人中短縮の失敗回避と傷跡修正の全知識〜後悔しないために〜【完全保存版】
理想の口元を目指して人中短縮手術をご検討中の皆さまへ。「もし失敗したらどうしよう」「傷跡は残らないだろうか」といった不安は尽きないものかと思います。実際、リップリフト後の患者さんの約6割が重度の苦痛を、約2.6割が中程度の苦痛を経験しているという報告もあります。人中短縮は顔の印象を大きく変えるからこそ、リスクや限界、顔全体のバランスを理解し、信頼できる医師選びが成功の鍵となります。
本記事では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)の視点から、人中短縮で後悔しないための基礎知識から、不自然な仕上がりや傷跡を避けるポイント、さらには万が一の修正治療まで、全知識を詳しく解説します。あなたの顔全体のバランスを見極め、後悔のない美しい口元を実現するための完全保存版として、ぜひご活用ください。
人中短縮に関する基本的な情報はこちら!
人中短縮で後悔しないための基礎知識と失敗回避のポイント
人中短縮手術をご検討中の皆さまへ。理想の口元への期待とともに、「もし失敗したらどうしよう」「傷跡は残らないだろうか」といった不安はつきものかと思います。形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、皆さまが安心して治療に臨めるよう、この手術で後悔しないための正しい知識とポイントを詳しくご説明いたします。
大切なのは、手術のメリットだけでなく、リスクや限界を理解し、ご自身の顔全体のバランスを考慮することです。そして、信頼できるクリニックと医師を選ぶことが、成功への鍵となります。
人中短縮手術の種類と術式ごとの特徴
人中短縮手術にはいくつかの方法がありますが、現在最も一般的で広く行われているのは「subnasal indirect lip lift」と呼ばれる手法です。これは、鼻のすぐ下の部分(鼻孔底)に沿って皮膚を切除し、上唇を上方に引き上げることで人中を短縮する手術です。切除する皮膚の形から「ブルホーンテクニック」「ガルウィングテクニック」と呼ばれることもあります。「direct lip lift」というものもあり、これは上口唇の赤唇・白唇境界部分から白唇部分の皮膚を切除する方法になります。

人中短縮術の主な目的は、鼻の下から上唇までの距離(人中)を短くすることにあります。これにより、上唇の赤い部分(赤唇)がふっくらと厚みを持ち、口元が引き締まって見える効果が期待できます。また、口元をわずかに開いたときに、上の歯が数ミリ見えるようになり、若々しく女性らしい印象を与えることができます。研究では、人中短縮術が唇の審美性を改善し、その効果が12ヶ月から59.1ヶ月と長期間安定して維持されることが報告されています。外科的な手術は、非外科的な処置と比較して効果の持続性が高いという特徴があります。
一方で、外科手術である以上、切開による傷跡が伴うことを理解しておく必要があります。傷跡をできるだけ目立たなくさせるためには、医師の技術と細やかな配慮が不可欠です。当院では、口輪筋という唇の周りの筋肉を鼻の下の骨の部分(前鼻棘:ANS)に吊り上げることで、皮膚の切開部分にかかる張力を軽減しています。これにより、傷跡が広がりにくく、より目立ちにくい状態を目指します。また、浅い部分の真皮に糸をかけすぎないことも非常に重要です。浅い部分で強く縫合すると、その糸が皮膚に食い込んでしまい、傷跡が裂けたように見えてしまうことがあるためです。
最近では、deep plane lip lift (Cupid lift)のように、リスクを軽減しつつより自然で美しい結果を目指す新しいデザインの手法も提案されています。これらの手法では、患者さん一人ひとりの唇のバランス、顔全体の調和、歯の見え方、口唇の外側の適切な露出などを改善するために、綿密なデザインと治療計画が非常に重要視されます。
理想の人中と顔全体のバランスを見極める重要性
人中短縮手術で後悔しないためには、単に人中を短くするだけでなく、ご自身の顔全体とのバランスを考慮することが非常に重要です。顔の印象は、目、鼻、口、額、顎など、あらゆるパーツの配置と比率によって決まります。人中短縮は、顔の下三分の一の印象に大きく影響を与えるため、バランスを無視した短縮は、かえって不自然な仕上がりにつながることがあります。
一般的に、女性的な唇は以下のような特徴を持つとされています。
- 鼻柱基部と赤唇縁の距離が短い
- 鼻の下から上唇の赤い部分までの距離が短い状態です。
- 赤唇が豊かである
- 上唇の赤い部分にふっくらとした厚みがあります。
- 口をわずかに開いた際に数ミリの上の歯が見える
- 話す際や笑顔の際に、上の歯が自然に見えることで、より魅力的な印象を与えます。
人中短縮は、これらの特徴を追求する上で有効な手段となりますが、ご自身の顔の骨格や、鼻の長さ、顎の大きさなど、他のパーツとの調和を忘れてはいけません。
特に、上唇の適切なリフト量を見極めることは非常に大切です。患者さん固有の顔の解剖学的な特徴を考慮し、どれくらい短縮すれば最も美しく見えるのかを、術前に医師と十分に話し合う必要があります。研究においても、老化の加速や外観の誇張を避けるためには、適切なデザインと計画が不可欠であると指摘されています。唇のバランス、顔の調和、歯の見え方などを総合的に改善できるようなアプローチが求められます。
また、男性と女性では上唇の皮膚の高さに明確な違いがあり、一般的に男性の方が鼻下から上唇までの皮膚の高さが長いとされています。ブルホーンテクニックを用いたsubnasal indirect lip liftは、この高さを短縮し、顔の下部を女性化する目的でも行われます。ご自身の性別や顔の特性を踏まえ、長期的な視点で加齢に伴う顔の変化と人中短縮の効果の関連性についても、カウンセリング時に相談しておくと良いでしょう。客観的な測定方法やシミュレーションなどを活用し、理想とするイメージを医師と共有することで、後悔のない自然な仕上がりへと近づけることができます。
失敗を避ける!クリニックと医師選びの基準
人中短縮手術の成功は、適切なクリニックと医師を選ぶことに大きく左右されます。特に、顔の印象を左右するデリケートな手術だからこそ、後悔しないために慎重な選択が求められます。
まず、最も重要な基準の一つは、担当する医師が形成外科専門医、または美容外科専門医(JSAPS)の資格を持っているかどうかです。これらの専門医資格を持つ医師は、顔の解剖学を深く理解しており、傷跡をきれいに治すための専門知識と技術を持っています。手術の成功には、患者さんの唇の高さや皮膚のタイプ、鼻翼基部の幅、上切歯の見え方などを考慮した、慎重な患者選択が不可欠です。経験豊富な医師は、これらの要因を総合的に判断し、一人ひとりに最適な手術計画を立てることができます。
次に、カウンセリングの質も重要な判断基準となります。患者さんの悩みや希望に真摯に耳を傾け、手術の方法だけでなく、起こりうるリスクや合併症、術後のダウンタイム、費用についても明確に説明してくれる医師を選びましょう。具体的な症例写真を見せてもらい、ご自身のイメージと近い症例があるかを確認することも有効です。また、手術を行う際には、正確な測定、計画された切除の制御、および皮膚の綿密な再縫合により、目に見える傷跡を最小限に抑えることができる医師を選ぶことが重要です。
さらに、複数のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも推奨します。異なる医師の意見を聞くことで、手術への理解を深め、より納得のいく選択ができるようになります。インターネット上の口コミや情報だけでなく、実際にクリニックを訪れて医師やスタッフの対応、院内の雰囲気なども確認することで、信頼できるクリニックを見つけることができます。
カウンセリングで確認すべき質問リスト
後悔のない人中短縮手術を受けるためには、カウンセリングの時間を最大限に活用し、疑問や不安を解消することが不可欠です。以下に、医師に確認すべき重要な質問リストをまとめました。これらの質問を参考に、ご自身の知りたいことを明確にしてカウンセリングに臨みましょう。
手術の種類とメリット・デメリットについて
- どのような術式を提案されますか?その術式のメリットとデメリットを教えてください。
- 私の顔のバランスを考慮した上で、どのような仕上がりを目指しますか?
- 手術によって、具体的にどのくらい人中が短くなりますか?
- シミュレーションなどがあれば見せてください。
傷跡とダウンタイムについて
- 傷跡はどのくらい目立ちますか?目立たなくするための工夫はありますか?
- 術中の口輪筋の吊り上げ、浅い真皮縫合を避ける方法などについて具体的に尋ねましょう。
- 術後の痛み、腫れ、内出血はどのくらい続きますか?それらへの対処法はありますか?
- ダウンタイム中の具体的な過ごし方や、メイクができるようになるまでの期間を教えてください。
- 傷跡を目立たなくする術後のケアは可能ですか?当院で行っていますか?
- 例えばテーピングや、傷跡周囲へのボツリヌストキシン注射などについて尋ねましょう。
- 傷跡はどのくらい目立ちますか?目立たなくするための工夫はありますか?
リスクと修正について
- 考えられるリスクや合併症について詳しく教えてください。
- 万が一、人中が短くなりすぎたり、左右差が生じたりした場合、どのような修正方法がありますか?
- もし傷跡が目立ってしまった場合、どのような修正治療がありますか?
- キュアジェットというジェット流を用いた薬剤注入法(盛り上がった傷跡へのケナコルト(ステロイド注射)、凹んだ傷跡へのポリ乳酸(PLLA)注入など)について具体的に尋ねましょう。当院ではこういった特殊な修正治療も行っています。
費用とアフターケアについて
- 手術にかかる総額の費用を詳しく教えてください。追加でかかる費用はありますか?
- 術後のアフターケアはどのようになっていますか?定期的な検診はありますか?
- 万が一のトラブル発生時のクリニックの対応や保証制度について教えてください。
これらの質問を通して、医師の経験や考え方、クリニックのサポート体制を深く理解することができます。また、質問をすることで、ご自身の美容医療に対する漠然とした不安も解消され、安心して手術に臨むことができるでしょう。
人中短縮に関するQ&A
Q1: 人中短縮手術の効果は永続的ですか? A1: 人中短縮手術による人中の短縮効果は、基本的には永続的です。しかし、加齢による皮膚のたるみや変化によって、時間とともに顔全体の印象は変化していく可能性があります。定期的な診察で医師にご相談ください。
Q2: 術後の傷跡は完全に消えますか? A2: どんな手術でも切開を伴う場合、傷跡が完全に消えることはありません。しかし、専門的な技術と丁寧な縫合、適切な術後ケアによって、傷跡は非常に目立ちにくい状態に落ち着きます。当院では、口輪筋の鼻の下の骨への吊り上げや浅い真皮縫合を避けるなどの術中工夫に加え、術後にはテーピングや傷跡周囲へのボツリヌストキシン注射をおすすめすることがあります。また、もし傷跡が目立ってしまった場合には、キュアジェットを用いた薬剤注入(盛り上がりにはケナコルト、凹みにはポリ乳酸)による修正治療も行っておりますのでご安心ください。
Q3: カウンセリングは無料ですか? A3: クリニックによって異なります。診察料がかかったり、決められた時間までは無料で、それを超える場合は有料となるクリニックがあります。当院のカウンセリング費用は無料です。
後悔のない人中短縮手術のために、まずはお気軽にご相談ください
人中短縮手術は、顔の印象を大きく変え、自信と笑顔を取り戻す素晴らしいきっかけとなる可能性があります。しかし、そのためには、ご自身の希望と顔のバランスを正確に理解し、信頼できる専門医と二人三脚で治療を進めることが何よりも大切です。当院では、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の資格を持つ医師が、皆さま一人ひとりの状態を丁寧に診察し、豊富な経験と専門知識に基づいた最適な治療計画をご提案いたします。
「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、まずは不安なこと、疑問に思うこと、理想とするイメージなど、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。皆さまが安心して治療を受けられるよう、スタッフ一同、誠心誠意サポートさせていただきます。お電話またはウェブサイトの予約フォームより、カウンセリングのご予約をお待ちしております。
人中短縮の主な失敗事例と傷跡の種類・修正治療
人中短縮手術は、お顔全体のバランスを整え、若々しい印象を与える効果が期待できる手術です。その一方で、「もし失敗したらどうしよう」「傷跡は残らないだろうか」といった不安も大きいことと思います。美的理想の変化やSNSの影響により、リップリフト手術の人気は高まっていますが、術後の傷跡や不自然な結果に患者様が不満を感じるケースも報告されています(Hayat et al., 2025より)。
形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、皆さまがこのような不安を抱えるお気持ちに寄り添い、失敗を未然に防ぎ、もしもの場合の対処法について詳しくご説明いたします。ご自身の顔の美しさを追求する上で、正しい知識を持つことが何よりも重要です。
こんな失敗は避けたい!具体的な事例と原因
人中短縮手術で患者様が「失敗した」と感じる具体的なケースと、その原因についてご説明します。これらの失敗は、見た目の問題だけでなく、精神的な苦痛にもつながることがあります。ご自身の理想を明確にし、このような状況を避けるための参考にしてください。
- 人中が短くなりすぎる、不自然な引き上がり
- 事例:
- 鼻の下から上唇までの距離が極端に短くなり、鼻と唇の間が平坦に見えることがあります。
- また、上唇が不自然に持ち上がり、顔全体のバランスが崩れてしまうケースです。
- 本来の若々しさとは逆で、かえって老けて見えたり、表情が乏しくなったりすることもあります。
- 原因:
- 術前のデザインで切除する皮膚の量を適切に見極められなかったことが主な原因です。
- 患者様固有の顔全体の骨格や皮膚の特性を十分に考慮せずに、画一的なデザインで手術を進めてしまうことで生じます。
- 人中短縮のデザインは一般的に認識されているよりも複雑です。
- 老化の加速や外観の誇張を避けるためには、患者様一人ひとりに合わせた繊細な計画が必要であると指摘されています(Talei et al., 2023より)。
- 事例:
- 鼻や小鼻の形の変化
- 事例:
- 人中短縮手術によって鼻の下の皮膚が引っ張られ、鼻の穴が広がって見えることがあります。
- 鼻柱(鼻の真ん中の柱の部分)が下がるように見えたり、小鼻の形が変わったりするケースです。
- 結果として、鼻の印象に不自然な変化が生じ、手術前とは異なる顔立ちになることがあります。
- 文献でも、鼻や鼻翼の歪みがリップリフト後の不満の原因として挙げられています(Hayat et al., 2025より)。
- 原因:
- 鼻の下の皮膚を切除することで、鼻の土台である組織にも影響が及ぶためです。
- 特に、切除範囲や縫合のテンション(引っ張る力)によっては、鼻の構造に影響を与え、見た目の変化を引き起こす可能性があります。
- 事例:
- 左右差が生じる
- 事例:
- 人中の長さや上唇の引き上がり具合に左右で違いが生じ、顔の非対称性が目立つようになるケースです。
- 唇の非対称性も、患者様の不満の一般的な原因の一つであることが報告されています(Hayat et al., 2025より)。
- 原因:
- 医師の技術的な未熟さや、術前のデザイン段階で細かな左右のバランスを正確に評価できなかったことが考えられます。
- 顔のパーツはわずかな非対称性を持つことが一般的ですが、手術はミリ単位の正確性が求められるため、わずかなズレが大きな左右差として現れることがあります。
- 事例:
これらの失敗を避けるためには、患者様個々の唇の高さ、赤唇の高さ、鼻翼基部の幅、皮膚タイプなどを考慮した慎重な患者選択と、正確な測定、計画された切除の制御が不可欠です(Salibian et al., 2020より)。何よりも、経験豊富な形成外科医、美容外科専門医(JSAPS)による丁寧なカウンセリングと確かな技術が成功の鍵となります。
術後に現れる傷跡の種類と特徴(ケロイド、肥厚性瘢痕など)
人中短縮手術は皮膚を切開する外科手術です。そのため、術後には「傷跡」が残ることを理解しておく必要があります。この傷跡が目立ってしまうことは、患者様が抱える大きな不安の一つでしょう。ここでは、術後に現れる可能性のある傷跡の種類とその特徴、そして傷跡を目立たなくさせるための工夫についてご説明します。外科的治療は避けられない瘢痕を伴うため、術後の適切なケアが非常に重要になります(Zhao et al., 2023より)。
- 赤み・色素沈着
- 特徴:
- 術後早期に傷跡が赤く見えるのは、傷が治っていく過程で新しい血管が作られるためです。
- これは正常な治癒過程の一部であり、時間の経過とともに徐々に薄くなります。
- ほとんどの場合、数ヶ月から1年程度で目立たなくなりますが、稀に炎症が長引いて色素沈着として茶色くなることもあります。
- 特徴:
- 肥厚性瘢痕(ひこうせい はんこん)
- 特徴:
- 傷が治る過程で、皮膚を修復するためのコラーゲンが過剰に作られることで生じます。
- 傷跡が盛り上がり、赤みを帯びた状態になるものです。
- かゆみや痛みを伴うことがありますが、傷の範囲を大きく超えて広がることはありません。
- 適切なケアにより改善が見込めます。
- 特徴:
- ケロイド
- 特徴:
- 肥厚性瘢痕よりもさらに盛り上がり、傷の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がっていくのが特徴です。
- 体質による影響が非常に大きく、耳たぶや胸部などにできやすい傾向があります。
- ケロイド体質の方は、人中短縮手術に限らず、傷跡が残りやすいことに注意が必要です。
- 術前のカウンセリングで必ず医師に伝えるようにしてください。
- 特徴:
- 凹んだ傷跡(陥没瘢痕)
- 特徴:
- 皮膚が引きつれたり、皮膚の深部の組織が不足していたりする場合に、傷跡が周囲よりも凹んでしまうことがあります。
- これは、皮膚の表面を支える組織が適切に再生されなかった場合に生じます。
- 特徴:
傷跡を目立たなくさせる術中の工夫
形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)は、術中に傷跡を最小限に抑えるための様々な工夫を行います。正確な測定、計画された切除の制御、そして皮膚の綿密な縫合により、目に見える瘢痕を最小限に抑えつつ、審美的な結果を提供することが可能です(Salibian et al., 2020より)。
- 口輪筋のANS(前鼻棘)への吊り上げ
- 唇の周りにある口輪筋という筋肉を、鼻の付け根の骨(前鼻棘:ぜんびきょく)にしっかりと固定することで、皮膚にかかる張力を軽減します。
- これにより、傷跡が横方向に広がりにくく、より目立ちにくい状態を目指します。
- この一手間が、長期的な傷跡の見た目に大きく影響します。
- 浅い部分での真皮縫合を避ける
- 皮膚の深い層である真皮を縫い合わせる際に、表面に近い浅い部分で強く糸をかけてしまうと、その糸が皮膚に食い込んだような形になり、縦方向の縫合糸痕が複数残ってしまう場合があります。
- 当院では、浅い部分での真皮縫合は避け、より深い層で丁寧に縫合することで、表面の傷跡をよりきれいに仕上げることを目指しています。
傷跡修正の具体的な治療法とそのメリット・デメリット
もし人中短縮手術後に傷跡が目立ってしまった場合でも、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)による様々な修正治療によって、改善できる可能性があります。ここでは、具体的な治療法とそのメリット・デメリットについてご紹介します。
- テーピング療法
- 概要:
- 術後の傷跡に医療用テープを貼ることで、傷にかかる負担を軽減します。
- これにより、傷跡が盛り上がったり幅が広がったりするのを防ぎます。
- メリット:
- ご自宅で手軽に行え、費用も比較的抑えられます。
- 肥厚性瘢痕の予防や、傷が治り始める初期の段階での治療に有効です。
- デメリット:
- 継続的な実施が必要です(3〜6ヶ月)
- 既に成熟してしまった傷跡やケロイドには、単独での効果が限定的です。
- 概要:
- 薬剤治療(注射)
- ボツリヌストキシン注射:
- 概要:
- 傷跡周囲の筋肉の動きを一時的に抑えることで、皮膚にかかる張力を和らげます。
- これにより、傷跡の幅が広がるのを防ぐ効果が期待できます。
- メリット:
- 簡便な処置でダウンタイムが少ないのが特徴です。
- デメリット:
- 3ヶ月程度で効果が切れてしまうため、傷跡が成熟するまでの1年程度の間、複数回の注入が必要となります。
- 概要:
- ステロイド注射(ケナコルトなど):
- 概要:
- 盛り上がった肥厚性瘢痕やケロイドに対して、炎症を抑えるステロイド薬を直接注射します。
- これにより、過剰なコラーゲン生成を抑えます。
- メリット:
- 盛り上がりを改善し、赤みやかゆみを軽減する効果が期待できます。
- デメリット:
- 複数回の注射が必要な場合があります。
- 注射部位の皮膚が凹んだり、色素が薄くなったりするリスクがあります。
- 概要:
- ポリ乳酸(PLLA)注入:
- 概要:
- 凹んだ傷跡に対して、自身のコラーゲン生成を促進するポリ乳酸製剤を注入し、失われたボリュームを補います。
- メリット:
- 自然なボリュームアップ効果が期待でき、時間の経過とともに自身のコラーゲンに置き換わります。
- デメリット:
- 効果が完全に現れるまでには時間がかかり、複数回の治療が必要な場合もあります。
- 概要:
- キュアジェットを用いた薬剤注入:
- 概要:
- 特殊なジェット流を用いて、針を使わずに薬剤を皮膚の深部に導入する方法です。
- 盛り上がった部分にはケナコルト(ステロイド注射)を、凹んだ部分にはポリ乳酸(PLLA)を注入し、傷跡を目立たなくさせます。
- メリット:
- 針を使わないため痛みが少なく、薬剤が均一に広がりやすいという利点があります。
- デメリット:
- 特殊な機器が必要であり、対応しているクリニックが限られます。
- 当院でもこの治療を行っておりますので、ご安心ください。
- 概要:
- ボツリヌストキシン注射:
- レーザー治療
- 概要:
- 赤みを帯びた傷跡や色素沈着、盛り上がった傷跡に対して、特定の波長のレーザー光を照射して改善を図ります。
- メリット:
- 非侵襲的な治療であり、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。
- デメリット:
- 複数回の治療が必要な場合が多く、効果には個人差があります。
- 深い凹凸や広範囲の傷跡には効果が限定的であることもあります。
- 概要:
- 再手術(傷跡切除・再縫合)
- 概要:
- 目立つ傷跡を外科的に切除し、よりきれいに縫い直す方法です。
- 傷跡の方向を変える工夫として、Z形成術やW形成術といった術式を組み合わせることもあります。
- メリット:
- 根本的な改善が期待でき、傷跡の形や向きを変えることで目立ちにくくすることが可能です。
- デメリット:
- 新たな傷跡が形成されるリスクがあり、再度ダウンタイムが必要です。
- 再度傷跡が目立つ可能性があります(確実に傷跡がよくなるという保証ができない治療です)。
- 初回手術から十分な期間を空ける必要があります。
- 概要:
不自然な仕上がりや左右差への対処法
人中短縮手術で「不自然な仕上がりになった」「左右差がある」と感じた場合、精神的なご負担も大きいことでしょう。しかし、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)による適切な評価と治療計画によって、改善できる可能性は十分にあります。諦めずに、まずはご相談ください。
- 再手術(修正手術)
- 概要:
- 不自然に短くなりすぎた人中や、左右差のある唇に対して、再度外科的な処置を行い、バランスを整える方法です。
- 初回手術で取り除かれた皮膚は元に戻せないため、短くなりすぎた人中を元の長さに完全に再現することは非常に困難なケースもあります。
- 適応:
- 鼻や鼻翼の歪み、唇の非対称性が患者様の不満の主な原因である場合に検討されます(Hayat et al., 2025より)。
- 余分な皮膚が残っている場合や、縫合の修正で改善が見込める場合に有効です。
- 注意点:
- 初回手術から十分な期間(半年〜1年程度)を空け、組織の状態が完全に落ち着いてから行うことが推奨されます。
- 炎症が残っている状態での修正は、かえって傷跡を悪化させるリスクがあるためです。
- 概要:
- ヒアルロン酸注入
- 概要:
- 唇のボリュームを調整することで、相対的に人中の長さを目立たなくしたり、口元のバランスを整えたりします。
- 唇の厚みを出すことで、人中が短く見えすぎる印象を和らげる効果も期待できます。
- 適応:
- 人中が短すぎると感じるが、これ以上皮膚を切除したくない場合や、唇のボリュームが不足していることで不自然に見える場合に適しています。
- 注意点:
- ヒアルロン酸の効果は一時的であり、持続させるためには定期的な注入が必要です。
- 概要:
- ボツリヌストキシン注射
- 概要:
- 口元の筋肉の動きを微調整し、笑った時の不自然さや、口元の引きつれ感を和らげる効果が期待できます。
- 筋肉の過剰な動きを抑えることで、表情のバランスを改善します。
- 適応:
- 唇の動きが硬くなった、表情が不自然になったと感じる場合に有効です。
- 注意点:
- 効果は一時的であり、適切な量を注入しないと、かえって表情筋の麻痺が起こるリスクがあります。
- 経験豊富な医師による慎重な注入が求められます。
- 概要:
- 他の美容施術との組み合わせ
- 概要:
- 顔全体のバランスを考慮し、他の美容医療(例えば、鼻の整形や顎へのヒアルロン酸注入、頬の脂肪吸引など)を組み合わせることで、人中短縮手術による変化を顔全体に馴染ませ、より自然な印象を目指します。
- 適応:
- 人中短縮手術単独では解決が難しい、顔全体の調和が取れていないと感じる場合に、総合的なアプローチとして検討されます。
- 概要:
これらの対処法は、患者様の具体的な状態と、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の詳細なカウンセリングに基づいて、最適な治療計画が立てられます。無理な修正は避け、現在の状態を最大限に改善するための方法を慎重に選択することが大切です。
人中短縮に関するQ&A
Q1: 人中短縮手術後の傷跡はどれくらいで目立たなくなりますか? A1: 術後の傷跡の赤みは、通常3ヶ月から半年程度で薄くなり始めます。その後、1年ほどかけてさらに目立たなくなっていきます。最終的な傷跡の落ち着き方には個人差があり、体質や術後の適切なケアによっても期間は異なります。当院では、口輪筋の鼻の下の骨への吊り上げや、浅い部分での真皮縫合を避けるなどの術中の工夫に加え、術後にはテーピングや傷跡周囲へのボツリヌストキシン注射をおすすめすることがあります。
Q2: 傷跡修正にかかる費用はどのくらいですか? A2: 傷跡修正の費用は、治療方法や傷跡の状態によって大きく異なります。レーザー治療や注射治療は1回あたりの費用があり、複数回の治療が必要な場合が多いです。再手術となると、より高額になる傾向があります。これらの治療は保険適用外の自由診療となるため、必ず事前にクリニックで費用の見積もりを確認するようにしてください。
Q3: 修正手術はいつから受けられますか? A3: 修正手術は、初回手術から少なくとも半年、できれば1年程度は期間を空けることが推奨されます。これは、組織の炎症や腫れが完全に落ち着き、傷跡が安定した状態になってからの方が、より正確な診断と適切な修正計画を立てることができるためです。焦らず、医師と十分に相談してタイミングを決めることが大切ですします。
Q4: もし傷跡が目立ってしまった場合、どのような修正治療がありますか? A4: 傷跡が目立ってしまった場合でも、様々な修正治療があります。当院では、キュアジェットというジェット流を用いた薬剤注入法を行っております。盛り上がった傷跡にはケナコルト(ステロイド注射)、凹んだ傷跡にはポリ乳酸(PLLA)を注入し、傷跡を目立たなくさせる効果が期待できます。このほか、テーピングやボツリヌストキシン注射、レーザー治療、再手術なども検討されます。患者様一人ひとりの傷跡の状態に合わせて最適な治療法をご提案いたします。
後悔のない人中短縮手術のために、まずはお気軽にご相談ください
人中短縮手術は、顔の印象を大きく変え、自信と笑顔を取り戻す素晴らしいきっかけとなる可能性があります。しかし、そのためには、ご自身の希望と顔のバランスを正確に理解し、信頼できる専門医と二人三脚で治療を進めることが何よりも大切です。当院では、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の資格を持つ医師が、皆さま一人ひとりの状態を丁寧に診察し、豊富な経験と専門知識に基づいた最適な治療計画をご提案いたします。
「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、まずは不安なこと、疑問に思うこと、理想とするイメージなど、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。皆さまが安心して治療を受けられるよう、スタッフ一同、誠心誠意サポートさせていただきます。お電話またはウェブサイトの予約フォームより、カウンセリングのご予約をお待ちしております。
傷跡修正の費用と期間、術後のダウンタイムと心のケア
人中短縮手術は、顔の印象を大きく変える効果が期待できます。しかし、「もし失敗したらどうしよう」「傷跡が残ったらどうしよう」という不安も、患者さんにとって大きな心配事です。特に、手術後に期待通りの結果が得られなかった場合、その後の修正治療や心のケアについて、多くの疑問や懸念を抱かれることでしょう。形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、皆さまが安心して前向きな気持ちで過ごせるよう、傷跡の修正から精神的なサポートまで、総合的なケアをご提供しています。
傷跡修正にかかる費用と治療期間の目安
人中短縮手術後の傷跡修正にかかる費用や治療期間は、傷跡の状態や選択する修正方法によって大きく異なります。傷跡には、赤みや盛り上がりが特徴の肥厚性瘢痕(ひこうせい はんこん)や、さらに広がりを見せるケロイドなど、いくつかの種類があります。それぞれに適した治療法があり、その治療法によって費用や期間が変わってきます。
多くの傷跡修正治療は、美容目的と判断されることが多いため、保険適用外の自由診療となることがほとんどです。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。
主な傷跡修正治療とその目安についてご説明します。
- 再手術(切除縫合)
- 概要
- 傷跡自体を切除し、よりきれいに縫い直す方法です。
- 傷跡の大きさや状態によって、数万円から数十万円程度かかることがあります。
- 治療期間の目安
- 数ヶ月から半年以上の経過観察が必要になる場合もあります。
- 外科的な修正は非外科的な治療法に比べて持続性が高い傾向にあります。
- 一方で、新たな瘢痕(傷跡)が生じる可能性も考慮し、慎重な検討が求められます。
- 概要
- レーザー治療
- 概要
- 赤みのある傷跡や色素沈着、盛り上がった傷跡に対して用います。
- 特定の波長のレーザー光を照射して改善を図る方法です。
- 治療期間と費用
- 複数回の施術が必要となることが多く、1回あたりの費用は数千円から数万円程度です。
- 治療期間は数ヶ月に及ぶことがあります。
- 概要
- 薬剤注入(ステロイド注射など)
- 概要
- 盛り上がった傷跡に対し、ステロイド剤を直接注入し、炎症を抑えて平坦化を促す方法です。
- 治療期間と費用
- 1回あたりの費用は数千円から数万円程度で、数週間おきに数回行うことが一般的です。
- 概要
- 新しい薬剤注入療法(当院でも実施)
- キュアジェットによる治療
- ジェット流を用いて薬剤を注入する方法です。
- 盛り上がった傷跡にはケナコルト(ステロイド注射)
- 炎症を抑え、傷跡を平坦にする効果が期待できます。
- 凹んだ傷跡にはポリ乳酸(PLLA)
- 自身のコラーゲン生成を促進し、凹みを改善する効果が期待できます。
- 当院でもこれらの治療を行っておりますので、ご安心ください。
- キュアジェットによる治療
リップリフト後の患者さんの不満に関する報告では、傷跡に関する懸念が最も多いことが示されています(Hayat et al., 2025より)。費用だけでなく、各治療法のメリットとデメリットを十分に理解することが大切です。正確な費用と治療期間については、実際に診察を受け、医師とのカウンセリングで確認するようにしてください。
ダウンタイムの過ごし方と痛み・腫れの対処法
傷跡修正手術後のダウンタイムは、施術の内容や患者さんの回復力によって異なります。しかし、適切な過ごし方をすることで、痛みや腫れを最小限に抑え、スムーズな回復を促すことが可能です。
ダウンタイム中の一般的な症状と対処法についてご説明します。
- 痛み
- 術後数日間は痛みを伴うことがあります。
- 処方される痛み止めを指示通りに服用し、無理のない範囲で安静に過ごしましょう。
- 腫れ・内出血
- 術後数日から1週間程度は腫れや内出血が見られることがあります。
- 患部を清潔に保ち、冷たいタオルなどで優しく冷やすと、腫れが引きやすくなります。
- 傷跡の保護
- 術後の傷跡は非常にデリケートです。
- 医師の指示に従い、テーピングや軟膏などでしっかりと保護してください。
- 傷跡を目立たなくさせる方法として、医療用テープによるテーピングは有効な手段の一つです。
- また、傷跡周囲にボツリヌストキシン注射を施すことで、傷跡にかかる張力を軽減し、傷跡の拘縮や盛り上がりを抑える効果も期待できます。
- 日常生活での注意点
- 激しい運動や飲酒、喫煙は、血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、しばらく控えましょう。
- 入浴はシャワー程度にとどめましょう。患部は優しく洗いましょう。
- メイクは抜糸後から可能ですが、テーピングをなるべく優先しましょう。
- 頭を高くして寝る姿勢は、顔の腫れを軽減するのに役立ちます。
回復期間には個人差が大きいため、焦らず、ご自身の体の声に耳を傾けながら過ごすことが重要です。少しでも気になる症状があれば、いつでもクリニックへご相談ください。
精神的な不安を和らげるためのサポートと相談窓口
人中短縮手術の結果に不満を感じたり、傷跡が思ったよりも目立ってしまったりした場合、患者さんの心には大きなストレスや不安が生じることがあります。外見の変化は、自己肯定感や日常生活にも影響を及ぼすことがあるため、精神的なサポートは非常に大切です。実際に、リップリフト後の患者さんの多くが、外見に関連する苦痛だけでなく、心理的な苦痛や社会的な苦痛を経験していることが報告されています(Hayat et al., 2025より)。重度の苦痛を感じている方が59.3%、中程度の苦痛が25.9%に上るというデータもあります。
このような不安を和らげるためのサポートについてご紹介します。
- 専門医への相談
- まずは、形成外科専門医や美容外科専門医に現在の状況を詳しく相談しましょう。
- 傷跡修正の具体的な選択肢や、それぞれのメリット・デメリットについて専門的な視点から説明を受けることで、今後の見通しが立ち、不安が軽減されることがあります。
- カウンセリングの活用
- 術後の不安や悩みを一人で抱え込まず、クリニックのカウンセラーや心理士に相談することも有効です。
- 自分の気持ちを言葉にすることで整理でき、適切なアドバイスを受けることができます。
- セカンドオピニオン
- 現在のクリニックでの治療方針に疑問や不安がある場合は、他の専門医の意見を聞く「セカンドオピニオン」を利用することも大切です。
- 複数の専門家の意見を聞くことで、より納得のいく治療選択ができるようになります。
- 患者会・交流サイト
- 同じような経験を持つ患者さんと情報を交換したり、悩みを共有したりすることで、精神的な孤立感を和らげることができます。
当院では、患者さんの身体的な治療はもちろんのこと、精神的な負担を軽減できるよう、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として丁寧なカウンセリングと継続的なサポートを心がけています。何かご心配なことがあれば、いつでもご相談いただける体制を整えています。
術後の傷跡を美しく保つための長期的なケア
人中短縮手術後の傷跡は、手術直後だけでなく、数ヶ月から数年にわたる長期的なケアが最終的な仕上がりに大きく影響します。傷跡は時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきますが、その過程で適切なケアを行うことが、より美しい結果を得るために不可欠です。外科的な治療は非外科的な治療法に比べて持続的な効果が期待できますが(Zhao et al., 2023より)、それだけに術後のケアの質が問われます。
傷跡を美しく保つための長期的なケアについてご説明します。
- 保湿ケア
- 乾燥は傷跡の治癒を妨げ、色素沈着や痒みを引き起こすことがあります。
- 保湿剤や専用のクリームを毎日塗布し、傷跡とその周囲をしっかり保湿しましょう。
- これらはテーピング期間が終わってから行うようにしてください。
- 紫外線対策
- 傷跡は紫外線に当たると色素沈着を起こしやすく、目立ちやすくなってしまいます。
- 外出時は日焼け止めを塗る、帽子を着用するなど、徹底した紫外線対策を心がけてください。
- 傷跡に貼る透明フィルム型のUV保護材もあります。傷跡の保護にもなりますのでお勧めです。
- マッサージ
- 傷跡が硬くなったり、盛り上がったりするのを防ぐために、医師の指示に従って優しくマッサージを行うことが推奨される場合があります。
- 血行を促進し、組織の柔軟性を保つ効果が期待できます。
- 基本的にはテーピング期間が終わり、瘢痕が成熟してから行うようにしましょう。
- クリニックでの定期的なフォローアップ
- 術後の傷跡の状態は、時間の経過とともに変化していきます。
- 医師による定期的なチェックを受け、必要に応じて追加の治療やケアについて相談することが大切です。
形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、当院では手術の段階から傷跡への配慮を徹底しています。
- 口輪筋のANS(前鼻棘)への吊り上げ
- 手術中に唇の周りにある口輪筋という筋肉を、鼻の付け根の骨(前鼻棘:ぜんびきょく)にしっかりと固定し吊り上げる工夫をしています。
- これにより、術後の傷跡に過度な張力がかからず、目立ちにくい傷跡につながります。
- 真皮縫合の深さへの配慮
- 傷跡の仕上がりには縫合方法も非常に重要です。
- 皮膚の深い層である真皮を縫い合わせる際に、表面に近い浅い部分で強く糸をかけてしまうと、その糸が皮膚に食い込んだような形になり、傷跡が裂けたように残ってしまう場合があります。
- 当院では、より深い層で丁寧に縫合を行い、表面の傷跡への負担を軽減する工夫をしています。
これらの術中の工夫と長期的なケアを組み合わせることで、人中短縮後の傷跡はより自然に目立たなくなり、患者さんの満足度向上につながると考えています。
人中短縮術後の傷跡修正に関するQ&A
Q1:傷跡修正は、手術後どれくらい経ってから受けられますか? A1:一般的に、傷跡が完全に成熟し、組織の状態が落ち着くまでには数ヶ月から半年、場合によっては1年以上かかると言われています。傷跡が落ち着いてからの方が修正治療の効果が出やすいことが多いため、形成外科専門医と相談し、適切な時期を判断することが重要です。
Q2:傷跡修正を受けると、全く傷跡がなくなるのでしょうか? A2:残念ながら、切開を伴う手術の傷跡を完全にゼロにすることは難しいのが現状です。しかし、修正治療によって、傷跡を目立ちにくくし、より自然な状態に近づけることは可能です。治療の目標や期待できる効果については、カウンセリングで詳しく説明させていただきます。
Q3:傷跡修正の費用は、医療費控除の対象になりますか? A3:美容目的の傷跡修正治療は、基本的に医療費控除の対象外となることが多いです。ただし、機能的な問題(例えば、傷跡による口の開けにくさなど)が原因で治療を行う場合は、対象となる可能性もあります。詳細については、税務署や専門家にご確認ください。
Q4:もし傷跡が目立ってしまった場合、当院ではどのような修正治療がありますか? A4:傷跡が目立ってしまった場合でも、様々な修正治療がありますのでご安心ください。当院では、キュアジェットというジェット流を用いた薬剤注入法を行っております。盛り上がった傷跡には炎症を抑えるケナコルト(ステロイド注射)を、凹んだ傷跡には自身のコラーゲン生成を促進するポリ乳酸(PLLA)を注入し、傷跡を目立たなくさせる効果が期待できます。このほか、テーピングやボツリヌストキシン注射、レーザー治療、再手術なども検討されます。患者様一人ひとりの傷跡の状態に合わせて、形成外科専門医が最適な治療法をご提案いたします。
人中短縮手術後の傷跡や不自然な仕上がりでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)である医師が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画をご提案し、後悔しない未来のために、全力でサポートさせていただきます。
まとめ
人中短縮手術は、理想の口元へと近づき、ご自身の魅力を引き出す素晴らしい選択肢です。しかし、「もし失敗したらどうしよう」「傷跡は残らないか」といった不安を感じる方も少なくありません。後悔のない結果を得るためには、ご自身の顔全体のバランスを考慮し、手術のメリットだけでなくリスクまで丁寧に説明してくれる信頼できる形成外科専門医を選ぶことが何よりも大切です。
万が一、期待と異なる結果になってしまっても、傷跡修正や不自然な仕上がりへの対処法がありますので、一人で抱え込まずにぜひご相談ください。当院では、形成外科・美容外科専門医が豊富な知識と経験で、皆さまに最適な治療計画をご提案し、最後まで丁寧にサポートいたします。どんな些細なことでも、まずはお気軽にご相談くださいね。
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参考文献
- Hayat J, Alfadhly A, Jafar AB. Patient-Reported Dissatisfaction After Lip Lift: Insights From a Thematic Analysis of RealSelf Reviews. Aesthetic surgery journal. Open forum 7, no. (2025): ojaf129.
- CUPID Lip Lift: Advanced Lip Design Using the Deep Plane Upper Lip Lift and Simplified Corner Lift : Benjamin Talei, Steven J Pearlman, O’Daniel TG.
Impact of subnasal lip lift on lip aesthetic: a systematic review : Luiz Carlos Alves Júnior, Natália Teixeira da Silva Cruz, Bruno César de Vasconcelos Gurgel, Ana Rafaela Luz de Aquino Martins, Ruthineia Diógenes Alves Uchoa Lins
- Different Techniques and Quantitative Measurements in Upper lip lift: A Systematic Review : Hongli Zhao, Xiancheng Wang, Zhihua Qiao, Kai Yang, Hongli Zhao et al.
- Lip Lift Techniques in Smile Design : Hamid Reza Fallahi, Seied Omid Keyhan, Behnam Bohluli, Behzad Cheshmi, Parastoo Jafari, Hamid Reza Fallahi et al.
Lip Lift : Ara A Salibian, Rachel Bluebond-Langner et al.
Lip Lift : Angela Sturm
- Patient-Reported Dissatisfaction After Lip Lift: Insights From a Thematic Analysis of RealSelf Reviews