名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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ディフェリンゲルの正しい使い方|ニキビ改善完全ガイド

鏡を見るたび憂鬱になる、繰り返しできるニキビ。皮膚科で処方される「ディフェリンゲル」は、そんな悩みのための根本治療薬です。しかし「皮むけや赤みがひどい」といった副作用への不安から、一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

ご安心ください。ディフェリンゲルは、ニキビの根本原因である「毛穴のつまり」に働きかける、国際的な治療ガイドラインでも推奨される薬です。早い方では1週間、多くの方が2〜3ヶ月で効果を実感し始めますが、その効果の裏には、実は正しい使い方と少しのコツがあるのです。

この記事では専門医の監修のもと、効果を最大化し副作用を乗り越える塗り方のコツから、保険適用の費用、スキンケアの注意点まで徹底解説。ニキビの悩みから解放されるための完全ガイドです。

この記事は、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)である当院院長が監修しています。

ディフェリンゲルの効果と特徴を完全理解

繰り返しできるニキビは、鏡を見るたびに気分が沈んでしまいますよね。 ディフェリンゲルは、そんなニキビの悩みに応えるために開発された医療用の塗り薬です。

この薬は、ニキビの根本原因である「毛穴のつまり」に直接アプローチします。 今あるニキビを改善するだけでなく、ニキビができにくい肌質へと導くことが期待できます。

ディフェリンゲルの有効成分であるアダパレンは、レチノイド(ビタミンAの仲間)の一種です。 国際的な治療ガイドラインでも、ニキビ治療の基本として強く推奨されています。

ディフェリンゲルが効くニキビと効きにくいニキビの種類

ディフェリンゲルは、ニキビの種類によって効果の現れ方が異なります。 ご自身のニキビがどのタイプかを知ることで、治療の見通しが立てやすくなります。

ニキビの種類特徴ディフェリンゲルの効果
効果が高いニキビ白ニキビ・黒ニキビ
(面ぽう)
皮膚の角化を正常にし、毛穴のつまりを直接解消する作用があります。
そのため、ニキビの初期段階である白ニキビや黒ニキビに特に高い効果を発揮します。
ある研究では、アダパレンは非炎症性のニキビ(白・黒ニキビ)の減少において、他の治療薬より優れていたという報告もあります。
効果が期待できるニキビ赤ニキビ
(炎症性丘疹)
毛穴のつまりが改善され、ニキビの進行を抑えます。
その結果、新しい赤ニキビができるのを防ぎます。
複数の研究で、炎症を起こしたニキビを減らす効果も確認されています。
ただし、強い炎症を直接抑える作用はないため、効果を実感するまでには少し時間がかかることがあります。
効きにくい・他の治療が必要なケース膿を持ったニキビ(黄ニキビ)
ニキビ跡(色素沈着・クレーター)
強い炎症や細菌感染が起きている場合は、抗菌薬の塗り薬や飲み薬との併用が必要です。
また、残念ながらディフェリンゲルは、ニキビが治った後の色素沈着やクレーター状の跡を改善する効果は期待できません。

中等度から重度のニキビに対しては、ディフェリンゲルの成分と他の薬剤を組み合わせた配合ゲルが、単剤で治療するよりも高い効果を示すことが分かっています。

Q&A:赤ニキビには全く効かないのでしょうか?

A. いいえ、そんなことはありません。 赤ニキビは、毛穴のつまりが悪化して炎症を起こした状態です。 ディフェリンゲルは毛穴のつまりを改善することで、赤ニキビの根本原因にアプローチし、新たな赤ニキビの発生を防ぎます。 炎症が強い場合は、炎症を抑えるお薬を一緒に使うことで、より効果的に治療を進めることができます。

効果を実感できるまでの期間と治療をやめるタイミング

ディフェリンゲルによるニキビ治療は、効果を実感するまでに少し時間が必要です。 焦らずじっくりと治療を続けることが、きれいな肌への近道です。

効果を実感できるまでの目安

  • 早い方で2週間〜1ヶ月 肌のざらつきが減ったり、新しい白ニキビができにくくなったりといった変化を感じ始めることがあります。 実際、治療開始後1週間という早い段階で効果がみられたという研究報告もあります。
  • 多くの方で2〜3ヶ月 目に見えてニキビが減り、治療効果がはっきりと実感できるようになります。

治療の継続が大切な理由 ディフェリンゲル治療の本当の目的は、ニキビを繰り返しにくい肌質に改善することです。 ニキビが良くなったからといって自己判断で薬をやめてしまうと、再び毛穴がつまり、ニキビが再発してしまう可能性があります。

ある研究では、症状が改善した後もディフェリンゲルの成分を含む薬剤で治療を続ける「維持療法」が、ニキビの再発防止に極めて有効であることが示されています。

治療をやめるタイミング ニキビが十分に改善し、新しいニキビがほとんどできなくなったら、治療の終了や維持療法への移行を検討します。 しかし、その判断は必ず医師が行います。 肌の状態を診察し、再発のリスクなどを考慮しながら、最適なタイミングを一緒に決めていきましょう。

Q&A:3ヶ月使ってもあまり良くなりません。

A. 3ヶ月継続しても改善が見られない場合、薬の使い方が適切でないか、他の治療法を検討する必要があるかもしれません。 例えば、塗り方が不十分であったり、保湿や紫外線対策が不足して副作用が強く出てしまったりすることもあります。 まずは一度、治療経過について医師にご相談ください。 当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせて、治療計画を見直します。

市販薬やジェネリック医薬品(アダパレンゲル)との明確な違い

ディフェリンゲルは医師の処方が必要な「医療用医薬品」です。 ドラッグストアなどで購入できる市販薬とは根本的に異なります。

市販薬との違い 市販のニキビ薬の多くは、ニキビ菌を殺菌したり、炎症を抑えたりする成分が主体です。 これらは一時的に症状を和らげる効果はありますが、ニキビの根本原因である「毛穴のつまり」に直接働きかける作用は限定的です。 一方、ディフェリンゲルは毛穴のつまりそのものを改善するため、より根本的な治療と予防が可能です。

ジェネリック医薬品(アダパレンゲル)との違い ディフェリンゲルには、同じ有効成分を持つジェネリック医薬品(後発医薬品)として「アダパレンゲル」があります。

項目ディフェリンゲル(先発品)アダパレンゲル(ジェネリック)
有効成分アダパレン 0.1%アダパレン 0.1%(同じ)
効果・効能同じ同じ
添加物異なる場合がある異なる場合がある
薬の価格やや高め安価

有効成分や効果は同じですが、クリームの基剤となる添加物が異なるため、塗り心地や肌へのなじみ方が少し違うと感じる方もいます。

Q&A:ジェネリックの方が安いなら、そちらが良いですか?

A. 費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品が良い選択肢になります。 しかし、人によっては添加物の違いで刺激の感じ方が変わることもあります。 どちらが良いかは一概には言えず、使用感の好みや肌との相性も重要です。 当院では、患者様のご希望を伺いながら、どちらのお薬が適しているかを一緒に考え、処方いたしますのでご安心ください。

保険適用は?診察料と薬代を合わせた費用の目安

ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。 そのため、ディフェリンゲルによる治療は健康保険が適用されます。 エステや自由診療の美容クリニックに比べて、費用負担を抑えながら本格的な治療を受けることができます。

費用の内訳 治療にかかる費用は、主に「診察料」と「薬剤費」の2つです。

  1. 診察料

    • 初診料:約850円〜1,000円(3割負担の場合)
    • 再診料:約220円〜500円(3割負担の場合)  ※その他、処方箋料などがかかる場合があります。
  2. 薬剤費 ディフェリンゲル1本(15g)を処方された場合の、お薬代の目安です。

薬剤の種類薬価(1本あたり)自己負担額(3割負担)
ディフェリンゲル0.1%約752円約226円
アダパレンゲル0.1%
(ジェネリック)
約341円約102円

 ※上記は目安であり、薬価は改定されることがあります。

1ヶ月あたりの費用シミュレーション(3割負担の場合) 例えば、月に1度通院し、ディフェリンゲルを1本処方された場合、合計費用は約1,000円〜1,500円程度が目安となります。 ジェネリック医薬品を選択すれば、さらに費用を抑えることが可能です。

ニキビ治療は継続が大切だからこそ、費用は気になる点だと思います。 当院では、保険診療を基本としたニキビ治療を行っておりますので、費用面でご不安な方も、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。

【図解】ディフェリンゲルの正しい使い方と副作用対策

ディフェリンゲルはニキビ治療に非常に有効なお薬です。 しかし「皮むけや赤みが出やすい」と聞き、使うのが不安な方もいるかもしれません。

ですが、心配はいりません。 これらの反応は、薬が効いて肌の生まれ変わりが促されているサインでもあります。 多くの研究で、副作用は一時的であり、適切なケアで乗り越えられると報告されています。

大切なのは、正しい使い方と副作用への対処法を知っておくことです。 効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためのポイントを解説します。 この記事を参考に、安心して治療を始めていきましょう。

塗る量・タイミング・頻度の基本ルールと塗り方のコツ

ディフェリンゲルの効果をしっかり得るためには、基本のルールを守ることが大切です。 自己流で量を増やしたり、塗るのをやめたりせず、以下の手順とコツを実践してください。

【基本のルール】

項目内容ポイント
タイミング1日1回、夜の洗顔・保湿の後日中の紫外線ダメージを避けるため、必ず夜に使用します。
頻度毎日継続することで、ニキビができにくい肌質へと導きます。
塗る量人差し指の第一関節分
(約0.5g、1FTU)
この量で顔全体に塗ります。多く塗っても効果は上がりません。
塗る範囲ニキビ部分だけでなく、顔全体に見えないニキビの芽(微小面ぽう)にも作用し、新たなニキビを予防します。

【やさしく塗るための4ステップ】

  1. 洗顔と保湿 低刺激の洗顔料で優しく洗い、清潔なタオルで水分を押さえるように拭き取ります。 その後、化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌がなじむまで少し待ちましょう。

  2. 薬を適量とる チューブから人差し指の第一関節の長さぶん(約0.5g)の薬を出します。 この量は「1FTU(フィンガーチップユニット)」と呼ばれ、塗り薬の量の世界的な目安です。

  3. 顔の5点に置く 薬を「おでこ・あご・両ほほ・鼻」の5点に置きます。 こうすることで、顔全体にムラなく均一に伸ばしやすくなります。

  4. やさしく広げる 指の腹を使って、擦り込まずに顔全体へやさしく薄く広げます。 皮膚が薄い目の周りや唇、小鼻のきわは刺激を感じやすいため避けてください。 塗り終わったら、必ず石鹸で手を洗いましょう。

Q&A:肌が弱いので、最初から顔全体に塗るのが心配です。

A. ご心配な方は、使い始めの数週間は以下の方法を試してみてください。

  • 量を減らす 米粒一つ分くらいの少量から始めてみましょう。
  • 頻度を落とす 毎日ではなく、2日に1回、3日に1回といった間隔で使ってみましょう。
  • 保湿剤を先に塗る 洗顔後、保湿剤を塗ってからディフェリンゲルを塗ると、刺激が和らぎます。

このように、少しずつ肌を慣らしていくことが、治療を長く続けるためのコツです。 当院では、患者様一人ひとりの肌質に合わせた使い方を丁寧に指導しています。

副作用(皮むけ・赤み)はいつまで?医師が教える乗り越え方

ディフェリンゲル治療では、多くの方が使い始めに副作用を経験します。 これは薬が効いている証拠ですが、つらい症状は避けたいものです。 副作用の期間と対策を知り、上手に乗り切りましょう。

【主な副作用と期間の目安】

  • 症状 乾燥、ヒリヒリ感、皮むけ、赤み、かゆみなど。
  • 時期 使い始めてから2週間以内にあらわれることがほとんどです。 通常は治療を続けるうちに肌が慣れていき、2〜4週間ほどで自然に和らぎます。

複数の臨床研究において、ディフェリンゲルによる皮膚への刺激は一時的で、その多くが軽度から中等度であることが示されています。 適切なケアを行えば、ほとんどの方が乗り越えられます。

【副作用を乗り切るための4つの工夫】

  1. 徹底した保湿 いつも以上に保湿を心がけましょう。 セラミドやヒアルロン酸など、保湿効果の高い成分が含まれた低刺激の保湿剤がおすすめです。 ディフェリンゲルを塗る前だけでなく、日中乾燥が気になった時に重ねて使うと効果的です。

  2. 使用量・頻度の調整 症状が強い場合は、無理せず一度使用を中止してください。 赤みやヒリヒリ感が落ち着いたら、塗る量を減らしたり、1日おきにしたりして、肌の様子を見ながら徐々に再開しましょう。

  3. 短時間接触法(ショートコンタクトセラピー) 塗ってから15〜30分後に洗い流す方法です。 肌への刺激を抑えながら、有効成分を浸透させることができます。 肌が慣れてきたら、少しずつ置く時間を延ばしていきましょう。

  4. 紫外線対策を万全に 治療中の肌はバリア機能が一時的に低下し、紫外線に敏感になっています。 日中の外出時は必ず日焼け止めを塗り、肌を守りましょう。

もし、痛みが我慢できない、顔全体がひどく腫れるといった症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、当院までご相談ください。

ディフェリンゲル使用中のスキンケア・紫外線対策・メイクの注意点

ディフェリンゲル治療中は、肌がデリケートな状態です。 普段のスキンケアやメイクにも少し工夫を取り入れることで、肌への負担を減らし、治療効果を高めることができます。

【スキンケアの注意点】

  • 洗顔 刺激の少ない洗顔料をしっかり泡立て、泡で顔をなでるように優しく洗いましょう。 ゴシゴシ擦るのは禁物です。 スクラブ入りやピーリング作用のある洗顔料は、刺激が強すぎるため避けてください。
  • 保湿 化粧水で水分を与えた後、乳液やクリームで油分を補い、うるおいを閉じ込めることが大切です。 「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のある製品は、ニキビの原因になりにくいためおすすめです。
  • 避けるべき化粧品 アルコール(エタノール)や、AHA(フルーツ酸)、BHA(サリチル酸)などの成分は、肌への刺激となることがあるため、治療中の使用は控えましょう。

【紫外線対策の注意点】 ディフェリンゲルの作用で肌のターンオーバーが促されると、角質が一時的に薄くなり、紫外線の影響を受けやすくなります。

  • 日焼け止め 季節や天候にかかわらず、毎日使用する習慣をつけましょう。 SPF30・PA++以上を目安に、肌に優しいノンケミカル処方(紫外線吸収剤不使用)の製品が推奨されます。
  • 物理的な対策 日傘や帽子、UVカット機能のあるマスクなども積極的に活用し、紫外線を二重、三重にブロックしましょう。

【メイクの注意点】 治療中でもメイクは可能ですので、ご安心ください。

  • 化粧下地・ファンデーション スキンケア同様、「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品を選びましょう。
  • 皮むけが気になる場合 パウダータイプよりも、保湿力のあるリキッドやクリームタイプのファンデーションの方が、皮むけが目立ちにくいことがあります。
  • クレンジング メイクを落とす際は、肌への摩擦が少ないミルクタイプやジェルタイプのクレンジング剤で、優しくなじませて洗い流しましょう。

塗り忘れた時・塗りすぎてしまった時の正しい対処法

毎日続けることが大切なディフェリンゲル治療ですが、時には忘れたり、間違えたりすることもあるかもしれません。そんな時の正しい対処法を知っておきましょう。

Q&A:昨夜、ディフェリンゲルを塗り忘れてしまいました。どうすればいいですか?

A. 慌てる必要はありません。 1回忘れたからといって、これまでの治療効果がなくなるわけではありません。 その日の夜に、いつも通りの量を1回塗ってください。

【やってはいけないこと】

  • 朝に塗る 紫外線の影響で肌トラブルの原因になることがあるため、使用は必ず夜だけにしてください。
  • 2回分を一度に塗る 量を増やしても効果は上がりません。 むしろ副作用が強く出る原因になるため、量はいつも通りにしましょう。

Q&A:早く治したいと思い、つい量を多く塗ってしまいました。

A. 多く塗っても治療効果が高まることはなく、かえって赤みや皮むけなどの副作用を強く引き起こす原因になります。

  • もし塗りすぎてしまったら すぐに洗い流す必要はありませんが、翌日以降に肌の刺激感が強まる可能性があります。
  • もし副作用が強く出たら 症状が落ち着くまで2〜3日ディフェリンゲルの使用を休み、保湿ケアに専念してください。 症状が和らいだら、今度は必ず規定量を守って再開しましょう。

正しい使用量を守ることが、結果的に副作用を抑え、スムーズに治療を続けるための一番の近道です。 使い方に迷ったり、肌の状態に不安を感じたりした場合は、自己判断せず、いつでも当院の医師にご相談ください。

ディフェリンゲル治療中のよくある疑問と次のステップ

ディフェリンゲルでの治療を始め、少しずつ肌の変化を感じられるようになると、次に新たな疑問や不安が出てくることでしょう。

「もっと効果を高めるにはどうすればいい?」 「もし、この薬が効かなかったらどうしよう?」

ニキビ治療は、一直線にゴールへ向かうことばかりではありません。 ここでは治療をさらに一歩進めるための併用療法や、うまくいかない場合の次の選択肢を解説します。 さらに、ニキビを根本から見直す生活習慣についても、専門医の立場から詳しくお伝えします。

他のニキビ薬(ベピオゲル等)や美容医療との併用は可能か

ディフェリンゲルは、他の治療法と組み合わせることで、さらに高い効果が期待できます。 作用の仕方が違う薬を併用すれば、ニキビの様々な原因に多角的にアプローチできるからです。

【他のニキビ薬との併用】 日本の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」でも、複数の薬剤を組み合わせる治療が強く推奨されています。

  • 過酸化ベンゾイル(ベピオゲルなど)との併用 ディフェリンゲルと過酸化ベンゾイルは、ニキビ治療の代表的な組み合わせです。 ディフェリンゲルが毛穴のつまりを改善するのに対し、過酸化ベンゾイルはアクネ菌への抗菌作用と角質を剥がす作用を持ちます。

    複数の研究で、この2つの成分を配合したゲル(エピデュオゲルなど)は、それぞれ単独で使うより早く、そして高い効果を示すことが報告されています。 治療開始後1週間という早い段階で効果が見られたというデータもあるほどです。

  • 抗菌薬(ダラシンTゲルなど)との併用 炎症が強い赤ニキビには、抗菌薬の塗り薬を併用することがあります。 ただし、抗菌薬の長期使用は、薬が効きにくくなる「薬剤耐性菌」を生む可能性があります。 そのため、炎症が落ち着いたら、ディフェリンゲルなどでの維持療法に切り替えることが重要です。

【美容医療との併用】 ケミカルピーリングなどの美容医療と併用する場合は注意が必要です。 ディフェリンゲルの使用中は肌が敏感になっているため、施術を受ける際は必ず医師に相談してください。 施術の前後で、一時的にディフェリンゲルの使用を休んでいただくことが一般的です。

Q&A:ディフェリンゲルとベピオゲル、どちらが効きますか?

A. どちらが優れているというわけではなく、得意分野が異なります。 ディフェリンゲルは毛穴のつまり(白ニキビ・黒ニキビ)の改善が得意です。 一方、ベピオゲルは炎症のある赤ニキビへの効果や抗菌作用が特徴です。 ある研究では、白ニキビや黒ニキビの減少において、ディフェリンゲルの方がわずかに優れていたとの報告もあります。 当院では、患者様一人ひとりのお肌の状態に合わせて、最適な治療法をご提案します。

ディフェリンゲルが効かない時に考えるべき他の治療選択肢

「ディフェリンゲルを3ヶ月使っても、良くならない」と不安に感じる方もいるかもしれません。 効果が実感できない場合、まずは使用方法や期間が適切かを確認することが大切です。 それでも改善が見られない場合には、以下のような他の治療選択肢を検討します。

治療の選択肢主な特徴と対象となるニキビ
外用薬の変更・追加高濃度製剤への変更
 より効果の高いアダパレン0.3%と過酸化ベンゾイルの配合ゲルなどが、重症のニキビに有効な場合があります。
他の外用薬の追加
 アゼライン酸など、異なる作用を持つ薬を追加します。
内服薬の追加抗菌薬
 炎症が強く広範囲に及ぶ場合に処方されます。米国のガイドラインでもドキシサイクリンなどが推奨されています。
ホルモン治療薬
 大人の女性のあご周りのニキビなど、ホルモンバランスの乱れが原因の場合に、低用量ピルなどが有効なことがあります。
ビタミン剤
 肌の新陳代謝を助けるビタミンB群などが処方されることがあります。
漢方薬・体質から改善を目指す治療法です。
 血行を改善したり炎症を抑えたりする漢方薬を、症状や体質に合わせて処方します。
重症例の治療イソトレチノイン内服
 海外では重症ニキビ治療に広く用いられていますが、日本では保険適用外です。
 他の治療法が効かない場合の選択肢となります。

自己判断で治療をやめてしまう前に、まずは処方した医師に相談することが何よりも重要です。 当院では、ニキビの状態やライフスタイルを丁寧に伺い、ディフェリンゲル以外の多様な治療法の中から、あなたに合った次のステップを一緒に考えていきます。

ニキビを根本から治すための生活習慣(食事・睡眠・ストレス管理)

ニキビは慢性的に再発しやすい病気です。 薬による治療と並行して、ニキビができにくい肌の土台をつくる生活習慣の見直しが非常に重要になります。

研究でも、ニキビが改善した後もディフェリンゲルの成分を含む薬で治療を続ける「維持療法」が、再発防止に極めて有効であることが示されています。 ある研究では、維持療法を続けた場合、再発までの期間が17週間も遅延したという結果でした。 日々のセルフケアは、この維持療法をさらに効果的にします。

【ニキビと生活習慣のセルフチェック】 ご自身の生活を振り返ってみましょう。 □ 甘いものやスナック菓子、ジュースをよく摂る □ 牛乳やヨーグルトなどの乳製品を毎日たくさん摂る □ 睡眠時間が不規則、または6時間未満の日が多い □ 就寝前にスマートフォンやパソコンを長時間見ている □ ストレスを感じることが多く、うまく発散できていない

【改善のための3つのポイント】

  1. 食事 バランスの良い食事が基本です。 特に、肌の健康に欠かせないビタミンB群や亜鉛などを意識して摂りましょう。 一方で、血糖値を急激に上げる高GI食品(お菓子、白米など)や乳製品の過剰摂取は、一部でニキビを悪化させる可能性が指摘されています。

  2. 睡眠 睡眠中には、肌の修復や再生を促す成長ホルモンが分泌されます。 質の良い睡眠を十分にとることで、肌のターンオーバーが整い、ニキビの改善と予防につながります。 毎日決まった時間に寝起きする習慣をつけましょう。

  3. ストレス管理 過度なストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を促してニキビを悪化させる原因になります。 軽い運動や趣味の時間など、自分に合った方法で上手にストレスを解消することが大切です。

オンライン診療でディフェリンゲルを処方してもらう方法と流れ

「仕事や学校が忙しくて、なかなかクリニックに行けない」 「近くに皮膚科がない」

ニキビ治療は継続が力です。 しかし、通院が負担になって治療を中断してしまう方も少なくありません。 そのような方のために、当院ではオンライン診療にも対応しています。

【オンライン診療のメリット】

  • 通院不要 移動時間や交通費がかかりません。
  • 待ち時間なし 予約時間になったらすぐに診察が始まります。
  • 場所を選ばない 自宅や職場など、プライバシーが保てる場所から受診できます。
  • 薬の受け取りもスムーズ 処方箋をご自宅近くの薬局に送ったり、ご自宅までお薬を配送したりできます。

ディフェリンゲルは、継続して使用することでニキビの再発を防ぐことが多くの研究で示されています。 治療を無理なく続けるためにも、便利なオンライン診療をぜひご活用ください。

【当院のオンライン診療の流れ】

  1. ご予約 当院のウェブサイトから、オンライン診療の予約をお取りください。 簡単な問診票への入力も事前にお願いしています。
  2. オンライン診察 ご予約の時間になりましたら、お送りしたURLにアクセスしてください。 ビデオ通話を通して、医師がお肌の状態を拝見し、丁寧にお話を伺います。
  3. お会計 診察後、クレジットカードなどで簡単にお会計ができます。
  4. お薬の受け取り 処方箋のデータを、ご希望の薬局へFAXで送付します。 後日、薬局でお薬をお受け取りください。ご希望に応じて、お薬の配送も可能です。

ご不明な点がございましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。

まとめ

ディフェリンゲルは、ニキビの根本原因にアプローチする、とても効果的なお薬です。効果を実感するには少し時間が必要ですが、この記事で紹介した正しい使い方とスキンケアを続ければ、ニキビのできにくい健やかな肌を目指せます。

使い始めに起こりやすい皮むけや赤みは、お肌が良い方向へ変わろうとしているサインでもあります。不安に感じるかもしれませんが、丁寧な保湿と紫外線対策を徹底することで、上手に乗り越えていきましょう。

もし使い方に迷ったり、お肌の状態が心配になったりしたときは、一人で悩まず、いつでも専門医にご相談ください。ニキビは皮膚の病気です。あなたに合った治療法を一緒に見つけ、自信の持てる毎日を取り戻しましょう。

参考文献

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  11. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

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