処女膜切開、処女膜強靭症について〜性交痛に悩まれる方へ〜
性交渉のたびに感じる、腟の入り口が裂けるような激しい痛み。挿入がうまくいかず、「パートナーに申し訳ない」「自分は女性として欠陥があるのでは」と、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいませんか。
その痛みは、決してあなたのせいではありません。生まれつき腟口の膜が硬い「処女膜強靭症」という体の特性が原因かもしれません。これは決して稀な悩みではなく、適切な診断と治療によって解決できる問題です。
この記事では、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)が医学的見地から、処女膜強靭症の構造的な原因、具体的な症状、そして最新の治療法までを詳しく解説します。長年の身体的・精神的な苦しみから解放されるための、正しい知識を手に入れてください。

医学的見地から解き明かす処女膜の構造と性交痛
性交渉のたびに感じる強い痛みや、挿入がうまくいかないというお悩み。 「自分だけがおかしいのでは」「パートナーに申し訳ない」と、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいませんか。
その痛みは、決してあなたのせいではありません。 「処女膜強靭症(しょじょまくきょうじんしょう)」という、生まれつきの体の特性が原因かもしれません。
処女膜は腟の入り口付近にある薄い粘膜のひだで、通常は伸縮性があります。 しかし、この膜が通常よりも厚く硬い場合に、性交痛などの問題を引き起こすことがあるのです。 この記事では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)として、処女膜の構造と性交痛の原因について、医学的見地から詳しく解説していきます。
処女膜強靭症と処女膜閉鎖症の発生学的違い
「処女膜が硬い」と聞くと似た状態に思えますが、「処女膜強靭症」と「処女膜閉鎖症」は、発生学的に全く異なる状態です。
処女膜強靭症 月経血が通るための開口部(穴)はあるものの、膜自体が生まれつき厚く、硬く、伸縮性に乏しい状態を指します。 そのため、性交渉を開始する年代になって、ペニスの挿入ができない、あるいは強い痛みを伴うことで初めて気づかれることがほとんどです。
処女膜閉鎖症 処女膜に開口部が全くなく、完全に腟が閉鎖されている稀な状態です。 これは、新生児期に処女膜が自然に破れずに残ってしまったもので、思春期に初経が始まっても月経血が体外に排出されません。 その結果、子宮や腟内に血液が溜まってしまい(子宮留血腫・腟留血腫)、周期的な下腹部痛や無月経といった症状を引き起こします。 診察では、溜まった血液によって処女膜が青く膨らんで見えることも特徴です。 尿路を圧迫して排尿困難などを起こすこともあり、緊急の治療が必要になる場合もある医学的な疾患です。
| 項目 | 処女膜強靭症 | 処女膜閉鎖症 |
|---|---|---|
| 処女膜の穴 | ある(ただし硬く伸びにくい) | ない(完全に閉鎖) |
| 主な症状 | 性交痛、挿入困難 | 無月経、周期的な下腹部痛 |
| 発見される時期 | 性交開始後が多い | 思春期(初経の時期) |
このように、両者は原因も症状も全く異なるため、専門医による正確な診断が非常に重要になります。
なぜ硬くなるのか?組織学的観点からみた原因の考察
処女膜強靭症は、なぜ起こるのでしょうか。 その主な原因は、病気や生活習慣ではなく、「先天的な体のつくり」、つまり生まれつきの形態異常です。
組織学的な観点からみると、処女膜を構成しているコラーゲン線維の密度が通常より高かったり、弾性線維が少なかったりします。 これにより、膜が物理的に硬く、伸縮性に乏しくなっていると考えられます。 決して、あなたの生活や行動に原因があるわけではありません。
もちろん、性行為への極度の不安から腟周辺の筋肉が過度に緊張し、挿入困難になる「腟痙攣」という状態もあります。 しかし、処女膜強靭症は、リラックスしている状態でも物理的に膜が硬く伸びないという点が異なります。
実際には、性交痛は以下の要因が複雑に絡み合って生じていることが多いです。
- 物理的な要因 処女膜の硬さ、厚さ、狭さ
- 感覚的な要因 痛みに対する知覚過敏
- 精神的な要因 過去の痛みの経験による恐怖心や不安
これらの要因が重なることで、さらに痛みが強くなるという悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。 原因を正しく理解することが、適切な治療への第一歩となります。
指1本でも痛い、挿入できないなど具体的な症状
処女膜強靭症でお悩みの方は、共通した特有の症状を経験されています。 もし、あなたが以下の項目に当てはまるなら、それは処女膜強靭症のサインかもしれません。 一人で悩まず、ご自身の状態を確認してみてください。
【処女膜強靭症の症状チェックリスト】
- 性交渉のたびに、腟の入り口が裂けるような激しい痛みを感じる
- パートナーのペニスが全く挿入できない、または少し入ったところでそれ以上進まない
- 挿入を試みるだけで、強い痛みや恐怖心を感じる
- 自分の指を1本入れようとするだけでも、強い痛みがあって難しい
- タンポンを挿入できない、または使用時に強い痛みを感じる
- 性交を試みた後に、少量または多量の出血がある
- 婦人科の内診で器具を挿入される際に、強い痛みや恐怖を感じる
これらの症状は、身体的な苦痛だけではありません。 「自分は女性として欠陥があるのではないか」といった自己肯定感の低下や、パートナーに対する罪悪感など、深刻な精神的苦痛にもつながります。 これらの悩みは、決して恥ずかしいことではないのです。
稀な疾患だからこそ専門医による正確な診断が必要
処女膜強靭症は比較的稀な疾患であり、実は医師の間でも明確な診断基準が定まっているわけではありません。 そのため、クリニックによって診断が異なったり、「気のせい」「そのうち慣れる」と言われてしまったりすることさえあります。
だからこそ、女性器の構造と機能、そして性交痛について深い知識と経験を持つ専門医による正確な診断が不可欠です。 自己判断で無理に挿入を試みることは、痛みや出血だけでなく、「やはりダメだった」というトラウマ体験となります。 その結果、二次的に腟痙攣を誘発してしまう危険性もあります。
また、ある研究では、処女膜切開術が将来の帝王切開や不妊、性交困難症などのリスク因子になる可能性が示唆されています。 安易な手術は、長期的に見て他の産婦人科的な問題につながる可能性もゼロではありません。 このため、手術の必要性を慎重に見極めることが極めて重要です。
専門医による診察では、まず丁寧な問診であなたのお悩みを詳しくお伺いします。 その上で、視診や触診を行い、処女膜の硬さ、厚さ、伸縮性を慎重に評価します。 そして、痛みの原因が物理的なものなのか、心理的な要因も大きいのかを総合的に判断します。
当院では、形成外科専門医および美容外科専門医(JSAPS)が、デリケートな問題を安心してご相談いただけるよう、プライバシーに配受した環境を整えています。 一人で悩まず、まずはカウンセリングにお越しください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 処女膜強靭症の治療は保険適用になりますか?
A. 性交痛の改善を目的とする場合、処女膜強靭症の治療は原則として自費診療となります。 処女膜閉鎖症や、排尿障害などを伴う重度の強靭症など、日常生活に著しい支障をきたす医学的必要性が認められる場合に限り、保険適用となることがあります。
Q2. 保険適用の手術と自費診療の手術はどう違いますか?
A. 保険適用で行われる手術は、多くの場合、処女膜に数カ所切れ込みを入れる文字通りの「切開」です。 これにより月経血の通り道などを確保しますが、腟の入り口を大きく広げる効果は限定的です。 当院で行う自費診療の「処女膜リング状切除」は、硬い処女膜の縁を輪状に切除する術式です。 これにより、腟の入り口をしっかりと広げ、性交時の接触面積を減らすことで、痛みの根本的な解消を目指します。 この術式は難易度が高いため、対応できるクリニックは限られています。
Q3. 手術だけで痛みは完全になくなりますか?
A. 手術によって挿入を妨げる物理的な原因は解消されます。 しかし、前述の通り、性交痛には知覚過敏や過去のトラウマによる恐怖心といった精神的な側面も複雑に関わっています。 そのため、手術後も痛みが続く場合には、心療内科など他科の専門家によるサポートが必要になることもあります。 当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、総合的な観点から治療方針をご提案します。
処女膜切開術の術式と医学的エビデンスの現在地
「手術」と聞くと、痛みや傷跡、術後の生活など、様々な不安を感じるかもしれません。特に、ご自身のデリケートな部分の手術であれば、その不安はなおさら大きいことでしょう。
処女膜強靭症の治療で行われる処女膜切開術には、いくつかの方法があります。そして、どの術式を選択するかが、治療の結果を大きく左右します。
形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の立場から、代表的な術式やその医学的な根拠について、現在の最新の知見を交えながら詳しく解説していきます。
十字切開、輪状切除など代表的な術式のメリット・デメリット
処女膜切開術には、主に「十字切開」と「輪状切除(リング状切除)」の2つの方法があります。それぞれの特徴を理解することが、ご自身に合った治療法を選ぶための第一歩です。
| 術式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 十字切開 | ・手技が比較的シンプル ・処女膜閉鎖症などでは保険適用になる場合がある | ・腟口の拡大効果が限定的 ・残った処女膜が刺激となり痛みが再発する可能性がある ・性交痛の根本的な解決にならないことがある |
| 輪状切除 | ・腟口をしっかり広げることができる ・痛みの原因となる組織を除去するため再発しにくい ・物理的な挿入障害を根本的に解決しやすい | ・手技の難易度が高い ・対応できる医師が限られる ・原則として自由診療となる |
一般的に保険診療で行われることが多いのは「十字切開」です。これは処女膜に十字の切れ込みを入れる方法で、月経血の通り道を確保する処女膜閉鎖症の治療などでは有効です。
しかし、性交痛の改善という点では、単に通り道を少し広げる程度にとどまるため、腟口の拡大効果は十分でない場合があります。また、切開後に残った処女膜の縁が硬い組織として残り、性交時に刺激となって知覚過敏による痛みが続いてしまうことも少なくありません。
一方、当院が採用している「輪状切除」は、硬くなった処女膜をリング状に切除する方法です。これにより腟口を十分に広げ、物理的な挿入の障害を根本から取り除きます。
さらに、性交時に接触する処女膜の面積を小さくすることで、知覚過敏による痛みの軽減も期待できます。ただし、より繊細な技術が求められるため、この術式を提供しているクリニックは限られているのが現状です。
世界の学術論文から見る手術の安全性と有効性に関するデータ
処女膜切開術を検討するにあたり、その安全性や有効性に関する科学的なデータを知っておくことは非常に重要です。
ある海外の研究では、処女膜切開術を受けた女性は、受けていない女性と比較して、将来の出産時に帝王切開になる割合や、術後も性交困難症が続く割合が高い可能性が報告されています。この研究では、処女膜切開術が将来の産科・婦人科的な合併症の独立したリスク因子となる可能性が示唆されました。
また、処女膜切開術を含む女性器の形成手術全般に関する別の論文では、これらの手術の長期的な安全性や有効性を評価するための質の高い研究データが、まだ十分に蓄積されていないという現状も指摘されています。
これらの報告は、手術のリスクを正しく理解する必要性を示しています。同時に、いかに医師の技術力と経験が手術の結果を左右するかを物語っているのです。
特に、処女膜強靭症の治療においては、将来の妊娠・出産にも影響が及ばないよう、必要最小限の範囲で、かつ効果的な切除を行う精密な技術が求められます。手術を検討する際は、こうした医学的エビデンスを十分に理解し、豊富な経験を持つ専門医に相談することが極めて重要です。
女性器外科手術全体における処女膜切開術の位置づけ
女性器の手術には、病気の治療を目的とするものから、見た目の美しさや生活の質(QOL)の向上を目的とするものまで、様々な種類があります。処女膜切開術も、その目的によって医学的な位置づけが異なります。
【保険適用となる手術】 これは、病気の治療に不可欠と判断される手術です。
- 処女膜閉鎖症 処女膜が完全に閉じており、月経血が体外に排出されない状態です。放置すると腹痛や他の婦人科疾患の原因となるため、治療が必要であり保険が適用されます。
- 子宮脱、婦人科がん、コンジローマなど これらも明確な疾患の治療として行われます。
【自由診療(自費診療)となる手術】 これは、生命に直接関わるわけではないものの、ご本人の悩みや苦痛を解消し、生活の質を高めるために行われる手術です。
- 処女膜強靭症による性交痛 性交痛は非常につらい症状ですが、現在の医療制度では「疾患」とはみなされにくく、QOL向上のための手術として扱われるため、原則として自由診療となります。
- 小陰唇縮小術、腟縮小術など 美容的な側面や機能改善を目的とする手術です。
当院では、性交痛のお悩みだけでなく、処女膜が肥厚して伸び、外見的に気になるといった審美的なお悩みに対しても、形成外科専門医の視点から丁寧に対応しています。
当院が採用する術式と再発防止への取り組み
当院では、処女膜強靭症による性交痛の根本的な解決を目指し、形成外科・美容外科の専門的な知見に基づいた治療を行っています。
当院が採用する「処女膜リング状切除」は、単に処女膜に切れ込みを入れるだけの一般的な「切開」とは一線を画します。性交痛の原因は、物理的な狭さだけでなく、硬い処女膜の縁が接触することによる知覚過敏も大きく関わっています。
日本の多くのクリニックで行われている、処女膜に「割」を入れるだけの手術では、この知覚過敏の原因が残ってしまうため、痛みが十分に改善されないケースが少なくありません。
リング状切除は、この痛みの原因となる硬い組織をリング状に切除します。これにより、十分な広さを確保すると同時に、接触による痛みをなくすことを目的としています。この術式は高い技術を要しますが、再発のリスクが低く、より確実な効果が期待できます。
また、性交痛は恐怖心など精神的な側面も複雑に関わっています。そのため、手術で物理的な問題を取り除くだけでなく、術後の心のケアも重要です。当院では、術後の腟の狭窄を防ぐための医療用ダイレーターを用いたセルフケア指導も行っています。
必要に応じて心療内科など他科との連携も視野に入れ、患者様が心身ともに自信を取り戻せるよう、多角的なサポートを行っています。
傷跡は残る?術後の見た目の変化と回復過程
デリケートな部分の手術だからこそ、傷跡が残らないか、見た目が不自然にならないか、という点は最も気になることの一つだと思います。
結論から言うと、形成外科的な精密な縫合技術を用いることで、傷跡は最終的にほとんど分からなくなります。腟の入り口周辺の粘膜は、皮膚に比べて血流が豊富で、傷の治りが早いという特徴があります。そのため、丁寧に縫合すれば、非常にきれいに治癒します。
術後の回復過程の目安は以下の通りです。
- 手術当日~3日目 痛みや腫れ、じんわりとした出血が見られます。処方する鎮痛剤でコントロールできる程度です。
- 1週間後 大きな腫れや痛みは落ち着いてきます。デスクワークなどのお仕事は可能ですが、激しい運動や入浴はまだ控えていただきます。シャワーは可能です。
- 2週間後 腫れはほとんど引いてきます。湯船での入浴も可能になります。
- 1ヶ月後 傷はほぼ治癒し、違和感もなくなります。医師の診察で問題がなければ、性交渉が可能になります。
- 3ヶ月後~ 傷跡はさらに柔らかく馴染み、ほとんど目立たない自然な状態になります。
手術後の経過には個人差がありますが、不安な点があればいつでも相談できる体制を整えていますので、ご安心ください。
一人で悩まないで、信頼できるクリニックの選び方
処女膜強靭症の悩みは非常にデリケートで、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいる方が少なくありません。しかし、適切な治療を受ければ解決できる問題です。だからこそ、安心して相談できる、信頼できるクリニックを選ぶことが何よりも大切です。
以下のポイントを参考に、クリニックを選んでみてください。
【信頼できるクリニック選びのチェックリスト】
- □ 医師の専門性 婦人科形成に関する知識と技術を持つ、形成外科専門医や産婦人科専門医が在籍しているか。
- □ 丁寧なカウンセリング あなたの悩みに親身に耳を傾け、十分な時間をかけて説明してくれるか。質問しやすい雰囲気か。
- □ 詳細な説明 手術のメリットだけでなく、デメリットやリスク、術後の経過、費用について具体的で分かりやすい説明があるか。
- □ 豊富な経験と実績 処女膜強靭症の診断や手術の経験が豊富か。症例写真だけでなく、リスクについても説明があるか。
- □ 明確な料金体系 提示された料金に何が含まれているか(診察料、麻酔代、薬代など)が明確か。追加料金の可能性についても説明があるか。
- □ プライバシーへの配慮 待合室や診察室が個室になっているなど、プライバシーが守られる環境か。
- □ アフターケア体制 術後の診察や、万が一のトラブルの際の対応について、きちんと説明があるか。
単に費用の安さだけで選ぶのではなく、ご自身が心から納得し、信頼して治療を任せられる医師を見つけることが、後悔しないための最も重要なポイントです。
治療後の未来、性生活への自信を取り戻すために
処女膜切開術を受けることの本当の目的は、単に「挿入できるようにする」ことだけではありません。その先にある、痛みから解放された快適な性生活と、それによって得られる自信に満ちた未来を手に入れることです。
長年、性交痛に悩まれてきた方の中には、「自分は他の人と違うのではないか」「女性として欠陥があるのかもしれない」といった、つらい自己否定の感情を抱えてこられた方もいらっしゃいます。
手術によって物理的な痛みの原因が取り除かれると、身体的な解放感はもちろんのこと、「自分は欠陥品じゃなかったんだ」という心の重荷がすっと消えていくような、大きな精神的な解放感を得られる方が多くいらっしゃいます。
性交渉に対する恐怖心がなくなり、パートナーとの関係を心から楽しめるようになることは、あなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。手術は、あなたが自信を取り戻し、前向きな一歩を踏み出すための、非常に有効なきっかけとなり得ます。身体の痛みと心の苦しみ、その両方から解放される未来のために、ぜひ勇気を出してご相談ください。
パートナーへの伝え方と理解を得るためのポイント
処女膜強靭症の悩みをパートナーに打ち明けることは、とても勇気がいることだと思います。しかし、パートナーの理解と協力は、治療を進める上で、そして治療後の関係をより良いものにする上で、かけがえのない支えとなります。
もし、あなたがパートナーにこの問題を伝えようと決心したなら、以下の点を意識してみてください。
【パートナーへの伝え方のポイント】
- 落ち着いて話せる時間を作る お互いにリラックスしている、時間に余裕のある時を選びましょう。
- 客観的な事実として伝える 「あなたのせいではない」ということを最初に伝えましょう。そして、「私の身体の構造上の問題で、医学的に治療できることなんだ」と、冷静に事実を説明することが大切です。この記事を一緒に見るのも良い方法です。
- 自分の気持ちを素直に話す 「痛くてつらい」「あなたとの関係を大切にしたいから、治療を考えたい」というように、あなたの素直な気持ちを伝えましょう。
【パートナーにお願いしたいこと】
- 一緒に学んでほしい 処女膜強靭症がどのような状態なのか、一緒に理解を深めてもらう。
- 診察に付き添ってほしい 可能であれば、カウンセリングや診察に同行してもらうことで、医師からの説明を一緒に聞き、問題への理解を深めることができます。
- 焦らず待ってほしい 術後、性交渉を再開する際には、あなたの心と体の準備が整うまで、焦らずに待ってくれるようにお願いしましょう。
あなたの勇気ある告白は、二人の絆をより一層深めるきっかけになるはずです。一人で抱え込まず、大切なパートナーを一番の味方につけて、一緒に問題に向き合っていきましょう。もし、伝え方にお困りでしたら、カウンセリングの場で医師からパートナーにご説明することも可能ですので、ご安心ください。
治療費と心の準備、知っておくべきこと
処女膜強靭症の治療を考え始めるとき、費用と心の準備はとても大切な要素です。ここでは、治療に踏み出す前に知っておきたいことについて、形成外科・美容外科専門医(JSAPS)の立場から詳しく解説します。
保険適用と自由診療の明確な違い
まず、治療費を考える上で最も重要なのが、保険が適用されるか否かです。処女膜強靭症の治療は、その目的によって明確に区別されます。
| 診療区分 | 目的の例 | 手術内容の傾向 |
|---|---|---|
| 保険適用 | ・処女膜閉鎖症(月経血が排出されない) ・排尿困難などを伴う重度の強靭症 | 処女膜に数カ所「割」を入れ、通り道を確保する最小限の処置(切開) |
| 自由診療 | ・性交痛の改善 ・審美的な改善(QOL向上) | 痛みの原因となる硬い組織を輪状に切除し、根本的な解決を目指す(輪状切除) |
性交痛の改善を目的とする場合、原則として**自由診療(自費)**となります。保険適用の手術は、あくまで機能的な問題を解決する最低限の処置にとどまります。
性交痛は、単に物理的に狭いだけでなく、硬い組織が接触することによる知覚過敏も大きな原因です。保険診療の「切開」では、この痛みの原因となる硬い縁が残ってしまうため、根本的な解決にならない可能性があるのです。
費用の目安と、それ以上に大切な「心の準備」
自由診療の場合、費用は全額自己負担となり、手術方法やクリニックによって異なりますが、一般的に15万円から30万円程度が目安です。
しかし、費用以上に大切なのが「心の準備」です。近年の学術的な報告によると、処女膜切開術を含む女性器の形成手術全般において、その長期的な安全性や有効性を裏付ける質の高い医学データは、まだ十分とは言えないのが現状です。
だからこそ、手術のメリットだけでなく、リスクや限界についても正しく理解し、心から納得して治療に臨むことが何よりも重要になります。手術で物理的な問題を取り除いても、痛みへの恐怖心が強い場合は、それだけでは解決しないこともあるのです。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 自由診療でも医療費控除は使えますか? A. 性交痛の改善など、治療を目的とする手術であれば、自由診療であっても医療費控除の対象となる可能性があります。詳しくは税務署にお問い合わせ下さい。確定申告の際にクリニックの領収書が必要ですので、大切に保管してください。
Q2. 手術さえすれば、すべての問題は解決しますか? A. 手術は物理的な問題を解決する非常に大きな一歩です。しかし、痛みへの恐怖心が強い場合など、術後に心療科などによる心理的なサポートが必要になることもあります。当院では、お一人おひとりの心の状態にも配慮したカウンセリングを重視しています。
費用や治療への不安、パートナーとのことなど、デリケートで誰にも相談できないお悩みは、決して一人で抱え込まないでください。まずは専門医に相談し、ご自身の状態を正しく知ることから始めてみませんか。あなたに合った最適な治療法を一緒に探していきましょう。
まとめ
今回は、処女膜強靭症による性交痛について、その原因から治療法まで詳しく解説しました。 もしあなたが「自分だけがおかしいのでは」と長年一人で悩み続けてきたのなら、その痛みはあなたのせいではなく、生まれつきの体の特性が原因かもしれない、ということを知ってください。
適切な治療、特に専門医による精密な手術は、挿入を妨げる物理的な苦痛を取り除く大きな助けとなります。 勇気を出して相談することが、痛みへの恐怖心から解放され、パートナーとの関係を心から楽しめる、自信に満ちた未来への大切な第一歩です。 一人で抱え込まず、まずは信頼できるクリニックであなたの声を聞かせることから始めてみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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参考文献
- Wilkie G, Bartz D, et al. Vaginal Rejuvenation: A Review of Female Genital Cosmetic Surgery.
- Abdelrahman HM, Jenkins SM, Feloney MP. Imperforate Hymen.
- Amitai E, Lior Y, Sheiner E, Saphier O, Leron E, Silberstein T, et al. The impact of hymenectomy on future gynecological and obstetrical outcomes