デュピクセントの費用と保険適用を最新解説
アトピー性皮膚炎などのつらい症状に大きな改善が期待できる注射薬「デュピクセント」。しかし、その薬価が1本あたり約5.9万円と聞き、「治療費が高すぎる」と諦めていませんか?費用への不安から、症状改善のチャンスを逃してしまうのは非常にもったいないことです。
ご安心ください。デュピクセントは保険適用なうえ、「高額療養費制度」などの公的制度を使えば自己負担額を大幅に抑えられます。例えば、治療を継続することで月々の負担が4万円台になるケースも珍しくありません。知らないままでいると、本来払わなくていい金額を負担し続けることになるかもしれません。
この記事では、最新情報に基づき、ご自身の負担額がいくらになるのか、そして負担を最小限にするための具体的な方法を徹底解説します。経済的な不安を解消し、安心して最適な治療を選択するための一歩を踏み出しましょう。
デュピクセントの薬剤費と保険適用の基本
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎などの治療で用いられる注射薬です。これまでの治療で十分な効果が得られなかった方にとって、症状の改善が大きく期待できるお薬の一つです。
一方で、「治療費が高額になるのではないか」というご心配の声をよく伺います。
ご安心ください。デュピクセントは健康保険が適用されるため、実際の窓口負担は薬剤費の一部で済みます。
さらに、高額療養費制度などの公的な医療費助成制度も利用できます。これらの制度を活用すれば、自己負担額をさらに抑えることが可能です。
まずはデュピクセントの基本的な料金の仕組みと、保険が使える条件を正しく理解し、治療への不安を解消していきましょう。
対象疾患(アトピー性皮膚炎・喘息など)と保険適用される条件
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎などの原因の一つである「タイプ2炎症」という体の反応を抑えるお薬です。
私たちの体の中には、炎症を引き起こす様々な物質があります。デュピクセントは、その中でも中心的な役割を果たす「IL-4」と「IL-13」という物質の働きを直接ブロックします。
この作用によって、皮膚の炎症やかゆみ、気道の炎症などを根本から和らげる効果が期待できるのです。
現在、デュピクセントが保険適用となる疾患は以下の通りです。
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
- 結節性痒疹
- 特発性の慢性蕁麻疹
- 慢性閉塞性肺疾患
ただし、これらの病気であれば誰でもすぐに使えるわけではありません。保険適用には、それぞれ一定の条件を満たす必要があります。
例えばアトピー性皮膚炎の場合は、次のような条件が目安となります。
【アトピー性皮膚炎で保険適用となる条件】
- これまでの治療歴
- ステロイド外用薬(ストロングクラス以上)やプロトピック軟膏といった抗炎症外用薬による適切な治療を一定期間(6ヶ月以上)行っても、十分な効果が得られないこと。
- 重症度
- 医師の診察により「中等症」から「重症」と判断されること。
最新の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」においても、デュピクセントは既存の治療で症状のコントロールが難しい場合の有力な選択肢として推奨されています。
ご自身が保険適用の対象となるかどうかの最終的な判断は、専門の医師による診察が必要です。気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
自己負担割合(3割・2割・1割)ごとの薬剤費早見表
デュピクセントの薬価は、1本あたり約5.9万円(2024年4月時点)です。しかし、実際に窓口でお支払いいただく金額は、ご加入の健康保険にもとづく自己負担割合によって大きく異なります。
下の表は、自己負担割合ごとのデュピクセント1本あたりの薬剤費の目安です。
| 自己負担割合 | 1本あたりの薬剤費(目安) |
|---|---|
| 3割負担 | 約17,700円 |
| 2割負担 | 約11,800円 |
| 1割負担 | 約5,900円 |
デュピクセントは、治療開始日(初回)に2本、その後は2週間に1回のペースで1本を注射する治療法が基本です。そのため、月々にかかる薬剤費は以下のようになります。
| 治療開始月(初回)の薬剤費 | 治療2ヶ月目以降の月々の薬剤費 (月2本の場合) | |
|---|---|---|
| 3割負担の方 | 約35,400円(2本分) | 約35,400円 |
| 2割負担の方 | 約23,600円(2本分) | 約23,600円 |
| 1割負担の方 | 約11,800円(2本分) | 約11,800円 |
この表の金額は、あくまで薬剤費のみの概算です。実際には、後ほど詳しく解説する高額療養費制度を利用することで、ご自身の収入に応じた上限額までに自己負担を抑えられます。
薬剤費以外にかかる初期費用と月々の費用(診察料・検査料)
デュピクセント治療にかかる費用は、お薬代だけではありません。治療全体でかかる費用のイメージを持つために、薬剤費以外に必要となる主な費用も知っておきましょう。
【薬剤費以外にかかる費用の内訳】
- 診察料(初診料・再診料)
- 病院を受診するたびにかかる基本的な費用です。
- 検査料
- 治療開始前や治療中に、アレルギーの状態や炎症の程度(TARC値など)、副作用の有無を確認するために血液検査などを行います。
- 在宅自己注射指導管理料
- ご自身で注射を行う「在宅自己注射」の場合に、指導や管理の費用として月1回かかります。
- 導入初期加算
- 在宅自己注射を始めた最初の3ヶ月間のみ、上記の指導管理料に上乗せされる費用です。
- その他の薬剤費
- デュピクセントと並行して、保湿剤やステロイド外用薬などが処方されることが多く、そのお薬代も必要です。
これらの費用が、先ほど計算したデュピクセントの薬剤費に加わります。特に治療を始めたばかりの時期は、検査や導入初期加算があるため、月々の費用が少し高くなる傾向にあります。
【Q&A】 Q. 結局、治療を始める最初の月は、総額でいくらくらいかかりますか? A. 3割負担の方の場合、薬剤費(約3.5万円)に加えて、初診料、検査料、在宅自己注射指導管理料と導入初期加算などを合わせると、合計で4〜5万円程度になることが多いです。ただし、この金額は高額療養費制度を利用する前のものです。実際の窓口負担は、この後の章で解説する制度を使うことで、より少なくなるケースがほとんどです。
小児への適用と子ども医療費助成制度の利用可否
デュピクセントは、成人のアトピー性皮膚炎だけでなく、生後6ヶ月以上の小児にも保険適用が拡大されています。小さなお子さんのつらい症状を和らげるための新たな選択肢となっています。
小児におけるデュピクセントの使用データは、まだ十分な蓄積があるとは言えません。しかし、これまでの限られた臨床試験や症例報告では、良好な治療効果を示す結果が増えており、その有効性と安全性に期待が寄せられています。
お子さんがデュピクセント治療を受ける場合、最も大きな助けとなるのが**「子ども医療費助成制度(小児医療費助成制度)」**です。
- 制度の概要
- お住まいの市区町村が、健康保険を使った際の医療費の自己負担分を助成してくれる制度です。
- 利用方法
- お住まいの自治体で「医療証」の交付を受け、受診時に健康保険証と一緒に医療機関の窓口へ提示します。
- 注意点
- 助成内容は自治体によって大きく異なります。特に以下の点は必ず確認が必要です。
- 対象となる年齢(例:「中学校卒業まで」「18歳の年度末まで」など)
- 所得制限の有無
- 一部自己負担金(例:1回500円など)が必要かどうか
- 助成内容は自治体によって大きく異なります。特に以下の点は必ず確認が必要です。
デュピクセントは高額な薬剤のため、この制度が利用できるかどうかでご家庭の経済的負担は全く違ってきます。治療を検討する際は、必ずお住まいの市区町村の役所(子育て支援課など)に問い合わせ、助成内容を事前に確認しておきましょう。
当院では、お子さんのアトピー性皮膚炎治療にも力を入れています。治療の適応や費用について、ご不安な点がございましたらお気軽にご相談ください。
高額療養費制度を使い自己負担額を最小限にする方法
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の症状を根本から抑える効果が期待できるお薬です。臨床試験では、多くの方で皮膚症状やかゆみが大幅に改善することが示されています。
しかし、治療が長期にわたる可能性を考えると、経済的な負担を心配されるのは当然のことです。
ご安心ください。日本には、高額な医療費による家計への負担を和らげるための「高額療養費制度」という公的な仕組みがあります。
この制度を正しく理解し、事前に準備をしておくことが、安心して治療を続けるための何よりの「お守り」になります。これから、その具体的な活用方法を一つひとつ丁寧に解説していきます。
【年収別】あなたの自己負担限度額がわかるシミュレーション
高額療養費制度とは、1か月(1日から末日まで)に医療機関や薬局で支払った医療費が、一定の上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される制度です。
この上限額(自己負担限度額)は、ご自身の年齢や所得によって決まります。まずは下の表で、ご自身の年収がどの区分に当てはまり、上限額がいくらになるのか目安を確認してみましょう。
【69歳以下の方の自己負担限度額(月額)】
| 適用区分 | 年収の目安 | 自己負担限度額(月額) |
|---|---|---|
| 区分ア | 約1,160万円~ | 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% |
| 区分イ | 約770万~約1,160万円 | 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% |
| 区分ウ | 約370万~約770万円 | 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% |
| 区分エ | ~約370万円 | 57,600円 |
| 区分オ | 住民税非課税者 | 35,400円 |
【医師による具体例解説】 例えば、年収500万円(区分ウ)の方がデュピクセント治療(月2本)を受け、その月の総医療費(保険適用前の10割の金額)が40万円だったとします。
通常であれば、3割負担で窓口での支払いは12万円になります。しかし、高額療養費制度を利用すると、自己負担額は以下の式で計算され、約81,430円に抑えられます。
計算式:80,100円+(400,000円 – 267,000円) × 1% = 81,430円
このように、制度を使うことで実際の負担額を計画的に管理できるのです。
事前申請が鍵「限度額適用認定証」の入手方法と使い方
高額療養費制度は、一度窓口で3割分を支払い、後日申請して払い戻しを受けるのが原則です。しかし、それでは一時的な立て替えの負担が大きくなってしまいます。
そこで活用したいのが**「限度額適用認定証」**です。これを事前に取得し、医療機関の窓口で提示すれば、支払いを初めから自己負担限度額までに抑えることができます。
【認定証の入手から利用までの3ステップ】
- 申請先を確認する
- お手元の健康保険証に記載されている「保険者」が申請先です。(例:全国健康保険協会(協会けんぽ)、〇〇健康保険組合、お住まいの市区町村など)
- 申請書を入手・提出する
- 各保険者のウェブサイトから申請書をダウンロードするか、電話で取り寄せて必要事項を記入し、郵送などで提出します。
- 窓口で毎回提示する
- 申請後、約1週間で認定証が届きます。医療機関や薬局を利用する際は、健康保険証と一緒に必ず窓口へ提示してください。
デュピクセント治療を開始することが決まったら、忘れないうちに、できるだけ早くこの手続きを進めておくことを強くお勧めします。
「世帯合算」と「多数回該当」でさらに負担を軽くする応用テクニック
高額療養費制度には、さらに負担を軽くするための2つの応用テクニックがあります。特にデュピクセントのように継続的な治療で真価を発揮します。
多数回該当:治療を続けるほど負担が軽くなる
- 仕組み
- 直近12か月以内に3回以上、高額療養費制度の対象となった場合、4回目からは自己負担限度額がさらに引き下げられます。
- 具体例
- 年収約370万~約770万円(区分ウ)の方なら、上限額が約8万円台から44,400円まで下がります。
- デュピクセントは長期的な使用で効果を維持していくお薬であり、忍容性(副作用の少なさ)も概ね良好とされています。安心して治療を続けながら、この制度の恩恵を受けやすいのが特徴です。
- 仕組み
世帯合算:家族の医療費もまとめられる
- 仕組み
- 同じ健康保険に加入しているご家族(同一世帯)の医療費を、1か月単位で合算することができます。
- 注意点
- 69歳以下の方の場合、医療機関ごと、入院・通院・歯科ごとで、それぞれ21,000円以上の自己負担額のみが合算の対象となります。
- 仕組み
これらの仕組みを知っているかどうかで、年間の医療費は大きく変わってきます。
会社独自の「付加給付制度」の確認方法と活用事例
会社員や公務員の方で、健康保険組合に加入している場合は、国の制度よりもさらに手厚い独自の給付制度が設けられていることがあります。それが**「付加給付制度」**です。
この制度がある場合、自己負担限度額が組合独自に例えば25,000円や30,000円といった、さらに低い金額に設定されていることがあります。
- 確認方法
- 健康保険証を確認する
- 保険証の下部に記載されている「保険者名称」が、ご自身が加入している健康保険組合の名前です。
- 問い合わせる
- 会社の総務・人事担当部署や、健康保険組合のウェブサイト、コールセンターなどで「付加給付制度はありますか?」と直接確認してみましょう。
- 健康保険証を確認する
この制度は、ご自身で確認しない限り適用されないことがほとんどです。デュピクセント治療を始める前に、ご自身の保険制度について一度しっかりと調べておくことをお勧めします。
【Q&A】 Q. 制度が複雑で、自分がどれを使えるのかよく分かりません。 A. ご安心ください。まずは最もシンプルで効果的な**「限度額適用認定証」の申請**から始めるのがお勧めです。その上で、ご自身の収入区分やご家族の状況に応じて、多数回該当や世帯合算が使えるかを確認していくと良いでしょう。
Q. 実際に自分の負担額がいくらになるのか、正確に知りたいです。 A. 患者さん一人ひとりの保険の種類や所得状況によって金額は変わります。当院では、治療を始める前に費用の概算や利用できる制度について、医師やスタッフが丁寧にご説明する時間を設けております。経済的な理由で最適な治療を諦めることのないよう、一緒に一番良い方法を考えていきましょう。ご不安な点は、どうぞお一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
治療費の不安を解消する長期的な視点と相談窓口
デュピクセントによる治療は、つらい症状からの解放という大きな希望をもたらします。その一方で、治療が長期間にわたる可能性を考えると、費用面の不安を感じるのは当然のことです。
しかし、ご安心ください。治療の見通しを立て、利用できる制度を正しく理解することが大切です。そして、適切な窓口に相談することで、経済的な負担は計画的に管理できます。
ここでは、安心して治療を続けていただくために、長期的な視点に立った費用との向き合い方や、皆様を支えるサポート体制について、医師の視点から詳しく解説します。
治療の継続期間と費用対効果(いつまで支払う必要があるのか)
「この治療は、いつまで続けるのでしょうか?」これは、診察室で最も多く寄せられるご質問の一つです。
デュピクセント治療に、あらかじめ決まった終了時期はありません。患者さん一人ひとりの症状や生活の質の改善度合いを見ながら、医師と相談して継続の方針を決めていきます。
治療のゴール設定と継続の考え方 デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の根本にある「タイプ2炎症」を抑えるお薬です。そのため、症状をコントロールし、良い状態を維持することが治療の目的となります。
- 初期の効果判定
- 最新の診療ガイドラインでは、まずは治療効果をしっかり判定するため、16週間(約4ヶ月)は治療を継続することが一つの目安とされています。
- 医師との目標共有
- 治療の目標は「皮疹をゼロにすること」だけではありません。「夜、かゆみで起きずに朝まで眠れる」「好きな素材の服が着られる」など、具体的な生活の質の改善を医師と共有し、目標を一緒に確認していきます。
- 寛解維持と減量・中止の検討
- 症状が十分に改善し、安定した状態(寛解)が続けば、治療のステップダウンを検討します。医師の判断のもと、注射の間隔を2週間から4週間、あるいはそれ以上に延ばしていくことも可能です。最終的にはデュピクセントを中止できる方もいらっしゃいます。
費用対効果という大切な視点 デュピクセントの費用を考えるとき、薬剤費の金額だけでなく「費用対効果」で捉えることが重要です。つらい症状から解放されることで、多くのメリットが生まれます。
- 生産性の向上
- 深刻なかゆみによる睡眠不足や日中の集中力低下が改善され、仕事や学業の効率が上がります。
- 「見えないコスト」の削減
- これまで症状のケアに使っていた市販薬や特殊な保湿剤などの費用が減る可能性があります。
- 通院回数が減ることで、時間や交通費の節約にもつながります。
- 精神的な負担の軽減
- 人目を気にせず外出できる、趣味を楽しめるなど、精神的な健康を取り戻す価値は計り知れません。
臨床試験では、デュピクセントは外用薬(ステロイドなど)と併用することで、より高い効果を発揮することがわかっています。日々のスキンケアを丁寧に行うことが、結果的にデュピクセントの減量につながり、長期的な医療費の抑制にも貢献します。
【Q&A】 Q. もし治療効果が感じられなかった場合、支払った費用は返ってきますか? A. 治療効果の現れ方には個人差があります。一定期間治療を続けても期待した効果が得られない場合は、漫然と治療を続けることはありません。その時点までの費用は返金されませんが、医師が定期的に効果を評価し、患者さんにとって最善の治療法を一緒に考え、方針を修正していきます。
医療費控除の対象になる?確定申告の手順と必要書類
デュピクセントの治療費は、税金の制度である「医療費控除」の対象になります。
高額療養費制度を利用した後の自己負担額が、年間で一定額を超えた場合、確定申告を行うことで納めた税金の一部が戻ってくる(還付される)可能性があります。
医療費控除の仕組み 1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に申請できます。 (その年の総所得金額等が200万円未満の方は、総所得金額等の5%)
ご自身の医療費だけでなく、生計を同一にするご家族(配偶者や親族)の医療費も合算して申請できます。
確定申告の手順 確定申告と聞くと難しく感じるかもしれませんが、現在はオンラインで簡単に手続きができます。
- 必要書類を準備する
- 医療機関や薬局の領収書をもとに「医療費控除の明細書」を作成します。
- 確定申告書を作成する
- 国税庁のウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」なら、画面の案内に沿って入力するだけで申告書が完成します。
- 申告書を提出する
- 作成した申告書は、e-Tax(電子申告)で送信するか、印刷して管轄の税務署に提出します。提出期間は、原則として翌年の2月16日から3月15日までです。
【チェックリスト】確定申告の準備
- 医療機関や薬局の領収書(明細書作成に必要。5年間の保管義務あり)
- 医療保険者から届く「医療費のお知らせ」(添付すると領収書の入力を省略可)
- 源泉徴収票(会社員の方)
- マイナンバーカード(または通知カードと本人確認書類)
- 還付金を受け取る銀行口座の情報
経済的な問題について相談できる公的窓口と院内サポート
治療費に関する悩みや不安は、決して一人で抱え込まないでください。皆様を支えるための公的な相談窓口や、院内のサポート体制を積極的にご活用ください。
公的な相談窓口
- ご加入の健康保険の窓口
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)、会社の健康保険組合、市区町村の国民健康保険課など。高額療養費制度や付加給付制度について、最も詳しく確認できます。
- お住まいの市区町村の役所
- 子ども医療費助成や、自治体独自の医療費助成制度について相談できます。
- デュピクセント相談室(サノフィ株式会社)
- 製薬会社が設けている専用窓口です。薬剤に関する情報などを提供しています。
- 電話番号:0120-50-4970(平日9:00~17:00)
クリニックでのサポート デュピクセントは、長期的な使用における安全性も確認されつつあるお薬ですが、定期的な診察は欠かせません。当院では、患者さんが経済的な心配なく安心して治療を続けられるよう、ご相談に応じています。
- 医師・看護師・スタッフ
- 高額療養費制度の仕組みや医療費控除の概要についてご説明します。どの窓口に相談すればよいかわからない場合も、まずはお気軽にお声がけください。
- 専門機関との連携
- 必要に応じて、公的制度の活用などを専門的に支援する医療ソーシャルワーカー(MSW)がいる地域の基幹病院などをご紹介することも可能です。
費用への不安は、治療を続ける上で大きな障壁となり得ます。当院では、患者さん一人ひとりの状況に寄り添い、最適な治療計画を一緒に考えてまいります。どうぞ安心してご相談ください。
同じ悩みを持つ患者さんの費用工面に関する体験談
実際にデュピクセント治療を受けている方が、どのように費用を工面しているのかは、多くの方が気になるところでしょう。
個別の体験談をご紹介することはできませんが、多くの患者さんが実践している一般的な工夫や、調査から見える傾向についてお伝えします。
多くの患者さんが活用している工夫
- 「限度額適用認定証」の事前取得
- これは最も基本的かつ効果的な方法です。ほとんどの方が治療開始前に手続きを済ませ、窓口での支払いを最初から自己負担限度額までに抑えています。
- 「多数回該当」の自動適用
- 治療が4ヶ月目以降になると、多くの方が「多数回該当」に当てはまり、自己負担限度額がさらに引き下げられます。これにより、月々の負担が大きく軽減されます。
- 医療費控除の活用
- 年末調整では対応できないため、ご自身で確定申告が必要ですが、忘れずに行うことで年間の負担をさらに軽くすることができます。
あるアンケート調査では、デュピクセントの在宅自己注射を経験した患者さんのうち、約9割の方が「公的制度の活用で経済的負担が軽減された」と回答しています。
これは、高額な薬剤という第一印象とは異なり、公的な制度を上手に活用すれば、実際の負担額を管理可能な範囲に抑えられる方が多いことを示しています。
費用への不安から治療をためらう前に、まずは利用できる制度をしっかりと確認することが大切です。当院では、治療を始める前に費用の概算や利用できる制度について丁寧にご説明いたしますので、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回はデュピクセントの費用と、その負担を軽くするための制度について詳しく解説しました。 治療費が高額というイメージから、治療をためらっていた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大切なのは「高額療養費制度」などの公的なサポートを上手に活用することです。 特に、事前に「限度額適用認定証」を申請しておけば、窓口での支払いを収入に応じた上限額に抑えられます。 ご加入の健康保険組合独自の給付制度や医療費控除も、負担をさらに軽くする助けになります。
費用への不安は、治療への大きな壁になり得ます。 一人で悩まず、まずはクリニックにご相談ください。あなたに合った最適な治療計画を一緒に考えていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
症状や治療について「これって相談していいのかな?」と迷われている方も、どうぞお気軽にご来院ください。
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参考文献
- Russo G, Laffitte E, et al. Dupilumab: beyond atopic dermatitis, off-label use in dermatology.
- Francuzik W, Alexiou A, Worm M, et al. Safety of dupilumab in patients with atopic dermatitis: expert opinion.
- Plachouri K-M, et al. Dupilumab in pediatric dermatology.
- Rodrigues MA, Nogueira M, Torres T. Dupilumab for atopic dermatitis: evidence to date.
- Gooderham MJ, Hong HCH, Eshtiaghi P, et al. Dupilumab: A review of its use in the treatment of atopic dermatitis.
- アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024