【形成外科専門医が解説】目上切開と目頭切開の違いを図解で即理解!
「目頭切開」と「目上切開」。名前が似ているからと、その違いを曖昧なままにしていませんか?実は、たった1mmの選択ミスが「寄り目になって不自然になった」「思ったより変わらなかった」といった、取り返しのつかない後悔に繋がることもある非常に繊細な手術です。
あなたが本当に手に入れたいのは、目の横幅を広げたシャープで華やかな印象ですか?それとも、目と目の距離は変えずに、縦にパッチリとした優しい印象の瞳でしょうか?この根本的な目的の違いを理解することが、理想の目元への第一歩となります。
この記事では、形成外科専門医が図を交えながら、2つの手術の決定的な違いを徹底解説します。ご自身の目のタイプと照らし合わせ、あなたに本当に必要な施術がどちらなのかを、ここで見極めてください。
まずは図解で理解!目上切開と目頭切開の根本的な違い
「目頭切開」と「目上切開」。名前が似ているため混同されがちですが、目的も手術方法も、そして仕上がりの印象も全く異なる施術です。
「蒙古襞(もうこひだ)が目頭に覆いかぶさって、目が小さく見える」 「アイラインが引きにくいし、理想の二重にならない」
こうしたお悩みを解決する点は共通していますが、どちらがご自身に適しているかは、お一人おひとりの目の形と「どんな印象になりたいか」によって決まります。
ここでは、2つの手術の根本的な違いを、図を思い浮かべながら理解していきましょう。
【目的の違い】目上切開は「縦」目頭切開は「横」への広がり
最大の違いは、目をどの方向に大きく見せたいか、という目的にあります。




| 手術名 | 目を広げる方向 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 目頭切開 | 横方向 | ・目の横幅を広げる ・目と目の距離を縮める(離れ目の改善) |
| 目上切開 | 縦方向 | ・目の縦幅を広げる ・目と目の距離は変えずに目を大きく見せる |
目頭切開は、目頭をテントのように覆っている蒙古襞を切開し、本来隠れていた白目や涙丘(るいきゅう:目頭のピンク色の粘膜部分)を露出させる手術です。
これにより目の横幅が広がり、目と目の距離が縮まるため、離れ目を解消したい方や、シャープで洗練された印象の目元を目指す方に適しています。
一方、目上切開は、蒙古襞の上側の皮膚を切開することで、目頭側の二重ラインを邪魔している皮膚のかぶさりを取り除き、目を縦方向に大きく見せます。
目と目の距離はほとんど変わらないため、「寄り目にはなりたくないけれど、目はパッチリさせたい」というご希望を叶えることができます。
アジア人のまぶたの構造上、蒙古襞が二重のライン形成を妨げることが多いため、理想の仕上がりに近づけるために二重術と目頭切開を組み合わせることも推奨されています。※
【切開部位の違い】蒙古襞の上を切るか、内側を切るか
目的が異なるため、メスを入れる場所(切開部位)も当然変わってきます。
目頭切開は、目頭の蒙古襞そのものを切開します。蒙古襞の形や張りの強さに合わせて、Z法やW法(内田法)といった複数の術式の中から、傷跡が目立ちにくく、かつ理想の形を実現できる方法を選択します。
目上切開の特徴は、蒙古襞の内側ではなく、その上側の皮膚を切開する点にあります。二重のラインを目頭側へ自然に延長させるようなイメージです。
手術方法にはいくつか種類がありますが、単純に皮膚を三日月状に切り取るだけでは、傷が治る過程で後戻りしてしまうリスクがあります。後戻りを防ぎ、安定した結果を得るためには、皮膚の弁(三角弁)を作成して組織を入れ替えるW形成術などが望ましいでしょう。
また、ご自身では気づきにくいクセも手術結果に影響を及ぼすことがあります。例えば、無意識におでこの筋肉を使って目を開けるクセがある方は、せっかく作った二重のラインが薄くなったり、意図しない場所にずれたりする可能性が指摘されています。※
【仕上がりの違い】平行二重を目指すか、離れ目を解消するか
これまでの目的や切開部位の違いから、最終的な仕上がりの印象も大きく変わります。ご自身の希望と、まぶたの状態に合った術式を選ぶことが、後悔しないための最も重要なポイントです。
目頭切開がおすすめな方
- 蒙古襞の張りが強く、目と目の距離が離れて見える

- 目頭からくっきり始まる、垢抜けた印象の平行二重にしたい
- キリッと華やかで、大人っぽい印象になりたい
目頭切開は、蒙古襞によって目頭側のラインが隠れてしまう「末広型二重」を、ラインが目頭から始まる「平行二重」へと変化させる効果が期待できます。
目上切開がおすすめな方
- 目と目の距離は今のまま、目を大きく見せたい
- 寄り目になるのは避けたい
- 今の二重(特に末広型)の自然な印象を活かしたい
目上切開は、目元の印象をがらりと変えるというより、目頭側の窮屈さを解消し、自然な範囲で目をパッチリさせたい場合に有効な選択肢となります。
アジア人のまぶたの手術は、時に満足のいく結果になりにくいことも報告されています。理想の仕上がりを実現するためには、どちらの手術が適しているか、医師としっかり相談し、ご自身のまぶたの特性を正確に診断してもらうことが不可欠です。※
あなたはどっち?目のタイプ別おすすめ手術セルフチェック
ご自身の目の特徴と、思い描く理想の仕上がり。この2つを照らし合わせることで、あなたに本当に必要な手術が見えてきます。
ここでは代表的な4つのタイプ別に、目頭切開と目上切開のどちらがより適しているのかを、専門医の視点から詳しく解説します。
蒙古襞が発達している「典型的な離れ目」タイプ
鏡を見たときに、ご自身の目と目の間隔が少し広いと感じたり、目頭側の白目があまり見えていないと感じる方は、このタイプかもしれません。
原因は、目頭にテントのようしっかりと張っている蒙古襞(もうこひだ)です。この蒙古襞の突っ張りが目の横幅を狭く見せ、どこか幼い印象や、離れ目の印象を与えてしまいます。
このようなお悩みには、目頭切開が適しています。
蒙古襞そのものを切開することで、本来隠れていた白目や涙丘(るいきゅう:目頭のピンク色の部分)を自然に露出させます。これにより目の横幅が広がり、お顔全体のバランスが整った、洗練された大人っぽい目元を目指せます。
まぶたの皮膚が厚く被さっている「隠れ蒙古襞」タイプ
蒙古襞の張り自体は強くないのに、なぜか目頭側の二重ラインが窮屈に見えたり、眠たそうな印象を与えてしまったりする。これは「隠れ蒙古襞」が原因かもしれません。
蒙古襞そのものよりも、その上にあるまぶたの皮膚が厚く、重力に沿って目頭に覆いかぶさっている状態です。
この場合、単純に目頭を切るだけでは、皮膚のかぶさりという根本原因が解決されません。
そのため、二重術で皮膚のかぶさりを持ち上げつつ、目頭切開または目上切開で目頭のラインを整える、といった複合的なアプローチが必要になります。
アジア人のまぶたの手術では、このように複数の術式を組み合わせる「包括的なアプローチ」が、満足度の高い結果につながることが報告されています。※
今の二重幅を広げたい「平行二重希望」タイプ
くっきりと華やかな平行二重は、多くの方が憧れるデザインの一つです。しかし、蒙古襞が目頭に強く被さっていると、二重のラインがその内側に入り込んでしまい、どうしても「末広型」になってしまいます。
蒙古襞が、二重ラインのスタート地点を覆い隠す「カーテン」の役割を果たしてしまっている状態です。
このお悩みを解決するには、目頭切開が非常に有効です。
蒙古襞という「カーテン」を取り除くことで、二重のラインが目頭の際(きわ)からスムーズに始まるようになり、理想的な平行二重の土台が作れます。海外の研究においても、より美しい二重ラインを形成するために、二重術と目頭切開を併用することが推奨されています。※
優しい印象を残したい「変化は控えめ」希望タイプ
「目は大きくしたいけれど、顔全体の印象をガラリと変えるのは避けたい」 「もともと目と目の距離が近いので、寄り目にはなりたくない」
このようなご希望をお持ちの方も少なくありません。目と目の距離が近い方が目頭切開を行うと、パーツが中央に寄りすぎてしまい、かえってお顔のバランスが崩れて見えるリスクがあります。
このような方には、目上切開がおすすめです。
目上切開は、目の横幅(目と目の距離)を変えることなく、目頭の上方向への皮膚のかぶさりのみを取り除く手術です。二重ラインを邪魔していた皮膚がなくなることで、さりげなく目の縦幅が広がり、自然でパッチリとした印象に仕上がります。
ただし、目上切開にはいくつかの術式があり、単純に皮膚を三日月状に切り取るだけでは、傷が治る過程で後戻りしてしまう可能性も。安定した結果を長く保つためには、皮膚の小さなパーツ(三角弁)を入れ替える「W形成術」のような、後戻りを防ぐ工夫が施された術式を選ぶことが望ましいでしょう。
手術の流れとダウンタイムの全て
目元の手術を決意されたとき、多くの方が気になるのが「手術後の生活はどうなるの?」「仕事は何日休めばいい?」といったダウンタイムに関することではないでしょうか。
手術当日から回復までの具体的なイメージを持つことは、安心して施術に臨むための大切な準備です。ここでは、カウンセリングから普段の生活に戻るまでの流れを、時系列に沿って一つひとつ丁寧に解説していきます。
カウンセリングから抜糸までの一般的な期間

まず、カウンセリングで理想の目元について医師とイメージを共有することから始まります。鏡を見ながらシミュレーションを行い、蒙古襞の形やお顔全体のバランスをミリ単位で確認し、あなたに最適なデザインを導き出します。
特に目上切開は、単純に皮膚を三日月状に切り取るだけでは後戻りのリスクが懸念されます。そのため、皮膚の小さなパーツ(三角弁)を入れ替えて後戻りを防ぐ「W形成術」のような、より確実な方法をご提案することがあります。
手術当日は、デザインの最終確認と麻酔の後、施術を行います。手術時間はおよそ30分から60分です。術後は少し休憩していただき、問題がなければそのままご帰宅いただけます。
そして、手術からおよそ1週間後(7~9日目が目安)に、縫合した糸を抜く「抜糸」のためにご来院いただくのが一般的なスケジュールです。
腫れと内出血のピークはいつ?時系列で見る回復過程
メスを入れる以上、術後の腫れや内出血は避けて通れない自然な体の反応です。いつ頃がピークで、どのように回復していくのか、あらかじめ知っておくことで不安を和らげることができます。
| 時期 | 状態の目安 |
|---|---|
| 手術直後〜3日目 | 腫れと内出血が最も強く出る時期です。痛みや熱感を伴うこともあります。処方された薬を服用し、目元を冷やして安静に過ごしましょう。 |
| 術後1週間 | 抜糸の頃には、大きな腫れは引き始めます。内出血は紫色から黄色へと変化し、徐々に吸収されていきます。 |
| 術後1ヶ月 | むくみ感がなくなり、かなり仕上がりに近い自然な印象になります。この頃からメイクで目元のおしゃれを楽しめるようになります。 |
| 術後3〜6ヶ月 | 組織が完全に落ち着き、ほぼ完成形となります。傷跡の赤みもほとんど消え、理想の目元が定着します。 |
回復過程には個人差がありますが、これが一般的な目安です。
また、ご自身では気づきにくいクセも回復に影響することがあります。例えば、無意識におでこの筋肉を使って目を開けるクセがある方は、術後に二重のラインが意図せず変化したり、薄くなったりする可能性があることが報告されています※。気になることがあれば、どんな些細なことでもご相談ください。
傷跡はどこにできる?いつから目立たなくなるのか
「傷跡が残ってしまわないか」というご心配は、当然のことだと思います。
目頭切開や目上切開の手術では、傷跡が将来的に最も目立たなくなるよう、もともとある蒙古襞のしわや二重のラインに沿って切開し、丁寧に縫合します。
傷跡は、以下のようなステップを経て徐々に目立たなくなっていきます。
- 術後1ヶ月頃まで 傷跡に赤みがあり、触れると少し硬く感じられる時期です。ファンデーションやコンシーラーで十分にカバーできる程度です。
- 術後3ヶ月頃まで 赤みがだんだんと薄ピンク色に、そして肌色へと馴染んでいきます。硬さも取れて、細い一本の白い線のように変化します。
- 術後6ヶ月以降 傷跡はさらに成熟し、ほとんど気にならない状態に落ち着きます。すっぴんの状態でも、じっくり見ないと分からないほどになるのが一般的です。
皮膚の特性を熟知した形成外科専門医は、治癒過程まで見越してデザインを行いますので、過度な心配は不要です。
術後の正しい過ごし方(洗顔・メイク・コンタクト)
ダウンタイムを最小限に抑え、美しい仕上がりを実現するためには、術後のセルフケアが非常に重要です。日常生活における注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

| 項目 | 再開の目安 | ポイントと理由 |
|---|---|---|
| 冷やす | 術後2〜3日間 | 保冷剤をタオルで包み、優しく目元に当てます。血管を収縮させ、腫れや内出血を最小限に抑える効果が期待できます。 |
| 洗顔・シャワー | シャワー:当日〜 洗顔:翌日〜 | 患部を濡らさないよう注意が必要です。感染予防のため、抜糸までは目元を強くこすらないでください。 |
| メイク | 抜糸の翌日〜 | アイメイクも抜糸後から可能です。ただし、傷跡に負担をかけないよう、優しく行うことを心がけましょう。 |
| コンタクト | 抜糸の翌日〜 | 抜糸までは、まぶたに負担のかからないメガネで過ごすことを推奨します。 |
| 入浴・運動・飲酒 | 術後1週間〜 | これらは血行を促進させる行為です。血流が良くなると腫れが長引く原因になるため、しばらくお控えください。 |
ここに挙げた期間はあくまで一般的な目安です。回復のスピードには個人差がありますから、焦らず、医師の指示を守って過ごすことが、理想の目元への一番の近道です。
起こりうる失敗例と後悔しないためのリスク管理
「もし、理想と違う仕上がりになったら…」 目元の手術を考えたとき、この不安が頭をよぎるのは自然なことです。だからこそ、手術を決断する前に、どんなことが起こりうるのか、そしてそのリスクをどうすれば最小限にできるのかを知っておく必要があります。
ここでは、具体的な失敗例を挙げながら、後悔しないための「リスク管理」について解説します。
「思ったより変わらない」後戻りの原因と対策
勇気を出して手術を受けたのに、「ほとんど変わらなかった」「数ヶ月で元に戻ってしまった」という結果は、何としても避けたいものです。
この「後戻り」が起こる主な原因は、術式と、ご自身の無意識のクセにあります。
術式の選択ミス 特に目上切開で注意が必要です。単純に蒙古襞の上の皮膚を三日月状に切り取るだけの手術では、傷が治る過程で皮膚が強く引っ張られ(これを瘢痕拘縮:はんこんこうしゅくと言います)、元の状態に戻ろうとする力が働きやすくなります。 このリスクを抑えるには、皮膚の小さなパーツ(三角弁)をパズルのように入れ替えて組織をしっかり固定する「W形成術」のような、後戻りを防ぐ工夫が施された術式を選ぶことが望ましいです。
おでこで目を開けるクセ 自分では気づきにくいのですが、無意識におでこの筋肉(前頭筋)を使って目を開けてしまうクセも、後戻りの原因になり得ます。このクセがあると、せっかく作った二重のラインが常に上方向へ引っ張られ続け、時間とともに薄くなったり、消えてしまったりするリスクが高まることが研究で指摘されています※。
後悔しないためには、カウンセリングで後戻りのリスクが少ない術式を提案してくれる医師を選ぶこと、そしてご自身のクセについても相談し、総合的に判断してもらうことが重要です。
「不自然な目元に…」やりすぎを防ぐデザインのコツ
「目を大きくしたい」という願いが、「やりすぎ」につながってしまうことがあります。
特に目頭切開では、ほんの1mm切開幅が変わるだけで、大きく印象が変わります。不自然に見えてしまう主な原因は、以下の2点です。
- 涙丘(るいきゅう)の見えすぎ:目頭にあるピンク色の粘膜部分が、不自然に丸見えになってしまう状態。
- 寄り目になりすぎ:目と目の距離が縮まりすぎて、顔のパーツが中央に密集したような印象になってしまう。
こうした「やりすぎ」を防ぎ、あなたにとって最も美しいバランスを見つけるには、カウンセリングでの入念なデザイン確認が不可欠です。
- ミリ単位でのシミュレーションを徹底する 専用の器具(ブジー)を使い、鏡の前で「もしここを1mm広げたらどう見えるか」を医師と一緒に何度も確認しましょう。この作業を惜しまないことが、仕上がりの満足度を左右します。
- 「黄金比」を鵜呑みにしない 一般的に、目と目の間の距離が目の横幅と同じ「1:1:1」が美しいとされます。これはあくまで一つの指標です。大切なのは、あなた自身の骨格やお顔全体の雰囲気に調和しているかどうか。黄金比にとらわれず、客観的な視点を持つ医師と相談しながら、最適なバランスを探ることが重要です。
- 「なりたくない姿」も明確に伝える 「こんな風になりたい」という理想の写真を見せるだけでなく、「こういう目元にはなりたくない」というNG例を伝えるのも非常に有効です。理想と許容範囲を医師と共有することで、デザインのズレを最小限に抑えられます。
左右差が出てしまった場合の修正手術について
手術を終えて鏡を見たとき、左右の目の形が微妙に違うと、とても不安になると思います。
そもそも人の顔は完全な左右対称ではありません。元々の骨格、目の開き方、皮膚の厚みにも左右でわずかな違いがあります。これに加えて、術後の腫れの引き方が左右で異なるため、ダウンタイム中は一時的に左右差が目立ちやすくなります。
もし左右差が気になっても、まずは慌てないでください。落ち着いて対処するためのポイントは3つです。
- 最低でも3ヶ月~半年は様子を見る 術後1ヶ月くらいでは、まだ内部の組織は完全に落ち着いていません。腫れやむくみが完全に引くには、個人差はありますが3ヶ月から半年ほどかかります。ほとんどの場合、この期間で左右差は気にならないレベルまで馴染んできます。
- 修正手術という選択肢を知っておく 半年以上経過しても、どうしても左右差が気になる場合は、修正手術で調整することも可能です。ただし、初回の手術に比べて組織が硬くなっているため、より繊細な技術が求められます。修正を考える際は、初回以上に慎重なクリニック選びが必要です。
- 契約前に「保証制度」を確認しておく 手術を受ける前に、万が一の事態に備えて、修正手術に関する保証制度があるか、その内容(期間や費用)はどうかを必ず確認しておきましょう。契約書に記載されている内容をしっかり読み込むことが、自分を守ることに繋がります。
また、おでこの筋肉を使って目を開けるクセが左右で異なる場合、それが術後の仕上がりに影響を及ぼす可能性も考えられます※。気になる点があれば、どんな些細なことでも医師に相談することが大切です。
費用相場とクリニック選びで失敗しないためのポイント
目元の手術は、ミリ単位のデザインが印象を決定づける繊細なものです。だからこそ、費用と技術のバランスを見極め、心から信頼できるクリニックを選ぶことが、何よりも大切になります。
ここでは、費用の中身から医師選びの核心、そしてカウンセリングで絶対に外せない確認事項まで、後悔しないためのポイントを一つひとつ紐解いていきましょう。
手術費用に含まれるもの(麻酔代・薬代・検診代)
目上切開や目頭切開の費用は、クリニックによって幅があり、両目でおおよそ20万円~25万円が一般的な相場です。
ただし、最初に提示された金額が支払い総額とは限りません。後から思わぬ追加費用に戸惑うことのないよう、見積もりに以下の項目が全て含まれているかを必ず確認してください。
- 手術料:執刀医の技術そのものへの費用です。
- 麻酔料:手術中の痛みを和らげる局所麻酔などの費用です。
- 薬 代:感染予防の抗生剤や痛み止め、軟膏といった術後に必要なお薬の費用。
- 検診料:抜糸や術後の経過を診てもらうための費用です。
カウンセリングでは、「この見積もり以外に、後から発生する可能性のある費用はありますか?」と一歩踏み込んで質問し、支払い総額を明確にしておくことが、安心して手術に臨むための第一歩です。
保険適用の可否と医療費控除について
「目を大きく見せたい」「理想の二重になりたい」といった美容を目的とする手術は、病気の治療とは異なるため「自由診療」扱いとなり、公的な医療保険は使えません。費用は全額自己負担となります。
同様の理由で、年間の医療費が一定額を超えた場合に税金が戻ってくる「医療費控除」の対象にも、原則として含まれません。
ただし、例外もあります。 例えば、まぶたが垂れ下がって物が見えにくくなる「眼瞼下垂(がんけんかすい)症」のように、日常生活に支障をきたす症状があり、医師が「治療」として手術を認めた場合に限り、保険適用や医療費控除の対象となる可能性があります。
ご自身のケースが該当するかどうか、詳しい条件についてはお住まいの地域を管轄する税務署にご確認ください。
形成外科専門医を選ぶべき本質的な理由
なぜ、これほどまでに医師選びが重要なのでしょうか。それは、目元の手術が単に皮膚を切るだけの単純な作業ではないからです。
特にアジア人のまぶたは、皮膚の厚みや脂肪のつき方などが欧米人とは異なり、画一的な手術では満足のいく結果を得にくいことが指摘されています。美しい仕上がりには、医師が個々のまぶたの特性を深く理解し、総合的な視点で手術計画を立てる「包括的なアプローチ」が不可欠なのです。※
この点で、「形成外科専門医」は大きなアドバンテージを持っています。 形成外科専門医は、厳しいトレーニングを経て、顔全体の複雑な解剖(皮膚、筋肉、脂肪、神経、血管の走行)を熟知したスペシャリストです。
この深い知識があるからこそ、以下のような高度な判断が可能になります。
- 機能と美しさの両立:見た目の美しさはもちろん、まぶた本来の「目を開閉する」という機能を損なわない、安全性を最優先したデザインを提案できる。
- 最適な術式の選択:例えば目上切開一つとっても、単純に皮膚を切除する術式から、後戻りのリスクを最小限に抑えるために皮膚の小さなパーツ(三角弁)を入れ替える「W形成術」まで、複数の選択肢があります。あなたのまぶたの状態を見極め、最も効果的で持続性の高い方法を選び抜くことができる。
医師の肩書きだけでなく、その背景にある知識と技術こそが、あなたの理想を現実に変えるための鍵となります。
カウンセリングで必ず確認すべき質問リスト
カウンセリングは、単に手術の説明を受ける場ではありません。あなたの不安や希望を医師に伝え、信頼関係を築くための非常に重要な時間です。
緊張して聞きたいことを忘れてしまわないよう、以下の質問リストをメモして持参することをおすすめします。
【デザイン・仕上がりについて】
- 私の目の形や顔のバランスから見て、目上切開と目頭切開のどちらが向いていますか?
- (理想の写真を見せながら)このような平行二重にするには、どのような工夫が必要ですか? 二重術との併用も考えられますか?
- 専用の器具を使って、術後の仕上がりを具体的にシミュレーションしてもらえますか?
- やりすぎ感のない、あくまで自然な変化を希望しているのですが、可能でしょうか?
【手術方法・リスクについて】
- 目上切開の場合、後戻りのリスクが少ない「W形成術」で行ってもらえますか?
- 考えられるリスクや合併症について、良いことだけでなく正直に教えてください。
- 腫れや内出血が落ち着き、仕事に復帰できるまでのリアルな日数を教えてください。
【費用・アフターケアについて】
- 提示された見積もり以外に、追加で費用が発生する可能性はありますか?
- 手術後に何かあった場合、どのような保証制度がありますか?(保証期間、費用負担など)
- 万が一、結果に満足できなかった場合、修正手術にはどのように対応してもらえますか?
これらの質問に対する医師の答え方や姿勢も、クリニックを見極める大切な判断材料になります。
まとめ
目上切開と目頭切開、似ているようで全く異なる二つの手術についてご紹介しました。
目を横に広げて華やかな印象にするのか、縦に広げて自然なパッチリ感を目指すのか。どちらが最適かは、お一人おひとりの目の形と、思い描く理想のイメージによって決まります。
最も大切なのは、ご自身の希望を明確にした上で、それを医学的に正確な技術で形にしてくれる医師と出会うことです。
まずは勇気を出してカウンセリングに足を運び、専門医とじっくり話し合ってみてください。信頼できる医師との対話こそが、あなただけの美しさを見つけ、後悔しないための確実な第一歩になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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Re:Birth Clinic NAGOYAリバースクリニックナゴヤ
- 所在地
- 〒457-0012
愛知県名古屋市南区菊住1-4-10
Naritabldg 3F
参考文献
- Wang C, Pu LLQ. “Asian Upper Blepharoplasty: A Comprehensive Approach.” Clinics in plastic surgery 50, no. 1 (2023): 101-109.
- Liu J, Zhang Z, Guo L, Yang P, Zhao Q, Song B. “The adverse effects of frontalis muscle hyperactivity on Asian upper blepharoplasty outcomes: A prospective randomized controlled trial.” Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS 113, no. (2026): 168-176.
追加情報
取得に失敗しました。ロボットが許可されていません。
[title]: Asian Upper Blepharoplasty: A Comprehensive Approach.
アジア人の上眼瞼形成術:包括的なアプローチ 【要約】
- アジア人の上眼瞼形成術は非常に人気のある美容外科手術であるが、満足度の低い結果となることも少なくない。そのため、包括的な術式アプローチが必要とされる。
- 本論文で提唱されるアプローチの重要な柱は、「上眼瞼の皮膚切開線の高さと長さの決定」「理想的な上眼瞼解剖構造の作成」「上眼瞼の皮膚切開線の構造の再構築」の3点である。
- 美容的な仕上がりをさらに向上させるために、必要に応じて「目頭切開(medial epicanthoplasty)」を併用することを推奨している。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36396248
[quote_source]: Wang C and Pu LLQ. “Asian Upper Blepharoplasty: A Comprehensive Approach.” Clinics in plastic surgery 50, no. 1 (2023): 101-109.
[title]: The adverse effects of frontalis muscle hyperactivity on Asian upper blepharoplasty outcomes: A prospective randomized controlled trial.
前頭筋の過活動がアジア人に対する上眼瞼形成術の結果に及ぼす悪影響:プロスペクティブ・ランダム化比較試験 【要約】
- 背景:上眼瞼形成術の一般的な合併症には、二重の高さの大きな変化や消失が含まれる。これらの問題は、前頭筋が過活動な患者によく見られる。
- 目的:本研究は、前頭筋の過活動が手術結果に及ぼす影響を評価することを目的とした。
- 方法:二重の高さを顕在性または真性と分類した。この前向き比較研究では、58人の患者を2つのグループにランダムに割り当てた。実験群は、切開式上眼瞼形成術と、手術の2週間前と6ヶ月後に前頭筋へのボツリヌス毒素注射を受けた。対照群は、切開式上眼瞼形成術のみを受けた。術後3、6、12ヶ月で関連するアウトカム指標を評価し、2つのグループ間で比較した。
- 結果:術後6ヶ月の時点で、瞳孔中央における顕在性の二重の高さの変化と、外眼角における真性の二重の高さの変化に有意差が認められた。12ヶ月後には、外眼角および内眼角における真性の二重の高さの変化、ならびに外眼角および瞳孔中央における顕在性の二重の高さの変化、および二重の消失率にも有意な群間差が認められた。
- 結論:前頭筋の過活動は、上眼瞼形成術の結果に悪影響を及ぼす。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41308376
[quote_source]: Liu J, Zhang Z, Guo L, Yang P, Zhao Q and Song B. “The adverse effects of frontalis muscle hyperactivity on Asian upper blepharoplasty outcomes: A prospective randomized controlled trial.” Journal of plastic, reconstructive & aesthetic surgery : JPRAS 113, no. (2026): 168-176.