初めてのGOURI注射。PCLで肌質改善&美肌へ
年齢とともに現れるシワやたるみ。ヒアルロン酸などで一時的に溝を埋める「その場しのぎ」のケアに、根本的な解決策ではないと感じていませんか?もし、ご自身の肌が本来持つ再生能力を引き出し、肌の老化時計そのものにアプローチできるとしたらどうでしょう。
今回ご紹介する「GOURI注射」は、まさに肌を“育てる”という新発想の注入治療です。医療現場で70年以上の安全な使用実績を持つ成分「PCL」が、肌の奥でコラーゲン工場を活性化。失われたものを外から補うのではなく、未来の美肌への投資となる「コラーゲン貯金」を始められるのです。
なぜGOURI注射が、すっぴんに自信が持てるほどの根本的な肌質改善につながるのか。この記事では、その全貌を専門医が徹底解説します。
(この記事は形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)Re:Birth Clinic NAGOYA 院長が監修しています。)
その場しのぎじゃない GOURI注射で「肌の老化時計」にアプローチ
加齢とともに出てくるシワやたるみに対し、一時的に溝を埋めるだけの治療では、根本的な解決にはなりません。GOURI注射は、そのような「その場しのぎ」の考え方とは一線を画し、ご自身の肌が本来持つ再生能力に着目した治療法です。
GOURI注射の主成分は、「PCL(ポリカプロラクトン)」という特殊な成分です。PCLは、手術で使われる吸収性の糸や組織を再生させるための足場材料として、医療現場で70年以上にわたり安全に使用されてきた実績があります。この生体適合性と安全性の高いPCLを、世界で初めて完全に液体化したのがGOURIです。
液体であるため、注入後に肌の内部でスムーズに広がり、コラーゲンを作り出す「線維芽細胞」を刺激します。これにより、肌の老化時計の針を巻き戻すように、肌本来の力でコラーゲンを増やし、土台から肌構造の再構築を促すことができるのです。
ヒアルロン酸が「補う」治療ならGOURI注射は「育てる」治療
美容医療の注入治療と聞くと、ヒアルロン酸を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、GOURI注射とヒアルロン酸注射では、その目的とアプローチが根本的に異なります。
| 治療法 | アプローチ | 作用機序 |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸注射 | 補う治療 | ゲル状の製剤で物理的にボリュームを補い、シワや凹みを埋める。 |
| GOURI注射 | 育てる治療 | PCLが肌細胞を刺激し、自身のコラーゲン生成を促進してハリや弾力を再構築する。 |
ヒアルロン酸が失われたボリュームを外から「補う」対症療法的な側面が強いのに対し、GOURIは肌自身の力を「育てる」原因療法的なアプローチです。
この「育てる」作用は専門的に「バイオスティミュレーション(生体刺激)」と呼ばれます。PCLのようなバイオスティミュレーター製剤は、体内で異物反応を引き起こすことで、線維芽細胞を活性化させ、新たなコラーゲン(ネオコラゲネシス)の生成を長期的に促します。
さらに、PCLは肌内部でコラーゲン線維と結びつき、立体的な足場を形成することが分かっています。この足場が肌の構造的な支えとなり、持続的なハリと弾力をもたらすのです。
将来のたるみ予防につながるコラーゲン貯金の考え方
私たちの肌のハリや弾力は、真皮層に存在するコラーゲンによって支えられています。しかし、このコラーゲンは20代をピークに、残念ながら年齢とともに着実に減少していきます。コラーゲンの減少は、シワやたるみといった老化サインの最も大きな原因の一つです。
GOURI注射は、単に今ある悩みを改善するだけでなく、未来の肌への投資、いわば「コラーゲン貯金」という考え方ができます。
定期的にGOURI注射を受けることで、減少し続けるコラーゲンを補い、常に肌のコラーゲン密度を高いレベルで維持することが可能になります。これは、将来現れるはずだったたるみや深いシワの進行を緩やかにする、予防的なアンチエイジング治療として非常に有効です。
若いうちからコラーゲン貯金を始めることで、肌の土台が強化され、加齢による変化に負けない、しなやかで健康な肌を長く保つことにつながります。
なぜ「すっぴんに自信が持てる肌」を目指せるのか
GOURI注射の真価は、単にシワが薄くなることだけではありません。肌全体の質感を向上させ、ファンデーションで隠す必要のない「すっぴんに自信が持てる肌」へと導く点にあります。
コラーゲンが豊富に生成されることで、肌には以下のような質的変化が起こります。
- 弾力とハリの向上
- 肌内部の密度が高まり、指で押した時に跳ね返すような弾力が生まれます。
- キメが整う
- 新しいコラーゲンが肌の構造を整え、滑らかで均一な肌表面に導きます。
- たるみ毛穴の改善
- 肌の弾力が回復することで、毛穴周囲の皮膚が引き締まり、たるみによって目立っていた毛穴が小さくなります。実際に、PCLフィラーの注入によって拡大した顔の毛穴のサイズが統計的に有意に減少したという研究報告もあります。
- 乾燥による小じわの軽減
- 肌の保水力が高まり、目元や口元のちりめんじわが目立ちにくくなります。
これらの相乗効果によって、肌のトーンが明るくなり、全体的に健康的なツヤが生まれます。肌悩みを「隠す」メイクから、肌本来の美しさを「活かす」メイクへと変わっていくことが期待できます。
周囲にバレずに自然な若返りを実現するための注入デザイン
「美容医療は受けたいけれど、いかにも治療したと分かる不自然な変化は避けたい」という方は非常に多いです。GOURI注射は、そうした方にこそ適した治療法と言えます。
GOURIが自然な仕上がりを実現できる理由は、その製剤の特性と注入方法にあります。
- 液状で均一に広がる
- 完全に液体化されたPCL製剤なので、注入後に皮下で自然に広がり、顔全体に均一な効果をもたらします。特定の箇所だけが不自然に盛り上がる心配がありません。
- 自己組織を増やすアプローチ
- ヒアルロン酸のように物理的にボリュームを足すのではなく、ご自身のコラーゲンを増やして肌を再構築します。そのため、仕上がりはあくまで「自分自身の肌が若返った」という自然な変化になります。
ただし、最も自然で効果的な結果を得るためには、医師の技術が極めて重要です。形成外科や皮膚科の国際的な専門家グループも、解剖学的な知識に基づいた適切な注入深度、注入量、そして注入技術が結果を左右すると提言しています。
経験豊富な医師は、患者様一人ひとりの骨格、脂肪のつき方、筋肉の動き、そして老化の進行度を正確に評価し、顔全体の調和を考慮した最適な注入デザインを立案します。これにより、誰にも気づかれることなく、数年前の自分に近づくような、自然な若返りを実現することが可能なのです。
【Q&A】GOURI注射に関するよくあるご質問
Q1. GOURI注射はどのくらいの頻度で受けるのが良いですか?
A1. 初回は、1ヶ月間隔で3回の施術を推奨しています。これにより、コラーゲン生成の土台をしっかりと作ることができます。その後は、肌の状態を維持するために、半年に1回程度のメンテナンス治療を続けるのが理想的です。ただし、最適なスケジュールは肌の状態によって異なりますので、診察時にご相談ください。
Q2. 効果はいつから実感できて、どのくらい続きますか?
A2. GOURIは自身のコラーゲン生成を促す治療のため、効果の実感には少し時間がかかります。多くの方は、2回目の施術後あたりから肌のハリやツヤの変化を感じ始め、3回目が終わる頃にはより明確な効果を実感されます。効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には6ヶ月から1年程度とされています。
Q3. 安全性は高いですか?
A3. 主成分のPCLは、長年にわたり医療現場で使用されてきた安全性の高い素材です。また、大規模な調査では、PCLベースのフィラー治療における重篤な合併症(血管閉塞、肉芽腫など)の発生率は極めて低いことが報告されています。注入に伴う一時的な赤みや腫れ、内出血が起こる可能性はありますが、数日で自然に軽快することがほとんどです。
ご自身の肌質やお悩みにGOURI注射が適しているか、またどのような効果が期待できるかについては、専門の医師によるカウンセリングで詳しくご説明いたします。ぜひ一度、当院へご相談ください。
(この記事は形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が監修しています。)
##【お悩み別】GOURI注射が特に効果を発揮する3つのポイント 年齢を重ねるにつれて、以前は気にならなかった肌の変化にお悩みではありませんか。
「ファンデーションを塗ると、かえって毛穴の凹凸が目立つようになった」 「顔はケアしていても、ふと見た手の甲や首に年齢を感じてしまう」 「目元や口元の細かなシワが、保湿だけでは追いつかない」
このような加齢による肌のお悩みに対し、肌が本来持つ力を引き出してアプローチするのがGOURI注射です。GOURI注射は「スキンブースター」とも呼ばれ、肌のくすみや乾燥、弾力性の低下といったお悩みの根本的な改善を目指す治療法です。
ここでは、GOURI注射がどのようなお悩みに特に力を発揮するのか、医学的な知見を交えながら具体的に解説します。
症例で見る「たるみ毛穴」へのアプローチと改善プロセス
ファンデーションの毛穴落ちの原因となる「たるみ毛穴」。この主な原因は、加齢によって肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚が重力に負けてしまうことです。GOURI注射は、この構造的な問題に対して、肌の内側から直接働きかけます。
GOURIの主成分であるPCL(ポリカプロラクトン)は、皮下に注入されるとコラーゲンを作る工場である「線維芽細胞」を刺激し、ご自身のコラーゲン生成を活発にします。実際に、PCLフィラーの注入によって拡大した顔の毛穴のサイズが、統計的にも有意に減少したという研究報告もあります。
たるみ毛穴の改善プロセス
- 注入と拡散 液体状のPCL製剤を皮下に注入します。液体であるため、特定の箇所に固まらず、肌の内部でスムーズに広がります。
- 細胞の活性化 広がったPCL粒子が線維芽細胞を持続的に刺激し、コラーゲンとエラスチンの生成スイッチをオンにします。
- 足場の形成とコラーゲン新生 PCLは、新しいコラーゲン線維が絡みつくための「足場」のような役割を果たします。この足場を中心に、長期的な効果の土台となる丈夫なコラーゲンネットワークが再構築されます。
- 引き締め効果 新しく作られたコラーゲンが肌の密度を高めます。内側から肌がしっかりと支えられることでハリが回復し、たるんで開いていた毛穴がキュッと引き締まります。
このようにGOURI注射は、一時的に毛穴を埋めて隠すのではなく、肌の土台そのものを再構築します。これにより、毛穴の目立たない、キメの整ったなめらかな肌へと導くことができるのです。
年齢の出やすい「手の甲」や「首のシワ」への応用
お顔のお手入れは熱心でも、意外と年齢サインが現れやすいのが「手の甲」と「首」です。これらの部位は顔に比べて皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため、シワやハリの低下、血管の浮きが目立ちやすいという解剖学的な特徴があります。GOURI注射は、お顔だけでなく、このようなお悩みにも応用が可能です。
手の甲への応用 年齢とともに脂肪が減って骨や血管が浮き出て見える手の甲にGOURIを注入することで、コラーゲン生成を促進します。肌に自然な厚みとハリが生まれることで、ふっくらとした若々しい手元を目指せます。国際的な形成外科医や皮膚科医の専門家グループも、PCL製剤を用いた手の若返り治療を有効な選択肢として推奨しています。
首のシワへの応用 くっきりと刻まれた首の横ジワや、皮膚全体のハリ低下(ターキーネック)にもGOURIは有効です。肌内部のコラーゲン密度を高めることで、皮膚を内側から持ち上げてシワを目立ちにくくし、なめらかな首元へと導きます。
主成分のPCLは、体内でゆっくりと分解・吸収される医療用の素材として、70年以上にわたり安全に使用されてきた実績があります。そのため、皮膚が薄くデリケートな部位にも安心して使用できる成分です。
【Q&A】 Q. 手の甲や首への注射は痛いですか? A. 注射の際にはチクッとした痛みを感じることがあります。当院では、痛みを最小限に抑えるために極細の針を使用します。また、ご希望に応じて麻酔クリームを塗布するなど、患者さまの負担をできるだけ軽減するための工夫を行っています。
他の治療で改善しなかった目元・口元の乾燥小じわ
目元や口元は、皮膚が非常に薄く、表情によって絶えず動くため、乾燥による小じわ(ちりめんじわ)ができやすい場所です。保湿ケアを頑張ってもなかなか改善せず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
GOURI注射は、ヒアルロン酸のようにシワの溝を物理的に「埋める」のではなく、肌質そのものを「育てる」アプローチが特徴です。PCLが自己のコラーゲン生成を促すことで、皮膚に自然な厚みと弾力が生まれます。
ある研究では、PCL製剤が目尻のシワ(カラスの足跡)の改善に有効であったという結果も報告されています。肌の保水力そのものが高まるため、乾燥しにくい潤いのある肌質へと変化し、小じわの目立たないハリのある目元・口元を目指せます。
また、安全性についても考慮が必要です。大規模な調査では、PCLベースの注入剤は、結節(しこり)や血管トラブルといった重篤な合併症の発生率が極めて低いことが示されており、安全性の高さも特徴の一つです。これまで他の治療で満足できなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。
ジュベルック(Juvelook)とGOURI注射の最適な使い分け
「コラーゲンを増やす注射」として、GOURIとともによく名前が挙がるのが「ジュベルック」です。どちらもご自身のコラーゲン生成を促す「コラーゲンブースター(バイオスティミュレーター)」という点では同じですが、それぞれに得意分野があり、お悩みに合わせて使い分けることが重要です。
| 項目 | GOURI注射 | ジュベルック(Juvelook) |
|---|---|---|
| 主成分 | PCL(ポリカプロラクトン) | PDLLA(ポリDL乳酸)+非架橋ヒアルロン酸 |
| 形状 | 完全に液体化されている | 粉末状(生理食塩水などで溶解して使用) |
| 得意なこと | 顔全体のハリ・ツヤ感アップ、自然なリフトアップ、広範囲の肌質改善 | ニキビ跡の凹み、傷跡、毛穴の開きなど、局所的な肌の凹凸改善 |
| 作用のイメージ | **「面」**で広がり、肌全体の土台を底上げする | **「点」**で働き、注入部位の凹みを集中的に埋める |
【こんな方におすすめ】
- GOURI注射 顔全体のハリ不足や小じわが気になる方、自然にリフトアップしたい方、肌全体の質感を高めたい方
- ジュベルック ニキビ跡やクレーター、深い毛穴の開きなど、ピンポイントで改善したい凹凸がある方
どちらの治療がご自身の肌悩みに合っているかは、専門的な知識を持つ医師の診断が不可欠です。当院では、レーザー治療やHIFU(ハイフ)など、他の治療法との併用による相乗効果についてもご提案できます。カウンセリングにて、お一人おひとりのお肌の状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
(この記事は形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が監修しています。)
GOURI注射で後悔しないための3つの重要知識
ご自身のコラーゲンを増やし、肌を根本から育てていくGOURI注射。その魅力的な効果に期待が膨らむ一方で、「もし失敗したらどうしよう」「効果がなかったら悲しい」といったご不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく勇気を出して施術を受けるのですから、後悔はしてほしくありません。 ここでは、あなたが安心してGOURI注射を受け、心から満足のいく結果を得るために、施術前に必ず知っておいていただきたい重要な知識を、専門医の立場から詳しく解説します。
「効果がなかった」と感じる人の特徴と施術前の確認事項
GOURI注射は、肌の土台を再構築する「スキンブースター」と呼ばれる治療法です。しかし、中には「期待したほどの効果がなかった」と感じてしまう方もいらっしゃいます。その背景には、施術に対する誤解や、事前の確認不足があるかもしれません。
「効果がない」と感じてしまう主な理由
効果の現れ方への誤解 GOURI注射は、ヒアルロン酸のように物理的にボリュームを出して溝を埋める治療とは根本的に異なります。ご自身の肌細胞に働きかけ、コラーゲンをじっくりと育てていく「育てる」治療です。そのため、効果を実感するまでに通常は数週間から1ヶ月程度の時間が必要です。施術直後の変化を期待しすぎると、効果がないと感じてしまうことがあります。
肌の状態と施術のミスマッチ GOURI注射は、肌全体のハリやツヤ、小じわ、毛穴の開きといった肌質の総合的な改善を得意としています。しかし、非常に深く刻まれたシワや、たるみが強く進行している場合、GOURI注射だけでは満足のいく結果を得られないこともあります。その場合は、他の治療との組み合わせが有効なこともあります。
後悔しないための施術前確認リスト 安心して施術に臨むために、カウンセリングで以下の点をご自身の言葉で医師に確認しましょう。
| 確認事項 | チェック |
|---|---|
| GOURI注射が肌のコラーゲンを「育てる」治療だと理解できたか | □ |
| 効果を実感できるまでの期間や、効果のピークについて説明を受けたか | □ |
| 自分の肌悩みがGOURI注射の適応に合っているか、医師の見解を聞いたか | □ |
| 自分が期待するゴールと、実際に得られる効果の間にズレがないか確認したか | □ |
| なぜその回数や間隔が必要なのか、納得のいく説明を受けたか | □ |
【Q&A】 Q. GOURI注射は1回だけでも効果がありますか? A. 1回の施術でも、肌のツヤ感やハリ感のアップといった変化を感じられる方は多くいらっしゃいます。しかし、主成分であるPCLの作用によって新しいコラーゲンが十分に生成され、肌質が根本的に改善されるためには、1ヶ月間隔で3回程度の施術を継続することが強く推奨されます。
医師の技術で差が出る?結果を左右する注入深度と注入量
結論から申し上げますと、GOURI注射の結果は、施術を行う医師の技術と知識によって大きく変わります。なぜなら、主成分であるPCLの効果を最大限に引き出すためには、顔の解剖学に基づいた極めて繊細な注入技術が求められるからです。
国際的な形成外科医や皮膚科医の専門家グループも、PCL製剤を用いた治療では、解剖学に基づいた適切な注入技術、注入量、注入深度が安全で効果的な結果をもたらすために不可欠であると提言しています。
結果を左右する2つの重要ポイント
注入深度(注入する肌の深さ) PCL製剤がコラーゲン生成を最も効率よく促すためには、皮膚の適切な層(主に皮下組織)へ正確に注入する必要があります。注入層が浅すぎたり深すぎたりすると、十分な効果が得られないだけでなく、しこりなどの原因になる可能性もゼロではありません。顔の各部位で皮膚の厚さは異なるため、解剖学を熟知した医師による施術が不可欠です。
注入量と注入デザイン 顔全体のバランスを見極め、一人ひとりの骨格やお悩みに合わせて注入量を微調整する「デザイン力」も非常に重要です。実際に、PCL製剤の注入量が多いと、2週間以上続くむくみ(浮腫)と関連するという研究報告もあります。自然で美しい仕上がりを目指すには、過不足なく適切な量を、適切な場所に注入する技術と経験が求められます。
このように、GOURI注射は誰が施術しても同じ結果になるわけではありません。解剖学的な知識が豊富で、注入治療の経験を積んだ医師を選ぶことが、満足への近道と言えるでしょう。
ダウンタイムを最小限に抑えるための施術前後の注意点
GOURI注射のダウンタイムは、比較的短いことが特徴です。しかし、施術前後の過ごし方によっては、不要な腫れや内出血を長引かせてしまう可能性があります。いくつかの点に気をつけるだけで、ダウンタイムを最小限に抑え、快適に過ごすことができます。
施術「前」の注意点
- 体調管理を万全に 睡眠不足や疲労は、体の回復力を低下させ、腫れや内出血のリスクを高めることがあります。施術前日は十分な休息をとりましょう。
- 血行を促進する行動は控える 施術の24時間前から、飲酒、激しい運動、長時間の入浴は控えるのが望ましいです。血行が良くなりすぎると、注射針による血管へのダメージが大きくなる可能性があります。
- お薬・サプリメントの確認 血液をサラサラにする作用のあるお薬(アスピリンなど)やサプリメント(ビタミンE、DHA/EPAなど)を服用中の方は、内出血のリスクが上がるため、必ず事前に医師へ申告してください。
施術「後」の注意点
- 注入部位は触らない 気になるかもしれませんが、注入部位を強く押したり、こすったり、マッサージしたりするのは避けてください。製剤が適切に定着するのを妨げる可能性があります。
- 血行が良くなる行動を控える 施術後24〜48時間は、飲酒、激しい運動、サウナ、長時間の入浴は控えましょう。シャワーは当日から可能です。
- 丁寧な保湿と紫外線対策 施術後の肌はデリケートな状態です。いつも以上に丁寧な保湿と、日焼け止めによる紫外線対策を心がけてください。
これらの点に注意することで、施術による赤みや腫れ、あざなどの一般的な有害事象を抑え、スムーズな回復を促すことができます。
万が一のトラブルに備えたクリニックのアフターフォロー体制の重要性
GOURI注射の主成分であるPCLは、吸収性の医療用縫合糸などとして70年以上にわたり安全に使用されてきた、生体適合性が高く安全な素材です。大規模な調査でも、血管トラブルやしこり(結節・肉芽腫)といった重篤な合併症の発生率は極めて低いことが報告されています。
しかし、医療行為である以上、リスクがゼロというわけではありません。
考えられるリスク
- 一般的な副反応 腫れ、赤み、内出血、痛み、かゆみなど。これらは通常、数日から1週間程度で自然に軽快します。
- まれに起こる合併症 アレルギー反応、感染、しこり(結節・肉芽腫)などが報告されています。特に、コラーゲン刺激剤による結節は、施術後1ヶ月以上経過してから現れる「遅発性」のものもあることが知られています。ブラジルで行われた調査では、コラーゲン刺激剤による合併症で最も多かったのは結節であり、多くが遅発性であったと報告されています。
アフターフォロー体制の重要性 万が一、予想外の症状が出た場合に、クリニックがどのような対応をしてくれるかは非常に重要です。信頼できるクリニックは、以下のような体制を整えています。
- 施術後の検診や相談がしやすい環境が整っている
- 緊急時に連絡が取れる窓口が設置されている
- トラブル発生時に、医師が責任を持って診察・治療を行う
- 必要に応じた薬の処方や追加処置への対応が可能である
GOURI注射を検討される際は、料金や効果だけでなく、こうしたアフターフォロー体制が整っているかどうかしっかりと確認しましょう。当院では、カウンセリングから施術、そして万が一の際のアフターフォローまで、経験豊富な形成外科専門医・美容外科専門医が一貫して責任を持って対応いたします。少しでもご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、肌を根本から育てるGOURI注射について、その仕組みから後悔しないためのポイントまで詳しくご紹介しました。
GOURI注射は、一時的にシワを埋める対症療法とは異なり、ご自身のコラーゲン生成能力に働きかけ、肌の土台から再構築していく「育てる」治療です。効果を実感するまでには少し時間が必要ですが、肌本来の力を引き出すことで、ハリやツヤ、毛穴の目立たない健やかな美肌へと導いてくれます。
ただし、その効果は医師の技術と経験に大きく左右されるのも事実です。満足のいく結果を得るためには、信頼できるクリニックで、ご自身の肌悩みがGOURI注射に適しているのかをしっかりと相談することが何より大切です。
この記事が、あなたの美肌への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
参考文献
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