名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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レチノールほか:ビタミンAの種類を徹底比較

シワやシミへの効果で話題のビタミンA。しかし「レチノール」「トレチノイン」など種類が複雑で、何を選べば良いか迷っていませんか?実は、その効果には明確な序列があり、医薬品として処方される「トレチノイン」は、一般的な化粧品成分の数十倍から100倍もの生理活性を持つと言われています。

この記事では、形成外科・美容外科の専門医が、「守り」のビタミンAから「攻め」のビタミンAまで、その効果と刺激の強さを徹底比較。「A反応」と呼ばれる皮むけなどを乗りこなし、肌悩みを根本から改善するための最適な選び方を、初心者にも分かりやすく解説します。

ビタミンA誘導体6種の効果と強さを徹底比較

「ビタミンAが肌に良い」と聞き、様々な製品を試した方も多いでしょう。 しかし、ビタミンAには多くの種類があり、違いが分からず混乱しがちです。 ここでは、形成外科・美容外科の専門医として、各成分の特徴を解説します。 ご自身の肌悩みに合うビタミンAを見つける一助となれば幸いです。

ビタミンA誘導体6種の効果と強さを徹底比較
ビタミンA誘導体6種の効果と強さを徹底比較

守りの「パルミチン酸レチノール」から攻めの「トレチノイン」まで序列を解説

ビタミンA誘導体は、肌への作用の強さで2つに大別されます。 刺激が穏やかな「守りのビタミンA」と、効果が高い「攻めのビタミンA」です。

肌の中では、最終的に「レチノイン酸」という活性型に変換されて効果を発揮します。 この変換ステップが多いほど作用はマイルド(守り)になります。 逆に、変換ステップが少ないほど作用は強力(攻め)になる仕組みです。

種類攻め/守り作用の強さ(刺激)主な役割
パルミチン酸レチノール
酢酸レチノール
守り弱い紫外線ダメージからの防御、肌状態の維持
レチノール中間中程度ハリ・ツヤ改善、初期のエイジングケア
レチナール攻め強いより積極的なエイジングケア
レチノイン酸(トレチノイン)攻め非常に強いシミ、シワ、ニキビの治療(医薬品)

肌に塗布されたビタミンA誘導体は、以下のステップで変換が進みます。

パルミチン酸レチノール・酢酸レチノール → レチノール → レチナールレチノイン酸(最終活性型)

レチノイン酸(トレチノイン)は変換不要で、直接細胞に働きかけます。 そのため効果は最も高いですが、刺激による赤みや皮むけ(A反応)も強く出ます。 一方、パルミチン酸レチノールなどはゆっくり変換されるため刺激が少ないです。 初めての方や、肌のコンディション維持を目的とする方に適しています。

シワ・シミ・ニキビ・毛穴への作用機序の違いとは

ビタミンAは、最終的に活性型のレチノイン酸となり、細胞に働きかけます。 核内にあるレチノイン酸受容体などに結合し、遺伝子レベルで細胞機能を調節します。 この作用により、肌の根本的な「リモデリング(構造の再構築)」を促すのです。

  • シワ・ハリ不足への作用  真皮の線維芽細胞を活性化させます。  コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生を促すことで、肌の奥からハリと弾力を高めます。  特に紫外線による老化「光老化」で傷ついた皮膚構造を立て直す働きが重要です。

  • シミ・色素沈着への作用  表皮のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を強力に促進します。  これにより、シミの原因であるメラニンを含む古い角質がスムーズに排出されます。  特にトレチノインは、メラニン産生を抑えるハイドロキノンと併用することで、相乗効果が期待できます。

  • ニキビ・毛穴への作用  皮脂の過剰な分泌をコントロールします。  また、毛穴詰まりの原因となる角化異常を正常化させる働きもあります。  これらの作用により、ニキビの発生を防ぎ、毛穴の開きを目立たなくする効果が期待できます。

化粧品と医薬品(処方薬)の決定的な違い

ビタミンA誘導体は、「化粧品」と「医薬品」で明確に区別されます。 この違いは、効果の高さと、それに伴う副作用のリスクのバランスにあります。

  • 化粧品(パルミチン酸レチノール、レチノールなど)  比較的マイルドな作用を持つビタミンA誘導体が配合されています。  目的は、肌のコンディションを整え、ハリやツヤを与えるエイジングケアです。  誰でも購入できますが、効果を実感するには時間がかかる傾向にあります。

  • 医薬品(トレチノイン)  生理活性はレチノールの数十倍から100倍とも言われ、非常に強力です。  シミ、シワ、ニキビの「治療」を目的とし、高い効果が期待できます。  しかし、赤みや皮むけなどのA反応が強く出やすいため、医師の診察と指導が不可欠です。

日本ではトレチノインの承認薬がなく、クリニックで自家調剤されたものか海外から輸入されたものが処方されます。 医師の管理下でトレチノインと他の製品を組み合わせる治療法もあります。 代表的なものに、ゼオスキンヘルスのセラピューティックプログラムが挙げられます。

 化粧品医薬品(処方薬)
主な成分パルミチン酸レチノール、レチノールなどトレチノイン(レチノイン酸)
目的エイジングケア、肌のコンディション維持シミ、シワ、ニキビの治療
効果マイルド高い
刺激比較的少ない強い
入手方法市販、クリニック専売品医師の処方が必要

あなたの肌悩み・肌質に合うビタミンAの選び方

最適なビタミンAを選ぶには、ご自身の肌質と改善したい悩みを明確にしましょう。 以下に、肌質や目的ごとのおすすめの選び方をご紹介します。

【肌質・目的別 おすすめの選び方】

  • ビタミンA初心者・敏感肌の方  まずは刺激の少ない「守り」のビタミンAから始めましょう。  
    ✓ パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール   日常的な紫外線ダメージを防ぎ、肌のコンディションを健やかに保ちます。

  • 小ジワやハリ不足が気になり始めた方  少し積極的なエイジングケアを取り入れたい方におすすめです。  
    ✓ レチノール   化粧品の中でも効果が実感しやすく、肌のハリ感を高め、キメを整える効果が期待できます。

  • 深いシワやシミ、ニキビを積極的に改善したい方  市販品では物足りない、より高い効果を求める方は医師にご相談ください。  ✓ トレチノイン(医薬品)   強力な作用で、肌質そのものを改善する「治療」を目指します。   高濃度のレチノールも選択肢ですが、同様に医師の指導が不可欠です。


よくあるご質問(Q&A)

Q. 市販のレチノール化粧品で効果を感じられませんでした。 A. 市販品は安全性を重視し、濃度が低めに設定されていることが一因と考えられます。 また、肌質によっては効果が出にくい場合もあります。 クリニックでは、より高濃度の製品や、肌悩みに直接アプローチする医薬品(トレチノイン)の処方が可能です。 自己判断で海外製品などを個人輸入するのは、予期せぬ肌トラブルのリスクが伴いますので、一度専門医にご相談ください。

Q. A反応が怖くて使うのをためらってしまいます。 A. A反応はビタミンAが肌に効いている証拠でもあります。 しかし、日常生活に支障が出るほどの強い反応は避けるべきです。 当院では、形成外科・美容外科の専門医が、患者様一人ひとりの肌の状態を丁寧に見極めます。 その上で、適切な種類や濃度の選定、使用方法の指導を丁寧に行います。 不安なことは何でもご相談いただき、二人三脚で美肌を目指しましょう。

A反応を乗りこなすビタミンAの正しい使い方

ビタミンA(レチノイド)は、シワ改善やハリ向上など、肌の若返りに高い効果が期待できる成分です。 しかし、「皮むけ」「赤み」といった反応を心配し、使用をためらう方も少なくありません。

この「A反応」は、肌が良い方向へ変わる過程で生じやすい一時的な症状です。 形成外科・美容外科専門医の立場から言えば、これはビタミンAが効いている証拠でもあります。 正しい知識で適切に対処すれば、A反応をコントロールし、その先の美肌を手に入れることは十分に可能です。

ここでは、A反応の仕組みから安全なステップアップ法、成分の組み合わせまでを解説します。

A反応を乗りこなすビタミンAの正しい使い方
A反応を乗りこなすビタミンAの正しい使い方

なぜ起こる?A反応(レチノイド反応)の症状と期間、対処法

A反応(レチノイド反応)は、ビタミンAが肌細胞の働きを活発化させることで起こります。 ビタミンAは、細胞核にある受容体と結合し、細胞の増殖や分化を調節する司令塔の役割を担います。

特に、肌のビタミンAが不足している状態で使用を開始すると、細胞がその急激な指令に驚きます。 その結果、ターンオーバーが急激に促進され、一時的な炎症症状として現れるのです。 これはアレルギー反応ではなく、肌がビタミンAに慣れていくための正常なプロセスです。

【A反応の主な症状】

  • 赤み、ほてり感
  • 乾燥、肌のつっぱり感
  • 皮むけ、粉をふいたようなカサつき
  • かゆみ、ひりつき感

これらの症状は、使用開始後3日〜1週間ほどで現れ始めるのが一般的です。 そして、肌がビタミンAに順応してくる2〜4週間程度で、自然に落ち着くことがほとんどです。

【症状が出たときの対処法】 A反応の管理で最も重要なのは、**「徹底した保湿」と「紫外線対策」**です。 バリア機能をサポートするセラミド配合の保湿剤などで、肌をしっかり保護しましょう。 症状が強く、日常生活に支障が出る場合は、無理せず以下の対処法を試してください。

<症状をコントロールする3つのステップ>

  1. 使用頻度を減らす  毎日使っているなら2日に1回、3日に1回と間隔をあけます。
  2. 使用量を減らす  顔全体で米粒大なら、あずき粒半分にするなど、ごく少量に調整します。
  3. 一時的に使用を中断する  症状が落ち着くまで休み、回復してから少量・低頻度で再開します。

安全なレチノイド治療には、副作用の適切な管理が不可欠です。 症状が長引いたり我慢できないほど強かったりする場合は、必ず医師に相談してください。

初心者向けステップアップ法 塗る量・頻度・順番の基本

初めてビタミンA製品を使う方や、敏感肌でA反応が心配な方は、肌をゆっくり慣らしましょう。 「ステップアップ法」を実践することで、安全性を確保しながら効果を実感できます。

1. 塗る量  まずは「米粒1粒大」をごく少量、顔全体に薄く伸ばすことから始めます。

2. 塗る頻度  夜のスキンケアで、週に2回からスタートしてください。  2週間ほど使用して強い反応がなければ、週3回、週4回と徐々に頻度を増やします。

3. 塗る順番  基本的なスキンケアの順番は以下の通りです。  洗顔 → 化粧水 → (美容液) → ビタミンA製品 → 乳液・クリーム

【敏感肌の方向け:サンドイッチ法】 刺激を和らげたい場合は、保湿剤でビタミンA製品を挟む「サンドイッチ法」が有効です。 保湿剤の油分がクッションとなり、肌への直接的な刺激をマイルドにします。 洗顔 → 化粧水 → 乳液・クリーム → ビタミンA製品 → さらに乳液・クリーム

当院でも、医師の管理下で治療効果の高いトレチノイン(医薬品)を使用するプログラムがあります。 例えば、ゼオスキンヘルスのセラピューティックプログラムでは、ハイドロキノンを併用します。 医師がA反応の状態を診察し、使用量や頻度を細かく調整しながら、計画的に肌質改善を目指します。

ビタミンCやナイアシンアミドとの併用は?成分の相性一覧

ビタミンAは、他のスキンケア成分と組み合わせることで、より効果を高めることが可能です。 ここでは、代表的な成分との相性について、専門医の視点から解説します。

成分の種類相性ポイント
ナイアシンアミドレチノールの効果をサポートしつつ、バリア機能を高める働きがあります。A反応による刺激を和らげる効果も期待できる、理想的な組み合わせです。
セラミド
ヒアルロン酸
A反応による乾燥を防ぎ、肌のうるおいを保つ保湿の基本成分です。ビタミンA使用中は、いつも以上に積極的に取り入れましょう。
ビタミンCどちらも美肌に欠かせませんが、製品のpH(酸性度)によっては同時使用で刺激を感じることがあります。朝にビタミンC、夜にビタミンAと使い分けるのがおすすめです。
ピーリング成分
(AHA, BHAなど)
×ターンオーバー促進作用が重複し、過度な刺激や乾燥を招く可能性があります。基本的には併用を避け、どうしても使いたい場合は日をずらすなど慎重に行いましょう。

治療中の紫外線対策の重要性と日焼け止めの選び方

ビタミンA(特にレチノールやトレチノイン)を使用中は、紫外線対策が絶対不可欠です。 その理由は主に3つあります。

  1. 肌が一時的にデリケートになるため  ターンオーバーが促進された肌は、バリア機能が一時的に低下しています。  紫外線の影響を普段以上に受けやすく、色素沈着のリスクが高まります。

  2. 治療効果を最大限に引き出すため  ビタミンA治療は、紫外線による「光老化」で傷ついた肌構造を立て直すことが目的です。  新たなダメージを防がなければ、せっかくの治療効果が半減してしまいます。

  3. ビタミンA成分自体を守るため  レチノールなどのビタミンA誘導体は、光や熱によって分解されやすい不安定な性質を持ちます。  日焼け止めは、肌だけでなく、塗布した成分を守る意味でも非常に重要です。

【日焼け止めの選び方と使い方】

  • シーンで選ぶ  日常生活では**SPF30・PA+++以上、屋外活動ではSPF50+・PA++++**を目安にしましょう。
  • 肌へのやさしさで選ぶ  A反応が出ている敏感な時期は、「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」と記載された製品が安心です。
  • 正しい使い方を守る
    • 朝のスキンケアの最後に、十分な量をムラなく塗布する。
    • 汗をかいた後や、2〜3時間おきにこまめに塗り直す。

よくあるご質問(Q&A)

Q. A反応が怖くて、なかなかビタミンA製品を始められません。 A. ご不安はもっともです。まずは作用が最もマイルドな「守りのビタミンA」(パルミチン酸レチノールなど)から試すのがおすすめです。 また、今回ご紹介したステップアップ法やサンドイッチ法を実践すれば、刺激を最小限に抑えながら肌を慣らしていくことが可能です。 自己判断での使用がご心配な場合は、ぜひ一度専門医にご相談ください。あなたの肌に最適な製品と使い方をご提案し、美肌づくりをサポートします。

どの製品が自分に合うか分からない方、より積極的な肌質改善を目指したい方は、ぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。 形成外科・美容外科専門医があなたのお肌の状態を正確に診断し、最適なビタミンA治療をご提案いたします。

ビタミンA治療に関する疑問と不安を全て解消

ビタミンAによるスキンケアは、高い効果が期待できる素晴らしい治療法です。 しかしその一方で、「A反応はいつまで続くの?」「本当に効果が出るの?」といった様々な疑問や不安がつきものです。

特に、治療薬として用いられるトレチノインなどは、赤みや皮むけが出やすいです。 事前に説明を受けていても、実際に症状が出ると心配になる方も少なくありません。 ここでは形成外科・美容外科の専門医として、皆様が安心して治療に取り組めるよう、よくある疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。

ビタミンA治療に関する疑問と不安を全て解消
ビタミンA治療に関する疑問と不安を全て解消

いつから効果が出る?実感までの期間の目安

ビタミンA治療の効果実感までの期間は、目的と作用する肌の深さで異なります。 すぐに結果が出ないからといって、あきらめてしまうのは早いかもしれません。 肌の中で起きている変化を理解し、じっくり取り組むことが大切です。

  • シミ・くすみ・ニキビ跡の改善(表皮への作用)  肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促進する作用による効果です。  特にトレチノインを用いた治療では、表皮細胞が活発に入れ替わります。  研究でも、表皮のメラニンを劇的に排出する効果が示されています。  そのため、比較的早く効果を実感しやすく、1~2ヶ月の集中治療で肌のトーンアップを感じられることが多いです。

  • 小ジワ・ハリ・弾力の改善(真皮への作用)  肌の土台である真皮の線維芽細胞を活性化させることによる効果です。  コラーゲンやエラスチンの産生を促し、肌構造を再構築(リモデリング)します。  肌の奥深くから変化するため、効果を実感するには少し時間が必要です。  一般的に3ヶ月~6ヶ月以上継続することで、肌の奥からのハリや弾力アップが期待できます。

効果の現れ方には個人差がありますが、焦らず継続することが美肌への鍵です。

妊娠中・授乳中に使用できる?安全性について

結論から申し上げますと、妊娠中、妊娠の可能性がある方、授乳中の方へのビタミンA(特にトレチノインや高濃度レチノール)の使用は、原則として行いません。

これは、ビタミンAの内服薬において、胎児への影響(催奇形性)が報告されているためです。 外用薬(塗り薬)の場合、皮膚からの吸収量はごく微量です。 そのため、全身への影響や催奇形性のリスクは極めて低いと考えられています。

しかし、安全性が100%確立されているわけではありません。

まとめ

今回は、様々なビタミンAの種類と、その効果や使い方について詳しく解説しました。 守りのビタミンAから攻めのビタミンAまで、特徴はそれぞれ異なります。 一番大切なのは、ご自身の肌質や「どんな肌になりたいか」という目的に合わせて、最適な成分を選ぶことです。

A反応が心配な方も、まずは刺激の少ない種類から少量・低頻度で始め、保湿と紫外線対策を徹底すれば、その効果をきっと実感できるはずです。 どの製品を使えば良いか迷ったときや、より積極的な肌質改善を目指したいときは、自己判断せずに専門医へ相談することが美肌への一番の近道となります。

この記事が、あなたにぴったりのビタミンAを見つけるきっかけになれば幸いです。 正しい知識を味方につけて、自信の持てる理想の肌を一緒に目指しましょう。

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参考文献

  1. Kotaro Yoshimura, Akira Momosawa, Asami Watanabe, et al. Cosmetic color improvement of the nipple-areola complex by optimal use of tretinoin and hydroquinone.
  2. K Yoshimura, K Harii, T Aoyama, T Iga. Experience with a strong bleaching treatment for skin hyperpigmentation in Orientals.
  3. K Yoshimura, K Harii, T Aoyama, F Shibuya, T Iga. A new bleaching protocol for hyperpigmented skin lesions with a high concentration of all-trans retinoic acid aqueous gel.
  4. Katsujiro Sato et al. A clinical trial of topical bleaching treatment with nanoscale tretinoin particles and hydroquinone for hyperpigmented skin lesions.
  5. Kotaro Yoshimura, Akira Momosawa, et al. Clinical trial of bleaching treatment with 10% all-trans retinol gel.
  6. Lisa Beckenbach, Jens M Baron, et al. Retinoid treatment of skin diseases.
  7. Janka Vašková, Marek Stupák, et al. Therapeutic Uses of Retinol and Retinoid-Related Antioxidants.
  8. Bezaleel Mambwe, Kieran T Mellody, et al. Cosmetic retinoid use in photoaged skin: A review of the compounds, their use and mechanisms of action.
  9. Žane Temova Rakuša, Petja Škufca, et al. Retinoid stability and degradation kinetics in commercial cosmetic products.
  10. 東京大学形成外科 吉村浩太郎. 美容皮膚科のスキル レチノイン酸を用いた Rejuvenation.

追加情報

タイトル: Cosmetic color improvement of the nipple-areola complex by optimal use of tretinoin and hydroquinone – PubMed 著者: Kotaro Yoshimura, Akira Momosawa, Asami Watanabe, Katsujiro Sato, Daisuke Matsumoto, Emiko Aiba, Kiyonori Harii, Takahiro Yamamoto, Takao Aoyama, Tatsuji Iga, Kotaro Yoshimura et al.

概要:

  • 研究目的・背景: 乳輪乳頭複合体 (NAC) の色調改善に関する成功した治療法が報告されていない中、美容的な改善を求める女性が少なくないことを背景に、著者らが考案したNACの漂白プロトコルの有効性を評価することを目的とした。
  • 主要な手法・アプローチ:
    • プロトコルは漂白期(4-8週)と治癒期(4-6週)の2段階で構成された。
    • 漂白期には、0.2-0.4%トレチノイン水性ゲル、5%ハイドロキノン、7%乳酸軟膏を1日2回併用して適用した。
    • トレチノインはNACに、ハイドロキノンはNAC周辺に広く塗布された。
    • NACの色調が十分に改善された後、トレチノインの適用を中止し、反応性紅斑がなくなるまでハイドロキノン単独での適用を治癒期に継続した。
    • 本研究には15名の女性患者が参加した。
  • 最も重要な結果・知見:
    • 平均治療期間は16.6週間であった。
    • 医師の評価により、12名の患者(80%)でNACの色調改善が得られた。
    • 11名の患者(73%)が最終的な結果に満足した。
    • 4名の患者で治療が繰り返され、うち2名はさらなる改善を希望し、2名は初回治療で生じた周囲の隆起の炎症後色素沈着の治療のためであった。
  • 結論・今後の展望: このアプローチは、現在利用可能な治療法の中でNACの色調を美容的に改善するために最も効果的であると示唆された。

要点:

  • 乳輪乳頭複合体 (NAC) の色調を美容的に改善するための独自の漂白プロトコルが開発・評価された。
  • このプロトコルは、トレチノイン、ハイドロキノン、乳酸の併用と段階的な適用を特徴とする。
  • 治療を受けた患者の80%でNACの色調改善が医師によって確認され、73%が結果に満足した。
  • 本アプローチは、NACの色調改善において既存の治療法の中で最も効果的な方法の一つであると結論付けられた。

タイトル: Experience with a strong bleaching treatment for skin hyperpigmentation in Orientals 著者: K Yoshimura, K Harii, T Aoyama, T Iga

概要:

  • 研究目的・背景: 既存の皮膚色素沈着に対する様々な局所治療は、長期治療後の有効性にばらつきがあるため、より効果的な治療プロトコルの検討が必要とされていた。
  • 主要な手法・アプローチ:
    • 136名の東洋人患者を対象に、12週間以上追跡調査を実施。
    • 治療プロトコルは以下の2段階で構成された。
      • 漂白フェーズ(2~6週間): 0.1%~0.4%のall-trans retinoic acid水性ゲルとハイドロキノン・乳酸軟膏を併用。
      • 治癒フェーズ(2~6週間): 色素沈着の十分な改善後、コルチコステロイドをハイドロキノンとアスコルビン酸と併用して局所適用。
    • 改善の評価には、ナローバンド反射分光光度計を用いた。
  • 結論: この強力な漂白プロトコルは、一過性の副作用が従来治療より重度である可能性はあるものの、従来のプロトコルよりも高い成功率と短い治療期間で、母斑を含む様々な色素沈着病変を改善することが示された。

要点:

  • 老人性色素斑および炎症後色素沈着の80%以上(特に顔面)で治療が成功した。
  • 母斑の症例においても60%の成功率が確認された。
  • このプロトコルは、従来の治療と比較して高い成功率と短い治療期間で多様な色素沈着病変を改善する。
  • 治療に伴う一過性の副作用は、従来の治療よりも重度である可能性がある。

タイトル: A new bleaching protocol for hyperpigmented skin lesions with a high concentration of all-trans retinoic acid aqueous gel – PubMed 著者: K Yoshimura (1), K Harii, T Aoyama, F Shibuya, T Iga, K Yoshimura (1), K Harii, T Aoyama, F Shibuya, T Iga, K Yoshimura et al. 概要:

  • 市販品よりも高濃度のオールトランスレチノイン酸(atRA)水性ゲルを用いた、色素沈着性皮膚病変に対する新しい漂白プロトコルが紹介された。
  • 老人性色素斑、肝斑、炎症後色素沈着などの色素沈着病変を持つ東洋人患者に対し、0.1% atRA水性ゲルを1日2回局所塗布し、4%ハイドロキノン、7%乳酸軟膏と併用する治療を行った。
  • 0.1% atRA水性ゲルで治療した39人の患者と、0.1% atRA親水性軟膏で治療した22人の患者の臨床結果が比較された。
  • 0.1% atRA水性ゲルを用いた群では、親水性軟膏を用いた群よりも有意に短い治療期間で、より良好な臨床結果と主観的満足度が得られた。
  • ただし、紅斑や刺激などの副作用は、水性ゲル群でより高頻度に観察された。
  • この高濃度atRA水性ゲルとハイドロキノン、乳酸を組み合わせた漂白プロトコルは、強力な漂白能力を持ち、様々な色素沈着性皮膚病変に対する標準治療となる可能性が示唆された。

要点:

  • 高濃度(0.1%)のオールトランスレチノイン酸(atRA)水性ゲルとハイドロキノン、乳酸を組み合わせた新しい漂白プロトコルが、色素沈着性皮膚病変に有効である。
  • このプロトコルは、atRA親水性軟膏と比較して、より短期間で良好な臨床結果と患者満足度をもたらす。
  • 高頻度で紅斑や刺激といった副作用が見られるものの、強力な漂白能力を持ち、標準治療としての可能性を秘めている。

タイトル: A clinical trial of topical bleaching treatment with nanoscale tretinoin particles and hydroquinone for hyperpigmented skin lesions – PubMed 著者: Katsujiro Sato et al.

概要:

  • 研究背景と目的: 従来のトレチノイン(atRA)とハイドロキノンの併用は色素沈着病変に有効であるが、atRAの薬理学的不安定性と刺激性皮膚炎が課題であった。本研究は、新たに開発された無機コーティングされたatRAナノ粒子(nano-atRAゲル)の有効性と副作用を評価することを目的とした。
  • 主要な手法: 顔面の過色素沈着病変を持つ患者84名を対象とし、2段階の漂白プロトコルを実施した。漂白フェーズ(2-8週間)ではnano-atRAゲルに加え、5%ハイドロキノンと7%乳酸軟膏を使用。治癒フェーズ(4-8週間)では5%ハイドロキノンと7%アスコルビン酸軟膏を単独で使用した。10週間以上追跡した77名の患者(88病変)のデータを分析した。
  • 主要な結果: 平均14.3週間の治療後、88病変中84病変(95.5%)で色素沈着が改善し、52病変(59.1%)ではほぼ消失した。nano-atRAゲルは従来のatRAゲルと同様の剥離と落屑を引き起こしたが、漂白フェーズで見られる紅斑はより軽度であった。
  • 結論: nano-atRAゲルは、従来のatRAゲルと同程度の色素沈着改善効果を持つことが示された。また、刺激性皮膚炎は誘発するものの、紅斑は軽減されることが示唆された。

要点:

  • 従来のトレチノイン(atRA)は色素沈着治療に有効だが、不安定性と刺激性皮膚炎が問題。
  • 本研究は、無機コーティングされたatRAナノ粒子(nano-atRAゲル)の有効性と副作用を評価した臨床試験。
  • nano-atRAゲルを用いた2段階のプロトコルで、顔面の色素沈着病変の95.5%が改善、59.1%でほぼ消失。
  • nano-atRAゲルは従来のatRAゲルと同様の剥離・落屑を引き起こすが、紅斑は軽度であった。
  • nano-atRAゲルは、従来のatRAゲルと同等の改善効果を持ち、刺激性皮膚炎に伴う紅斑を軽減できる可能性を示唆。

タイトル: Clinical trial of bleaching treatment with 10% all-trans retinol gel 著者: Kotaro Yoshimura, Akira Momosawa, Emiko Aiba, Katsujiro Sato, Daisuke Matsumoto, Yoko Mitoma, Kiyonori Harii, Takao Aoyama, Tatsuji Iga, Kotaro Yoshimura et al.

概要:

  • 背景: トレチノインとハイドロキノンの併用は色素沈着治療に有効だが、刺激性皮膚炎が課題であった。
  • 目的: 10%オールトランスレチノール(ROL)ゲルの皮膚色素沈着改善における有効性と副作用を評価すること。
  • 手法:
    • 0.1%トレチノインゲルの代わりに10% ROLゲルを使用し、二相性漂白プロトコル(ブリーチング期とヒーリング期)を適用した。
    • ブリーチング期(2〜6週)にはROLゲルと共に5%ハイドロキノンと7%乳酸軟膏を使用。
    • ヒーリング期(4〜6週)には5%ハイドロキノンと7%アスコルビン酸軟膏を単独で使用。
    • 顔に色素沈着病変を持つ日本人患者21名を登録し、10週以上追跡した18名を解析対象とした。
  • 結果:
    • 平均11.3週の治療後、18名中16名で色素沈着の改善が見られ、6名では色素沈着がほぼ消失した。
    • ブリーチング期には、トレチノインゲルによる漂白治療と同様に紅斑と落屑が観察された。
  • 結論: 高濃度のROLは、トレチノインと同程度の皮膚色素沈着改善効果がある一方で、同様に刺激性皮膚炎も誘発する。

要点:

  • 10%オールトランスレチノール(ROL)ゲルは、皮膚の色素沈着改善に有効性を示す。
  • ROLは高濃度(10%)で使用された場合、トレチノインと同程度の漂白効果をもたらすことが示唆された。
  • しかし、ROLの使用によっても、トレチノイン治療と同様に刺激性皮膚炎(紅斑、落屑)が副作用として発生することが確認された。

タイトル: Retinoid treatment of skin diseases 著者: Lisa Beckenbach, Jens M Baron, Hans F Merk, Harald Löffler, Philipp M Amann, Lisa Beckenbach et al.

概要:

  • レチノイド(ビタミンAとその代謝物)は、細胞増殖と分化を含む細胞活動の強力な天然調節因子であり、特に皮膚において多くの必須調節機能を媒介する。
  • 生物学的に活性なレチノイドは、核レチノイン酸受容体およびレチノイドX受容体に結合することでその効果を発揮する。
  • 薬理学的に用いられるレチノイドには、天然および化学合成されたビタミンA誘導体が含まれる。
  • レチノイドは、ケラチノサイトの増殖、表皮の分化、および角質化に影響を与えるため、皮膚薬理学の分野で一般的に使用されている。
  • 安全なレチノイド投与のためには、副作用に関する詳細な情報と、患者への包括的な情報提供が重要である。
  • 本記事は、皮膚科における局所および全身性レチノイドの効果、使用法、および副作用について概要を提供する。

要点:

  • レチノイドはビタミンAの誘導体であり、細胞増殖・分化の重要な調節因子として特に皮膚で機能する。
  • その作用は、核内のレチノイン酸受容体およびレチノイドX受容体への結合を介して行われる。
  • 皮膚科治療において、ケラチノサイト増殖や表皮分化への影響から、局所および全身性で広く利用されている。
  • レチノイド治療の安全性を確保するためには、副作用に関する詳細な知識と患者への十分な説明が不可欠である。

タイトル: Therapeutic Uses of Retinol and Retinoid-Related Antioxidants – PubMed 著者: Janka Vašková, Marek Stupák, Martina Vidová Ugurbaş, Jozef Židzik, Helena Mičková, Janka Vašková et al.

概要:

  • 本論文は、レチノールおよびレチノイド関連化合物が細胞保護、皮膚の健康、医療状態の管理においてヒトの健康に不可欠であることを背景とする。
  • これらの化合物、特にビタミンAの重要な形態であるレチノールは、視覚、免疫機能、皮膚の健康に不可欠であり、食事からの十分な摂取が強調されている。
  • 論文は、食品源からの摂取、消化管における代謝、そして生物学的機能に影響を与える構造という側面から、レチノールおよびレチノイド関連化合物について考察している。
  • 主要な知見として、カロテノイドの栄養価が異性体バランスや食品加工に影響されること、レチノイドの生体利用能と有効性が腸内細菌叢に影響されること、レチノイドとカロテノイドが重要な抗酸化機能を持つことが挙げられる。
  • また、カロテノイドの酸化やリポキシゲナーゼとの相互作用が抗酸化防御に影響を与える可能性や、第1・第2世代レチノイドが皮膚細胞機能や腫瘍性疾患に関連する遺伝子発現を調節する点が示されている。
  • 結論として、レチノイドには治療上の利点がある一方で、長期使用による催奇形性などのリスクがあり、今後の研究は安全性、精度、有効性の向上と治療可能性の拡大を目指すべきであると提言されている。

要点:

  • レチノールおよびレチノイド関連化合物は、視覚、免疫機能、皮膚の健康、細胞保護、疾患管理を含むヒトの健康に不可欠である。
  • レチノイン酸は体内で急速に代謝されるため、十分な食事からの摂取が重要である。
  • カロテノイドの栄養価と生体活性は、食品中のトランス-シス異性体のバランスおよび食品加工によって影響を受ける。
  • レチノイドの生体利用能と有効性は、腸内細菌叢が免疫機能やレチノイド代謝関連遺伝子の発現を調節することで影響される。
  • レチノイドおよびカロテノイドは、細胞を酸化ダメージから保護し、一重項酸素を消去し、フリーラジカルを安定化させる重要な抗酸化機能を持つ。
  • カロテノイドの酸化生成物やリポキシゲナーゼとの相互作用は、抗酸化防御の需要を高めたり、抗酸化効果を減少させたりする可能性がある。
  • 第1世代および第2世代レチノイドは、皮膚細胞機能や腫瘍性疾患に関連する遺伝子発現を調節する治療効果を持つ。
  • レチノイドの長期使用には催奇形性などのリスクが伴うため、将来の研究では、その安全性、精度、有効性の向上が必要とされる。

タイトル: Cosmetic retinoid use in photoaged skin: A review of the compounds, their use and mechanisms of action 著者: Bezaleel Mambwe, Kieran T Mellody, Orsolya Kiss, Clare O’Connor, Mike Bell, Rachel E B Watson, Abigail K Langton

概要:

  • 紫外線による皮膚の劣化(光老化)は、しわ、弛緩、色素沈着異常などの臨床的特徴を呈し、組織学的には表皮の菲薄化や真皮構造の変化を伴う。
  • レチノイド化合物は、光老化皮膚の治療に利用され、主に第1世代(all-trans retinoic acid, retinol, retinaldehyde, retinyl esters)が用いられる。
  • All-trans retinoic acidは皮膚の若返りの「ゴールドスタンダード」であるが、処方箋が必要で臨床使用に限定される。
  • そのため、レチノイド誘導体(レチノール、レチニルエステル、レチナールデヒド)は、コスメシューティカル製品に広く配合されている。
  • このレビューの文献は、これらのコスメシューティカル製品中のレチノイドが、効果的、安全、かつ良好な耐容性を持つことを示唆している。
  • レチノイドは皮膚内で複雑なシグナル伝達経路を利用し、光老化表皮と真皮のリモデリングを促進して、光老化の皮膚症状を改善する。

要点:

  • 光老化皮膚は、レチノイド化合物による治療で部分的に改善される。
  • all-trans retinoic acidは処方箋が必要だが、レチノール、レチニルエステル、レチナールデヒドなどの第1世代レチノイド誘導体はコスメシューティカル製品に広く使用されている。
  • レビューされた文献によると、これらのコスメシューティカルレチノイドは光老化皮膚に対して効果的、安全、良好な耐容性を示す。
  • レチノイドは複雑なシグナル伝達経路を通じて、光老化表皮と真皮のリモデリングを促し、皮膚の視覚的兆候を改善する。

タイトル: Retinoid stability and degradation kinetics in commercial cosmetic products 著者: Žane Temova Rakuša, Petja Škufca, Albin Kristl, Robert Roškar

概要: 皮膚科治療に有効なレチノイドは、ニキビ、乾癬、皮膚老化などの症状に効果があるものの、分解されやすいという点がその普及を妨げています。本研究では、市販化粧品におけるレチノイドの安定性と分解動力学について、影響要因に焦点を当てて包括的な情報を提供することを目的としました。HPLC-UV法を用いて、レチノール、パルミチン酸レチノール、β-カロテン、ヒドロキシピナコロンレチノエートを含む16種類のレチノイド誘導体の安定性を、12種類の市販化粧品で6ヶ月間の長期・加速安定性試験および1週間の光安定性試験により評価しました。レチノイドの分解は一次反応動力学に従いました。結果として、ほとんどの製品でレチノイドの不安定性が確認され、6ヶ月後には25℃で0-80%減、40℃で40-100%減が見られました。光による分解は温度による分解よりも顕著であり、中でも新しいレチノイドであるヒドロキシピナコロンレチノエートが最も安定していました。レチノイドの不安定性は製剤に依存し、一部の化粧品では表示量よりも低い含有量であることが判明しました。このことから、加速安定性試験よりもリアルタイム安定性試験によって、トピカル製剤中のレチノイドの化学的・物理的安定性を評価する必要があるという結論に至りました。

要点:

  • レチノイドは皮膚科治療に有用だが、分解されやすい性質がその普及を制限している。
  • 市販化粧品中のレチノイドの安定性と分解動力学を評価するため、HPLC-UV法を用い、長期、加速、光安定性試験を実施した。
  • ほとんどの製品でレチノイドの不安定性が確認され、6ヶ月後に25℃で最大80%、40℃で最大100%の減少が見られた。
  • レチノイドの分解は温度よりも光の影響を強く受けることが明らかになった。
  • 新規レチノイドであるヒドロキシピナコロンレチノエートは、研究対象のレチノイドの中で最も高い安定性を示した。
  • レチノイドの安定性は製剤に依存し、一部の製品では表示された濃度よりも低い含有量であった。
  • レチノイド製剤の安定性評価には、加速安定性試験ではなくリアルタイム安定性試験の実施が推奨される。

タイトル: 美容皮膚科のスキル レチノイン酸を用いた Rejuvenation 著者: 東京大学形成外科 吉村浩太郎

概要:

  • レチノイン酸(トレチノイン)は、皮膚の分化増殖制御作用により、光老化に伴う症状や表皮性色素沈着(シミ)に対し、高い美容効果を持つ。
  • 東洋人の主な美容的愁訴である「しみ」に対し、トレチノインは表皮角化細胞の増殖促進と表皮ターンオーバーの加速を通じて、表皮メラニンの排出を劇的に促す。
  • トレチノインはハイドロキノン(HQ)と併用することで、相乗的な漂白効果を発揮する。HQはメラニン産生を抑制し、治療に伴う炎症後色素沈着の予防にも寄与する。
  • シミ治療プロトコールは、トレチノインとHQを併用する漂白期間(最長8週間)と、HQ単独で皮膚を落ち着かせる治癒期間(4~6週間)で構成され、レチノイドの耐性獲得を避けるため8週間以上の連続使用は避けて休薬期間を設ける。
  • 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)など真皮メラニンを伴う疾患では、トレチノインによる前処置で表皮メラニンを排出後、Qスイッチレーザー治療を行うことで、治療効率の向上と炎症後色素沈着のリスク低減が図られる。
  • 小じわや皮膚の張り改善を目的とした若返り治療にもトレチノインは有効であり、広範囲にマイルドな投与を行い、長期使用で表皮・真皮の肥厚をもたらす。
  • レチノイド外用剤の副作用である皮膚炎は、適切な投与量・方法、患者指導、休薬期間の設定により管理可能であり、外用での催奇形性のリスクは非常に低いとされている。
  • 日本ではレチノイドの承認薬が未だないため自家調剤や個人輸入に頼る現状があり、今後の承認薬の登場や、より安全で高性能な合成レチノイドの開発が期待される。

要点:

  • レチノイン酸(トレチノイン)は、表皮メラニンの排出を劇的に促進することで、色素沈着(シミ)に対する強力な漂白効果を発揮する。
  • ハイドロキノンとの併用は、メラニン産生抑制と排出促進の相乗効果をもたらし、東洋人に多い表皮性色素沈着の治療において極めて有効な第一選択となり得る。
  • レチノイドには耐性獲得があるため、8週間を限度とする治療期間と休薬期間を組み合わせたプロトコールが、効果の維持と副作用管理に不可欠である。
  • 真皮性色素沈着を伴う病態では、トレチノインによる前処置が、その後のレーザー治療の効果を最大化し、炎症後色素沈着の発生を抑える。
  • 日本ではレチノイド外用薬が未承認であり、安全で効能の高い合成レチノイドの開発と承認が今後の重要な課題である。

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