名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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【形成外科専門医解説】耳たぶ・軟骨別:ピアス位置全リスト

ピアスを開けたいけれど、イヤーロブ、ヘリックス、トラガス…選択肢が多くてどこにすればいいか迷いますよね。「痛みはどれくらい?」「自分に似合う場所はどこ?」そんな期待と不安でいっぱいな方も多いのではないでしょうか。ピアスは個性を表現する素敵なアクセサリーですが、開ける位置一つであなたの印象は劇的に変わります。

しかし、安易なピアッシングはトラブルの元。この記事では形成外科専門医が、耳たぶから軟骨まで人気の全13種類の位置と名称、痛みの目安、そして顔の形に合わせた似合う位置の見つけ方まで徹底解説します。医学的根拠に基づいた知識で、後悔しないあなただけのスタイルを見つけてください。

見るだけでわかる 耳ピアスの位置名称と痛みの目安

(監修:形成外科専門医・美容外科専門医 Re:Birth Clinic Nagoya 院長 河之口大輔)

ピアスを開けたいけれど、どの位置にするか、痛みはどの程度か、期待と不安でいっぱいな方も多いのではないでしょうか。

耳のピアスは開ける位置で印象が大きく変わり、個性を表現する素敵な手段です。ある研究では、耳たぶは顔の印象を左右する重要なパーツであり、ピアスがその魅力を引き立てると報告されています。

しかし、安全におしゃれを楽しむためには、正しい知識が不可欠です。この記事では形成外科専門医が、耳のピアスの位置と名称、それぞれの痛みの目安や安定するまでの期間について、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

見るだけでわかる 耳ピアスの位置名称と痛みの目安
見るだけでわかる 耳ピアスの位置名称と痛みの目安

【耳たぶ編】イヤーロブからトランスバースイヤーロブまで全種類を解説

耳たぶ(耳垂)は、顔全体の印象を決定づける大切な部分です。ピアスを開けることで、より華やかな印象を与えられます。

耳たぶは主に脂肪組織で構成されており柔らかいため、他の部位に比べて痛みが少なく、初めてのピアッシングにおすすめです。しかし、安易なピアッシングは禁物です。

耳の端ギリギリに開けると、体がピアスを異物と判断して体外へ押し出そうとする「排除」という現象が起こることがあります。この場合、耳たぶが徐々に裂けてしまうリスクがあるため、適切な位置選びが非常に重要です。

位置の名称特徴
イヤーロブ耳たぶの中央部分です。最も一般的で痛みが少なく、ピアスホールが完成しやすいのが特徴です。ファーストピアスとして選ばれることが多い位置です。
アッパーロブイヤーロブの上部、軟骨に近い部分です。イヤーロブと並べて複数のピアスを着けることで、おしゃれの幅が広がります。
トランスバース
イヤーロブ
耳たぶを水平に貫通するスタイルです。個性的ですが、ピアスの穴の距離が長いため安定しにくく、施術の難易度も高くなります。

【軟骨編】ヘリックス・トラガスなど人気部位10選の特徴

軟骨ピアスはデザイン性が高く、ファッションのアクセントとして人気です。しかし、ピアッシングには注意が必要です。

軟骨は血管が非常に少なく硬い組織です。そのため、耳たぶよりも痛みを感じやすく、ホールが完成するまでにも長い時間がかかります。

ある組織学的研究によると、ピアッサー(ピアスガン)でも医療用ニードルでも、軟骨組織には同程度のダメージ(軟骨の微細な骨折など)が加わることがわかっています。器具の種類に関わらず、感染症の一種である軟骨膜炎のリスクは常に存在します。

このことから、軟骨ピアスで最も重要なのは**「どの器具で開けるか」よりも「いかに衛生的に管理し、適切なアフターケアを行うか」**であると言えます。

位置の名称特徴
ヘリックス耳の上部の縁の部分。軟骨ピアスの定番で、比較的開けやすい位置です。
アンテナヘリックスヘリックスの中でも特に上部に、アンテナのように縦に開けるスタイルです。
アウターコンク耳の縁より内側の平らな部分。面積が広いため、大きめの飾りが映えます。
インナーコンク耳の中央のくぼんだ部分。髪やマスクに引っかかりにくく、安定しやすい利点があります。
トラガス顔側の三角形の軟骨。さりげなく見えるため、人気の高い部位です。
アンチトラガストラガスの向かい側の軟骨。やや珍しく、個性的なスタイルを好む方におすすめです。
ロック耳の上部内側の盛り上がった軟骨。カーブしたピアスがよく合います。
ダイストラガスのすぐ上にある軟骨。比較的小さなリングピアスが人気です。
インダストリアル2箇所の穴を1本の長いピアスでつなぐスタイル。正確な角度が求められるため、高難易度です。
フォワードヘリックスヘリックスの顔側の付け根部分。複数個並べて開けるとおしゃれな印象になります。

部位別 痛みの強さランキングと安定期間の比較

ピアッシングの痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には軟骨が硬く、神経が分布している部位ほど痛みを感じやすい傾向にあります。

また、ホールが完成するまでの「安定期間」も部位によって大きく異なります。特に軟骨部は血流が乏しいため、組織の修復に時間がかかります。

部位痛みの目安(5段階)安定期間の目安
イヤーロブ★☆☆☆☆約1~3ヶ月
ヘリックス★★★☆☆約6ヶ月~1年
トラガス★★★☆☆約6ヶ月~1年
アウターコンク★★★☆☆約6ヶ月~1年
インナーコンク★★★☆☆約6ヶ月~1年
フォワードヘリックス★★★★☆約6ヶ月~1年
ロック/ダイス★★★★☆約6ヶ月~1年
インダストリアル★★★★★約1年以上

※上記はあくまで一般的な目安です。体質やアフターケアの方法によって期間は大きく変動します。見た目が落ち着いても、ホールの内部はまだ不安定なことがあるため、自己判断でピアスを交換するのは避けましょう。

セルフピアッシングが可能な位置と医療機関を推奨する位置

市販のピアッサーで手軽にピアスを開ける方もいますが、安全と美しい仕上がりを考えるなら、部位にかかわらず医療機関でのピアッシングを強く推奨します。

Q. セルフピアッシングはなぜ危険なのですか?

A. ご自身で行うピアッシングには、以下のような医学的なリスクが伴います。

  • 感染症のリスク  ある論文でも指摘されているように、非医療環境でのピアッシングは合併症のリスクが高まります。器具や手指の消毒が不十分な場合、細菌が侵入し、化膿や重篤な感染症を引き起こす可能性があります。特に軟骨部は一度感染すると治りにくく、耳が変形してしまうこともあります。

  • 位置や角度のズレ  狙った場所に正確な角度で開けるのは非常に困難です。ホールが曲がってしまうとピアスが綺麗に見えないだけでなく、安定しにくくトラブルの原因にもなります。

  • 組織への過度なダメージ  無理なピアッシングは、神経や血管を傷つけたり、軟骨を砕いてしまったりする危険性があります。特に硬い軟骨部を市販のピアッサーで無理に貫通させようとすると、意図しない組織損傷を招く恐れがあります。

Q. 医療機関で開けるメリットは何ですか?

A. 医療機関では、医師が解剖学的な知識に基づいて安全な位置を判断し、滅菌された医療用器具を用いて衛生的に施術を行います。

  • 痛みの軽減  局所麻酔を使用することで、ピアッシング時の痛みを最小限に抑えることが可能です。痛みに不安がある方でも安心して施術を受けられます。

  • 正確で美しい仕上がり  医師が耳の形やバランスを考慮し、最適な位置と角度でピアッシングを行います。インダストリアルのように精密な技術が求められる部位も安心です。

  • 万全のアフターフォロー  施術後に万が一、腫れや感染などのトラブルが起きた場合でも、すぐに適切な診察と治療を受けられます。抗生剤や抗炎症薬の処方も可能です。

安全性を最優先に考えるなら、耳たぶであっても医療機関で開けるのが最善の選択です。当院では形成外科専門医が、衛生管理を徹底した環境で丁寧に施術を行っております。ピアッシングに関するご不安やお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

顔の形とスタイルで選ぶ あなたに似合うピアス位置の見つけ方

ピアスは、お顔の印象を大きく左右する重要なアクセサリーです。せっかく開けるなら、ご自身の魅力を最大限に引き出す位置を選びたいものです。

ピアスの位置は、顔の形や目指すスタイルに合わせて選ぶことが大切です。全体のバランスが整い、より洗練された印象を与えることができます。

この章では、顔のタイプごとにおすすめのピアスの組み合わせを解説します。また、おしゃれに見せるバランスの法則や、生活に合わせた位置選びも紹介します。形成外科専門医の視点から、あなただけの最適なスタイルを見つけましょう。


顔の形とスタイルで選ぶ あなたに似合うピアス位置の見つけ方

【顔型診断】丸顔・面長・ベース顔に似合うピアスの組み合わせ

お顔の形に合わせてピアスの位置を選ぶと、視覚効果でコンプレックスをカバーし、全体の調和が生まれます。ご自身の顔型に合った組み合わせを探してみましょう。

顔型特徴おすすめのピアス位置と効果
丸顔・頬がふっくらしている
・あごのラインに丸みがある
縦のラインを意識させる位置がおすすめです。
ヘリックスアンテナヘリックスなど、耳の上部に視線を集めます。
イヤーロブに揺れるピアスを着けると、視線が縦に流れ、すっきりとした印象になります。
面長・顔の縦の長さが気になる
・シャープで大人びた印象
横への広がりを作る位置が効果的です。
アウターコンクインナーコンクに存在感のあるピアスを着けます。
イヤーロブに複数のピアスを横に並べると、視線が横に広がり、顔の長さを緩和できます。
ベース顔・エラが張っている
・直線的でシャープな輪郭
視線を上に集め、輪郭を和らげる位置を選びましょう。
ロックダイスなど、耳の中央から上部にアクセントを置きます。
・曲線的なデザインのピアスを選ぶと、フェイスラインに柔らかさが加わります。

また、複数の研究で報告されているように、耳たぶは加齢とともに変化します。コラーゲンの減少によりハリが失われ、しわが目立つことも少なくありません。このようなお悩みには、ヒアルロン酸注入で耳たぶに若々しいボリュームを取り戻すといった美容医療も有効な選択肢です。

芸能人・モデルに学ぶ おしゃれなピアスの重ね付けコーデ術

ファッションリーダーたちのピアスの使い方は、とても参考になります。ただ数を増やすのではなく、全体のバランスを考えたコーディネートがおしゃれの秘訣です。

人気の重ね付けコーデ術

  • 統一感のあるシンプルコーデ  イヤーロブからヘリックスにかけて、同じ素材や色のピアスを並べます。小ぶりなデザインで揃えることで、上品で洗練された印象を与えます。オフィススタイルにもなじみやすいコーディネートです。

  • 主役を作るメリハリコーデ  インナーコンクやアウターコンクに一つだけ大ぶりのピアスを着けます。他の位置は控えめにすることで、主役のピアスに視線が集まり、こなれた雰囲気を演出できます。

  • アシンメトリー(左右非対称)コーデ  片耳は複数のピアスで華やかに、もう片方はシンプルに一つだけなど、左右でデザインを変える上級者向けのスタイルです。個性的でおしゃれな印象が際立ちます。

なお、一部で「ダイス」という位置へのピアスが片頭痛を和らげるという情報が見られます。しかし、2024年に発表された論文を含む複数の医学的研究では、その効果は証明されていません。ピアスはあくまでもおしゃれとして楽しむものと考えましょう。

複数開けるならこのバランス 黄金比のデザインパターン

複数のピアスを開ける際は、全体の配置バランスが非常に重要です。耳の中に三角形を描くように配置すると、安定感のある美しいバランスが生まれます。

おすすめの黄金比パターン

  • 基本の三角形  イヤーロブに2つ、ヘリックスに1つといったように、3点で三角形を作ります。これは最も基本的なバランスで、どんなスタイルにも合わせやすいのが特徴です。

  • 縦ラインのグラデーション  イヤーロブから軟骨部にかけて、縦一列にピアスを並べます。下に大きいもの、上に行くほど小さいものを配置すると、すっきりと美しいグラデーションになります。

  • 耳のフチを飾る  ヘリックス、フォワードヘリックス、ロックなど、耳の輪郭に沿ってピアスを配置します。耳全体が縁取られることで、華やかな印象を与えます。

ピアスはファッションとして楽しむものですが、注意点もあります。重いピアスを長期間着けていると、その重みでピアスホールが伸びてしまうことがあります。最終的に耳たぶが裂けてしまう「外傷性耳垂裂(がいしょうせいじすいれつ)」に至る可能性もあるため注意が必要です。このような変形は、形成外科での縫合手術などで修正が可能ですので、お悩みの方はご相談ください。

仕事や学校で目立たない シークレットなピアスの位置はここ

規則などで目立つピアスが着けられない環境でも、開ける位置を工夫すれば、さりげなくピアスを楽しむことができます。

目立ちにくいピアスの位置

  • インナーコンク  耳の中央のくぼんだ部分です。正面からは見えにくく、髪を下ろしていればほとんど気づかれません。

  • ロック、ダイス  耳の内部にある、隆起した軟骨部分です。奥まった位置にあるため、小さなピアスであれば非常に目立ちにくいです。

  • トラガス  顔側の三角形の軟骨部分です。小さいジュエリーであれば髪で隠れやすく、さりげないアクセントになります。

これらの位置に、肌の色に近いスキンカラーのピアスや透明ピアスを選べば、さらに目立ちにくくなります。ただし、前述の通り、ダイスピアスと片頭痛の関連性については医学的な根拠が乏しい点にご留意ください。


Q&A

Q. 自分に似合う位置がわかりません。どうすればいいですか?

A. ご自身の顔型やファッションの好みを考えながら、この記事で紹介した例を参考にしてみてください。それでも迷う場合は、専門家である医師に相談するのが最善です。

当院では、カウンセリングで実際に耳の形を拝見し、シミュレーションを行うことも可能です。医学的な観点から安全性を確保しつつ、お一人おひとりの耳の形やご希望に合わせた最適な位置をご提案いたします。ピアッシングに不安がある方や、どこに開けるか迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。

ピアッシング後の不安を解消 安全なアフターケアとトラブル対処法

(監修:形成外科専門医・美容外科専門医)

ピアスホールを開けた後は、新しい自分に出会えたようで心が躍りますよね。しかし同時に、「ちゃんとホールは安定するだろうか」「もし化膿したらどうしよう」といった不安を感じる方も少なくありません。

医学的に見ると、ピアッシングは皮膚に穴を開ける医療行為です。ホールが完成するまでは、皮膚に傷がある状態と同じだと考えてください。そのため、ホールを美しく安全に完成させるには、正しいアフターケアが非常に重要になります。

この章では、感染症の予防法から金属アレルギー対策、万が一のトラブル対処法まで、形成外科専門医が具体的で安全な情報をお届けします。正しい知識を身につけて、安心してピアスライフを楽しみましょう。

ピアッシング後の不安を解消 安全なアフターケアとトラブル対処法
ピアッシング後の不安を解消 安全なアフターケアとトラブル対処法

感染症を防ぐ 正しい消毒方法と生活上の注意点

ピアスホールを清潔に保つことは大切ですが、「消毒」という言葉に惑わされないでください。実は、市販の消毒液を過度に使用することは推奨されません。

消毒液は、傷口の細菌だけでなく、皮膚を守るために必要な常在菌まで殺してしまいます。その結果、かえって傷の治りを遅らせたり、肌荒れの原因になったりすることがあるのです。大切なのは「消毒」ではなく、優しい「洗浄」です。

【正しい洗浄方法:1日1回で十分です】

  1. 泡立てる  シャワーを浴びる際に、低刺激性の石鹸やボディソープをよく泡立てます。
  2. 泡を乗せる  その泡をピアスホール周辺に優しく乗せ、包み込むようにします。ピアスは無理に動かしたり回したりする必要はありません。
  3. 洗い流す  泡が残らないように、シャワーで丁寧に洗い流します。
  4. 水分を拭き取る  清潔なタオルやティッシュで、ホールの水分を優しく押さえるように拭き取ります。

この洗浄を1日1回、入浴時に行うのが基本です。洗いすぎも皮膚への負担になるため注意しましょう。

【日常生活での注意点】

  • ピアスホールを不必要に触らないようにしましょう。
  • 髪の毛や衣服、特にマスクの紐などが引っかからないように注意が必要です。
  • 就寝時にホールを圧迫しないよう、仰向けで寝るなどの工夫をしましょう。
  • ホールが安定するまでは、プールやサウナ、温泉は細菌感染のリスクがあるため控えてください。

【これは危険!感染のサインをチェック】 以下の症状がみられる場合は、自己判断で様子を見ず、すぐに医療機関を受診してください。

  • [ ] 我慢できないほどの痛みが続いている
  • [ ] ホールの周りが広範囲にわたって赤く腫れている
  • [ ] 黄色や緑色のネバネバした膿が出ている
  • [ ] 触ると明らかに熱を持っている(熱感がある)

金属アレルギーでも安心 チタン・サージカルステンレス素材の選び方

ピアスをきっかけに、かゆみ、かぶれ、赤みなどの金属アレルギーを発症することがあります。これは、汗などで溶け出した金属イオンが体内のタンパク質と結合し、免疫システムがそれを異物と認識して攻撃してしまうことで起こる反応です。

一度アレルギーを発症すると完治は難しいため、最初のピアス素材選びが非常に重要です。

【ファーストピアスにおすすめの素材】

素材名アレルギーの起こしにくさ特徴
純チタン◎(極めて低い)医療用インプラントにも使われるほど安全性が高い素材です。非常に軽いため、ホールへの負担も少ないです。
サージカルステンレス (SUS316L)〇(低い)医療用メスなどにも使用される素材です。傷がつきにくく丈夫ですが、ごく微量のニッケルを含むため、重度のアレルギーの方は注意が必要です。
樹脂(医療用プラスチック)◎(金属ではない)金属アレルギーの心配がありません。ただし、表面に微細な傷がつきやすく、細菌が繁殖しやすいため、長期使用には不向きです。

逆に、ニッケルやコバルト、クロムといった素材はアレルギーを引き起こしやすい代表的な金属です。アクセサリーのデザインだけでなく、素材表示を必ず確認し、これらの金属は避けるようにしましょう。


Q&A

Q. 今までアクセサリーでアレルギーが出たことがなくても注意は必要ですか? A. はい、絶対に必要です。ピアスホールは皮膚のバリア機能が失われた、いわば「むき出しの傷口」です。そのため、これまで大丈夫だった方でも、体内に金属イオンが侵入しやすくなり、突然アレルギーを発症することがあります。だからこそ、最初のファーストピアスは、アレルギーのリスクが極めて低い素材を選ぶことが大切なのです。

もしかして肉芽・ケロイド?初期症状と形成外科での治療法

ピアスホール周辺に、ぷくっとした赤みのある「できもの」ができてしまうことがあります。これは「肉芽(にくげ)」や「ケロイド」と呼ばれる状態で、早めの対処が必要です。

【肉芽(にくげ)とケロイドの違い】

  • 肉芽(にくげ)  ピアスへの継続的な刺激や感染が原因でできる、赤みのある柔らかいしこりです。傷を治そうとする反応が過剰になった状態です。
  • ケロイド  傷が治る過程で線維組織が異常に増え続けてしまう体質的なものです。ピアスホールを越えて硬く赤く盛り上がり、強いかゆみや痛みを伴うことが多く、自然に治ることはありません。

耳のケロイド治療は、形成外科の専門分野です。治療法にはステロイドの注射やテープ、飲み薬、手術などがあります。しかし、手術で切除するだけでは再発率が高いことが課題でした。

近年の研究では、手術でケロイドを切除した後に、抗がん剤(5-フルオロウラシル)とステロイド剤を局所注射で併用する治療法が、再発率を有意に下げることがわかっています。

気になるしこりができた場合、自己判断で潰したりせず、必ず形成外科を受診してください。当院では、このようなピアストラブルに対して専門的な診断と治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

ファーストピアスからセカンドピアスへ 適切な交換時期の見見極め方

おしゃれなセカンドピアスに付け替えるのは、ピアッシング後の大きな楽しみの一つです。しかし、焦りは禁物です。ホールが完全に安定する前にファーストピアスを外してしまうと、さまざまなトラブルの原因になります。

ホールが未完成の状態でピアスを交換すると、薄い皮膚のトンネルを傷つけたり、そこから細菌が入って感染を起こしたりします。また、金属アレルギーの原因になったり、最悪の場合ホールがすぐに塞がってしまうこともあります。

【安定期間の目安】

  • 耳たぶ:約1.5ヶ月~3ヶ月
  • 軟骨部:約6ヶ月~1年 ※これらはあくまで目安です。治癒のスピードには個人差が非常に大きいため、期間だけで判断するのは危険です。

【交換OK!安全のためのチェックリスト】 以下の項目をすべてクリアしているか、付け替え前に必ず確認しましょう。

  • [ ] ホール周辺に痛み、腫れ、赤みがまったくない
  • [ ] ホールから膿やリンパ液などの分泌物が出ていない
  • [ ] ピアスの軸を前後に少し動かしても痛みや違和感がない
  • [ ] 上記のような、調子の良い状態が1週間以上続いている

セカンドピアスを選ぶ際も、ホールがまだデリケートなことを忘れないでください。チタンやサージカルステンレスなど、アレルギーを起こしにくい素材を選びましょう。

また、重いピアスを長期間着けていると、その重みでピアスホールが伸び、最終的に耳たぶが裂けてしまう「外傷性耳垂裂(がいしょうせいじすいれつ)」に至る可能性もあります。複数の論文でも報告されているように、このような変形は形成外科での縫合手術などで修復が可能です。長期的な視点で、安全にピアスを楽しんでいきましょう。

まとめ

今回は、耳のピアスの位置や名称、安全なアフターケアまで詳しく解説しました。

ピアスは位置や組み合わせ次第で、あなたの魅力をさらに引き出してくれる素敵なおしゃれです。しかし、安全に楽しむためには、正しい知識が欠かせません。特に軟骨部はトラブルも起きやすいため、安易なセルフピアッシングは避け、必ず医療機関で相談しましょう。

この記事で紹介した内容を参考に、ご自身にぴったりの位置を見つけてくださいね。もし迷ったり不安になったりしたときは、一人で悩まず専門の医師に相談することが、美しいホールを完成させる一番の近道です。正しい知識を味方につけて、安心してあなただけのピアスライフを楽しんでください。

参考文献

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  5. Khalid FA, Farooq UK, Saleem M, Rabbani J, Amin M, Khan KU, Mehrose Y, Tarar MN. The efficacy of excision followed by intralesional 5-fluorouracil and triamcinolone acetonide versus excision followed by radiotherapy in the treatment of ear keloids: A randomized control trial.
  6. Pradhan SK, Gantenbein AR, Li Y, Shaban H, Lyu X, Sevik A, Furian M. Daith piercing: Revisited from the perspective of auricular acupuncture systems.
  7. Grohmann M, Weiland T, Tuca AC, Wimbauer JM. Earlobe Correction of the Pierced Ear: A Systematic Review of the Literature and Principles for Surgical Reconstruction.
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