名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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裏ハムラ+脂肪注入は必要?医師が教える最適解

「裏ハムラ法を受けたいけれど、脂肪注入も本当に必要?」「クリニックによって説明が違い、何を信じれば良いか分からない…」目の下のクマ治療を検討する中で、多くの方がこのような疑問に突き当たります。高額な追加オプションに、本当に価値があるのか不安になるのは当然のことです。

この記事では、形成外科・美容外科の専門医が、裏ハムラ法における脂肪注入の「本当の必要性」を医学的根拠に基づいて徹底解剖します。海外の研究では97%以上の改善が報告される裏ハムラ法ですが、脂肪注入を組み合わせるべきかは、あなたの目の下の状態によって決まります。この記事を読めば、ご自身が脂肪注入をすべきか否か、その最適解がきっと見つかるはずです。

裏ハムラにおける脂肪注入の「必要性」を徹底解剖

「裏ハムラ法を受けたいけれど、本当に脂肪注入も必要なの?」 「クリニックによって説明が違い、どれを信じれば良いか分からない」

目の下のクマやたるみ治療について調べる中で、このような疑問や不安を抱える方は少なくありません。裏ハムラ法は非常に効果的な治療法ですが、一部で脂肪注入との併用が提案されることがあります。

この記事では、形成外科・美容外科の専門医が、裏ハムラ法における脂肪注入の役割、医学的な必要性、そしてメリット・デメリットについて、最新の研究知見も交えながら詳しく解説します。

裏ハムラにおける脂肪注入の「必要性」を徹底解剖
裏ハムラにおける脂肪注入の「必要性」を徹底解剖

そもそも裏ハムラ法とは?自分の脂肪を移動させる仕組み

裏ハムラ法とは、目の下のふくらみの原因である「眼窩脂肪(がんかしぼう)」を、その下のくぼんでいる部分に移動させて固定する手術です。まぶたの裏側にある結膜(けつまく)を小さく切開して行うため、お顔の表面に傷跡が残らないのが大きな特徴です。

【裏ハムラ法の4ステップ】

  1. アプローチ  下まぶたの裏側(結膜)を数ミリ切開し、手術スペースを確保します。
  2. 靭帯の剝離  目の下のくぼみの原因となっている靭帯(Tear Trough Ligament)を丁寧に剥がし、脂肪を移動させるためのスペースを作ります。この靭帯の解放が不十分だと、脂肪移動がうまくいかず、効果が半減してしまいます。
  3. 脂肪の移動  ふくらみの原因となっている眼窩脂肪を、靭帯を剥がして作ったスペース(くぼみ部分)へとパズルのように移動させます。
  4. 固定  移動させた脂肪を骨膜という骨の表面にある膜にしっかりと固定し、目の下を平らでなめらかな状態に整えます。

従来の、単に脂肪を取り除くだけの手術(経結膜脱脂術)では、術後に目の下がくぼんでしまい、かえって老けた印象になるという欠点がありました。裏ハムラ法は、この欠点を克服するために開発された方法です。ご自身の脂肪を有効活用することで、突出とくぼみを同時に解消します。

海外の研究でも、この経結膜的脂肪再配置術は涙袋周辺の変形を改善する上で、安全かつ効果的な手法であることが示されています。また、ふくらみの原因となる脂肪がそれほど多くない方でも、移動可能な脂肪組織が触診で確認できれば、良好な結果が期待できることが分かっています。

なぜ脂肪注入が選択肢になるのか?その役割と目的

多くの場合、裏ハムラ法単独で目の下の凹凸は綺麗に改善します。しかし、一部のケースでは脂肪注入を組み合わせることで、より理想的な仕上がりを目指すことがあります。脂肪注入は、あくまで裏ハムラ法を「補完」する役割と考えるのが適切です。

目的具体的な内容
ボリュームの補充裏ハムラ法で移動できる脂肪の量には限りがあります。加齢により頬全体の脂肪が減っている方や、骨格的に目の下から頬にかけてのくぼみが強い方は、移動した脂肪だけではボリュームが足りないことがあります。その不足分を、ご自身の太ももなどから採取した脂肪で補い、より自然で若々しいカーブを作ります。
質感・色味の改善目の下の皮膚は非常に薄いため、血行不良や筋肉(眼輪筋)が透けて青クマや赤クマとして見えることがあります。細かく加工した脂肪(ナノファットなど)を皮膚の浅い層に注入すると、脂肪の黄色みがフィルターの役割を果たし、透けて見える色味をカモフラージュする効果が期待できます。また、脂肪に含まれる幹細胞が肌のハリを改善させる可能性も指摘されています。
広範囲の滑らかさの追求裏ハムラ法は主に目の下の凹凸を改善する手術です。しかし、その下のゴルゴラインや頬骨周辺のくぼみまではカバーしきれないことがあります。これらの広範囲にわたる影や溝を滑らかにする目的で、脂肪注入が有効な場合があります。

このように、脂肪注入は裏ハムラ法だけでは対応しきれない部分を補い、仕上がりのクオリティをさらに高めるための選択肢として位置づけられています。

裏ハムラ+脂肪注入のメリットとデメリットを比較

裏ハムラ法と脂肪注入を組み合わせることには、メリットとデメリットの両側面が存在します。ご自身にとって本当に必要な治療かを見極めるために、両方を正しく理解しておくことが重要です。

 メリットデメリット
仕上がり・裏ハムラ法だけでは補いきれない頬のボリューム不足や、ゴルゴラインなどの細かい影を改善できる
・より滑らかで、若々しい印象に仕上がる可能性がある
・青クマなどの色味の改善効果が期待できる
・脂肪の注入量や注入箇所を誤ると、不自然なふくらみや凹凸、しこりの原因となるリスクがある
・注入した脂肪の定着率は予測しにくく、個人差がある
・裏ハムラの剝離範囲と重なるため、注入脂肪が意図しない場所に流れる可能性がある
身体的負担・一度の手術で、目の下の凹凸と頬のボリュームアップの両方が行える・脂肪を採取する太ももなどに、痛み、内出血、腫れといったダウンタイムが生じる
・手術時間が長くなる傾向がある
費用・別々に手術を受けるよりも、トータルコストを抑えられる場合がある・裏ハムラ法単独の手術よりも高額になる

近年、脂肪の固定方法には様々な工夫が凝らされており、例えばバーブ縫合糸(返しのある糸)を用いたり、口腔内から固定の強さを調整したりする新しい技術も報告されています。しかし、これらは手技をより複雑にする側面もあり、医師の高度な技術と経験が不可欠です。

デメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に引き出すためには、裏ハムラ法と脂肪注入の両方に精通した医師を選ぶことが極めて重要と言えるでしょう。

脂肪注入しない場合の仕上がりと限界点

多くの方、特に皮膚にまだハリがあり、目の下のふくらみとくぼみの段差が主な悩みである場合は、裏ハムラ法単独で非常に満足のいく結果が得られます。脂肪を移動させて凹凸をなくすことで、影が消え、疲れた印象や老けた印象が劇的に改善します。

【裏ハムラ法単独で十分な効果が期待できる方の特徴】

  • 比較的お若い方(40代前半くらいまで)
  • 皮膚のたるみが少ない、または軽度
  • 目の下のふくらみと、その下のくぼみがはっきりしている
  • 頬全体のボリュームはあまり減っていない

一方で、裏ハムラ法単独での治療には限界点もあります。あくまで「ご自身の脂肪を移動させる」手術なので、元々ある脂肪以上のボリュームを出すことはできません。そのため、以下のようなケースでは、脂肪注入を併用しないと、やや物足りない仕上がりになる可能性があります。

【裏ハムラ法単独での限界点】

  • 頬全体のやせ、こけが強い場合  目の下の段差はなくなっても、頬が平坦なままで、理想的な立体感が出ないことがあります。
  • 骨格的な凹みが非常に深い場合  移動できる脂肪の量では、深い凹みを完全に埋めきれない可能性があります。
  • 皮膚の小じわや質感の問題  凹凸の改善により小じわは目立ちにくくなりますが、皮膚自体のハリを取り戻す効果は限定的です。

まずは裏ハムラ法を基本の治療として考え、ご自身の状態に合わせて脂肪注入の必要性を慎重に判断することが、満足のいく結果への近道です。


【専門医からのQ&A】

Q. 裏ハムラと脂肪注入、結局どちらが良いのでしょうか?

A. どちらか一方が優れているというわけではなく、患者様お一人おひとりの目の下の状態によって最適な治療法は異なります。 ふくらみとくぼみの段差が主な原因であれば「裏ハムラ法単独」で十分なことが多いです。一方で、頬全体のボリューム減少や深いゴルゴラインも同時に改善したい場合は「裏ハムラ法+脂肪注入」がより良い選択肢となることがあります。最も大切なのは、ご自身の状態を専門医が正確に診断し、それに合った治療計画を立てることです。

当院では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が、カウンセリングで患者様のお悩みと目の下の状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案いたします。ご自身のクマがどのタイプで、どのような治療が合っているのか、まずはお気軽にご相談ください。

【医師が診断】脂肪注入が必要な人・不要な人の決定的違い

「裏ハムラ法を受けたいけれど、脂肪注入もした方がいいのかな?」 セットでの施術を提案され、本当に必要か迷っている方も多いでしょう。

脂肪注入は、すべての方に必要なわけではありません。 お一人おひとりの目の下の状態によって、最適な治療法は異なります。

ここでは医師の視点から、脂肪注入を組み合わせるべきかの判断基準を解説します。 ご自身の状態と照らし合わせ、最適な選択をするための参考にしてください。

【医師が診断】脂肪注入が必要な人・不要な人の決定的違い
【医師が診断】脂肪注入が必要な人・不要な人の決定的違い

脂肪注入が推奨される3つの目の下の状態

裏ハムラ法は目の下の凹凸を改善する優れた手術です。 しかし、特定のお悩みには脂肪注入を組み合わせることで、より理想に近づけます。

近年の若返り治療は、単に組織を切除する減量的な考え方ではありません。 加齢で失われたボリュームを適切に補う、という考え方が主流になっています。 脂肪注入は、この失われたボリュームを補う現代的なアプローチと言えます。

具体的には、以下のような状態の方に脂肪注入の併用が推奨されます。

  1. 頬の前面やゴルゴラインのくぼみが目立つ  目の下のすぐ下だけでなく、頬骨の上までくぼみが広がる「ゴルゴライン」。  このゴルゴラインが目立つ方は、脂肪注入の良い適応です。  裏ハムラ法で移動できる脂肪の量には限りがあり、頬全体のボリュームロスまでカバーするのは難しい場合があります。  脂肪注入で頬のくぼみを自然に持ち上げ、目の下から頬にかけて、より滑らかで若々しいカーブを作ることが可能です。

  2. 加齢により皮膚のハリが失われ、小じわが多い  目の下の皮膚は非常に薄く、年齢とともにハリが失われます。  その結果、小じわ(ちりめんジワ)が目立ちやすくなります。  裏ハムラ法で構造的な凹凸を整えた後、さらに脂肪注入を行うことで、皮膚そのものに厚みとハリをもたらす効果が期待できます。  これにより、小じわが目立ちにくくなり、より質感の良い肌へと導きます。

  3. 目の下の皮膚が薄く、青クマが目立つ  皮膚の下の血管や筋肉が透けて青黒く見える「青クマ」。  この青クマでお悩みの場合も、脂肪注入が有効な選択肢となります。  注入されたご自身の脂肪が、皮膚と筋肉の間に一枚フィルターのように入ります。  この脂肪の層が、透けて見える色味を和らげる効果を期待できます。

【専門医からのQ&A】

Q. 脂肪注入をすると不自然に膨らみすぎませんか?

A. 適切な量を適切な層に注入することが極めて重要です。 経験豊富な医師は、むやみに多く注入することはありません。 顔全体のバランスを見ながら、ミリ単位で注入量を調整します。 そうすることで、自然で美しい仕上がりを目指します。 カウンセリングで症例写真などを確認し、医師のデザインセンスを確認することも大切です。

裏ハムラ単独で十分な効果が期待できる人の特徴

一方で、脂肪注入を追加しなくても、満足のいく結果が得られる方は多くいます。 医学研究においても、目の下のふくらみがそれほど大きくない場合でも、その脂肪を的確に再配置することで、目の下のくぼみは効果的に改善されることが示されています。

触診で移動できる脂肪が確認できれば、裏ハムラ単独でも良好な結果が期待できます。 以下のような特徴を持つ方は、裏ハムラ法単独での治療を検討すると良いでしょう。

  • 主な悩みが脂肪のふくらみ(目袋)とその下のくぼみである  目の下の悩みが、眼窩脂肪の突出による「ふくらみ」と、そのすぐ下にある「くぼみ」の段差に限定されている場合です。  このケースでは、突出した脂肪をくぼみへ移動させる裏ハムラ法だけで、凹凸が解消され、なめらかな目元にすることが可能です。

  • 頬のボリュームが比較的保たれている  目の下から頬にかけてのつながりに大きな段差がない方です。  頬骨のあたりの高さが十分に保たれている方は、裏ハムラ法で目の下の凹凸を整えるだけで十分な効果が期待できます。

  • 肌のハリや弾力が良好である  比較的お若い方や、もともとの肌質にハリと弾力がある方です。  この場合、裏ハムラ法で土台の構造を整えるだけで、皮膚もスムーズに追従し、きれいな仕上がりになることが多いです。

【専門医からのQ&A】

Q. 今は良くても、将来的に頬がこけてきたらどうすればいいですか?

A. その時点で改めて治療を検討することができます。 美容医療は、その時々の状態に合わせて最適な治療を選択することが大切です。 将来的にボリュームロスが気になってきた段階で、ヒアルロン酸注入や脂肪注入などを検討するのが合理的です。 一度にすべての可能性を考えて手術を受ける必要はありません。

自分のクマの種類(青クマ・黒クマ・茶クマ)と脂肪注入の関係

「クマ」と一言でいっても、原因によって種類が分かれます。 ご自身のクマのタイプを知ることが、適切な治療法を選ぶための第一歩です。 クマは単独ではなく、複数の種類が混在していることも少なくありません。

クマの種類主な原因見分け方(セルフチェック)裏ハムラ法との関係脂肪注入との関係
黒クマ脂肪のふくらみとくぼみによる影上を向くと鏡で見た時に薄くなる◎ 最も良い適応
脂肪を移動させて凹凸の影を根本から解消します。
△〜○
頬のくぼみが強い場合に併用すると、より効果的です。
青クマ皮膚が薄く、下の血管や筋肉が透けて見える皮膚を軽く引っ張っても色は変わらない△ 間接的に改善
凹凸が減り影が薄くなることで目立ちにくくなることがあります。
○ 直接的な改善が期待できる
脂肪がフィルターとなり、透けて見える色味をカバーします。
茶クマメラニン色素沈着皮膚を軽く引っ張ると一緒に色が動く× 直接的な効果はない× 直接的な効果はない
レーザー治療や美白外用薬が適応となります。

特に、多くの方が悩む「黒クマ」に対して、裏ハムラ法は非常に有効です。 海外のある研究では、この手術によって97%以上の症例で改善が見られたと報告されています。 黒クマに対する根本的な治療法として確立されていると言えるでしょう。

カウンセリングで医師に確認すべき自身の適用診断ポイント

最終的にご自身に最適な治療法を決めるには、専門医による正確な診断が不可欠です。 カウンセリングを有意義な時間にするため、事前に確認すべき点を準備しましょう。 以下のチェックリストを参考に、ご自身の疑問や不安を医師に伝えてみてください。

【カウンセリング確認用チェックリスト】

  • □ 私のクマの主な原因は何ですか?(黒・青・茶クマの複合状態など)
  • □ 私の骨格や皮膚の状態から見て、裏ハムラ法単独でどこまで改善が見込めますか?
  • □ もし脂肪注入を併用する場合の具体的なメリットと、併用しない場合の仕上がりの違いを教えてください。
  • □ 脂肪注入をする場合、どの範囲にどのくらいの量が必要になりますか?
  • □ 脂肪注入をしない場合、将来的にくぼみが出てくる可能性はありますか?
  • □ 先生の経験では、私と似たタイプの方にはどのような手術を行うことが多いですか?

これらの質問を通じて、医師があなたの状態を多角的に分析してくれるか見極められます。 メリット・デメリットを含めて、最適なプランを提案してくれる医師を選びましょう。

当院では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が診察いたします。 お一人おひとりの状態を丁寧に診察し、ご納得いただけるまでしっかりとご説明します。 どの治療がご自身に合っているかお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にカウンセリングへお越しください。

手術の不安を解消 ダウンタイム・リスク・費用の全知識

監修:形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS) Re:Birth Clinic NAGOYA 院長

裏ハムラ法と脂肪注入を組み合わせる手術を検討される際、多くの方がダウンタイムやリスク、費用について大きな不安を感じるのではないでしょうか。手術という体験を前に、心配になるのは当然のことです。

しかし、これらの情報を事前に正しく知っておくことは、漠然とした不安を解消し、安心して手術に臨むための第一歩となります。

ここでは、手術後の経過から万が一のリスクへの対策、そして納得のいくクリニック選びまで、知っておくべき大切な知識を一つひとつ丁寧に解説していきます。

手術の不安を解消 ダウンタイム・リスク・費用の全知識
手術の不安を解消 ダウンタイム・リスク・費用の全知識

ダウンタイムの全経過を写真で解説(腫れ・内出血のピークと回復)

手術後の回復期間である「ダウンタイム」の経過には個人差があります。 しかし、一般的な目安を知っておくと、心の準備ができます。

特に、裏ハムラ法と脂肪注入を同時に行う場合は注意が必要です。 目の下と、脂肪を採取した部位の2ヶ所に症状が出ます。

【目の下のダウンタイム経過】

時期症状と状態過ごし方のポイント
術後〜3日目腫れと内出血が最も強く現れる時期です。目やにが増えたり、ゴロゴロとした違和感を感じたりすることもあります。頭を心臓より高く保つため、枕を高くして寝ると腫れの軽減に役立ちます。処方された点眼薬や軟膏を正しく使用してください。
術後1週間強い腫れが少しずつ引き始めます。内出血は紫色から黄色っぽく変化し、重力に従って下の方へ移動しながら徐々に吸収されていきます。この頃からコンタクトレンズの使用やアイメイクが可能になることが多いです。ただし、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
術後2週間腫れや内出血はかなり落ち着き、周囲からは気づかれにくくなります。むくみはまだ残っている状態です。軽い運動は可能になります。しかし、血行が良くなりすぎると腫れがぶり返すこともあるため、様子を見ながら行いましょう。
術後1ヶ月むくみが取れてきて、よりすっきりとした印象になります。まだ脂肪の定着は完了していません。目の下を強くこすったり、マッサージしたりするのは避けてください。脂肪の定着に影響する可能性があります。
術後3ヶ月〜注入した脂肪が定着し、ほぼ完成形となります。むくみが完全に取れ、自然で滑らかな仕上がりを実感できる時期です。最終的な仕上がりについて気になる点があれば、検診時に医師に相談しましょう。

【脂肪採取部位(主に太もも)のダウンタイム】

  • 痛み  術後数日間、筋肉痛のような鈍い痛みが続きますが、鎮痛剤でコントロール可能です。
  • 内出血・腫れ  1〜2週間ほどで徐々に落ち着いていきます。
  • 圧迫固定  腫れや内出血を最小限に抑えるため、術後数日間はガードルなどで圧迫します。

起こりうるリスクと副作用(しこり・凹凸・石灰化)への対策

どのような手術にもリスクは伴い、ゼロにすることはできません。 裏ハムラ法や脂肪注入も例外ではありません。

複数の医学論文を系統的に分析した海外の研究があります。 その研究では、脂肪移植・再配置手術において、一定の割合で合併症が報告されています。 具体的には、仕上がりの不整(輪郭の不規則性)が約6.2%、再手術が約2.4%でした。

これらのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが極めて重要です。

【考えられる主なリスクと対策】

  • しこり・凹凸(輪郭の不整)
    • 原因  脂肪の注入量が多すぎたり、一箇所に固めて注入されたりすることが原因です。血流が行き届かずに脂肪細胞が壊死し、しこりになることがあります。
    • 対策  定着率を考慮し、注入量を微調整する医師の技術が求められます。また、脂肪を細かく均一に、複数の層へ丁寧に注入することが重要です。
  • 石灰化
    • 原因  壊死した脂肪細胞の周りに、カルシウムが沈着することで起こります。硬いしこりのように感じられることがあります。
    • 対策  しこりの対策と同様です。一度に多くの脂肪を注入せず、血流の良い層へ丁寧に注入することが予防につながります。
  • 感染症
    • 原因  手術の傷口から細菌が入り込むことで起こりますが、頻度は非常に稀です。
    • 対策  衛生管理が徹底された環境で手術を行うことが大前提です。術後は処方された抗生物質を服用し、傷口を清潔に保つことが大切です。

【専門医からのQ&A】 Q. もし、しこりができてしまったらどうすれば良いですか? A. しこりの状態や大きさによって対処法は異なります。 ケナコルトというステロイド注射で小さくする治療が一般的です。 それでも改善しない場合は、外科的に切除する方法もあります。 まずは手術を受けたクリニックで診察を受け、適切な対処法を相談することが重要です。

脂肪注入で使う脂肪の採取部位と傷跡について

脂肪注入では、ご自身の体から採取した脂肪を使用します。 採取する部位として最も一般的に選ばれるのは「太もも」です。

【なぜ太ももから脂肪を採るのか?】

  • 良質な脂肪が豊富  太もも、特に内側や前面は、比較的良質で生着しやすい脂肪が多く存在します。
  • 量が確保しやすい  目の下の注入に必要な十分な量の脂肪を、容易に採取することができます。
  • 傷跡が目立ちにくい  脂肪を吸引するための傷は数ミリ程度と非常に小さいです。シワや下着で隠れる位置に作られるため、時間が経てばほとんど分からなくなります。

【脂肪採取の流れと術後のケア】

  1. デザインと麻酔  脂肪を採取する範囲をマーキングし、痛みを抑えるための局所麻酔を行います。
  2. 脂肪の採取  数ミリの小さな切開を加え、そこから「カニューレ」という細い管を挿入します。周辺組織を傷つけないよう、丁寧に脂肪を吸引します。
  3. 縫合と圧迫  傷口を縫合し、内出血や腫れを抑えるためにガードルなどで圧迫固定します。この圧迫は、術後の仕上がりを良くするためにも重要です。

術後は、筋肉痛に似た痛みや内出血が見られます。 しかし、日常生活に大きな支障が出ることは少ないです。

費用相場とクリニック選びで失敗しないための重要事項

裏ハムラ法と脂肪注入は、医師の高度な技術を要する手術です。 そのため費用も安くはなく、慎重なクリニック選びが求められます。

【費用相場について】 裏ハムラ法と脂肪注入を同時に行う場合の費用相場は、おおよそ60万円〜100万円程度です。 この金額には手術代のほか、麻酔代や薬代などが含まれることが多いです。 しかし、クリニックによって料金体系は異なります。 カウンセリングの際に、提示された金額に何が含まれているのか、追加費用が発生する可能性はないかを必ず確認しましょう。

【失敗しないためのクリニック選び・チェックリスト】 良い治療結果は、信頼できる医師とクリニックを選ぶことから始まります。 以下のポイントを参考に、慎重に検討してください。

  • □ 医師の経歴と専門性を確認する  形成外科や美容外科での十分な経験があるかを確認しましょう。「形成外科専門医」などの資格は、一つの客観的な目安になります。
  • □ 症例写真が豊富で、仕上がりが自然か  多くの症例を手がけていることは、技術力の高さを測る指標になります。症例写真を見て、ご自身の理想に近い仕上がりかを確認しましょう。
  • □ カウンセリングが丁寧で、リスク説明も十分か  メリットだけでなく、デメリットやリスクについても時間をかけて丁寧に説明してくれる医師は信頼できます。患者様との対話を重視してくれるかを見極めましょう。
  • □ アフターフォロー体制が整っているか  術後の検診はもちろん、万が一トラブルが起きた際の対応や保証制度が明確になっているかを確認しましょう。安心して手術を任せられる体制が大切です。

当院では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が、お一人おひとりの目の下の状態を詳細に診断し、最適な治療計画をご提案しています。 ご自身の状態にどの治療が合うのか、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。

まとめ

今回は、裏ハムラ法における脂肪注入の必要性について、医師の視点から詳しく解説しました。

結論として、脂肪注入はすべての方に必須の施術ではありません。頬のボリューム不足やゴルゴライン、青クマといったお悩みには非常に有効ですが、目の下のふくらみとくぼみの段差が主な原因である「黒クマ」には、裏ハムラ法単独で十分な効果が期待できます。

大切なのは、「必要か不要か」の二択ではなく、「ご自身の理想の目元を叶えるために最適な選択肢は何か」ということです。最終的な判断は、専門医による正確な診断から始まります。この記事が、あなたが納得のいく治療を選ぶための一助となれば幸いです。まずは一度、カウンセリングで気軽に相談してみてください。

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Naritabldg 3F

参考文献

  1. Massry GG, Azizzadeh B. “Periorbital fat grafting.” Facial plastic surgery : FPS 29, no. 1 (2013): 46-57.
  2. Xu Z, Zheng F, Zhao X, Wang S, Wang R, He J, Gan F. “Complications of Fat Grafting and Repositioning for Correction of Lower Eyelid Pouch With Tear Trough Deformity or Lid-Cheek Junction: A Systematic Review.” Annals of plastic surgery 93, no. 3 (2024): e9-e25.

 

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