脂肪溶解注射、FatXcoreについて
「気になる部分だけをすっきりさせたい」「努力してもなかなか痩せない」。そんなお悩みは、多くの方が抱える共通の課題ではないでしょうか。特に、食事制限や運動だけでは難しい部分痩せの実現に向けて、脂肪溶解注射が近年、注目を集めています。
中でもFatXcoreは、高濃度のデオキシコール酸を配合し、従来の薬剤よりも高い脂肪溶解効果と肌の引き締め効果が期待できる新しい治療法です。脂肪細胞そのものを破壊するため、リバウンドしにくいのが特徴です。
本記事では、形成外科専門医である私の視点から、FatXcoreのメカニズムや特徴、ご自身に合った薬剤の選び方まで詳しく解説し、理想のボディラインや小顔を目指すあなたをサポートします。
脂肪溶解注射・FatXcoreの基礎知識と人気の理由
「気になる部分だけをすっきりさせたい」「努力してもなかなか痩せない部分がある」。多くの方が抱えるこのお悩みは、決して珍しいものではありません。特に、食事制限や運動だけでは難しい部分痩せは、多くの方の共通の課題です。このようなお悩みに寄り添い、理想のボディラインや小顔を目指す選択肢として、脂肪溶解注射が近年注目を集めています。当院でも多くご相談いただく治療の一つです。
中でもFatXcore(ファットエックスコア)は、より高い脂肪溶解効果と引き締め効果が期待できる新しい薬剤として、患者様から高い関心を寄せられています。この治療について、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)である私の視点から、そのメカニズムや特徴、そしてご自身に合った薬剤の選び方まで、詳しく解説していきます。ご自身の美容と健康に役立つ情報として、ぜひお役立てください。

脂肪溶解注射とは?そのメカニズムと効果
脂肪溶解注射は、特定の部位に蓄積した脂肪をピンポイントで減少させる治療法です。薬剤を直接気になる脂肪層に注入することで、脂肪細胞そのものを破壊します。これは、従来のダイエットが脂肪細胞のサイズを小さくするのに対し、脂肪細胞の数を減らすという根本的なアプローチです。
注入される薬剤の主な成分は、デオキシコール酸やホスファチジルコリンなどです。これらの成分が脂肪細胞の膜を壊し、細胞内の脂肪を分解します。分解された脂肪は、やがて血管やリンパ管を通じて体外へと排出されます。このメカニズムにより、治療部位の脂肪細胞の数が減り、リバウンドしにくいのが大きな特徴です。
例えば、顎下の脂肪減少に対しては、デオキシコール酸の有効性が多くの臨床研究で確認されています。皮下へのデオキシコール酸注射は、顎下の脂肪を効果的に減少させることが報告されており、治療後最大3年間効果が維持される可能性も示唆されています。また、大豆ホスファチジルコリン(SPC)を含む注射剤(AYP-101)も、アジア人成人における顎下脂肪減少において、安全かつ有効な非外科的選択肢となる可能性が示されています。特に、25 mg/mLの濃度で2週間ごとに投与された場合、プラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
脂肪細胞が一度破壊され体外へ排出されると、その部位の脂肪細胞が再生することはほとんどありません。そのため、食事制限や運動だけでは解決しにくかった部分的なサイズダウンを、より確実に実感できることが期待できます。効果を実感するまでには、一般的に数週間から数回の施術が必要となります。
FatXcore(ファットX)の3つの特徴
FatXcore(ファットエックスコア)は、従来の脂肪溶解注射のデメリットを克服し、より高い効果と患者様の満足度を目指して開発された新しい薬剤です。当院では、患者様のお悩みに対して最適な治療を提供するために、このFatXcoreを導入しています。主な特徴は以下の3つです。
- 高濃度のデオキシコール酸配合
- FatXcoreは、脂肪細胞の破壊作用に優れたデオキシコール酸を、他の薬剤よりも高濃度で配合しています。
- これにより、頑固な脂肪細胞に対しても強力にアプローチし、効率的な脂肪減少を促します。
- デオキシコール酸をベースとした注射剤は、中国人成人における顎下脂肪(SMF)減少に有効かつ安全であることが多施設共同試験で示されています。
- 例えば、ある研究では、治療12週間後には医師評価と患者評価の顎下脂肪評価尺度(CR-SMFRSとPR-SMFRS)の両方で、2段階以上の改善を示した割合がプラセボ群に比べて有意に高いことが確認されました。
- また、MRIによるSMF容積の減少や、患者様の心理的改善と満足度の向上も報告されています。
- これらの結果は、FatXcoreの高い脂肪溶解効果を裏付けるものです。
- 肌の引き締め効果
- 脂肪が減少した後に、皮膚のたるみが気になるというお声をいただくことがあります。
- FatXcoreは、脂肪溶解作用に加えて、肌のコラーゲン生成を促進する成分も含まれています。
- これにより、脂肪減少後の皮膚がたるみにくく、より引き締まった滑らかなボディラインやフェイスラインへと導くことが期待できます。
- 腫れや痛みの軽減への配慮
- 高い脂肪溶解効果を持つ薬剤は、注入後の炎症反応が強く、腫れや痛みが強く出る傾向があるのが一般的でした。
- しかし、FatXcoreは独自の配合により、炎症反応を適切にコントロールできるよう工夫されています。
- これにより、高い効果を維持しつつ、施術後の腫れや痛みをできるだけ抑え、ダウンタイムを短縮することを目指しています。
- もちろん、効果の現れ方やダウンタイムの症状には個人差がありますので、施術後の過ごし方については担当医から詳しくご説明いたします。
これらの特徴により、FatXcoreは「早く確実に部分痩せしたいけれど、できるだけダウンタイムは短くしたい」という、患者様の切実なニーズに応える治療法として当院でも自信を持っておすすめできる薬剤です。
脂肪溶解注射の適用部位と期待できる効果
脂肪溶解注射は、食事制限や運動だけではなかなか痩せにくい特定の部位の脂肪を、ピンポイントで減少させることが可能です。当院では、患者様一人ひとりの「ここが気になる」というお悩みに真摯に向き合い、最適な治療部位をご提案しています。
【主な適用部位と期待できる効果】
- 顔
- 顎下(二重あご)
- 顔全体の印象を大きく左右する顎下の脂肪は、特に効果を実感しやすい部位です。
- シャープなフェイスラインが期待でき、すっきりとした横顔に導きます。
- 頬
- 頬の脂肪が気になる方、ふっくらとした印象を改善し、フェイスラインをシャープにしたい方に適しています。
- フェイスライン
- 顔全体のたるみや、ぼやけたフェイスラインを改善し、小顔効果が期待できます。
- 顎下(二重あご)
- ボディ
- 二の腕
- 「振袖肉」と呼ばれるたるみを引き締め、ノースリーブの似合う腕を目指せます。
- お腹(ウエスト、脇腹)
- 部分的な脂肪の凸凹を解消し、美しいくびれを作りたい方に効果的です。
- 太もも(内側、外側)
- 太ももの内側に隙間を作りたい方や、外側の張り出しを抑えたい方におすすめです。
- 脚全体のバランスを整える効果が期待できます。
- ヒップ
- ヒップラインを整え、垂れ下がった脂肪をすっきりさせたい方に適しています。
- ヒップアップ効果も期待できます。
- 膝上
- 膝周りのたるみや脂肪を減らし、すっきりとした若々しい脚の印象にしたい方。
- 二の腕
デオキシコール酸は、顎下の脂肪減少に特に効果が確認されていますが、体の他の部位の皮下脂肪減少においても美容治療として適応外で使用されています。これは、治療部位の脂肪細胞そのものを減らすため、部分的なサイズダウンが確実に期待できるからです。長年のコンプレックスだった部分を、この治療で改善できる可能性は十分にあります。
脂肪溶解注射の種類とFatXcoreの選び方
脂肪溶解注射には、患者様の目的や脂肪の状態、そしてダウンタイムへの許容度に合わせて選べるよう、様々な種類の薬剤があります。当院では、FatXcoreの他にも、カベリンやBNLSといった製剤を取り扱っており、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)として、患者様一人ひとりに最適な薬剤をご提案しています。
| 製剤名 | 主な有効成分 | 特徴 | 適している方 |
|---|---|---|---|
| FatXcore | デオキシコール酸(高濃度) | – 高い脂肪溶解効果と引き締め効果を兼ね備えています。 | – 短期間でしっかりと部分痩せ効果を期待する方 |
| – 炎症反応を抑える工夫がされており、ダウンタイムへの配慮もなされています。 | – 脂肪量が多い部位の改善を目指す方 | ||
| – 早く確実な効果を求める方におすすめです。 | – 脂肪減少だけでなく、たるみの少ない引き締まったラインも手に入れたい方 | ||
| カベリン | デオキシコール酸、L-カルニチンなど | – 痛みに配慮した製剤で、比較的痛みが少ないとされています。 | – 痛みに敏感で、治療中の不快感をできるだけ抑えたい方 |
| – 脂肪燃焼効果も期待できる成分が配合されています。 | – ダウンタイムを最小限に抑えたい方 | ||
| – 継続的に治療を行いたい方にも適しています。 | – 自然な変化を望む方や、ゆっくりと効果を出したい方 | ||
| BNLS | 植物由来成分、デオキシコール酸(低濃度)など | – 腫れや内出血が少ないことが特徴です。 | – 顔や首など、デリケートな部位の施術を希望される方 |
| – 比較的ダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ない傾向があります。 | – ダウンタイムをほとんど取りたくない方 | ||
| – 顔の細かい部位など、繊細な調整が必要な場合に適しています。 | – 少量ずつの調整で、徐々に変化を実感したい方 |
FatXcoreは、高濃度のデオキシコール酸を配合しているため、より強力な脂肪溶解効果と引き締め効果を期待できる点が最大の強みです。短期間でしっかりと部分痩せをしたい方や、脂肪の量が多い方には特にご検討いただきたい薬剤です。
デオキシコール酸については、現在も新規デリバリーシステム(薬剤を目的の場所に届ける方法)の開発が進められています。これは、有効性を高めながら副作用を軽減することを目的としており、今後の治療効果の最適化に期待が寄せられています。しかし、より広範囲の治療領域における安全性と有効性を確立し、さまざまなデリバリーシステムを使用して治療効果を最適化するためには、さらなる大規模な臨床研究が必要です。
当院の形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が、患者様一人ひとりの脂肪の状態、体質、希望される効果、ダウンタイムへの許容度などを丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案いたします。それぞれの薬剤の特徴を十分に理解し、安心して治療を受けていただくために、まずはご相談ください。
施術の流れ、ダウンタイムと起こりうる副作用
脂肪溶解注射は、理想のボディラインや小顔を目指す選択肢として、多くの方が興味を持たれています。しかし、治療を受ける前には、「どんな流れで進むのか」「どれくらい腫れるのか」「痛みは大丈夫か」といった多くの不安を抱かれることでしょう。当院は形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、患者様が安心して治療を受けられるよう、これらの疑問や不安を解消する情報を提供いたします。施術の流れから、治療後に起こりうる症状、そして安心して過ごすための注意点まで、詳しく解説していきます。

脂肪溶解注射の施術の流れと所要時間
脂肪溶解注射の施術は、患者様の安全と治療効果を最大限に引き出すために、細心の注意を払いながらいくつかのステップを経て行われます。具体的な流れと、それぞれのステップで患者様が何を体験するのか、所要時間と合わせて見ていきましょう。
- カウンセリングと診察
- まず、患者様のお悩みや、理想とするボディライン、顔の形について詳しくお伺いします。
- 当院の医師が、脂肪のつき方、皮膚のたるみ具合、全体的な骨格などを丁寧に診察します。
- 脂肪溶解注射が適しているか、最適な薬剤の種類(FatXcore、カベリン、BNLSなど)、注射部位、必要な回数などについて、専門医の立場から具体的な治療計画をご説明します。
- この段階で、不安な点や疑問があれば遠慮なくご質問ください。納得いただけるまで丁寧にお答えします。
- デザイン
- 施術部位を鏡で一緒に確認しながら、脂肪を減らしたい範囲や、左右差のバランスを考慮して細かくデザインしていきます。
- 経験豊富な医師が、顔や体の解剖学的構造を熟知しているからこそできる、患者様の理想に沿った効果的なデザインを目指します。
- このデザインは、治療効果を大きく左右する非常に重要な工程です。
- 麻酔
- 注射の痛みを和らげるために、施術部位に表面麻酔クリームを塗布します。
- ご希望に応じて、局所麻酔薬を少量注射することもあります。
- リドカインなどの麻酔薬を使用することで、施術中の不快感を最小限に抑え、患者様が安心して治療を受けられるよう配慮しています。
- 施術(注射)
- デザインした部位に、極細の針を使って脂肪溶解剤を丁寧に注入していきます。
- 当院では、患者様の脂肪の状態や希望する効果、ダウンタイムの許容度に応じて、FatXcore(ファットX)をはじめ、カベリン、BNLSといった様々な薬剤の中から最適なものを選択しています。
- 注射時間は、治療部位や範囲によって異なりますが、一般的には数分から30分程度で終了します。
- 医師は、解剖学的知識に基づき、神経や血管へのリスクを避けながら、効果的に薬剤を注入します。
- 施術後の説明とアフターケア
- 施術が終わったら、ダウンタイム中に起こりうる症状やご自宅での過ごし方、次回の治療計画について詳しくご説明します。
- ご不明な点が残らないよう、丁寧な説明を心がけています。
全体を通しての所要時間は、カウンセリングを含めて1時間から1時間半程度を目安としてください。患者様一人ひとりに合わせた丁寧な対応を心がけております。
ダウンタイムの期間、症状と過ごし方
脂肪溶解注射を受けた後には、注入された薬剤が脂肪細胞に作用する過程で、いくつかの身体的な反応が現れます。これらを「ダウンタイム」と呼び、適切な知識を持って過ごすことが、治療効果を高め、不快感を軽減するために非常に重要です。
主なダウンタイムの症状:
- 腫れ
- 注射部位は一時的に腫れ、熱感を感じることがあります。
- これは薬剤が脂肪細胞に働きかける際の炎症反応であり、効果が現れている証拠でもあります。
- 個人差はありますが、通常は施術直後から始まり、2~3日後がピークとなり、その後1週間から10日程度で徐々に引いていきます。
- 痛み・違和感
- 注射部位に軽い痛みや、筋肉痛のような違和感を感じることがあります。
- この痛みは数日間続くことが一般的ですが、時間とともに軽減します。
- 内出血
- 針を刺した部分に、点状や範囲の広い内出血が生じることがあります。
- これは血管に針が触れてしまうことで起こり、通常は1~2週間程度で自然に吸収され、黄色っぽく変化しながら消えていきます。
- むくみ
- リンパの流れが一時的に滞ることで、注射部位がむくんだように感じることがあります。
- 時間の経過とともに改善していきます。
ダウンタイムを軽減するための工夫と過ごし方:
- 冷却
- 施術直後から患部を優しく冷やすことで、炎症反応を抑え、腫れや痛みを和らげることができます。
- 冷やしすぎは避けて、適度に行いましょう。
- 安静
- 施術当日は激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避けて、ゆっくりと体を休ませることが大切です。
- 血行が促進されると腫れや内出血が悪化する可能性があります。
- マッサージ
- 腫れや痛みが落ち着いてきたら、優しくマッサージすることで、薬剤の浸透を助け、むくみの軽減にもつながります。
- 具体的な開始時期やマッサージの方法については、必ず医師からの指示に従ってください。自己判断で行うと、かえって症状を悪化させる可能性もあります。
- 薬剤の工夫と研究成果
- デオキシコール酸を主成分とする脂肪溶解剤は、高い効果が期待できる反面、注射時の痛みや腫れが強く出る傾向があるのが課題でした。
- しかし、最新の研究では、低用量のリドカインとトリアムシノロンアセトニドをデオキシコール酸注射に併用することで、注射時の痛みと腫れが有意に軽減されることが示されています。
- これは、ステロイド関連の副作用を認めずに患者様の快適性を高める安全な方法として注目されており、当院でも患者様の状態に応じて検討しています。
- このような薬剤の組み合わせによって、ダウンタイムの症状をより穏やかにすることが可能になります。
- 仕事や学校
- 症状の程度には個人差がありますが、ほとんどの場合、日常生活に大きな支障をきたすことなく過ごせるでしょう。
- ただし、重要な会議やイベントなど、人前に出る予定がある場合は、ダウンタイムを考慮して施術日を計画することをおすすめします。
当院では、患者様一人ひとりのダウンタイムの状況に合わせて、適切なアドバイスとサポートを提供しております。ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
脂肪溶解注射の安全性と具体的な副作用
脂肪溶解注射は、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)による適切な診断と施術のもとで行われれば、比較的安全性の高い治療法です。しかし、どのような医療行為にも一定のリスクは存在し、副作用が起こる可能性もゼロではありません。安全性に関するエビデンスと、具体的な副作用について正しく理解しておくことが、安心して治療を受けるために非常に大切です。
脂肪溶解注射の安全性について: 脂肪溶解注射の主要成分であるデオキシコール酸は、顎下の脂肪減少に対しては米国FDA(食品医薬品局)によって承認されており、**臨床的に有効性と安全性が確立されています。**これは、多くの厳密な臨床試験を経て、その効果と安全性が確認されていることを意味します。体の他の部位の皮下脂肪減少に対しては、いわゆる「適応外使用」(承認された用途以外での使用)となりますが、世界中の多くの美容クリニックで実施され、その効果と安全性に関する臨床的エビデンスが蓄積されています。**研究によると、デオキシコール酸による皮下脂肪減少は、長期的な結果として治療後最大3年間効果が維持されることも示唆されています。**しかし、安全性を確保し、期待する効果を得るためには、豊富な経験を持つ専門医による適切な診断と施術が不可欠です。
具体的な副作用と注意点: ほとんどの副作用は一時的なもので、時間とともに改善していきます。
- 一時的な症状:
- 腫れ、痛み、内出血、むくみ、熱感
- これらは前述したダウンタイムの症状であり、薬剤が脂肪細胞に作用する過程で起こる自然な反応です。
- 通常は数日〜1週間程度で落ち着きますが、個人差があります。
- 硬結(こうけつ/しこり)
- 注射部位が一時的に硬く感じられることがあります。
- これは薬剤による炎症反応や、脂肪の分解過程で生じる一時的なもので、時間とともに解消されます。通常、数週間から数ヶ月で改善します。
- 腫れ、痛み、内出血、むくみ、熱感
- 稀な症状:
- アレルギー反応
- 薬剤の成分(デオキシコール酸など)や麻酔薬に対し、かゆみや発疹、じんましんなどのアレルギー反応が非常に稀に起こることがあります。
- 万が一、施術中に違和感があればすぐに医師に伝えてください。
- 感染症
- 注射部位から細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。
- 当院では徹底した滅菌管理のもとで施術を行いますが、施術後の適切なケア(清潔保持など)も非常に重要です。
- 神経損傷
- 非常に稀ではありますが、注射針が神経に触れることで、一時的なしびれや麻痺が生じる可能性があります。
- 当院の医師は解剖学的知識に基づき、神経走行を避けて施術を行いますが、万が一症状が現れた場合も、ほとんどは時間とともに回復します。
- 皮膚壊死(ひふえし)
- 極めて稀な重篤な副作用として、血管損傷などにより皮膚組織が壊死するケースも報告されています。
- これを避けるため、医師の高度な技術と慎重な施術が求められます。
- アレルギー反応
今後の展望と留意点: デオキシコール酸による皮下脂肪減少において、より広範囲の治療領域での安全性と有効性を確立し、さまざまなデリバリーシステム(薬剤を目的の場所に届ける方法)を使用して治療効果を最適化するためには、さらなる大規模な臨床研究が必要です。現在も新規デリバリーシステムは研究されており、有効性を高めながら副作用を軽減することが期待されています。当院では、最新の研究成果にも常に目を向け、患者様により安全で効果的な治療を提供できるよう努めています。
これらの副作用のリスクを最小限に抑え、安全に治療を受けていただくためには、**クリニック選びと医師の経験が非常に重要になります。**当院では形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)として、患者様の安全を最優先し、適切な施術を提供することをお約束いたします。
効果の持続期間とリバウンドを避けるコツ
脂肪溶解注射は、単に一時的に脂肪の大きさを小さくするダイエット法とは異なり、脂肪細胞そのものを破壊し、体外へ排出させることで部分痩せを実現する画期的な治療法です。このメカニズムにより、一度減らした脂肪はリバウンドしにくいという大きな特徴があります。
効果の持続期間について: 脂肪溶解注射の効果は、脂肪細胞の数を物理的に減少させるため、**半永久的な効果が期待できます。**これは、食事制限や運動によるダイエットが脂肪細胞のサイズを小さくするのに対し、脂肪細胞そのものがなくなるという根本的な違いがあるからです。デオキシコール酸による皮下脂肪減少に関する臨床研究では、治療後最大3年間効果が維持されることが示唆されており、その持続性が裏付けられています。
ただし、「半永久的」という表現は、施術部位の脂肪細胞が完全にゼロになることを意味するわけではありません。施術部位以外の脂肪細胞、または施術後に残存しているわずかな脂肪細胞が、その後の生活習慣によっては肥大化する可能性はあります。そのため、施術を受けていない部位の脂肪が増えたり、残った脂肪細胞が過度に大きくなったりすることで、見た目の変化が生じる可能性はゼロではありません。
リバウンドを避けて理想のボディラインを維持するコツ: 脂肪溶解注射で手に入れた理想のボディラインを長く維持するためには、日頃の生活習慣を見直すことが非常に重要です。治療の効果を最大限に活かすためにも、以下の点に意識を向けてみましょう。
- バランスの取れた食事
- 暴飲暴食を避け、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
- 特に糖質や脂質の過剰摂取は、残った脂肪細胞を大きくする原因となります。
- 野菜やタンパク質を積極的に摂り、健康的な食生活を維持しましょう。
- 適度な運動
- 定期的な運動は、代謝を高め、体脂肪の蓄積を防ぎます。
- 特に、筋力トレーニングは筋肉量を増やし、基礎代謝の向上にもつながるため、太りにくい体質へと導きます。
- 無理のない範囲で、日常生活に運動を取り入れましょう。
- 十分な水分補給
- 十分な水分を摂ることは、老廃物の排出を促し、体全体の健康維持に役立ちます。
- 脂肪溶解後の脂肪細胞の排泄を助ける意味でも、意識的な水分補給は重要です。
- 質の良い睡眠
- 睡眠不足は、食欲を増進させるホルモンの分泌を促し、脂肪蓄積につながることがあります。
- 質の良い睡眠を確保し、ホルモンバランスを整えることが、体型維持には不可欠です。
- ストレス管理
- ストレスもまた、過食や脂肪蓄積に影響を与える要因の一つです。
- 趣味やリラックスできる時間を作り、心身ともに健康な状態を保つことが大切です。
脂肪溶解注射は、これらの生活習慣と組み合わせることで、より長期的な効果を実感し、理想のボディラインを維持していくことができる、非常に効果的な治療法です。
施術ができない方と注意すべき禁忌事項
脂肪溶解注射は多くの方にとって有効な治療法ですが、患者様の安全を最優先するため、残念ながら施術を受けられない方や、事前に医師に必ず申告していただく必要があるケースが存在します。ご自身の健康状態や既往歴について、カウンセリング時に必ず正直に、詳しくお伝えください。
施術ができない主な方(禁忌事項):
- 妊娠中または授乳中の方
- 薬剤が胎児や乳児に影響を及ぼす可能性が否定できないため、安全のため施術はできません。
- 施術部位に感染症や炎症がある方
- 感染症を悪化させたり、炎症を広げたりするリスクがあるため、症状が完全に改善するまで施術はできません。
- 重度の持病をお持ちの方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病
- 注入された薬剤の代謝や排出に影響を及ぼす可能性があるため、医師の慎重な判断が必要です。病状によっては施術をお断りする場合があります。
- 糖尿病
- 血糖コントロールが不良な場合、創傷治癒が遅れるリスクがあるため、施術できません。
- 甲状腺疾患、自己免疫疾患
- 薬剤が既存の疾患に悪影響を与える可能性を考慮し、医師の慎重な判断が必要です。
- 心臓病、腎臓病、肝臓病
- 薬剤アレルギーがある方
- 脂肪溶解剤の成分(デオキシコール酸など)や麻酔薬に対し、過去にアレルギー反応を起こした経験がある方は施術できません。
- ケロイド体質の方
- 傷跡が盛り上がりやすい体質の方は、注射部位にケロイドが生じるリスクがあるため、注意が必要です。医師と十分に相談し、リスクを理解した上で検討します。
- 悪性腫瘍の治療中の方
- 他の疾患への影響や治療への影響を考慮し、施術はできません。
- 未成年の方
- 当院では、未成年の方への施術には保護者の方の同意書とご同伴が必須となります。成長段階にあるため、特に慎重な判断が必要です。
特に注意が必要なケース:
- 脂肪層が極端に薄い部位
- 脂肪溶解剤は脂肪細胞に作用するため、脂肪層が薄すぎる部位に注射すると、皮膚組織に影響を及ぼす可能性があります。適切な脂肪量が確保できる部位にのみ施術が可能です。
- 特定の薬を服用している方
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固剤、抗血小板剤など)を服用している場合は、内出血のリスクが非常に高まります。
- 必ずカウンセリング時に医師に申告してください。必要に応じて、事前に服薬を一時中止していただくなどの指示をすることがあります。
ご自身の体質や健康状態に不安がある場合は、些細なことでも必ず事前に医師にご相談ください。当院の専門医が、適切な判断と丁寧な説明に基づき、患者様が安心して治療を受けられるよう全力でサポートいたします。
脂肪溶解注射に関するFAQ
Q1:脂肪溶解注射は一度で効果が出ますか? A:脂肪細胞を破壊する効果は一度の施術でもありますが、目に見える変化を実感するためには、複数回の施術が必要となることがほとんどです。一般的には、2〜4週間おきに3回以上の施術が推奨されます。効果の現れ方には個人差があります。
Q2:痛みはありますか? A:注射時にチクッとした痛みを感じることがあります。当院では麻酔クリームや局所麻酔を使用し、痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。施術後も数日間は、筋肉痛のような鈍痛や違和感が生じることがありますが、ほとんどは日常生活に支障がない程度です。
Q3:ダウンタイムはどれくらいですか? A:主なダウンタイムの症状は腫れ、内出血、痛み、むくみです。腫れは2〜3日後がピークで1週間〜10日程度で落ち着くことが多いです。内出血は1〜2週間で消えていきます。ほとんどの場合、日常生活に大きな影響はありません。
Q4:リバウンドの心配はありませんか? A:脂肪溶解注射は脂肪細胞そのものを破壊し体外へ排出するため、施術部位の脂肪細胞の数は減ります。そのため、通常のダイエットに比べてリバウンドしにくいのが特徴です。ただし、残った脂肪細胞が過度に肥大化しないよう、バランスの取れた食生活と適度な運動を心がけることが重要です。
Q5:施術後に気を付けることはありますか? A:施術当日は激しい運動、飲酒、長時間の入浴は避けてください。腫れや痛みが強い場合は、患部を優しく冷やすと良いでしょう。医師の指示があった場合は、むくみ軽減のためのマッサージなど、適切なアフターケアを行ってください。
Q6:FatXcore(ファットエックスコア)以外の薬剤も扱っていますか? A:はい、当院ではFatXcoreの他に、カベリンやBNLSといった脂肪溶解注射も取り扱っております。患者様の脂肪の状態、希望される効果、ダウンタイムへの許容度などを考慮し、専門医が最適な薬剤をご提案いたします。
理想のボディライン実現のために
脂肪溶解注射は、長年のお悩みを解消し、自信に満ちた毎日を送るための強力なサポートとなる治療法です。「気になる部分だけ痩せたい」「努力だけでは難しい部分を何とかしたい」といったお気持ちに、当院の形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)が真摯に寄り添います。
当院では、FatXcoreをはじめとする多様な薬剤の選択肢、そして患者様の安全と効果を最大限に引き出すための丁寧なカウンセリングと確かな技術を提供しています。どのようなお悩みでも構いません。まずは一度、お気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに合わせた最適な治療プランを提案し、理想のボディライン実現に向けてサポートさせていただきます。ぜひ、当院で理想の自分へと一歩踏み出してみませんか。
費用、クリニック選びと理想のボディライン実現のために
「気になる部分をスッキリさせたい」「もっと自信を持ちたい」。そうした理想のボディラインやフェイスラインへの願いは、多くの方が抱く切実な思いです。脂肪溶解注射は、その願いを叶えるための一つの有効な選択肢となります。しかし、治療の費用や安全性、そしてご自身に合ったクリニック選びについて、様々な不安や疑問をお持ちかもしれません。
この章では、脂肪溶解注射を受けるにあたり、費用に関すること、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)である私の視点から、信頼できるクリニックや医師を選ぶための大切なポイント、そして効果を最大限に引き出すための総合的なアプローチについて詳しく解説いたします。安心して施術を受け、理想の自分へと近づくための情報を、わかりやすく丁寧にお伝えしていきます。

脂肪溶解注射にかかる費用と支払い方法
脂肪溶解注射の費用は、主に以下の要素によって決まります。
- 使用する薬剤の種類と注入量
- 当院ではFatXcore(ファットX)の他、カベリンやBNLSといった薬剤も取り扱っています。
- それぞれの薬剤は成分や効果、濃度が異なるため、それに伴い費用も変動します。
- 注入する量が多いほど費用は高くなります。
- 施術を受ける部位と範囲
- 顔や体の特定の部位、例えば顎下や二の腕など、施術範囲が広くなると費用も上がります。
- 施術の回数
- 一度の施術で満足いく効果が得られることもありますが、多くの場合、複数回の施術が必要となるため、総額で費用がかかります。
- 麻酔代
- 痛みを軽減するための麻酔クリームや局所麻酔などにかかる費用です。
- 診察料・カウンセリング料
- 初診時や再診時に発生する費用ですが、施術費用に含まれる場合もあります。
- 薬剤代
- 施術後に処方される内服薬や外用薬などの費用です。
当院では、患者さんのご希望と脂肪の状態を詳しく診察した上で、最適な薬剤の種類、注入量、そして必要な施術回数を含めた治療計画を丁寧にご説明し、それに伴う費用を明確にお伝えしています。例えば、広範囲でしっかりとした効果を求める方にはFatXcoreを、比較的少量で穏やかな変化を求める方にはカベリンやBNLSを提案するなど、患者さんに最適な選択肢をご提示します。
支払い方法については、現金払いの他に、クレジットカード払いや医療ローンをご利用いただけます。医療ローンは、月々の負担を抑えながら治療を受けることができるため、まとまった費用の準備が難しい場合でもご検討ください。また、クリニックによっては、モニター制度や期間限定のキャンペーンなどを実施している場合がありますので、費用を抑える方法としてこれらの制度も確認してみると良いでしょう。費用だけでなく、得られる効果と期待できる満足度を総合的に考慮し、ご自身の納得のいく選択をすることが大切です。
信頼できるクリニックと医師を選ぶ5つのポイント
脂肪溶解注射は医療行為であり、安全に、そして効果的に施術を受けるためにはクリニックと医師選びが非常に重要です。適切な選択をするために、以下の5つのポイントを参考にしてください。
- 医師の専門性と経験・実績
- 施術を担当する医師が、形成外科専門医や美容外科専門医(JSAPS)といった専門資格を持っているかを確認しましょう。
- これらの専門医資格は、解剖学や治療に関する深い知識と豊富な経験を持つ証です。
- 脂肪溶解注射の症例数や実績も、クリニックや医師の経験値を測る上で重要な参考になります。
- 患者さんのお顔や体の形、脂肪のつき方は一人ひとり異なります。
- 経験豊富な専門医だからこそ、リスクを回避し、安全かつ効果的な治療を提供できるのです。
- 丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明
- 患者さんの悩みや希望をじっくりと聞き、脂肪溶解注射の作用機序について明確に説明してくれるクリニックを選びましょう。
- 期待できる効果、適応部位、ダウンタイム、起こりうる副作用、そして費用について、メリット・デメリットを含めて分かりやすく丁寧に説明してくれることが大切です。
- 無理な勧誘がないことも、安心して治療を検討するための重要な要素です。
- 複数の薬剤を取り扱っているか
- 当院のようにFatXcore、カベリン、BNLSといった複数の脂肪溶解注射を取り扱っているクリニックは、患者さんの体質や目的、施術部位に応じて最適な薬剤を提案できる選択肢の幅が広がります。
- 例えば、高濃度のデオキシコール酸で強力な効果が期待できるFatXcore、痛みに配慮したカベリン、腫れや内出血が少ないBNLSなど、それぞれ異なる特徴があります。
- これにより、よりパーソナルな治療計画が期待でき、患者さんにとって最適な結果を目指せます。
- アフターケアや保証制度の充実度
- 治療は施術で終わりではなく、その後のサポートが非常に大切です。
- 施術後の経過観察や、万が一のトラブルへの対応、保証制度などが明確に示されているかを確認しましょう。
- 不安なことがあった際に、気軽に相談できる体制が整っていることが重要です。
- 安全管理体制と衛生管理の徹底
- 清潔な環境で施術が行われているか、感染症対策がしっかりとされているかなど、安全管理体制が整っていることも重要なポイントです。
- 医療機関としての基本ですが、患者さんの安全を守る上で最も重視すべき点の一つです。
これらのポイントを踏まえてクリニックを選ぶことで、安心して理想のボディライン実現を目指すことができるでしょう。
カウンセリングからアフターケアまでのサポート体制
脂肪溶解注射を受ける際には、カウンセリングから施術後のアフターケアまで、一貫したサポート体制が整っていることが非常に重要です。このプロセスを通じて、患者さんの不安を解消し、安心して治療に臨んでいただくことを目指します。
- カウンセリング
- まず、患者さんのご希望やお悩み、健康状態を詳しくお伺いします。
- ここでは、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)である医師が、脂肪溶解注射の作用機序、期待できる効果、適応部位、ダウンタイム、起こりうる副作用などを、一人ひとりの状態に合わせて具体的に説明します。
- 当院ではFatXcore(ファットX)だけでなく、カベリンやBNLSなど複数の薬剤を取り扱っているため、それぞれの特性を比較検討し、患者さんにとって最適な治療計画を立案します。
- 例えば、FatXcoreは高濃度のデオキシコール酸により脂肪細胞そのものを破壊する強力な作用がある一方、カベリンやBNLSは比較的マイルドでダウンタイムが少ないといった違いがあります。
- 施術中の配慮
- 施術中の痛みは不安を感じる要因の一つです。
- 当院では、麻酔クリームや局所麻酔を適切に使用し、患者さんの不快感を最小限に抑えるよう努めています。
- 最近の研究では、デオキシコール酸(DCA)を主成分とする脂肪溶解注射において、低用量のリドカインとトリアムシノロン(抗炎症薬)を併用することで、注射時の痛みや腫れといった有害作用が有意に軽減されることが報告されています。
- これは、ステロイド関連の副作用を認めずに患者さんの快適性を高める安全な方法として注目されています。
- 当院でもこのような最新の知見も参考にしながら、患者さんが快適に施術を受けられるよう最大限の配慮をしています。
- アフターケア
- 施術後は、腫れや内出血などの症状について適切なケア方法を説明し、必要に応じて内服薬や外用薬を処方します。
- ご自宅での過ごし方や食事、運動に関するアドバイスも行います。
- 定期的な経過観察を通じて、効果の確認や気になる症状への対応を行いますので、ご不安な点があればいつでもご相談ください。
- このような手厚いサポート体制が、患者さんの安心と満足につながると考えています。
脂肪溶解注射以外の痩身治療との組み合わせ
脂肪溶解注射は部分痩せに効果的ですが、すべての方にとって唯一の解決策とは限りません。より理想的なボディラインや小顔を目指すためには、他の痩身治療との組み合わせを検討することも非常に有効です。
- 他の痩身治療の選択肢
- 脂肪吸引
- 脂肪細胞を直接物理的に除去するため、より広範囲で劇的な変化を求める場合に適しています。
- クールスカルプティング(脂肪冷却)
- 脂肪細胞を凍らせて破壊する非侵襲的な治療です。
- 施術部位や脂肪のつき方によっては、脂肪溶解注射と併用することで相乗効果が期待できます。
- HIFU(高密度焦点式超音波)
- 超音波の熱エネルギーで脂肪細胞やたるみの原因となる組織にアプローチし、リフトアップや引き締め効果を促します。
- 特に顔のたるみや二重あごの改善に有効で、脂肪溶解注射後の引き締めにも活用できます。
- 脂肪吸引
- 組み合わせ治療のメリット
- 例えば、脂肪溶解注射で特定の部位の脂肪を減らした後、HIFUで皮膚のたるみを引き締めることで、よりシャープで美しいラインを実現できます。
- 加齢による体型の変化やたるみは、単一の治療だけでは改善が難しい場合もあります。
- そのため、患者さんの体質やライフスタイル、最終的な目標に合わせて、複数の治療法を組み合わせたオーダーメイドのプランを提案することが、形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)としての専門的なアプローチです。
- 最新の研究と今後の展望
- 近年では、従来の治療法に加え、脂肪細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導し、組織のリモデリングを促進する新しい薬剤の開発も進められています。
- 例えば、局所脂肪減少を目的としたsiRNA製剤STP705の臨床試験では、脂肪細胞のアポトーシスと組織リモデリングが認められ、既存の脂肪減少療法に対するより安全な代替法または補助療法となる可能性が示唆されています。
- これは、有効性を高めながら副作用を軽減することを目指す画期的な研究です。
- このように、美容医療の分野は常に進化しており、当院でも常に最新の知見を取り入れ、患者さんにとって最適な治療を提供できるよう努めております。
- 様々な選択肢の中から、患者さん一人ひとりに合った治療計画を一緒に考え、理想のボディライン実現をサポートいたします。
当院では、患者さんの個々の状態やご希望を丁寧にお伺いし、脂肪溶解注射(FatXcore、カベリン、BNLS)だけでなく、多様な痩身治療の中から最適なプランをご提案しています。無料カウンセリングも実施しておりますので、ぜひ一度ご相談にお越しください。専門医が患者さんの不安を解消し、理想の自分に出会うための第一歩をサポートいたします。
まとめ
「気になる部分だけすっきりさせたい」「努力だけでは難しい部分痩せを叶えたい」。そんな長年のお悩みに寄り添うのが、脂肪溶解注射、特に高濃度成分で脂肪細胞を根本から破壊し、引き締め効果も期待できるFatXcoreです。顔の二重あごや頬、ボディの二の腕やお腹など、様々な部位をリバウンドしにくいシャープなラインへと導きます。
当院では、形成外科・美容外科専門医が、FatXcoreをはじめ多様な薬剤の中から、患者様一人ひとりの脂肪の状態やご希望に合わせた最適な治療プランを丁寧にご提案いたします。施術の流れやダウンタイム、費用に関するどんな些細な不安でも、まずは一度お気軽にご相談ください。専門医が確かな技術と知識で、理想のボディライン実現を全力でサポートさせていただきます。
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