皮膚科医が教えるしみを取る最短プラン2026年版
長年悩み続けたそのシミ。「今年こそ消したい」とクリニックを探す中で、つい料金の安さや「しみ取り放題」といった言葉に惹かれていませんか?しかし、その安易な選択が「効果がなかった」「かえって濃くなった」という後悔につながるケースは少なくないのです。

実は、しみ治療の成否を分けるのは、最新機器の有無よりも、医師の診断力とあなたに合った治療計画そのもの。この記事では皮膚科医・形成外科医が、後悔しない「クリニック選び3つの落とし穴」から、周囲にバレずにダウンタイムを乗り切る具体的な方法、そして治療後の美肌を生涯維持するためのセルフケアまで、2026年最新版の最短プランを徹底解説します。
料金だけで選ぶと失敗する?しみ取りクリニック選び「3つの落とし穴」
しみを取りたいと考えたとき、多くの方がインターネットで情報を集めます。 すると、様々なクリニックが見つかり、その料金も多岐にわたります。
つい費用が安いところに目が行きがちですが、料金だけで選んでしまうと、 「期待した効果がなかった」「かえってしみが濃くなった」と後悔するかもしれません。
大切なのは、ご自身のしみの種類に合った適切な治療を、信頼できる医師のもとで受けることです。 ここでは、しみ取り治療で失敗しないためのクリニック選びのポイントを解説します。

「シミ取り放題」プランの盲点 カウンセリングで確認すべき重要事項
たくさんのしみにお悩みの方にとって、「しみ取り放題」は魅力的なプランに映るでしょう。 しかし、このプランには注意すべき点があり、内容をよく確認しないと期待を裏切られる可能性があります。
まず、すべてのしみが「取り放題」の対象となるわけではない点を理解しておく必要があります。 しみには複数の種類があり、中にはレーザー治療で悪化するリスクがある「肝斑」などが存在します。 多くの「取り放題」プランでは、このような慎重な治療が必要なしみは対象外なのが実情です。
また、使用できるレーザー機器が旧式のものであったり、照射できる範囲に制限があったりすることもあります。 契約後に後悔しないためにも、カウンセリングで以下の点を確認することが極めて重要です。
【カウンセリングでの確認リスト】
- 医師による直接の診察 自分のしみが「取り放題」の対象か、医師が直接肌を診て診断してくれるか確認しましょう。
- 肝斑など悪化リスクのあるしみの有無 レーザー治療が適さないしみが混在していないか、丁寧に見極めてくれるかどうかが重要です。
- 使用するレーザー機器の種類 どのような種類のレーザー機器を使用するのか、その機器が自分のしみに適しているのか説明を求めましょう。
- プランに含まれる費用の範囲 治療後の診察や、処方される薬(塗り薬やテープなど)の費用はプラン内に含まれているか確認します。
- アフターフォロー体制 治療後に万が一、炎症後色素沈着などの肌トラブルが起きた場合の保証やフォロー体制は整っているか確認しましょう。
これらの点を事前にしっかり確認し、ご自身の希望とプラン内容が合致しているかを慎重に判断してください。
最新機器(ピコレーザー)があれば安心?本当に見るべきは医師の診断力と経験値
「最新のピコレーザー導入」といった言葉は、高い治療効果を期待させます。 もちろん、新しい機器は治療の選択肢を広げますが、最も重要なのは機器そのものではありません。 それを扱う医師の「診断力」と「経験値」こそが、治療結果を左右するのです。
なぜなら、治療機器はあくまでツールであり、同じ器械を使っても適切な照射条件の設定、複数の診断を組み合わせた治療計画、患者の肌質や色素種類に応じた照射方法の選択が的確でなければ、効果が出ないか合併症が起きやすくなるからです。
特にしみ治療は色素の深さ、種類(老人性色素斑、肝斑、炎症後色素沈着など)、肌の色(メラニン量)によって最適な波長やパルス幅、出力を変える必要があり、そこを誤ると色素が残る・悪化する・白抜け(色素脱失)が生じるリスクがあります。
最も重要なのは機器そのものではなく、それを扱う医師の「診断力」と「経験値」
機器より医師が重要だという点をさらに掘り下げます。
優れた医師はまず問診と視診でしみの種類を分類し、必要であればダーモスコピーや色素解析、経時的な写真比較などの検査を行い、レーザー単独が最適か、内服や外用、トレチノインやハイドロキノンと組み合わせるべきかを判断します。
また治療中の設定(波長、フルエンス、スポットサイズ、照射回数)や術後のアフターケア(冷却、外用薬、紫外線対策)の指示が適切であることが、効果と安全性を左右します。
経験豊富な医師は過去の治療例から副反応パターンを把握しており、例えば色素沈着しやすい肌タイプには低出力で回数を分ける等、個別化した戦略を立てられます。
実は効果の弱いピコレーザー、切れ味はQスイッチレーザー(ルビーなど)の方が高い
ピコレーザーは短いパルス幅(ピコ秒)により衝撃波で色素を粉砕し、痛みや熱ダメージを抑えつつタトゥーや薄いしみ、くすみの改善に有利とされています。
しかし一方で、メラニン吸収の観点や一部の濃い老人性色素斑に対する一次的な破壊力では、従来のQスイッチルビーレーザー(特にルビー波長)は波長とピークパワーの組合せで非常に高い“切れ味”を示す場合があり、1回で明瞭な反応を出せることがあります。
つまりピコが万能というわけではなく、しみの種類や深さ、色調によってはQスイッチ系の方が短期的な除去効果が高いケースがあるため、機器の長所短所を理解した診断が重要になります。
- ピコレーザーの長所:薄いしみやくすみ、ダウンタイムや痛みが少なめ、タトゥー除去や肌質改善にも対応可能
- ピコレーザーの短所:濃い色素や深いしみに対しては反応が弱いことがある、複数回照射が必要な場合あり
- Qスイッチ(ルビー等)の長所:強い瞬間出力で濃い色素に高い有効性、1回で顕著な効果が得られる場合がある
- Qスイッチの短所:ダウンタイムが長め、色素沈着や炎症後色素沈着のリスクが比較的高くなることがある
- アレキサンドライトやQスイッチYAGの位置付け:波長特性により浅い/深い色素に適応が分かれるため、使い分けが必要
| 機器名 | 代表的波長 | 主な長所 | 主な短所 | 主な適応 |
|---|---|---|---|---|
| ピコレーザー | 532nm / 755nm / 1064nm(機種により異なる) | パルス幅が短く衝撃波で色素を粉砕、痛みと熱ダメージが少ない | 濃い深在性のしみには回数が必要な場合がある | 薄いしみ、くすみ、タトゥー一部、肌質改善 |
| Qスイッチ ルビーレーザー | 694nm | メラニン吸収が高く濃い色素に強い即効性 | ダウンタイムや痂疲化、色素沈着リスクが比較的高い | 老人性色素斑、そばかす、濃い色素病変 |
| Qスイッチ YAGレーザー | 1064nm / 532nm(倍波) | 深達性があり皮下深部の色素やタトゥーに有効 | 波長によりやけどや色素変化のリスク管理が必要 | 深い色素沈着、黒や青系タトゥー |
| アレキサンドライトレーザー | 755nm | 表在性色素に対する反応が良好で脱毛等にも利用 | メラニン量の多い肌では色素沈着のリスク | 浅いしみ、そばかす、脱毛 |
【治療プラン別】ダウンタイム乗り切り術と周囲にバレない隠し方
しみ取りレーザー治療後の数日間から数週間は「ダウンタイム」と呼ばれます。 この期間は、お肌が新しい細胞へと生まれ変わるための、とても大切な回復期間です。
治療部位に保護テープを貼ったり、かさぶたができたりと、見た目の変化が気になる方も少なくありません。 「仕事に影響は?」「周りに気づかれたくない」といったご不安は、皆様が感じることです。
しかし、ご安心ください。少しの工夫でダウンタイムを快適に、そして周囲に気づかれにくく過ごせます。 ここでは皮膚科専門医の立場から、治療プランに合わせたダウンタイムの乗り切り方と、賢い隠し方のコツを具体的にお伝えします。

テープ・かさぶたを上手に隠す医療用コンシーラーの使い方
レーザー治療後の肌は、軽いやけどを負ったような非常にデリケートな状態です。 かさぶたは、傷ついた皮膚を守り、新しい皮膚の再生を助ける「自然の絆創膏」の役割を果たします。 無理に剥がすと、炎症後色素沈着(※)や跡が残る原因になるため、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
※炎症後色素沈着:レーザーなどの刺激によりメラノサイトが活性化し、一時的にしみが濃くなったように見える状態。
メイクは、必ず医師の許可が出てから(通常はテープが不要になった後)開始してください。 治療部位をカバーするには、刺激が少なくカバー力の高い、医療用に開発されたコンシーラーが役立ちます。
【コンシーラーを使ったカバー方法】
- スキンケアと紫外線対策 まずは治療部位を避け、顔全体に保湿剤と日焼け止めを優しく塗ります。 摩擦は炎症後色素沈着のリスクを高めるため、絶対にこすらないでください。
- コンシーラーをのせる 清潔な指先や筆にコンシーラーを少量とり、隠したい部分に「置く」ようにのせます。 横に伸ばさず、優しくトントンと叩き込むのがポイントです。
- 肌になじませる コンシーラーをのせた部分と、周りの肌との境目を指で優しくポンポンと叩いてぼかします。 この時も、摩擦を避けることを意識してください。
- 仕上げ 最後に、フェイスパウダーをパフに含ませ、上からそっと押さえるようにのせます。 こうすることで崩れにくく、より自然な仕上がりになります。
メイクを落とす際も、ポイントメイクリムーバーをコットンに含ませ、優しく押さえて浮かせるように落としましょう。 肌への負担を最小限にすることが、きれいな仕上がりへの近道です。
当院では色素沈着を早く治す「ハイドロキノン」を含んだコンシーラー「セルニューHQコンシーラー」の販売をしております。こちらを使用するのも効果的です。

マスク着用が前提のダウンタイム計画 仕事への影響を最小限にするコツ
マスクを着用する生活様式は、しみ取り後のダウンタイムを過ごす上で大きな味方になります。 マスクは治療部位を物理的に隠せるだけでなく、紫外線から肌を守る重要な役割も果たします。
仕事への影響を最小限にするには、治療のタイミングを計画的に選ぶことが重要です。
【仕事と両立させるダウンタイム計画のポイント】
- 週末や連休を活用する 金曜の午後などに治療を受ければ、最も赤みやかさぶたが目立つ時期を週末に過ごせます。 当院のQスイッチルビーレーザーの場合、テープ保護は約10日〜2週間必要です。 ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇は、絶好のタイミングと言えるでしょう。
- 在宅勤務と組み合わせる 在宅勤務が可能な方は、テープを貼っている期間はリモートワークに切り替えるのも賢い方法です。
マスク着用時には、摩擦による刺激と内部の蒸れに注意が必要です。 肌触りの良いシルクやコットンのマスクを選び、長時間着用する際はこまめに交換し、清潔を保ちましょう。 肌とマスクの間に空間を作るインナーフレームの活用も、摩擦を軽減するのに有効です。
オンライン会議で目立たないためのメイク術と照明の工夫
在宅勤務中のオンライン会議で、治療跡がどう映るか心配な方もいるかもしれません。 ウェブカメラの画質は、実際に対面で見るほど鮮明ではないため、少しの工夫で十分にカバーが可能です。
【オンライン会議対策】
| 項目 | 工夫のポイント |
|---|---|
| メイク | 治療部位は前述の方法でコンシーラーでカバーし、マットなパウダーでテカリを抑えます。アイメイクやリップなど、他の部分に色を使い、視線をそちらに集める「ポイントメイク」も効果的です。 |
| 照明 | 顔の正面から均一に光が当たるよう、リングライトを使うのがおすすめです。顔に影ができにくくなり、肌の凹凸や色ムラが目立ちにくくなります。部屋の真上からの照明は、影ができて治療跡が目立つことがあるので避けましょう。 |
| カメラ | カメラの位置を少し上からに設定すると、顔がすっきり見えます。また、アプリケーションに搭載されている「美肌モード」や「フィルター」を弱めに活用するのも一つの手です。 |
これらのテクニックを組み合わせることで、カメラ越しにはほとんど気付かれないレベルにまでカバーできます。 治療後の経過を気にせず、自信を持って会議に臨みましょう。
家族やパートナーへの最適な伝え方と協力の仰ぎ方
しみ治療は、見た目の印象を改善するだけでなく、長年のコンプレックスから解放され、生活の質(QOL)を高めるための大切な一歩です。 この治療について、身近な家族やパートナーの理解と協力を得られると、より安心してダウンタイムを過ごせます。
【円満に伝えるためのステップ】
- 事前に話す 治療を受ける前に、落ち着いて話せる時間を作りましょう。 「実は長年しみが気になっていて、治療を受けようと思っている」と、ご自身の悩みを素直に打ち明けることが大切です。
- 治療内容とダウンタイムを説明する どのような治療で、術後にテープを貼る期間があること、少し赤みが出る可能性があることなどを客観的に伝えます。 そうすることで、相手も心の準備ができます。
- 協力してほしいことを具体的に頼む 「ダウンタイム中は紫外線に当たれないから、洗濯物の取り込みを手伝ってほしい」 「子どもに『お顔どうしたの?』と聞かれたら、お薬のシールだと説明してほしい」 など、具体的に伝えると、相手も協力しやすくなります。
しみ治療は、より前向きな気持ちで毎日を過ごすための自己投資でもあります。 その思いを共有することで、きっと一番の理解者としてサポートしてくれるはずです。
よくあるご質問(Q&A)
Q. ダウンタイム中は、運動やお酒は控えた方が良いですか? A. はい。血行が過度に促進されると、赤みや腫れが長引く可能性があります。 治療後1週間程度は、激しい運動や長時間の入浴、サウナ、飲酒は控えることをお勧めします。
Q. 治療したことを、どうしても家族に内緒にしたいのですが… A. マスクで隠せる範囲の小さなシミであれば、気づかれずに過ごせる場合もあります。 しかし、広範囲の治療やテープ保護が必要な場合は、ご家族の協力があった方が心身ともに楽に過ごせるでしょう。 カウンセリング時に、どの程度のダウンタイムが見込まれるか医師に確認し、ご自身の状況に合わせてご相談ください。
当院では、患者様一人ひとりのお肌の状態やライフスタイルを丁寧に伺い、最適な治療プランをご提案します。 しみのお悩みは、ぜひ一度当院にご相談ください。 当院ではQスイッチルビーレーザー(税込2,680円〜)をはじめ、ルビーフラクショナルレーザー(初回税込19,800円)やフォトフェイシャル(ステラM22、初回税込7,800円〜)など、多様な治療法をご用意しております。 ダウンタイムの過ごし方も含め、一緒に最適なプランを考えましょう。
しみ取り治療の「やめどき」と治療後の美肌を維持する生涯プラン
レーザー治療などで長年気になっていたしみが薄くなると、鏡を見るのが楽しくなりますよね。 しかし、「治療が終わったから、もう何もしなくても大丈夫」と考えるのは少し早いかもしれません。
しみ治療はゴールであると同時に、美しい肌を生涯にわたって維持するための新たなスタート地点です。 治療で一度リセットされた肌を、いかに良い状態で保ち続けるか。 そのための長期的な視点を持つことが、将来の肌への最高の投資となるのです。

何回で満足できる?治療ゴール設定の重要性と医師とのすり合わせ
しみ治療を始める前に、ご自身が「どのような状態になりたいか」というゴールを明確にすることが非常に重要です。 なぜなら、目指すゴールによって治療回数や期間、費用が大きく変わってくるからです。
| ゴールのレベル | 目指す状態の例 | 治療回数の目安(しみの種類による) |
|---|---|---|
| レベル1 | ファンデーションを塗れば気にならない程度 | 比較的少ない回数(1〜3回程度) |
| レベル2 | すっぴんでもほとんどしみが目立たない状態 | 中程度の回数(3〜5回以上) |
| レベル3 | しみがなく、肌全体のトーンが均一な状態 | 複数回の治療と定期的なメンテナンスが必要 |
例えば、一つだけ濃く目立つしみ(日光黒子)であれば、Qスイッチレーザーで1回の治療でご満足いただけることも少なくありません。 実際に「美容医療診療指針」でも、日光黒子へのレーザー治療は強く推奨されています。
しかし、顔全体に広がる薄いしみや、ホルモンバランスなども関与する肝斑の場合は、複数回の治療を根気よく続ける必要があります。 特に肝斑は、安易なレーザー治療でかえって悪化するリスクがあり、治療法の選択は極めて慎重に行わなければなりません。
まずは専門医による正確な診断を受け、ご自身のしみがどのタイプかを知ることが第一歩です。 その上で、「どのレベルを目指したいか」「予算はどれくらいか」といったご自身の希望を医師としっかりすり合わせ、納得のいく治療計画を一緒に立てていきましょう。
治療後の「色素沈着」と「再発」を防ぐためのメンテナンス治療とは
レーザー治療後、一時的にしみが濃くなったように見える「炎症後色素沈着(PIH)」が起こることがあります。 これは治療による正常な炎症反応であり、通常は3〜6ヶ月かけて自然に薄くなっていきます。
一方で、より注意が必要なのが、一度薄くなったはずのしみが再び現れる「再発」です。 特に肝斑は、治療が難しく再発率が高いことが知られています。 近年の研究では、肝斑が単なる色素トラブルではなく、紫外線による光老化、皮膚深層の血管新生、ホルモンバランスなど、複数の要因が複雑に関わる「皮膚疾患」であることがわかってきました。
そのため、しみが薄くなった後も、その状態を維持するための「メンテナンス治療」が極めて重要になります。 これは、良い状態を保ち、再発のリスクを最小限に抑えるための「守りの治療」です。
【主なメンテナンス治療】
- 内服薬 トラネキサム酸は、肝斑治療の第一選択薬として有効性と安全性が確立されています。 メラニンを作る指令をブロックするだけでなく、しみの背景にある炎症や血管新生を抑える働きがあり、再発予防に非常に効果的です。 抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを併用することで、より高い効果が期待できます。
- 外用薬(塗り薬) ハイドロキノンやシスペラといった美白外用薬を、医師の指導のもとで継続的に使用します。 肌の状態に合わせて、トレチノインなどを組み合わせることもあります。
- 定期的な光治療(フォトフェイシャルなど) 顔全体のメラニンに穏やかに作用し、くすみを払い、新たなシミの出現を予防します。 肌のハリやキメを整える効果も期待できます。
複数の研究で、これらの治療を組み合わせる「併用療法」が、単独の治療よりも良い結果をもたらすことが示されています。
レーザー後の肌におすすめのスキンケア成分(レチノール・ビタミンC誘導体など)
レーザー治療後の肌は、バリア機能が一時的に低下し、非常にデリケートな状態です。 この時期のスキンケアは、肌を守る「守りのケア」と、美肌効果を高める「攻めのケア」をバランスよく行うことが鍵となります。
1. 守りのケア(治療直後から必須)
- 徹底した保湿 セラミドやヒアルロン酸など、高保湿成分が豊富な製品で肌のうるおいをしっかり保ちましょう。 肌のバリア機能の回復を助け、外部刺激から肌を守ります。
- 厳重な紫外線対策 治療後の肌は紫外線の影響を特に受けやすくなっています。 SPF30/PA+++以上の日焼け止めを、天候や季節を問わず毎日使用してください。 これは、炎症後色素沈着や再発を防ぐ上で最も重要なスキンケアです。
2. 攻めのケア(肌が落ち着いてから) 肌の状態が安定したら、医師と相談の上、美肌を育む成分を積極的に取り入れましょう。
- ビタミンC誘導体 メラニンの生成を抑え、できてしまったメラニンを薄くする働きがあります。 高い抗酸化作用で、肌全体の透明感を高め、ハリを与えます。
- レチノール(ビタミンA) 肌のターンオーバー(新陳代謝)を促し、メラニンの排出を助けます。 使用初期に赤みや皮むけ(A反応)が出ることがあるため、医師の指導のもと、低濃度のものから始めるのがお勧めです。
- トラネキサム酸 内服だけでなく、化粧品にも配合されています。 メラニン生成の初期段階に働きかけ、しみや肝斑を予防します。
これらの成分を日々のスキンケアに取り入れることで、治療効果を高め、しみのできにくい肌質へと導きます。
年齢を重ねてもしみを作らないための生活習慣 長期的な予防策
しみは紫外線だけでなく、日々の生活習慣も大きく影響します。 クリニックでの治療と並行して、体の内側からのケアを習慣づけることが、長期的な美肌維持につながります。
- 抗酸化作用のある食事 しみの原因となる活性酸素から肌を守るため、以下の栄養素を積極的に摂りましょう。 ・ビタミンA:にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜 ・ビタミンC:パプリカ、ブロッコリー、果物 ・ビタミンE:ナッツ類、アボカド
- 質の良い睡眠 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、日中に受けた肌のダメージを修復する大切な役割を担います。 毎日6〜8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。
- ストレス管理 過度なストレスはホルモンバランスを乱し、しみを悪化させる一因になります。 趣味の時間やリラックスできる習慣を見つけ、上手にストレスを発散させましょう。
- 血行の促進 近年の研究では、しみのある部分では皮膚深層の血管に異常が見られることがわかってきました。 適度な運動や入浴などで血行を良くすることも、肌の健康にとって大切です。
これらの生活習慣はすぐに効果が出るものではありません。 しかし、コツコツと続けることで、しみのできにくい健やかな肌の土台を作ることができます。
Q&A よくあるご質問
Q1. しみ取り治療は、だいたい何回くらいかかりますか? A1. しみの種類、濃さ、そして目指すゴールによって大きく異なります。 1回で済むしみもあれば、5〜10回以上の治療が必要な場合もあります。 例えば、当院のQスイッチルビーレーザーは濃いしみに効果的で、少ない回数での治療が期待できます。 一方、ルビーフラクショナルやフォトフェイシャル(ステラM22)は、回数を重ねるごとにお顔全体のトーンアップを目指す治療です。 カウンセリングにて、あなたのしみに最適なプランと回数の目安をご提案します。
Q2. 治療後のメンテナンスは、ずっと続けないといけませんか? A2. 肝斑など再発しやすいしみの場合、良い状態を維持するために内服薬などの継続をおすすめすることが多いです。 しかし、ライフスタイルやご予算に合わせてプランを調整することは可能です。 例えば、「紫外線の強い夏の間だけ内服薬を飲む」「3〜4ヶ月に1回フォトフェイシャルを受ける」など、無理なく続けられる方法を一緒に探しましょう。 大切なのは、完全にやめてしまうのではなく、ご自身に合った形でケアを続けることです。
しみ治療は、皮膚科専門医の知識と経験が非常に重要です。 自己判断でケアをする前に、まずは専門家にご相談ください。 当院では、Qスイッチルビーレーザー(税込2,680円〜)やフォトフェイシャル(ステラM22)(初回税込7,800円〜)をはじめ、内服薬や外用薬(ゼオスキンヘルスなど)まで、幅広い選択肢をご用意しております。 お一人おひとりの肌質やライフスタイルに合わせた最適な生涯プランを一緒に考えさせていただきますので、ぜひ一度、お気軽にカウンセリングにお越しください。
まとめ
今回は、しみ治療の最短プランについて、クリニック選びから治療後のケアまで詳しく解説しました。
しみ治療は、レーザーを当てて終わりではありません。大切なのは、料金だけでなく信頼できる医師に自分のしみを正しく診断してもらい、ゴールを共有することです。そして、治療で綺麗になった肌を長く保つためには、その後のスキンケアや生活習慣が鍵となります。しみ治療はゴールであると同時に、美肌を育む新たなスタート地点なのです。
自己判断で悩む前に、まずは皮膚科専門医に相談し、あなただけの治療プランを一緒に見つけることから始めてみませんか。それが、コンプレックスから解放され、自信に満ちた毎日を送るための、一番確実で最短のルートですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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参考文献
- 木村有太子. 肝斑に対する内服治療のエビデンスを踏まえて.
- 山下理絵, 松尾由紀, 近藤謙司, 遠山哲彦. 肌のアンチエイジングに対するレーザー治療.
- Yehonatan Noyman, Yoram Kornowski, Dan Slodownik, Moshe Lapidoth, Assi Levi et al. Q-switched ruby laser is safe and effective in treating primary gingival hyperpigmentation.
- Soon-Hyo Kwon, Jung-Im Na, Ji-Young Choi, Kyoung-Chan Park. Melasma: Updates and perspectives.
- Thierry Passeron, Mauro Picardo et al. Melasma, a photoaging disorder.
- Nicoleta Neagu et al. Melasma treatment: a systematic review.
- A Vélez et al. Congenital segmental dermal melanocytosis in an adult.
- Catherine Harrison-Balestra et al. Clinically distinct form of acquired dermal melanocytosis with review of published work.
- H Kosumi et al. Diagnostic features of acquired dermal melanocytosis of the face and extremities.
- Yusuke Hara, Takako Shibata. Characteristics of dermal vascularity in melasma and solar lentigo.
- Christian Praetorius et al. Sun-induced freckling: ephelides and solar lentigines.
- Lisa Byrom et al. Unstable solar lentigo: A defined separate entity.
- 日本美容外科学会会報 Vol. 44 特別号 美容医療診療指針(令和3年度改訂版).
- 遠藤英樹. シミ・ソバカスの治療戦略.
追加情報
タイトル: 肝斑に対する内服治療のエビデンスを踏まえて 著者: 木村有太子 概要:
- 本稿は、日本人を含むアジア系人種に高頻度に見られる色素異常症である肝斑に対する内服治療のエビデンスを、有効性を示した論文を中心にまとめている。
- 肝斑の内服治療においては、トラネキサム酸(TA)が安全性と有効性の両面で多くの報告があり、第一選択薬とされている。
- TAは、抗プラスミン作用によるメラニン産生抑制、メラノサイトへの直接作用、抗炎症作用、および血管新生抑制といった多様な機序で肝斑を改善すると考えられている。
- 海外の報告では500mg/日または750mg/日のTAを8〜12週間内服することで有効性が示され、本邦の臨床研究でもビタミンC・L-システイン合剤にTA(750mg/日)を加えることで有意な改善率が認められた。
- ビタミンCに関しては、ビタミンEとの配合剤が単剤よりも有意に有効であると報告されている。
- ポリポディウム ロイコトモス、カロテノイド、メラトニンなども肝斑に対する有効性を示す文献があるが、さらなる検討が必要である。
要点:
- トラネキサム酸(TA)は肝斑の内服治療における第一選択薬であり、その安全性と有効性が多数の報告によって確立されている。
- TAの内服は、海外では500mg/日または750mg/日を8〜12週間、本邦ではビタミンC・L-システイン合剤にTA(750mg/日)を追加することで、有意な肝斑改善効果を示す。
- TAの作用機序には、プラスミン活性化を介したメラニン産生抑制、メラノサイトへの直接作用、プロスタグランディン産生阻害による抗炎症作用、およびVEGF・bFGF抑制による血管新生抑制が関与している。
- TAの副作用は軽度な消化器症状や頭痛が主であり、低用量(500mg/日)かつ短期間(8〜12週間)でも有効性と安全性が確認されている。
- ビタミンCは、ビタミンEとの配合によって単剤よりも高い有効性が示されており、ポリポディウム ロイコトモス、カロテノイド、メラトニンといった他の薬剤については、今後のさらなる研究が必要である。
タイトル: 肌のアンチエイジングに対するレーザー治療 著者: 山下 理絵,松尾 由紀,近藤 謙司,遠山 哲彦 概要:
- 美容医学におけるアンチエイジング治療として、加齢に伴い顔面に生じるシミ、シワ、タルミに対するレーザー治療の現状を報告。
- シミのレーザー治療では、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、遅発性太田母斑様色素斑、日光角化症といった疾患ごとの診断と適切な治療選択の重要性を強調。
- 特に、従来レーザー治療が禁忌とされてきた肝斑に対し、低出力QスイッチNd:YAGレーザーによる「Qヤグレーザートーニング」が有効であることを提示。
- シワ・タルミ治療については、侵襲性の高いablativeレーザーと低侵襲なnon-ablativeレーザー、さらに新しいfractional photothemolysis(FP)が用いられており、効果とダウンタイムのバランスを考慮した治療計画が求められる。
- 安全かつ効果的な治療のためには、適切な診断、機器の選択と理解、操作技術、副作用への対処法などの熟知が必要である。
要点:
- 加齢に伴う顔面のシミ(老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、遅発性太田母斑様色素斑、日光角化症)とシワ・タルミに対し、レーザーおよび類似機器による治療の現況を解説。
- シミ治療は、疾患ごとに正しい診断と適切な治療法(レーザー、IPL、内服薬、外用薬など)を選択することが重要である。
- 老人性色素斑の治療にはQスイッチルビー、アレキサンドライト、Nd:YAGレーザーが第一選択であり、プレトリートメントにより炎症後色素沈着の発生率が低減する。
- 肝斑に対し、これまでレーザー治療は禁忌とされてきたが、低出力QスイッチNd:YAGレーザー(波長1064nm)を用いた「Qヤグレーザートーニング」が難治性肝斑に有効であり、色素脱失や炎症後色素沈着のリスクが低い。
- シワ・タルミ治療は、高効果だがダウンタイムが長いablativeレーザーリサーフェイシング(CO2レーザーなど)と、低侵襲だが効果が劣るnon-ablativeレーザーが存在し、近年では両者の中間的な特性を持つFractional photothemolysis(FP)も開発されている。
- 治療においては、患者の要望と適応を十分に吟味した上で、顔面部位別の治療方法や、他治療(ヒアルロン酸、ボツリヌス毒素など)との組み合わせを考慮した個別プログラムの提供が不可欠である。
- 日光角化症は前癌病変であるため、診断と治療(原則切除だがレーザーも選択肢)には慎重を要し、レーザー治療後も長期的な経過観察とUVケアが必須となる。
タイトル: Q-switched ruby laser is safe and effective in treating primary gingival hyperpigmentation – PubMed 著者: Yehonatan Noyman, Yoram Kornowski, Dan Slodownik, Moshe Lapidoth, Assi Levi et al.
概要:
- 生理的歯肉過剰色素沈着症(PGH)は、メラニン産生増加に起因する良性疾患であり、特に肌の色の濃い人々に多く見られる。現在のレーザー治療は主にアブレーション型で、非選択的な組織損傷を伴う。
- 本研究の目的は、非アブレーション型694-nm Qスイッチルビーレーザー(QSRL)を用いたPGHの脱色素化を評価することである。
- 研究は、2019年3月から2020年11月の間にPGHと診断されQSRLで治療された患者を対象とした、単施設後向き研究として実施された。
- 4名の患者が1〜3回のQSRLセッションで完全な色素除去を達成した。平均11ヶ月(範囲7〜18ヶ月)の追跡調査期間中、再色素沈着はどの患者にも見られなかった。
- 有害事象として、2名の患者に軽度の局所圧痛と一時的なびらんが報告された。
- 結論として、694-nm QSRLは、組織損傷を最小限に抑え結果を最適化する非アブレーション型であるという利点を持つ、PGH治療の新規かつ有望で安全かつ効果的な方法である。
要点: ・生理的歯肉過剰色素沈着症(PGH)に対し、非アブレーション型694-nm Qスイッチルビーレーザー(QSRL)の有効性と安全性を評価する研究が行われた。 ・4名の患者は1〜3回のQSRLセッションで完全な色素除去を達成し、平均11ヶ月の追跡期間で再色素沈着は見られなかった。 ・QSRL治療における有害事象は軽度の局所圧痛と一時的なびらんに限定され、組織損傷を最小限に抑える非アブレーション型の利点を持つ、安全かつ効果的な新規治療法であることが示唆された。
タイトル: Melasma: Updates and perspectives 著者: Soon-Hyo Kwon, Jung-Im Na, Ji-Young Choi, Kyoung-Chan Park, Soon-Hyo Kwon et al.
概要:
- 肝斑(Melasma)の管理は、治療結果が不安定で再発が頻繁なため、非常に困難である。
- 近年の研究により、肝斑は色素細胞の疾患であるだけでなく、光老化性皮膚疾患である可能性が示唆されている。
- 本論文は、日光弾性線維症、基底膜の変化、血管新生の増加、肥満細胞数の増加といった肝斑の組織病理学的所見を提示することで、肝斑が実際に光老化性疾患であることを検証しようと試みる。
- これらの所見に基づいた治療上の示唆と、治療に関する最新の更新および展望について議論を提供する。
要点:
- 肝斑治療の課題は、不安定な治療結果と頻繁な再発である。
- 肝斑は単なる色素細胞の疾患ではなく、光老化性皮膚疾患であるという新しい概念が提唱されている。
- この光老化性疾患としての側面を裏付ける組織病理学的所見には、日光弾性線維症、基底膜の変化、血管新生の増加、肥満細胞数の増加が含まれる。
- 本論文は、これらの知見から導かれる治療的示唆と、最新の治療法および将来の展望について議論している。
タイトル: Melasma, a photoaging disorder 著者: Thierry Passeron, Mauro Picardo et al.
概要:
- メラズマは、患者の生活の質に影響を与える一般的な色素沈着疾患であり、その治療は依然として困難です。
- 従来、女性ホルモン刺激と遺伝的背景が主な原因とされてきましたが、過去10年間で病態生理における他の重要な要因が明らかになりました。
- 本論文は、メラズマの最新の病態生理学的知見を要約し、メラズマが遺伝的に素因を持つ個人に影響を与える光老化皮膚疾患である可能性を提唱しています。
- これらの知見は、メラズマの治療と予防に大きな影響を与える可能性があるため、臨床医による考慮が求められます。
要点:
- メラズマの病態生理は複雑であり、女性ホルモンと遺伝的背景に加えて、過去10年間に新たな主要な要因が発見されました。
- メラズマは、単なる色素沈着症ではなく、「遺伝的に素因を持つ個人に影響を与える光老化皮膚疾患」として捉えられる可能性があります。
- この新しい病態生理学的理解は、メラズマに対する治療法や予防策の開発に深い影響を与える潜在力があります。
タイトル: Melasma treatment: a systematic review – PubMed 著者: Nicoleta Neagu 1,, Claudio Conforti 2,, Marina Agozzino 2,, Giovanni Francesco Marangi 3,, Silviu Horia Morariu 1,, Giovanni Pellacani 4,, Paolo Persichetti 3,, Domenico Piccolo 5,, Francesco Segreto 3,, Iris Zalaudek 2,, Caterina Dianzani 3, Nicoleta Neagu et al.
概要:
- メラズマは、濃い肌タイプの人々に影響を与える一般的な慢性色素沈着疾患であり、有病率は8.8%から40%に及ぶ。
- 治療は困難で、高い再発率が生活の質に大きく影響する。単一の治療法で普遍的に有効なものはない。
- 全身治療(トラネキサム酸、Polypodium leucotmatous)、局所治療(ハイドロキノン)、手技的治療(マイクロニードリング、ピーリング、レーザー、光デバイス)など様々な治療法が検討されている。
- 多くの治療法で有効性が認められるものの、高い再発率が課題として残っている。
- 二重または三重の併用療法が、単一療法と比較して最も良い結果をもたらした。
- 治療法の選択は、Wood灯検査およびダーモスコピー評価に基づき、各メラズマのサブタイプに合わせた最適なものが推奨される。
要点:
- メラズマは慢性的な難治性色素沈着疾患であり、治療の課題は高い再発率にある。
- 全身性のトラネキサム酸治療は有望な結果を示すが、全身性副作用のリスクがある。
- マイクロニードリングやピーリングは有効であるが、ゴールドスタンダードとされる局所ハイドロキノンに対する優位性は確立されていない。
- レーザーおよび光デバイスも有益だが、これらの治療法でも再発率が高い傾向にある。
- 単一療法と比較して、二重または三重の併用療法がメラズマ治療において最も優れた結果を示した。
- 治療選択は、メラズマのサブタイプを特定するためにWood灯検査とダーモスコピー評価を用いた個別化が重要である。
タイトル: Congenital segmental dermal melanocytosis in an adult 著者: A Vélez, C Fuente, I Belinchón, N Martín, V Furió, E Sánchez Yus et al.
概要:
- 真皮メラノサイトーシス(真皮にメラノサイトが存在する状態)の珍しい症例を報告する。
- 28歳の白人女性に、出生時から右体幹に広範で斑状の灰青色色素沈着が分節パターンで存在した。
- 組織学的および超微細構造検査により、まばらに細長い真皮メラノサイトが確認された。
- 既存の真皮メラノサイトーシスの形態(青色母斑、蒙古斑、太田母斑、伊藤母斑など)との鑑別診断が議論された。
- 本症例は既報の症例とは臨床的に異なり、「先天性分節性真皮メラノサイトーシス」という名称が提案された。
要点:
- 研究目的・背景: 真皮メラノサイトーシスは真皮におけるメラノサイトの存在を特徴とし、複数の形態(青色母斑、蒙古斑、太田母斑、伊藤母斑など)がある。本論文では、このような珍しい真皮メラノサイトーシスの症例を報告することを目的としている。
- 主要な手法・アプローチ: 症例報告。患者の臨床観察に加えて、組織学的検査および超微細構造検査が実施された。
- 最も重要な結果・知見:
- 28歳の白人女性において、出生時から右体幹に分節パターンで広範な斑状の灰青色色素沈着が認められた。
- 検査の結果、まばらに細長い真皮メラノサイトの存在が確認された。
- 本症例は臨床的に既報の真皮メラノサイトーシスとは異なる独特なものであり、「先天性分節性真皮メラノサイトーシス」という新しい用語が提案された。
- 結論・今後の展望:
- 既存の古典的な真皮メラノサイトーシスとの鑑別診断について考察し、他の珍しい単独の真皮メラノサイトーシス症例もレビューした。
- 提案された新しい用語は、今後の真皮メラノサイトーシスの分類と理解に貢献する可能性がある。
タイトル: Clinically distinct form of acquired dermal melanocytosis with review of published work 著者: Catherine Harrison-Balestra, Dijana Gugic, Vladimir Vincek et al.
概要:
- 真皮性メラノサイトーシスは、アジア人や他の有色人種の皮膚に最も一般的に見られ、組織学的には真皮メラノサイトの存在によって特徴づけられる。
- 蒙古斑、伊藤母斑、太田母斑、堀母斑、青色母斑が最も一般的な真皮性メラノサイトーシスのタイプである。
- 本研究では、50歳のアフリカ系アメリカ人男性の背部全体にびまん性に影響を及ぼす、ユニークな後天性真皮性メラノサイトーシスの症例を報告している。
- また、異常な後天性真皮性メラノサイトーシスの様々なパターンについてもレビューと議論を行っている。
要点:
- 研究目的・背景: 真皮性メラノサイトーシス(蒙古斑、伊藤母斑など)は一般的に知られているが、他の後天性真皮性メラノサイトーシスの臨床パターンも存在するため、ユニークな症例を報告し、異常なパターンをレビューすることを目的としている。
- 主要な手法・アプローチ: 50歳のアフリカ系アメリカ人男性に発生した後天性真皮性メラノサイトーシスの症例報告と、関連する発表された文献のレビューおよび議論。
- 最も重要な結果・知見: 50歳の男性のアフリカ系アメリカ人男性の背部全体にびまん性に発生した後天性真皮性メラノサイトーシスのユニークな症例が特定され報告された。これは、既存の知見に加えて、新たな臨床的表現型が存在することを示唆している。
- 結論・今後の展望: 情報なし
タイトル: Diagnostic features of acquired dermal melanocytosis of the face and extremities 著者: H Kosumi , T Miyauchi , T Nomura , S Suzuki , Y Ohguchi , A Nomura , H Shimizu, H Kosumi et al.
概要:
- 本研究は、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の珍しい形態である顔面および四肢の後天性真皮メラノサイトーシス(ADMFE)に焦点を当てている。
- ADMFEの症例報告と既存文献のレビューを実施し、ADMFEと従来のADMとの臨床的相違点を特定した。
- レビューの結果、ADMFEでは鼻翼への関与がより頻繁で、頬への関与が少なく、全ての症例で四肢が影響を受け、結膜や歯肉への関与も頻繁に見られることが明らかになった。
- これらの所見は、ADMFEが従来のADMとは臨床的に異なる疾患であるという仮説を強く支持している。
- ADMFEの表現型を理解することは、正確な診断とQスイッチレーザー療法による早期介入を可能にし、美容上の問題を持つ患者に利益をもたらすことが期待される。
要点:
- 顔面および四肢の後天性真皮メラノサイトーシス(ADMFE)は、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の珍しい形態である。
- 本研究は、ADMFEの症例報告と文献レビューを通じて、ADMFEと従来のADMの臨床的特徴を比較した。
- ADMFEは、鼻翼へのより頻繁な関与、頬へのより少ない関与、四肢の全例における影響、および結膜や歯肉への頻繁な関与によってADMと区別される。
- これらの臨床的差異は、ADMFEが従来のADMとは異なる独立した疾患であるという仮説を強く裏付けている。
- ADMFEの表現型を正確に理解することは、早期診断とQスイッチレーザー療法による介入を通じて、患者の美容上の課題を改善する上で重要である。
タイトル: Characteristics of dermal vascularity in melasma and solar lentigo 著者: Yusuke Hara, Takako Shibata (MIRAI Technology Institute, Shiseido Co., Ltd., Yokohama, Japan.)
概要:
- 肝斑(melasma)と老人性色素斑(solar lentigo, SL)は主要な良性色素沈着病変であり、両者における真皮血管系の関与が示されている。
- 本レビューは、これらの病変における真皮血管系の臨床的特徴と分子生物学的調査結果に関する現在の知見を議論する。
- 血管形態は組織学的および光干渉断層計(OCT)などの非侵襲的方法で検出されている。
- 血管内皮細胞から分泌される幹細胞因子やエンドセリン-1などの因子がメラニン生成を促進することが示唆されている。
- 血管標的レーザー治療は長期的な色素沈着抑制に期待されるが、拡張した毛細血管が視認できる場合にのみ効果的である。
- 真皮血管系が色素沈着に寄与することが明らかになりつつあり、より効果的な治療には色素沈着サブタイプの特定が必要とされる。
- 将来的に、信頼性のある非侵襲的測定を通じて治療法に関する知見が蓄積されることが期待される。
要点:
- 肝斑と老人性色素斑の良性色素沈着病変には真皮血管系が深く関与しており、その特徴がレビューされている。
- 血管内皮細胞から分泌される特定の因子(幹細胞因子、エンドセリン-1など)がメラニン生成を促進する主要なメカニズムとして特定されている。
- 血管標的レーザー治療は色素沈着の長期抑制に有効である可能性があるものの、その効果は拡張した毛細血管の存在に依存する。
- より効果的な治療戦略を開発するためには、色素沈着の異なるサブタイプを識別することが重要である。
- 非侵襲的測定技術の進歩が、肝斑や老人性色素斑に対する将来の治療法(光線療法を含む)の知識と理解を深める上で鍵となる。
タイトル: Sun-induced freckling: ephelides and solar lentigines 著者: Christian Praetorius, Richard A Sturm, Eirikur Steingrimsson
概要:
- そばかす(エフェリデスと老人性色素斑)は、ヒトに見られる重要な色素沈着の特性であり、両方とも日光の影響を受ける。
- エフェリデスは主に遺伝的に決定されるが、日光によって誘発される。
- 老人性色素斑は、日光曝露と皮膚の光損傷によって誘発される。
- これらは一般的に観察されるにもかかわらず、その形成に関する知識はほとんどない。
- 本研究は、そばかすに関する現在の知識の現状をレビューし、その形成モデルを提案することを目的としている。
要点:
- そばかすは、エフェリデスと老人性色素斑に分類され、いずれも日光曝露が関与する。
- エフェリデスは遺伝的要素と日光誘発、老人性色素斑は日光曝露と皮膚の光損傷が主な原因である。
- そばかすの形成メカニズムは十分に解明されていない。
- 本論文は、既存の知識を整理し、そばかすの形成に関する新しいモデルを提唱する。
タイトル: Unstable solar lentigo: A defined separate entity – PubMed 著者: Lisa Byrom, Sarah Barksdale, David Weedon, Jim Muir, Lisa Byrom et al.
概要:
- 研究目的・背景: 不安定太陽黒子(unstable solar lentigo)を、通常の太陽黒子(solar lentigo)とは異なる、悪性黒子(lentigo maligna)の前駆病変となり得る独立した病変として定義し、その認識の重要性を検討する。
- 主要な手法・アプローチ: 不安定太陽黒子の臨床的・組織病理学的特徴を記述し、単一細胞優位のメラニン細胞増殖の診断における困難点を文献レビューと臨床経験に基づいて考察する。太陽黒子、不安定太陽黒子、悪性黒子の連続的変化が単一病変内で起こり得る可能性を検証する。
- 最も重要な結果・知見: 不安定太陽黒子は、太陽損傷皮膚に発生する離散的、斑状、色素性病変であり、通常の太陽黒子よりも大きく、色が濃く、単発であることが多い。これらの病変は悪性黒子と近接して発生し、単一病変内で太陽黒子、不安定太陽黒子、悪性黒子の変化が同時に観察されることがある。これにより、不安定太陽黒子が悪性黒子の前駆病変である可能性が示唆される。
- 結論・今後の展望: 不安定太陽黒子を組織病理学的に独立した病変として認識することは、その挙動に関する将来の研究と管理法の確立に不可欠である。文献と臨床経験が、この病変を独立した実体として認める提案を支持している。
要点:
- 不安定太陽黒子は、通常の太陽黒子とは臨床的に異なる(より大きく、濃く、単発)。
- この病変は、悪性黒子に移行する可能性のある前駆病変であると提唱されている。
- 単一病変内で、太陽黒子から不安定太陽黒子、そして悪性黒子へと段階的な変化が観察され得る。
- 不安定太陽黒子を組織病理学的に個別の病変として認識することが、将来の研究と適切な管理のために重要である。
タイトル: 日本美容外科学会会報 Vol. 44 特別号 美容医療診療指針(令和3年度改訂版) 著者: 編集: 厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業 美容医療における合併症実態調査と診療指針の作成及び医療安全の確保に向けたシステム構築への課題探索研究班【美容医療に関する調査研究班】 美容医療診療指針作成分科会 研究代表者: 大慈弥裕之 協力: 日本美容外科学会(JSAPS)、日本美容皮膚科学会(JSAD)、日本美容外科学会(JSAS)、日本形成外科学会、日本皮膚科学会
概要: 本診療指針は、令和元年度厚生労働科学特別研究事業「美容医療における合併症の実態調査と診療指針の作成」の成果を基に、美容医療の安全な提供を目的として令和3年度に内容を改訂・追加したものである。先行研究では、美容医療における重度有害事象の実態が明らかになり、特に非吸収性充填剤やヒアルロン酸製剤注入による合併症が多いことが示された。本改訂版では、緊急性と重要性の高い美容医療施術(シミ・イボ・ホクロ治療、シワ・タルミ治療、乳房増大術、腋窩多汗症治療、脱毛治療)に関するクリニカルクエスチョン(CQ)と推奨文を更新・追加し、さらに医療安全に関する項目を新たに設けた。関連5学会および日本医師会から選出された80名の委員が、文献検索とエビデンスに基づき、推奨度と推奨文を決定した。
要点: ・研究目的: 令和元年度特別研究事業に基づき、美容医療の合併症実態を把握し、安全な美容医療提供のための診療指針の更新と充実。特に、緊急性と重要性の高い治療項目および医療安全に関する記載の追加。 ・研究背景: 日本の美容医療には、合併症・後遺症の実態把握不足、未承認医薬品・機器の使用、再発防止システムの未整備という課題があった。先行研究で合併症実態が明らかになり、診療指針の公表が不適切な施術の減少に寄与した。 ・主要な手法: 関連5学会と日本医師会から選出された委員が、班会議と意見集約を通じてCQを設定。文献検索でエビデンスレベルを区分けし、利益と害のバランスを考慮して推奨度・推奨文・解説文を決定。特にリスクの高い施術については「行わないことを強く推奨する」と明記。 ・主要な結果と知見: * シミ・イボ・ホクロ: 日光黒子やADMに対するレーザー治療は強く推奨。肝斑に対するレーザー・IPLは保存的治療で効果不十分な場合の併用療法として弱く提案。良性小腫瘍(ホクロ、イボ)へのレーザー蒸散治療は弱く推奨(悪性腫瘍の鑑別に注意喚起)。 * シワ・タルミ: フラクショナルレーザー、高周波(RF)、高密度焦点式超音波(HIFU)、ヒアルロン酸製剤注入、ボツリヌス菌毒素製剤治療は、外科手術や非吸収性フィラー注入と比較して比較的安全であるため、治療を希望する患者には推奨または弱く推奨。非吸収性フィラー製剤の注入は晩期合併症のリスクと除去困難性から「行わないことを強く推奨」。bFGF添加PRP療法も合併症報告が多く「安易には勧められない」。スレッドリフト治療は一時的な効果に限定されるため弱く推奨。 * 乳房増大術: ヒアルロン酸製剤注入、非吸収性充填剤の注入は、被膜拘縮、乳癌検診への影響、過去の健康被害を理由に「行わないことを強く推奨」。脂肪注入術は適切な患者選択と術後フォローアップが前提で「強く推奨」。 * 腋窩多汗症: マイクロ波治療はボツリヌス菌毒素製剤注入療法に匹敵する効果と比較的高い安全性から弱く推奨。 * 脱毛治療: ロングパルスアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、Nd:YAGレーザー、蓄熱式脱毛は「強く推奨」。IPLは脱毛効率がやや劣るため「弱く推奨」。 * 医療安全: 医療事故調査制度、医療事故情報収集等事業、医療安全支援センターといった医療安全に関する制度や相談窓口について解説。 ・結論・今後の展望: 本指針により標準的な美容医療の知識共有が進み、不適切な施術の減少に貢献。今後は、PRP療法や脂肪注入術の長期的な有効性・安全性に関するデータ集積、乳癌発生との関連の長期フォローアップ、日本人に適したレーザー照射条件の検討などが課題として挙げられる。
タイトル: シミ・ソバカスの治療戦略 著者: 近畿大学 医学部 堺病院 皮膚科 遠藤 英樹
概要:
- シミ・ソバカス治療は、1983年の選択的光過熱分解(selective photothermolysis)理論の普及により、レーザー機器やIPL(光線治療機器)の進歩で大きく改善した。
- 治療においては正確な診断が極めて重要であり、老人性色素斑、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、肝斑、雀卵斑(ソバカス)などが主な対象疾患となる。
- 主要な治療法として、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチNd:YAGレーザーといったQスイッチレーザーと、広域波長を発振するIPLが挙げられる。
- Qスイッチレーザーはメラニンを選択的に熱破壊し、IPLはマイルドな熱反応で色素病変を改善する。
- 疾患別の治療戦略として、老人性色素斑と雀卵斑にはQスイッチレーザーおよびIPLが有効である一方、後天性真皮メラノサイトーシスにはQスイッチレーザーが効果的だがIPLは効果が小さい。
- 肝斑に対しては、QスイッチレーザーやIPLは原則禁忌とされてきたが、近年QスイッチNd:YAGレーザーを用いたレーザートーニングが注目されており、内服(トラネキサム酸、ビタミンC)やハイドロキノン外用が主要な治療法である。
- 治療後には一過性の炎症後色素沈着が生じることがあり、適切なアフターケアと美白剤外用、サンスクリーン使用が推奨される。
要点:
- シミ・ソバカスの治療は、選択的光過熱分解理論に基づいたレーザー(Qスイッチルビー、アレキサンドライト、Nd:YAG)およびIPLの発展により飛躍的に進歩した。
- 治療を開始する前に、シミの種類を正確に診断することが最も重要であり、悪性腫瘍との鑑別も不可欠である。
- 老人性色素斑と雀卵斑にはQスイッチレーザーとIPLが第一選択であり、高い治療効果が期待できる。
- 後天性真皮メラノサイトーシスに対してはQスイッチレーザーが比較的有効であるが、IPLは効果が乏しいとされる。
- 肝斑は従来のQスイッチレーザーおよびIPL治療が原則禁忌とされてきたが、QスイッチNd:YAGレーザーによるレーザートーニングが新たな選択肢として注目され、内服薬や外用薬が一般的な治療の中心である。
- 複数の色素斑が混在する場合や鑑別が困難な場合は、試験照射や病理組織検査を考慮するなど、慎重な治療計画が求められる。
- 治療後の炎症後色素沈着への適切な対処、美白剤の外用、サンスクリーンの使用がアフターケアとして重要である。
- 今後、シミ・ソバカス治療におけるレーザー・光線機器の更なる発展と、患者のQOLやニーズに応じた多様な治療選択が期待される。