バッカル?メーラー?笑った時の頬の肉を図解で徹底解説
バッカル?メーラー?笑った時の頬の肉を図解で徹底解説
1. 笑った時の頬の肉は2種類!バッカル・メーラーファットを図解で徹底解説
鏡を見るたびに、または写真を撮った時に、ご自身の笑顔が気になってしまうことはありませんか?笑った時に頬がぽっこりと盛り上がり、「顔が大きく見える」「少し老けて見える気がする」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。形成外科専門医、そして美容外科専門医(JSAPS)として、多くの患者様のお悩みと向き合ってきた経験から、この頬の肉の正体について医学的な視点から詳しく解説いたします。

頬の肉の正体は?バッカルファットとメーラーファットの定義
笑った時に頬がふっくらと盛り上がる「頬の肉」には、主に「バッカルファット」と「メーラーファット」という2種類の脂肪が関わっています。これらはどちらも顔の脂肪組織ですが、その位置や特性が大きく異なります。
まず、「バッカルファット」とは、頬の深い部分に位置する脂肪の塊のことです。医学的には「頬脂肪体(きょうしぼうたい)」、あるいは「Bichatの脂肪体」とも呼ばれています。この脂肪体は、単に顔のボリュームを形成するだけでなく、顔の筋肉がスムーズに動くのを助け、顔の表情を作る上で重要な役割を担う解剖学的構造です。赤ちゃんの頃は授乳を助けるために発達しており、頬がへこまないようにする機能があります。しかし、成長とともに通常は目立たなくなるものです。もしこのバッカルファットの量が多い場合、口角の横から耳の下にかけての深い部分が下膨れのように見えたり、フェイスラインがもたついたりして、いわゆる「ブルドッグ顔」の原因となることがあります。
一方、「メーラーファット」は、頬骨の辺り、具体的には目のすぐ下から鼻の横にかけて存在する皮下脂肪の塊を指します。いわゆる「チーク」と呼ばれる部分や、「ゴルゴライン」と呼ばれるくぼみの周りに位置する脂肪です。近年の研究では、顔の皮下脂肪は連続した一枚の塊ではなく、複数の独立した解剖学的区画に明確に分割されていることが明らかになっています。このメーラーファットも、その独立した脂肪区画の一つです。笑った時に顔の筋肉が収縮すると、このメーラーファットが盛り上がり、頬がふっくらとした印象を与えます。特に若い方で頬にボリュームがある場合、このメーラーファットの量が多いことが考えられます。しかし、加齢とともにこの脂肪が重力によって下垂することで、顔のたるみやほうれい線を深く見せる原因となることもあります。
あなたはどっち?それぞれの特徴と見分け方
ご自身の気になる頬の肉が、バッカルファットとメーラーファットのどちらに該当するのかを知ることは、適切なケアや治療法を検討する上で非常に重要です。両者の特徴と、ご自身で見分けるためのポイントを下記にまとめました。
| 特徴 | バッカルファット(頬脂肪体) | メーラーファット(皮下脂肪) |
|---|---|---|
| 位置 | 頬の深い部分、口角のやや後ろから耳の下にかけて | 頬骨の上、目のすぐ下から鼻の横にかけて存在する皮下脂肪 |
| 見た目の特徴 | 口元から耳下にかけての全体的なボリューム感、下膨れ顔、ブルドッグ顔に見えやすい。ほうれい線の内側に脂肪が食い込み、深く見せることもあります。 | 笑うと大きく盛り上がる、ふっくらとした頬、チーク部分にボリュームがある印象です。ゴルゴラインが目立つ原因となることもあります。 |
| 触れた時の感覚 | 頬の外側からは深い部分にあり触れにくいです。口の中から頬を吸い込んだ時に、奥にぽっこりとした膨らみを感じることがあります。 | 表面近くで柔らかく触れることができます。皮膚のすぐ下に存在するため、指でつまむことも可能です。 |
| 年齢による変化 | 加齢とともに下に下垂し、ほうれい線やマリオネットラインを深く見せたり、フェイスラインのもたつきを強調したりします。 | 加齢とともに下垂し、ゴルゴラインやほうれい線を強調し、頬全体のたるみの原因となることがあります。 |
ご自身で見分ける際のポイント:
- 鏡に向かって笑顔を作ってみましょう。
- メーラーファットが目立つ方: 笑った時に、目のすぐ下、頬骨の上に脂肪が大きく盛り上がる場合、メーラーファットが原因である可能性が高いです。特に若い方で、笑うと頬が大きくふっくらとする場合は、この傾向が強いです。
- バッカルファットが目立つ方: 笑った時に、口角の横から耳の下にかけての広い範囲にボリューム感がある場合、バッカルファットが影響しているかもしれません。また、口をすぼめて頬を吸い込むような動きをした時に、頬の深い部分がぽっこりと膨らむ感覚があれば、バッカルファットの量が多い可能性があります。
- 顔を横に向けて、口角のやや後ろあたりを優しく触ってみましょう。
- 表面ではなく、皮膚の奥の方に厚みやボリュームを感じる場合、バッカルファットが関係しているかもしれません。
これらの自己チェックはあくまで目安です。実際には、バッカルファットとメーラーファットの両方が複合的に影響しているケースも少なくありません。ご自身での判断が難しいと感じる場合は、形成外科や美容外科の専門医にご相談いただくことをお勧めします。専門医が患者様の顔の解剖学的構造を正確に評価し、最適なアドバイスを提供いたします。
頬の肉が目立つ主な原因は?脂肪・たるみ・骨格の3要素
笑った時に頬の肉が目立ってしまう原因は、単一ではなく、複数の要素が複雑に絡み合っています。主な原因として、「脂肪の量」「皮膚のたるみ」「骨格」の3つの要素が挙げられます。これらの要素が、患者様一人ひとりの顔の印象を決定づけているのです。
- 脂肪の量
- バッカルファットの量: 生まれつきバッカルファットが多い方は、若い頃から頬全体が下膨れに見えやすい傾向があります。笑った時に口元から頬にかけてボリュームが強く出てしまうのは、この深い部分にある脂肪が多いことが原因の一つです。
- メーラーファットの量: 頬骨の上の皮下脂肪であるメーラーファットの量が多いと、笑った時に脂肪が強く盛り上がり、顔全体が大きく見えたり、頬の丸みが強調されたりします。特に体重が増加すると、顔の皮下脂肪も増えやすいため、メーラーファットがより目立つようになることがあります。体重の変化は顔の印象にも直結します。
- 皮膚のたるみ
- 加齢とともに、皮膚の弾力性を保つために重要なコラーゲンやエラスチンの生成が減少し、皮膚は徐々に弾力を失いたるみやすくなります。特にメーラーファットのような皮下脂肪は、たるんだ皮膚とともに重力によって下にずれ落ちてくることがあります。このたるんだ皮膚と下垂した脂肪が重なり合うことで、笑った時にしわやたるみが強調され、頬の肉が以前より目立つようになるのです。若いうちは気にならなかったのに、年齢とともに目立つようになったと感じる方は、この皮膚のたるみが影響している可能性が高いです。
- 骨格
- 顔の骨格、特に頬骨の位置や形状は、頬の印象に大きく影響します。例えば、頬骨が横に張り出している方や、顔が平坦な方は、相対的に頬の脂肪が盛り上がって見えやすいことがあります。また、下顎骨の形状や顔全体のバランスも、頬の脂肪のつき方やたるみの見え方に影響を与えます。骨格の個人差によって、同じ量の脂肪や同じ程度のたるみであっても、人によって目立ち方が大きく異なる場合があるのです。
これらの要因が単独で、あるいは組み合わさることで、笑った時の頬の肉の目立ち方は患者様一人ひとり異なります。ご自身の頬の肉が目立つ根本的な原因を正しく理解することが、効果的な改善策を見つけるための第一歩となります。
顔の老化と脂肪区画の関係性
顔の老化というと、多くの方がしわやたるみを想像されるかもしれません。しかし、近年の形成外科や美容外科の分野における研究では、顔の脂肪の変化が老化現象に深く関わっていることが明らかになっています。以前は、顔の脂肪全体が一つの塊として老化すると考えられていましたが、最新の研究では、顔の皮下脂肪は連続的な塊ではなく、複数の独立した解剖学的区画に明確に分割されていることが確認されています。これは、顔の老化を理解する上で非常に重要な知見です。
この「脂肪区画」の概念は、顔の老化が各区画の変化によって進行することを示唆しています。具体的には、年齢を重ねるにつれて、顔の特定の脂肪区画がボリュームを失って萎縮(小さくなること)したり、逆に重力によって下に下垂したりすることで、顔全体の印象が変化していくのです。例えば、目の下の脂肪(眼窩脂肪)は、周囲の脂肪区画が萎縮することで相対的に突出してクマのように見えたり、メーラーファットは下垂してほうれい線を深く見せたりします。
【fat compartment】
2. 気になる頬の肉を改善する治療法6選
鏡を見るたび、写真に写るたびに、ご自身の頬の肉が気になっていませんか?「笑うと頬が大きく膨らんでしまう」「顔全体が大きく見える気がする」「年齢よりも老けて見られる」といったお悩みは、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として多くの患者様から伺ってきました。このようなお悩みは、決して珍しいことではありません。
しかし、現代の美容医療は目覚ましい進化を遂げており、気になる頬の肉を効果的に改善するための様々な治療法が存在します。大切なのは、ご自身の頬の肉の原因を正しく理解し、それぞれの治療法の特性を把握した上で、最適な選択をすることです。私たちは、患者様一人ひとりの顔の骨格、脂肪の量、皮膚の状態などを詳細に診察し、ご希望とライフスタイルに合わせた最適な治療プランをご提案いたします。

劇的な変化が期待できる!バッカルファット除去・メーラーファット吊り上げ術
笑った時の頬の盛り上がりの原因が、頬の深い部分にある脂肪(バッカルファット)や、頬骨の上にある脂肪のたるみ(メーラーファット)である場合、これらの組織に直接アプローチする外科的な治療法が劇的な変化をもたらすことがあります。
- バッカルファット除去術
- バッカルファットとは、頬の奥深くに存在する脂肪の塊で、口角のやや横から耳の下にかけての広い範囲のボリュームに影響を与えます。
- この脂肪が多いと、たとえ体重が標準的であっても顔が下膨れに見えたり、将来的なたるみの原因になったりすることがあります。
- 手術では、口腔内から数ミリ程度の小さな切開を行い、頬脂肪体を慎重に剥離(はくり)して、余分な脂肪を取り除きます。
- 口腔内からのアプローチは、顔の表面に傷跡が残らないため、美容的な観点から非常に優れています。
- この手術を安全に成功させるためには、医師の正確な解剖学的知識と細心の注意を払った手技が極めて重要です(Espinosa Reyesら)。
- 当クリニックでは、患者様の顔の解剖を詳細に分析し、術後の自然な仕上がりを追求しています。
- 従来のバッカルファット除去術では、長期的な視点で見ると期待通りの結果が得られないケースもありました。
- そこで近年では、頬部だけでなく脂肪体や側頭部延長の脂肪パッドまで広範囲に切除する「拡張型頬脂肪切除術」が提案されています(Pokrowiecki)。
- この拡張型アプローチは、従来の術式では効果が限定的であった患者様にも、より明確な頬の輪郭形成や小顔効果をもたらす可能性を秘めています。
- メーラーファット吊り上げ術
- メーラーファットは、頬骨のあたり、目のすぐ下から鼻の横にかけて存在する皮下脂肪の塊です。
- 若い頃は頬のふっくら感として魅力的に見えることもありますが、加齢や重力の影響でこの脂肪が下垂すると、笑った時に頬が不自然に盛り上がったり、ほうれい線が深く見えたりする原因となります。
- メーラーファット吊り上げ術は、この下垂したメーラーファットパッドを、より若々しい位置に再配置する治療法です。
- 特に中顔面(目の下から口元にかけての部分)の若返りにおいて、メーラーファットの適切な位置への再配置が非常に重要な要素となります(Laferriereら)。
- 近年では、皮膚を切開せずに特殊な医療用の糸などを用いて脂肪を固定する「経皮的吊り上げ術」も行われています。
- この低侵襲な技術は、手術後の回復期間が比較的短く、リスクも低減され、顔の表面に目に見える切開がないという大きな利点があります。
- メーラーファットの経皮的吊り上げ術は、持続的な挙上効果をもたらし、中顔面の若返りを目指す方にとって歓迎される選択肢の一つとなっています(Laferriereら)。
切らない治療も可能!脂肪溶解注射・HIFU・糸リフト
「メスを使う治療は抵抗がある」という方や、「ダウンタイムを極力短くしたい」という方のために、切開を伴わない治療法も幅広く提供されています。これらの治療は、比較的気軽に受けられ、自然な変化を求める方におすすめです。
- 脂肪溶解注射
- 脂肪溶解注射は、脂肪細胞を分解する特殊な薬剤を、気になる頬の脂肪層に直接注入する治療法です。
- 薬剤が脂肪細胞に働きかけ、脂肪を溶かして体外へ排出を促します。
- メーラーファットなど、部分的な脂肪のボリュームが気になる場合に特に適しており、少しずつ自然に頬のボリュームを減らしたい方におすすめです。
- 一度の施術で劇的な変化を得るというよりは、複数回の施術を重ねることで、より満足のいく効果が期待できます。

- HIFU(ハイフ)
- HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波エネルギーを皮膚の奥深くにあるSMAS筋膜(Superficial Musculo-Aponeurotic System)や脂肪層にピンポイントで照射し、熱の力で組織を引き締める治療法です。
- たるんでしまった皮膚や脂肪がキュッと引き締まることで、顔全体のリフトアップ効果や、シャープな小顔効果が期待できます。
- メスを使わずに、顔全体のたるみ改善や引き締めを目指したい方に非常に人気の高い治療法です。
- 肌のハリや弾力アップも同時に叶うため、若々しい印象を取り戻したい方に適しています。

- 糸リフト(スレッドリフト)
- 糸リフトは、医療用の特殊な溶ける糸を皮下に挿入し、たるんでしまった皮膚や脂肪組織を物理的に引き上げる治療法です。
- 糸には小さなコグ(とげのようなフック)などがついており、それが組織にしっかりと引っかかってリフトアップ効果をもたらします。
- 挿入された糸は、周囲のコラーゲン生成を促進する働きもあるため、肌の内側からハリや弾力アップにも繋がります。
- 笑った時のメーラーファットのたるみによる盛り上がりや、加齢によってぼやけてきたフェイスラインを改善したい場合に有効です。
- 施術直後からリフトアップ効果を実感しやすいという特徴があります。

各治療法の効果・リスク・ダウンタイムを比較
頬の肉を改善する治療法を選ぶ際には、それぞれの治療がもたらす効果だけでなく、起こりうるリスクや、治療後の回復期間(ダウンタイム)についても十分に理解しておくことが大切です。形成外科専門医として、患者様が後悔しない選択をできるよう、主要な治療法について比較表にまとめました。
| 治療法 | 主な効果 | リスク・副作用(一般的なもの) | ダウンタイム(一般的な目安) | 期待できる変化の程度 |
|---|---|---|---|---|
| バッカルファット除去術 | 頬下部のボリューム減少、すっきりとした小顔 | 内出血、腫れ、しびれ、感染、左右差、稀に顔の凹み | 数日~1週間程度の腫れや内出血 | 比較的劇的 |
| メーラーファット吊り上げ術 | 中顔面のたるみ改善、若返り、ほうれい線改善 | 内出血、腫れ、ひきつれ、感染、左右差 | 数日~1週間程度の腫れや内出血 | 比較的劇的 |
| 脂肪溶解注射 | 注入部位の部分的な脂肪減少 | 腫れ、内出血、痛み、かゆみ、熱感 | 数日~1週間程度の腫れや内出血 | 部分的、徐々に現れる |
| HIFU(ハイフ) | 全体的なたるみ改善、引き締め、ハリ | 赤み、むくみ、稀に痛み、ごく稀にやけど | ほぼなし~数日 | 中程度 |
| 糸リフト | 即時的なリフトアップ、コラーゲン生成促進 | 内出血、腫れ、ひきつれ、痛み、感染、左右差 | 数日~1週間程度の腫れや内出血 | 中程度 |
これらの情報は一般的なものであり、個人の体質や施術内容、医師の技量によって異なります。また、リスクや副作用は可能性として存在しますが、専門医が細心の注意を払って施術を行うことで、その発生を最小限に抑えるよう努めています。治療法を選ぶ際には、必ず専門医との十分なカウンセリングを通じて、ご自身の希望や現在の状態、そして生活習慣に最適な選択肢を見つけることが非常に重要です。
治療の費用相場と保険適用の有無
美容医療における頬の肉の改善治療は、機能的な治療ではなく美容目的であるため、基本的に保険適用外となり、自由診療となります。そのため、治療にかかる費用はクリニックや選択する施術によって大きく異なります。
- 費用相場の目安(あくまで目安であり、クリニックによって変動します)
- バッカルファット除去術:約20万円~40万円
- メーラーファット吊り上げ術:約30万円~60万円
- 脂肪溶解注射:1部位あたり数万円~10万円(複数回必要な場合が多い)
- HIFU(ハイフ):全顔1回あたり約10万円~30万円
- 糸リフト:1本あたり数万円~数十万円(使用する本数による)
これらの費用には、施術費用だけでなく、初診料や再診料、麻酔代、薬代などが別途かかる場合があります。事前にカウンセリングで総額をしっかりと確認することが重要です。多くのクリニックでは、患者様の経済的な負担を軽減するために、医療ローンやクレジットカードでの分割払いにも対応しています。ご自身の予算や希望する治療内容に合わせて、無理のない範囲で治療計画を立てられるよう、クリニックのスタッフにご相談ください。費用の透明性についても、事前にしっかりと確認するようにしましょう。
患者さんが抱きやすい疑問を解決!Q&A
- Q1. 治療によって顔がこけてしまうことはありませんか?
- A1. 形成外科専門医として、患者様の顔全体のバランスや年齢、将来的な変化も考慮して、脂肪の除去量や引き上げ方を慎重に判断します。必要以上に脂肪を除去したり、無理な引き上げを行ったりすると、不自然な仕上がりになる可能性があります。当クリニックでは、患者様のお顔に合わせた最適なプランを提案し、自然で若々しい仕上がりを目指します。
- Q2. どの治療法が自分に合っているか、どうやって判断すれば良いですか?
- A2. ご自身の気になる頬の肉が、バッカルファット、メーラーファット、あるいは両方が原因となっているのか、さらにたるみや骨格の影響もあるのかは、専門医の診察なしに判断することは非常に難しいです。当クリニックでは、形成外科専門医が患者様の顔の解剖学的構造を正確に評価し、最適な治療法や複合的な治療プランを具体的にご提案いたします。まずは一度、専門カウンセリングにお越しいただくことをお勧めします。
- Q3. 治療後の効果はどのくらい持続しますか?
- A3. 治療法によって持続期間は異なります。例えば、バッカルファット除去術は一度除去した脂肪が元に戻ることはありませんが、加齢による他の脂肪の下垂や皮膚のたるみは起こり得ます。脂肪溶解注射やHIFU、糸リフトなどは、効果の持続期間に個人差があり、定期的なメンテナンスが必要となる場合もあります。各治療法の詳細な持続期間については、カウンセリング時に詳しくご説明いたします。
ご自身の笑顔に自信を持ち、毎日をより楽しく過ごせるよう、私たち専門医が全力でサポートいたします。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
3. 笑った時の自信を取り戻す!セルフケアと後悔しないクリニック選び
笑った時に頬の肉が気になり、つい口元を隠してしまったり、写真に写るのが苦手になったりしていませんか。笑顔は人とのコミュニケーションにおいて大切な要素です。ご自身の見た目に対する自信は、毎日を明るく過ごすための原動力にもなります。形成外科専門医、そして美容外科専門医(JSAPS)として、私は多くの患者様の「もっと自然に笑いたい」という思いに応えてきました。この章では、ご自宅でできるセルフケアの限界を知り、専門的な治療を検討する際のクリニック選びのポイント、そして治療後の美しい仕上がりを維持するためのアフターケアについて詳しくお伝えします。

自宅でできる!頬の肉ケアとマッサージの限界
頬の肉が気になる方にとって、日々のセルフケアは手軽に始められる方法です。マッサージやエクササイズ、美顔器、市販のスキンケア製品などで、一時的なむくみの改善や血行促進を期待することはできるかもしれません。たとえば、顔の筋肉を意識的に動かすエクササイズや、優しくリンパを流すようなマッサージは、一時的に顔の印象をすっきりと見せる効果がある場合もあります。しかし、これらのセルフケアには限界があることを理解しておくことが大切です。
頬の肉が目立つ主な原因は、脂肪の量、筋肉のつき方、そして皮膚のたるみといった、体の構造そのものにあります。特に、頬の深い部分にあるバッカルファットや、頬骨の上にあるメーラーファットのような脂肪組織は、マッサージやエクササイズだけで量を減らすことは難しい部位です。これらの脂肪は、顔の皮下にある特定の「脂肪区画」として存在しており、一般的なマッサージで直接的にボリュームを減少させることはできません。
過度な摩擦や強い力でのマッサージは、かえって皮膚に負担をかけ、長期的に見ると皮膚の弾力性を損ない、たるみを悪化させてしまう可能性も考えられます。また、頬骨の張り出しなど、骨格の要因で頬が目立つ場合、セルフケアで改善することは基本的にできません。ご自身の頬の肉が何が主な原因で目立っているのかを専門家と相談し、適切に判断することが大切です。
治療を検討する際のクリニック選びの5つのポイント
笑った時の頬の肉を根本的に改善したいと考える際、美容医療の専門クリニックを選ぶことは非常に重要です。適切なクリニックを選ぶことで、安全かつ効果的な治療を受けることができ、納得のいく結果へとつながります。失敗や後悔を避けるために、以下の5つのポイントを参考にクリニックを選びましょう。
- 医師の専門性と経験の有無
- 形成外科専門医や美容外科専門医(JSAPS)といった、専門の資格を持つ医師が在籍しているかを確認しましょう。
- 特に、頬の脂肪除去(バッカルファット除去)やメーラーファット吊り上げ術など、顔の構造を深く理解し、細やかな手技が求められる治療においては、正確な解剖学的知識と豊富な手術経験が成功の鍵となります(Espinosa Reyesら)。
- 従来のバッカルファット除去アプローチでは、長期的な視点で見ると期待通りの結果が得られないケースもあることが指摘されています(Pokrowiecki)。
- そのため、患者さんの状態に応じて、脂肪体や側頭部延長の脂肪パッドまで広範囲に切除する「拡張型頬脂肪切除術」の判断ができるなど、多様なケースに対応できる経験を持つ医師を選ぶことが重要です。
- カウンセリングの丁寧さ
- 患者さんの悩みや希望を丁寧に聞き、時間をかけて適切な治療計画を提案してくれるかを確認してください。
- 治療によって得られる効果だけでなく、起こりうるリスクや副作用、ダウンタイムについても隠さず、詳細に説明してくれるクリニックを選びましょう。
- メリットだけを強調し、無理な勧誘がないことも重要です。
- 治療法の選択肢の幅広さ
- 頬の肉に対する治療法は一つではありません。
- 脂肪溶解注射、HIFU(ハイフ)、糸リフト、そして手術療法など、様々な選択肢の中から、患者さんの状態や希望、予算に合わせた最適な提案をしてくれるクリニックが良いでしょう。
- 中顔面(目の下から口元にかけての部分)の若返りにおいて、下垂したメーラーファットの再配置が非常に重要な要素となります(Laferriereら)。
- 近年では、皮膚を切開せずに特殊な医療用の糸などを用いて脂肪を固定する「経皮的吊り上げ術」も行われています。
- このような低侵襲な技術も含め、多様なアプローチを検討できる技術力があるかどうかも判断材料になります。
- アフターケアの体制の充実
- 治療後の経過観察や、万が一の合併症に対する対応など、術後のサポート体制が整っているかを確認しましょう。
- 困った時にいつでも相談できる環境は、患者さんにとって大きな安心材料となります。
- 清潔で信頼できる環境
- クリニックの内装や設備が清潔に保たれているか、医療機器が適切に管理されているかなど、基本的なことですが、安心して治療を受けるための環境が整っているかを確認しましょう。
- 医療機関としての衛生管理は、安全な治療を受ける上で不可欠です。
治療後の自然な仕上がりを維持するアフターケア
美容医療による治療は、施術を受けて終わりではありません。治療の効果を最大限に引き出し、長期にわたって自然な仕上がりを維持するためには、適切なアフターケアが不可欠です。形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の視点から、治療後の過ごし方について具体的にご説明します。
治療直後は、腫れや内出血を軽減するために、冷却や処方された内服薬(痛み止め、抗生剤など)を指示通りに服用することが大切です。特に手術を伴う治療の場合、術後数日間は安静に過ごし、過度な運動は避けてください。頬脂肪体除去手術などにおいては、正確な手技と同様に、術後のケアが成功の鍵を握ると考えられています(Espinosa Reyesら)。
- 冷却と安静
- 腫れを抑えるために、治療部位を優しく冷やします。
- 医師の指示に従い、無理のない範囲で安静に過ごしましょう。
- 内服薬の服用
- 痛みや炎症を抑え、感染を防ぐために処方された薬は、指示通りに正しく服用してください。
- 食事と飲酒の制限
- 治療内容によっては、刺激の強い食べ物や飲酒を控える期間が必要です。
- 血行が良くなりすぎると腫れや内出血が悪化する可能性があるため、注意が必要です。
- マッサージの制限
- 治療部位に負担をかけないよう、術後しばらくはマッサージを控えるように指示されることがあります。
- 自己判断で行わず、必ず医師の指示に従ってください。
- 定期的な診察
- 術後の経過を確認するために、定期的にクリニックを受診しましょう。
- 気になることがあれば、遠慮なく相談することが大切です。
これらのアフターケアをきちんと行うことで、ダウンタイムを短縮し、より早く理想的な仕上がりに近づくことができます。治療計画全体の一部として、アフターケアも非常に重要な要素であることを理解してください。
QOL向上と長期的な美容計画の重要性
笑った時の頬の肉に対する治療は、単に外見を変化させるだけではありません。多くの患者さんにとって、この悩みは自己肯定感や日々の生活の質(QOL)に深く関わっています。外見の悩みが解消されることで、自信を持って笑顔になれるようになり、人とのコミュニケーションが円滑になったり、趣味や仕事にも積極的になれたりするケースは少なくありません。これは、まさにQOLの向上を意味します。
美容医療を通じて理想の自分に近づくことは、一度治療を受けたら終わりというものではなく、長期的な視点での美容計画が非常に重要です。加齢による変化は止められませんが、適切なケアを継続することで、そのスピードを緩やかにし、若々しい印象を長く維持することが可能です。たとえば、中顔面の若返りは顔全体の印象を大きく左右します。加齢によって下垂したメーラーファットを適切な位置に再配置する低侵襲な治療が、持続的な挙上効果をもたらし、長期的な若々しさの維持に寄与するように(Laferriereら)、頬の肉の治療だけでなく、将来的な顔のたるみやしわ、ほうれい線といったエイジングサインも考慮した総合的なアプローチを専門医と相談することが大切です。
ご自身の顔立ちや年齢に応じた最適な治療法を選び、適切なアフターケアを続けることで、治療効果を長く維持し、いつまでも自信に満ちた笑顔で豊かな毎日を送ることができるでしょう。
Q&A
Q1: 頬の脂肪除去は痛いですか?
A: 治療中は局所麻酔を使用しますので、ほとんど痛みを感じることはありません。術後に多少の鈍痛や違和感があることがありますが、処方される痛み止めで十分にコントロールできる程度です。
Q2: 治療後に顔がこけてしまうことはありませんか?
A: 形成外科専門医として、患者様の顔全体のバランスや年齢、将来的な変化を考慮し、脂肪の除去量や引き上げ方を慎重に判断します。必要以上に脂肪を除去したり、無理な引き上げを行ったりすると、不自然な仕上がりになる可能性があります。当クリニックでは、患者様のお顔に合わせた最適なプランを提案し、自然で若々しい仕上がりを目指しますのでご安心ください。
Q3: 治療後にリバウンドすることはありますか?
A: 頬の脂肪除去(バッカルファット除去など)は、脂肪細胞そのものを物理的に除去する治療です。そのため、除去した脂肪細胞が再び増えるといったリバウンドは基本的にありません。ただし、急激な体重増加があった場合は、残っている他の脂肪細胞が大きくなり、顔がふっくらと見える可能性はあります。
Q4: どの治療法が自分に合っているか、どうやって判断すれば良いですか?
A: ご自身の気になる頬の肉が、バッカルファット、メーラーファット、あるいは両方が原因となっているのか、さらにたるみや骨格の影響もあるのかは、専門医の診察なしに判断することは非常に難しいです。当クリニックでは、形成外科専門医が患者様の顔の解剖学的構造を正確に評価し、最適な治療法や複合的な治療プランを具体的にご提案いたします。まずは一度、専門カウンセリングにお越しいただくことをお勧めします。
Q5: 治療費用は保険適用になりますか?
A: 頬の肉を減らす美容目的の治療は、機能的な治療ではなく美容目的であるため、基本的に健康保険は適用されず、自由診療となります。そのため、治療にかかる費用は、クリニックや選択する施術によって大きく異なります。当クリニックでは、カウンセリング時に各治療の費用内訳を明確にご説明し、患者様のご予算や希望に合わせた無理のない治療計画を立案いたします。医療ローンやクレジットカードの利用についてもご相談いただけます。
ご自身の笑顔に自信を持ち、毎日をより楽しく過ごせるよう、私たち専門医が全力でサポートいたします。少しでも気になることがあれば、お気軽に当クリニックにご相談ください。形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)のいる当クリニックで、じっくりとカウンセリングを受けてみませんか。明るい笑顔を取り戻すお手伝いをいたします。
まとめ
笑った時に気になる頬の肉は、頬の深い部分にある「バッカルファット」や頬骨の上の「メーラーファット」が主な原因ですが、皮膚のたるみや骨格も複雑に影響しています。ご自身の気になる頬の肉がどちらのタイプなのか、自己判断するのは難しいものです。
当記事では、その正体を図解で解説し、脂肪溶解注射やHIFU、糸リフトといった切らない方法から、バッカルファット除去術やメーラーファット吊り上げ術といった外科的治療まで、様々な改善策をご紹介しました。大切なのは、ご自身の状態を正しく理解し、経験豊富な形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)のもとで、最適な治療プランを見つけること。
治療を検討される際は、医師の専門性やカウンセリングの丁寧さ、アフターケアの充実度などを確認し、後悔しないクリニック選びを心がけましょう。ぜひ、専門医とのカウンセリングを通じて、あなたの笑顔に自信を取り戻し、毎日をさらに明るく過ごすための一歩を踏み出してみませんか。私たちは、あなたが心から笑えるよう全力でサポートいたします。
参考文献
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- Rohrich RJ, Pessa JE, McCafferty LR. The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery.
- Davis B, Serra M. Buccal Fat Pad Reduction.
- Espinosa Reyes JA, Camacho Triana JG, Espinosa Reyes JA et al. Buccal Fat Reduction: Indications, Surgical Techniques, Complications.
- Pokrowiecki R. Extended buccal lipectomy (bichectomy) for extreme cheek contouring.