【医師監修】PDRNとは?美容効果・作用機序とPNとの違いを徹底解説
PDRNは、肌育注射や美容液、レーザー施術後のケアなどに用いられることが増えている、DNA由来の成分です。
「サーモン注射」「サーモンDNA」「リジュランと同じ成分」などと説明されることがありますが、医学的にはPDRNとPNは必ずしも同じものではありません。
一般的には、
- PDRN:比較的短いDNA断片
- PN:より長いDNA鎖
として区別されます。
ただし、PDRNとPNの名称や分子量に関する国際的な定義は完全には統一されておらず、論文やメーカーによって両者が混同されている場合があります。
この記事では、PDRNの成分や作用機序、期待される美容効果、PNとの違い、注射・化粧品のエビデンス、副作用について医学的な観点から解説します。
PDRNとは?
PDRNは「Polydeoxyribonucleotide」の略で、日本語では「ポリデオキシリボヌクレオチド」と呼ばれます。
デオキシリボヌクレオチドとは、DNAを構成する基本単位です。PDRNは、一つの物質ではなく、一定の長さを持つ複数のDNA断片が混ざったものです。
美容・医療用のPDRNは、サケ科魚類の精巣・精子由来DNAから精製されることが多く、製造工程でタンパク質、ペプチド、脂質などを除去し、DNA断片を高純度化します。
ただし、すべてのPDRNがサーモン由来というわけではありません。近年では、チョウザメ、マス、植物、微細藻類など、異なる由来のPDRNも研究されています。
したがって、
PDRN=必ずサーモン由来
とは限りません。使用する製剤ごとに原料を確認する必要があります。
PDRNはDNAそのものを注入する治療?
PDRNはDNA由来の断片ですが、遺伝子治療ではありません。
人の遺伝情報を書き換えたり、魚の遺伝子が人の細胞へ組み込まれたりする治療ではありません。
投与されたPDRNは酵素によってさらに小さなヌクレオチドやヌクレオシドなどへ分解され、組織修復に利用されると考えられています。
PDRNの作用機序
PDRNには、主に次の2つの作用機序が提唱されています。
- アデノシンA2A受容体の活性化
- サルベージ経路を介した核酸材料の供給
アデノシンA2A受容体の活性化
PDRNの代表的な作用として、アデノシンA2A受容体の活性化が挙げられます。
アデノシンA2A受容体は、炎症、血流、血管新生、組織修復などに関係する受容体です。
PDRNによってこの受容体が刺激されると、細胞内のcAMPなどを介したシグナルが変化し、次の作用につながる可能性があります。
- 炎症性サイトカインの抑制
- 抗炎症性サイトカインの増加
- VEGFなど血管新生因子の発現
- 組織への血流・酸素供給の改善
- 線維芽細胞の増殖
- 肉芽組織や細胞外マトリックスの形成
- 創傷治癒の促進
糖尿病モデルを用いた研究では、PDRNがアデノシンA2A受容体を介して血管新生や創傷治癒を促進する可能性が示されています。
ただし、これらの多くは細胞・動物実験であり、その作用が美容目的で皮膚へ注射した場合に、どの程度起こるかは製剤や投与条件によって異なります。
サルベージ経路
細胞が新しいDNAを作る方法には、主に次の2つがあります。
- ゼロから核酸を合成するde novo経路
- 分解された核酸材料を再利用するサルベージ経路
炎症や虚血、外傷などによって損傷した組織では、細胞が増殖して組織を修復するために、多くのエネルギーと核酸材料を必要とします。
PDRNは酵素によって分解され、プリン塩基やピリミジン塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチドなどになります。これらがサルベージ経路で再利用され、細胞のDNA合成や組織修復を補助すると考えられています。
PDRNの創傷治癒作用に関するレビューでも、アデノシンA2A受容体の活性化とサルベージ経路が中心的な作用機序として挙げられています。
PDRNに期待される効果
組織修復・創傷治癒
PDRNについて比較的多く研究されているのが、創傷治癒の促進です。
細胞増殖、血管新生、コラーゲン形成、細胞外マトリックスの再構築などを介して、傷の修復を助ける可能性があります。
PDRNを褥瘡治療に用いたランダム化比較試験では、対照群と比較して創面積や創部状態が改善したと報告されています。
ただし、慢性創傷治療の結果を、そのまま美容目的の肌育注射へ当てはめることはできません。
抗炎症作用
PDRNは、アデノシンA2A受容体を介して、過剰な炎症反応を抑える可能性があります。
基礎研究では、TNF-αなどの炎症性サイトカインを抑制し、炎症による組織障害を軽減する作用が報告されています。
この作用から、レーザーやマイクロニードルなどの施術後に使用されることがあります。
しかし、「PDRNを併用すれば必ずダウンタイムが短縮する」「レーザー後の赤みが確実に消える」と断定できるほど、美容施術ごとの比較試験がそろっているわけではありません。
皮膚バリア機能の改善
PDRNによって、ケラチノサイトや線維芽細胞の増殖、細胞移動、皮膚バリア関連タンパク質の発現などが促される可能性があります。
植物由来PDRNを用いた研究では、皮膚細胞の増殖・移動、創傷治癒、バリア機能に関係する反応が報告されています。
ただし、原料や分子量が違えば生物学的作用も同じとは限りません。
肌のハリ・弾力
線維芽細胞への作用や細胞外マトリックスの再構築によって、皮膚のハリや弾力を改善する可能性があります。
基礎研究では、PDRNによる真皮リモデリング、抗炎症作用、コラーゲン関連反応が報告されています。
ただし、美容領域の臨床研究ではPDRNとPNが混同されている場合があり、「PDRN注射による効果」として紹介されている研究が、実際には長鎖PN製剤を使用していることがあります。
小じわ・肌質
PDRN・PN製剤を使用した研究では、小じわ、肌のキメ、弾力、水分量などの改善が報告されています。
一方で、研究ごとに使用製剤、分子量、濃度、注入回数、評価方法が異なります。改善を認めなかった研究もあり、エビデンスはまだ十分に統一されていません。
色素沈着・くすみ
PDRNには、炎症を抑えることで炎症後色素沈着を軽減したり、皮膚環境を整えることで色調を改善したりする可能性が考えられています。
培養細胞を用いた研究では、メラニン産生への作用が報告されていますが、ヒトの肝斑やシミに対する確立された治療効果を示すものではありません。
肝斑、老人性色素斑、そばかす、炎症後色素沈着では治療方法が異なります。PDRNだけでシミを除去できるわけではありません。
ニキビ跡
PDRN・PNは、創傷治癒や線維芽細胞の働きを介して、萎縮性ニキビ跡の改善を補助する可能性があります。
PN-HPTを用いた小規模なランダム化研究では、中等度~重度のニキビ跡や肌質の改善が報告されています。
ただし、深いアイスピック型や強い癒着を伴うローリング型瘢痕を、PDRN・PN注射だけで十分に改善することは困難です。
瘢痕の形に応じて、サブシジョン、TCA CROSS、フラクショナルレーザー、マイクロニードルRF、ジェットインジェクションなどを組み合わせます。
目の下の小じわ
PN製剤は、目の下や目尻の小じわ、皮膚の薄さ、弾力低下などに用いられています。
PNとヒアルロン酸を比較したランダム化二重盲検スプリットフェイス試験では、両群で水分量や弾力の改善がみられ、PN群でより高い改善率を示した項目が報告されています。
また、目尻のしわを対象とした第Ⅲ相ランダム化二重盲検試験では、PN製剤の有効性と安全性が報告されています。
これらはPN製剤の研究であり、低分子のPDRN製剤にも同じ結果が得られると証明したものではありません。
PNとは?
PNは「Polynucleotide」の略で、日本語では「ポリヌクレオチド」と呼ばれます。
広い意味では、DNAもPDRNもヌクレオチドが連なったポリヌクレオチドです。そのため、学術論文や製品説明では、PDRNとPNが同じ意味のように使われることがあります。
美容医療における狭い意味では、PNはPDRNよりも長いDNA鎖で構成され、分子量が大きく、粘性や保水性を持つ製剤を指すことが多くなっています。
代表的なPN製剤として、リジュランなどが挙げられます。
PDRNとPNの違い
重要:国際的な統一定義はまだない
PDRNとPNを分ける分子量の境界について、国際的に確立された公的基準はありません。
2025年のレビューでは、これまでPDRNとPNが互換的に使用されてきたことによる混乱を整理するため、
- 1,500 kDa未満:PDRN
- 1,500 kDa以上:PN
と分類する案が提唱されました。
これは理解しやすい提案ですが、現時点では世界共通の確定基準ではありません。しかも、この論文には関連企業との利益相反が開示されています。
実際の製品を比較する場合は、PDRN・PNという商品説明だけでなく、次の情報を確認する必要があります。
- 平均分子量
- 分子量分布
- 濃度
- DNAの由来
- 精製方法
- 粘弾性
- 添加されているヒアルロン酸などの成分
- 注入目的
- 各国での承認状況
PDRNとPNの一般的な比較
| 項目 | PDRN | PN |
|---|---|---|
| 正式名称 | Polydeoxyribonucleotide | Polynucleotide |
| 一般的な位置づけ | 短~中鎖のDNA断片 | より長鎖のDNA |
| 分子量 | 比較的小さい傾向 | 比較的大きい傾向 |
| 粘性 | 低い傾向 | 高い傾向 |
| 保水・物理的足場 | 比較的弱い | 比較的強いと考えられる |
| 組織内での広がり | 広がりやすい傾向 | 局所に留まりやすい傾向 |
| 主に説明される作用 | A2A受容体、サルベージ経路 | 保水、細胞外マトリックス、線維芽細胞刺激 |
| 主な用途 | 組織修復、抗炎症、創傷治癒 | 肌育、弾力、小じわ、組織再構築 |
| 製品例 | プラセンテックスなど | リジュランなど |
| 定義 | 統一されていない | 統一されていない |
この表は一般的な傾向であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。
作用機序は本当に違う?
PDRNについては、アデノシンA2A受容体の活性化とサルベージ経路に関する基礎研究が比較的多くあります。
一方、長鎖PNについては、
- DNA鎖自体による保水作用
- 粘弾性による物理的な支持
- 細胞外マトリックスに似た足場
- 線維芽細胞やコラーゲンへの刺激
- 分解後のDNA断片によるサルベージ経路
などが提唱されています。
ただし、PNについてもPDRNと同じA2A受容体経路で説明されることがありますが、PNそのものがどの程度直接A2A受容体を刺激するかは、十分に解明されていません。美容医療に関するレビューでも、PNの作用機序には未解明な部分が残っていると指摘されています。
したがって、
PDRNはA2A受容体、PNは全く別の作用
と明確に二分できるわけではありません。分解後の代謝物を含め、両者の作用には重複があると考えられます。
PDRNとPNはどちらが優れている?
どちらが全面的に優れているとはいえません。
PDRNが適する可能性がある目的
- 組織修復を補助したい
- 炎症を抑える作用を期待したい
- レーザーなどの施術後ケア
- 粘度の低い製剤を広く導入したい
- 創傷治癒を目的とした治療
PNが適する可能性がある目的
- 肌の弾力やキメを改善したい
- 目の下の小じわが気になる
- 保水性や肌密度の改善を期待したい
- 一定期間組織内に留まる製剤を使用したい
- 肌育注射として複数回治療したい
ただし、実際の効果はPDRN・PNという名称だけでなく、製品の分子量、濃度、注入量、注入層、施術間隔などによって変わります。
PDRNとリジュランの違い
リジュランは一般に、サケ科魚類由来の高純度PNを主成分とする注入製剤です。
そのため、リジュランを「PDRN注射」や「サーモン注射」と紹介している医療機関もありますが、製品分類上はPN製剤として扱われるのが一般的です。
| 項目 | 一般的なPDRN製剤 | リジュラン |
|---|---|---|
| 主成分 | 比較的短いDNA断片 | 高分子PN |
| 主な位置づけ | 組織修復・抗炎症 | 肌育・組織再構築 |
| 粘性 | 比較的低い | 比較的高い |
| 注入時の痛み | 製剤・方法による | 膨疹状注入では痛みが出やすい |
| 注入後の膨疹 | 少ない製剤もある | 数日間目立つことがある |
| ヒアルロニダーゼ | 基本的に分解できない | 分解できない |
製品によってPN濃度やヒアルロン酸の有無が異なるため、「リジュラン」というシリーズ名だけでなく、使用する製品を確認する必要があります。
PDRNとヒアルロン酸の違い
| 項目 | PDRN・PN | ヒアルロン酸 |
|---|---|---|
| 主成分 | DNA由来ポリマー | グリコサミノグリカン |
| 主な目的 | 組織修復・肌質改善 | 保水・肌質改善・ボリューム形成 |
| 即時ボリューム | 基本的に小さい | 架橋製剤では大きい |
| 主な効果発現 | 徐々に現れる | 保水・ボリュームは比較的早い |
| ヒアルロニダーゼ | 分解できない | 分解可能 |
| 主な注意点 | 原料アレルギー、膨疹、炎症 | 血管閉塞、遅発性炎症、しこり |
PDRN・PN製剤に非架橋ヒアルロン酸が配合されている場合、ヒアルロニダーゼでヒアルロン酸部分は分解できても、PN・PDRN自体は分解できません。
注射と化粧品では同じ効果がある?
同じPDRNという名称でも、注射と化粧品では皮膚へ届く深さが異なります。
注射・機器導入
真皮または皮下へ直接届けられるため、細胞や細胞外マトリックスへ作用する可能性があります。
一方で、痛み、内出血、感染、血管障害などの侵襲的治療に伴うリスクがあります。
化粧品・外用剤
通常の皮膚には角層バリアがあるため、分子量の大きなDNA断片がそのまま真皮へ十分に到達するとは考えにくい面があります。
保湿剤や他の成分によって肌の乾燥感が改善する可能性はありますが、注射と同等の組織再生効果を期待することはできません。
マイクロニードル、レーザー、イオン導入などを併用すると皮膚への送達が変化する可能性がありますが、安全性を含め、方法ごとの検証が必要です。
PDRN、ビタミンC、ナイアシンアミドを組み合わせた外用製剤の研究もありますが、複数成分が含まれるため、効果をPDRN単独によるものとは断定できません。
PDRN・PN注射の副作用
比較的よくみられる症状
- 注射時の痛み
- 赤み
- 腫れ
- 膨疹
- 内出血
- 点状出血
- 圧痛
- かゆみ
- 一時的な凹凸
通常は数日程度で軽快しますが、製剤の粘性、注入量、注入層によって経過が異なります。
感染
針や注入機器で皮膚のバリアを通過するため、細菌感染が起こる可能性があります。
痛みや腫れが時間とともに強くなる、膿が出る、熱を持つ、発熱するといった場合は、早めの診察が必要です。
アレルギー反応
高度に精製された製品ではDNA以外のタンパク質は減らされていますが、アレルギー反応の可能性を完全には否定できません。
特に魚由来製剤では、魚アレルギーがある方は事前申告が必要です。
ただし、魚肉アレルギー、魚卵アレルギー、サケ精巣由来成分への反応は必ずしも同一ではありません。「魚アレルギーならすべて絶対禁忌」と一律に判断するのではなく、製品の原料・添付文書・既往歴を確認します。
しこり・肉芽腫
注入部位に一時的な硬さや小さなしこりが生じる可能性があります。
持続する硬結、赤みを伴うしこり、施術から時間がたって出現した結節は、感染、異物反応、遅発性炎症などを鑑別する必要があります。
血管閉塞
PDRN・PN自体に架橋ヒアルロン酸フィラーほどの強いボリューム形成作用がなくても、顔面へ注射する以上、誤って血管内へ注入されるリスクを完全には否定できません。
施術中または直後に強い痛み、皮膚の白色化、網目状の変色、視覚異常、眼痛などが起こった場合は、緊急対応が必要です。
PN・PDRNはヒアルロニダーゼで溶かせないため、安易に安全な注入剤と考えてはいけません。
施術を慎重に判断するケース
次に該当する方は、事前に医師へ申告してください。
- 妊娠中・授乳中
- 魚や魚由来成分にアレルギーがある
- 過去にPDRN・PN製剤で症状が出た
- 施術部位に感染や化膿がある
- 活動性の強い皮膚炎やニキビがある
- 自己免疫疾患や膠原病がある
- 免疫抑制治療を受けている
- 出血しやすい病気がある
- 抗凝固薬・抗血小板薬を使用している
- 原因不明のしこりや注入剤が残っている
妊娠中・授乳中の美容目的での使用については、安全性データが十分ではないため、通常は施術を延期します。
よくある質問
PDRNはサーモンの精子ですか?
一般的なPDRNはサケ科魚類の精巣・精子由来DNAを精製・断片化して作られます。しかし、製剤の中に精子がそのまま入っているわけではありません。また、魚以外を原料とするPDRNもあります。
PDRNとPNは同じですか?
広い意味ではどちらもDNA由来のポリヌクレオチドですが、美容医療ではPDRNを比較的短いDNA断片、PNをより長いDNA鎖として区別することが多くなっています。ただし、国際的な統一定義はまだありません。
リジュランはPDRNですか、PNですか?
一般的には高分子PN製剤として分類されます。ただし、広告や解説記事ではサーモンDNA製剤全体をPDRNと呼び、リジュランもPDRN注射として紹介されることがあります。
PDRNで肌が再生しますか?
組織修復、抗炎症、細胞外マトリックス形成などを補助する可能性がありますが、新しい皮膚へ完全に生まれ変わるという意味ではありません。「肌再生」という表現は医学的には幅が広いため、期待できる変化を具体的に確認する必要があります。
PDRNで毛穴はなくなりますか?
肌の水分量や弾力、毛穴周囲の皮膚構造が改善することで、毛穴が目立ちにくくなる可能性はあります。しかし、皮脂腺や毛穴そのものを消失させる治療ではありません。
PDRNは発がん性がありますか?
PDRNは遺伝子治療ではなく、DNAへ組み込まれて遺伝情報を書き換えるものではありません。現在まで、適切に精製されたPDRN・PN製剤が発がんを引き起こすという確立した臨床的証拠はありません。
ただし、がん患者や治療中の方への美容目的投与の安全性は確立されていないため、主治医との相談が必要です。
効果はどのくらい続きますか?
製品、分子量、濃度、注入量、治療回数によって異なります。数カ月程度の肌質変化が報告される製剤もありますが、すべてのPDRN・PN製品で同じ持続期間が証明されているわけではありません。
ヒアルロニダーゼで溶かせますか?
PDRN・PN自体はヒアルロニダーゼでは分解できません。ヒアルロン酸配合製剤ではヒアルロン酸部分に作用する可能性がありますが、PDRN・PN成分は残ります。
まとめ
PDRNは、比較的短いDNA断片から構成される成分で、アデノシンA2A受容体の活性化とサルベージ経路を介して、組織修復や抗炎症作用を示す可能性があります。
PNは、一般的にPDRNよりも長鎖・高分子のDNAを指し、粘性、保水性、組織内での滞留性を利用した肌育注射として用いられます。
ただし、両者の名称や分子量に関する国際的な統一定義はまだありません。「PDRN配合」「PN製剤」という表示だけで判断せず、分子量、濃度、原料、添加成分、臨床研究、承認状況を製品ごとに確認することが重要です。
PDRN・PNには肌質、小じわ、弾力、創傷治癒などへの有望な研究がありますが、美容領域のエビデンスは製品による差が大きく、研究規模も十分とはいえません。
「サーモンDNAだから自然で安全」「細胞を再生する万能成分」といった説明だけで判断せず、期待できる効果と限界、副作用について理解したうえで治療を受けましょう。
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