皮膚トラブルです。種類も多く、ほくろや魚の目など他の疾患との見分けも難しいため、自己判断は避け、専門医による正確な診断を受けることが大切です。

当院では、形成外科・美容外科専門医として、患者様一人ひとりのいぼの種類や状態に合わせ、痛みに配慮した液体窒素療法や、炭酸ガスレーザー治療など多様な治療法をご提案しています。治療後の再発予防には、適切なホームケアや免疫力アップも欠かせません。

いぼのお悩みは、決して一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。専門知識と豊富な経験で、いぼのない健やかな肌を取り戻すお手伝いを全力でさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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参考文献

  1. Witchey DJ, Witchey NB, Roth-Kauffman MM, Kauffman MK, Witchey DJ et al. Plantar Warts: Epidemiology, Pathophysiology, and Clinical Management.
  2. 三石 剛. いぼ外来のご案内(ウイルス性疣贅(いぼ)診療について).
  3. 尋常性疣贅診療ガイドライン 2019(第 1 版).
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