【形成外科専門医監修】韓国式・国内式:自然癒着法の抜糸

「韓国で受けた自然癒着法、日本で抜糸できる?」「他のクリニックで『糸が見つからない』と断られてしまった…」海外での施術後、情報が少なく途方に暮れていませんか。その不安、諦めるのはまだ早いかもしれません。
実は、韓国式と国内式の二重術で抜糸の根本的な難易度に大きな差はなく、ほとんどのケースで糸の除去は可能です。では、なぜ「抜糸は難しい」と診断されてしまうことがあるのでしょうか。そこには、糸の色や時間の経過など、専門医だけが知るいくつかの理由が存在します。
本記事では形成外科専門医が、抜糸の真実から、後悔しないためのクリニック選び、そして「こんなはずじゃなかった」を防ぐための抜糸後の変化まで、あなたの疑問にすべてお答えします。
韓国式と国内式の自然癒着法 抜糸の難易度は違うのか
「韓国で受けた自然癒着法、日本のクリニックで抜糸できる?」 「国によって手術方法が違うなら、抜糸の難しさも変わるの?」
海外で手術を受けられた方から、このようなご相談をよくいただきます。
結論からお伝えすると、韓国式か国内式かで、抜糸の根本的な難易度に大きな差はありません。
なぜなら、どちらの術式も「1本の糸で二重のラインを形成する」という基本構造は同じだからです。 ただし、自然癒着法は組織との癒着を意図的に作り出す手術のため、抜糸には繊細な手技が求められます。
経験豊富な形成外科専門医や美容外科専門医(JSAPS)など、自然癒着法の構造を熟知した医師に依頼するのが良いでしょう。
韓国で主流の手術方法と使用される糸の傾向
韓国で主流の自然癒着法は、従来の埋没法が抱えていた「二重ラインの緩み」という課題を克服するために開発された術式です。
まぶたに数カ所の小さな穴を開け、そこから1本の糸を通して二重のラインを形成します。 このとき、単に糸で留めるだけでなく、まぶたの皮膚と筋肉(眼瞼挙筋)の間に意図的に「組織のくっつき(癒着)」を促す処置を加えるのが最大の特徴です。
この仕組みにより、まるで生まれつきのような、取れにくい二重ラインの形成を目指します。
【使用される糸の傾向】 糸は髪の毛よりも細い医療用の「7-0ナイロン糸」などが一般的に用いられます。※
特に韓国のクリニックでは、手術中に見やすく、抜糸の際にも発見しやすい青や黒の色付きの糸を使用する傾向があります。この点は、抜糸を行う上で大きなメリットとなります。
日本国内のクリニックで一般的に行われる術式との比較
日本国内で行われる自然癒着法も、1本の糸で癒着を促すという基本構造は韓国式と変わりません。 違いを理解するために、従来の「点留め」の埋没法と比較してみましょう。
| 自然癒着法(韓国式・国内式) | 従来の埋没法(点留め) | |
|---|---|---|
| 糸の構造 | 1本の糸を連続して通す(線留め) | 複数の糸で数カ所を点状に留める |
| 糸玉の数 | 原則として片目につき1つ | 留めた点の数だけ複数ある |
| 抜糸 | 1カ所の小さな穴から糸全体を引き抜ける | 糸玉の数だけ穴を開ける必要がある |
このように、糸玉が1つしかない自然癒着法は、構造上、抜糸のアプローチがシンプルです。
ただし、注意点もあります。
- 糸の色の違い 国内の一部のクリニックでは、目立ちにくい透明な糸を使用することがあり、抜糸の際に糸を探すのが難しくなるケースがあります。
- 糸の本数の違い 「自然癒着法」という名前でも、クリニック独自の工夫で糸が片側1本とは限らない場合があります。
糸が見つかりにくい場合は、手術用の顕微鏡を使って慎重に探すこともあります。ご自身の受けた手術の正確な情報は、執刀医に確認するのが最も確実です。
韓国で施術を受けた方が抜糸時に伝えるべき情報リスト
他院、特に海外で受けた手術の抜糸を希望される場合、カウンセリングで正確な情報をお伝えいただくことが、安全でスムーズな抜糸への近道です。
医師は、いただいた情報を元に「まぶたの中の設計図」を頭の中で組み立て、糸の通り道や結び目の位置を推測します。
情報が全くなくても経験豊富な医師であれば対応は可能ですが、以下の情報が分かると、より的確な診断と施術につながります。
【カウンセリングで伝えてほしい情報リスト】
- 施術を受けたクリニック名・国
- 正確な施術名 (例:「6点交叉自然癒着法」など、分かる範囲で)
- 施術を受けた時期 (例:〇年〇月頃)
- 糸の本数(最重要) (片目につき1本なのか、複数本なのか)
- 糸の種類や色 (例:青い糸、透明な糸など、もし分かれば)
- 術後の経過 (腫れの強さ、気になる症状の有無など)
もし手元に手術に関する書類やメモがあれば、ぜひご持参ください。少ない情報でも諦めずに、まずは専門のクリニックに相談してみましょう。
「糸が見つからない」と言われた場合のセカンドオピニオン
「糸が見つからないため、抜糸は難しいです」
もし、あなたが他のクリニックでこのように告げられたとしても、どうか諦めないでください。
自然癒着法は、構造上、ほとんどのケースで糸の抜去が可能です。一度「不可能」と診断されたとしても、それはその医師が自然癒着法の構造に不慣れだった可能性も考えられます。
経験豊富な医師のもとでセカンドオピニオンを受ければ、解決の糸口が見つかることは少なくありません。
なぜ糸の発見が困難になるのか3つの理由
「見つからない」と言われるのには、いくつかの理由が考えられます。ご自身の状況がどれに近いか、一度確認してみましょう。
糸の通り道(走行ルート)の知識不足 自然癒着法は、クリニックごとに糸の通し方が微妙に異なります。執刀医がその術式の構造を正確に理解していない場合、糸がどこを通っているのかを予測できず、発見が難しくなります。
時間の経過による組織との一体化 手術から長い年月が経つと、糸がまぶたの組織の奥深くに埋もれたり、周囲の組織と強くくっついたり(癒着)して、見つけにくくなることがあります。
糸の種類や過去の手術の影響
- 糸の色の問題 国内の一部のクリニックでは、目立ちにくい透明な糸を使用します。これは有色の糸に比べ、格段に発見が難しくなります。
- 過去の手術歴 以前に他の埋没法を複数回受けていると、まぶたの中で古い糸と新しい糸が複雑に絡み合い、抜糸の難易度が高まるケースがあります。
他院で抜糸不可と診断された場合の選択肢
もし「抜糸できない」と言われても、道が閉ざされたわけではありません。
まず取るべき行動は、自然癒着法の抜糸経験が豊富な医師にセカンドオピニオンを求めることです。
特に、まぶたの複雑な構造を隅々まで熟知している形成外科専門医や、日本美容外科学会(JSAPS)認定の専門医に相談することをおすすめします。
それでも抜糸が極めて難しいと判断された場合でも、別の選択肢があります。 例えば、二重の修正手術を行う際に、問題となっている糸を同時に取り除く、あるいは無理に探さずに残したまま新しい二重ラインを形成するなど、あなたの状態に合わせた最適な方法を提案できます。
高度な技術を持つ医師による抜糸の実際
経験豊富な医師は、解剖学的な知識を元に、カウンセリングの情報からまぶたの中の「設計図」を正確に予測します。
そして、必要に応じて手術用の顕微鏡を用い、組織を拡大しながら慎重に糸を探し出します。これにより、まぶたへのダメージを最小限に抑えながら、ごく小さな穴から糸を発見し、スムーズに抜き取ることが可能になります。
もともとの手術が丁寧に行われているかどうかも、抜糸のしやすさに影響します。有害事象のリスクは糸の素材そのものよりも、医師の縫合技術に左右されるという報告もあり、将来的な抜糸のことまで見据えた丁寧な手術がいかに重要かがわかります。※
特に韓国で主流の自然癒着法では、抜糸の際に見つけやすい青や黒の色付きの糸が使われることが多いため、比較的見つけやすい傾向にあります。
ご自身の糸が見つかるかどうか不安な方は、まず自然癒着法の抜糸を得意とするクリニックにご相談ください。

抜糸後の「思っていたのと違う」を防ぐための事前確認
「糸さえ抜けば、手術前のまっさらなまぶたに戻れるはず」
もし、あなたがそう考えているなら、少しだけ立ち止まってください。
抜糸後に「こんなはずではなかった…」と後悔しないために、知っておいていただきたい事実があります。 それは、抜糸後のまぶたは、必ずしも手術前の状態とイコールにはならない、ということです。
これから、抜糸で二重がどこまで元に戻るのか、そして将来のまぶたがどう変化していく可能性があるのかを、一つひとつ丁寧に解説していきます。
抜糸で二重はどこまで元に戻るのか
自然癒着法の二重は、大きく2つの力によって支えられています。
- 糸による物理的な固定力
- 組織同士がくっつく力(癒着)
抜糸で解除できるのは、あくまで「糸による物理的な固定力」だけです。
手術によって生まれた「癒着」が残っている場合、抜糸後も二重のラインがうっすらと残ったり、意図しない場所にシワが寄ったりすることがあります。
この癒着の強さは、手術からの経過時間やもともとの体質によって人それぞれです。一般的には、時間が経つほど組織の結びつきは強くなる傾向にあります。
また、非常に重要な点として、「自然癒着法=糸は片側1本」とは限りません。クリニック独自の工夫で複数本の糸が使われているケースもあるため、まずは手術を受けたクリニックに正確な情報を確認することが後悔しないための第一歩です。
そもそも埋没法とは、糸を使ってまぶたの内部に組織の新しいつながりを作り出す手術です。そのため、抜糸後の状態を正確に予測するには、まぶたの構造を熟知した専門医による診察が欠かせません。※
加齢による将来のまぶたの変化と抜糸後の予測
抜糸後のまぶたは、単純に「手術前の状態」に戻るわけではありません。 正しくは、「手術を受ける前の状態」に「手術を受けてからの時間分の加齢変化」がプラスされた状態になるとイメージしてください。
年齢を重ねるにつれて、私たちのまぶたには、誰にでも以下のような変化が現れます。
- 皮膚が伸びて、かぶさってくる(皮膚のたるみ)
- 脂肪が減ってくぼんだり、逆に増えて厚ぼったくなったりする
- まぶたを開く筋肉が弱ってくる(眼瞼下垂)
手術で入れた糸は、実は二重ラインを支えるだけでなく、たるんだ皮膚を内側で支える「梁(はり)」のような役割を果たしていることがあります。
抜糸によってこの支えがなくなると、それまで隠れていたたるみが一気に表面化し、「手術前よりまぶたが重くなった」「シワが増えた気がする」と感じるケースも少なくありません。
カウンセリングでは、現在の状態だけでなく、このような長期的な変化まで見据えて、抜糸後にどのような状態になるのかを医師としっかり共有することが大切です。
カウンセリングでの3Dシミュレーションの活用
抜糸後のまぶたがどうなるのか、言葉やイラストだけで正確に思い描くのは、なかなか難しいものです。 そんな時に大きな助けとなるのが、3Dシミュレーションです。
現在のあなたのお顔を立体的にデータ化し、画面上で抜糸後の状態をリアルに予測することができます。
【3Dシミュレーションで確認できること】
- 二重のラインが完全に消え、一重に戻った場合のイメージ
- 癒着によって、うっすらとラインが残った場合のイメージ
- 隠れていた皮膚のたるみが現れた場合のイメージ
このように、起こりうる複数のパターンを視覚的に確認することで、「こんなはずじゃなかった」という術後のギャップを最小限に抑えることができます。
もちろん、抜糸と同時に二重を再手術する場合の仕上がりイメージも、ミリ単位で調整しながら確認が可能です。
ただし、シミュレーションの精度は、それを使う医師の知識と経験に大きく左右されます。 自然癒着法のように繊細な手術の抜糸は、まぶたの構造を熟知した形成外科専門医や美容外科専門医(JSAPS)に相談するのが良いでしょう。
シミュレーションの映像を一緒に見ながら、あなたと医師とで理想のゴールを共有し、納得のいく治療計画を立てていきましょう。
自然癒着法「抜糸だけ」で終わらせない選択肢
「二重のデザインが、なんだか理想と違う…」
抜糸という言葉には、どこかネガティブな響きがあるかもしれません。しかし、それは決して「後退」や「失敗」を意味するものではありません。
むしろ、ご自身の「理想の目元」をもう一度見つめ直し、そこへ向かうための前向きな一歩と捉えることができます。
抜糸は、まぶたを一度リセットし、「より美しいデザインへ作り直す」絶好の機会にもなります。
手術の回数やダウンタイムといった心身への負担を一度で済ませながら、本当に満足できる目元を目指す。そんな「抜糸+α」の賢い選択肢について、詳しく見ていきましょう。
抜糸と同時に行える修正手術の種類
抜糸の際に利用するごく小さな傷から、ただ糸を取り除くだけでなく、あなたの理想に近づけるための様々な調整を同時に行えます。
一度のダウンタイムで、「元に戻す」だけでなく、「より理想の形へ作り直す」ことが可能なのです。
二重幅の調整 広すぎたり狭すぎたりする幅を、ミリ単位で理想の広さに設定し直します。
デザインの変更 控えめな末広型から華やかな平行型へ、といったデザインの根本的な変更も行えます。
左右差の調整 目の開きや二重ラインの形が微妙に違う場合に、全体のバランスが整うよう微調整します。
まぶたのボリューム調整(脂肪除去) 厚ぼったさの原因となる余分な脂肪を取り除き、すっきりとした軽やかな印象に導きます。
皮膚のたるみ取り 加齢とともに気になるまぶたのかぶさりを解消し、若々しい目元を目指します。
抜糸と同時にこれらの処置を行うことで、まぶたへの負担を抑えながら回復時間を短縮し、かつ新しい二重ラインをしっかりと固定することが期待できます。※
二重幅の変更やデザイン修正の可否
「一度作った二重のデザインって、本当に変えられるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、自然癒着法は抜糸と同時にデザインを修正しやすい術式です。手術で作られたラインを一度リセットし、ご希望に合わせて新しいラインで「再設計」できるからです。
【具体例】
幅が広すぎて不自然な場合 現在のラインの癒着を丁寧にはがし、より低い位置でナチュラルなラインを作り直します。
もっと華やかな印象にしたい場合 逆により高い位置にラインを設定し、ぱっちりとした印象の目元を目指します。
ただし、どんなデザインでも100%実現できるわけではありません。まぶたの皮膚の厚みや余裕、過去の手術による組織の状態によっては、修正に限界があるケースも存在します。
また、非常に重要な点として、「自然癒着法=糸は片側1本」とは限りません。クリニック独自の工夫で複数本の糸が使われている場合もあるため、まずは手術を受けたクリニックに正確な糸の本数を確認することが、後悔しないための第一歩です。
カウンセリングでは医師と十分に話し合い、シミュレーションなどを通じて仕上がりのイメージを丁寧に共有していきましょう。
再手術する場合のダウンタイムと注意点
抜糸と同時に再手術を行った場合のダウンタイムは、基本的には最初の二重手術の時と大きくは変わりません。
手術内容にもよりますが、腫れや内出血のピークは術後2〜3日で、1〜2週間ほどかけて徐々に落ち着いていくのが一般的です。
この期間をいかにスムーズに乗り切り、美しい仕上がりにつなげるかは、術後の過ごし方にかかっています。以下の点に注意しましょう。
患部を冷やす(術後〜3日) 保冷剤などを清潔なタオルで包み、優しく目元を冷やすと腫れが引きやすくなります。
血行が良くなる行動を避ける 長時間の入浴、激しい運動、飲酒は、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。術後1週間程度は控えましょう。
目元をこすらない 気になっても、無意識に目元をこすったり、強く触ったりしないよう気をつけてください。
医師の指示に従う 処方された薬の服用や、コンタクトレンズ・メイクを再開するタイミングなど、医師の指示は必ず守るようにしましょう。
自然癒着法の抜糸や修正は、まぶたの内部構造を熟知した医師の技術が求められます。経験豊富な形成外科専門医や日本美容外科学会(JSAPS)認定の専門医に相談することをおすすめします。
他院・海外施術の抜糸を成功させるクリニック選び
他院、特に海外で受けた自然癒着法について「どこに相談すれば、この不安を分かってもらえるのだろう」と、クリニック選びの段階で立ち止まってしまう方は少なくありません。
手術の情報が少なく、どのような方法で、何本の糸が使われたか分からないケースでは、クリニック選びが抜糸の成功を左右すると言っても過言ではないのです。
これからお伝えする3つのポイントは、あなたが安心してまぶたを任せられるクリニックを見つけるための、大切な道しるべとなります。
「他院修正歓迎」のクリニックが持つ強み
クリニックのウェブサイトなどで「他院修正を歓迎します」というメッセージを見つけたら、それは医師の技術力と経験に対する自信の表れと捉えることができます。
他院修正を数多く手がけてきたクリニックには、一筋縄ではいかない難しい症例を乗り越えてきた実績があります。
あらゆる術式の「設計図」を読み解く力 国内はもちろん、韓国で主流の複雑な術式まで、さまざまな手術方法を熟知しています。前回の手術の意図を正確に読み解き、まぶたの中がどうなっているかを的確に予測できます。
手術中の不測の事態に動じない対応力 「糸が組織に強く食い込んでいた」「想定外の場所に糸が通っていた」など、実際にまぶたの中を見て初めて分かるアクシデントは珍しくありません。豊富な経験を持つ医師は、こうした事態にも冷静かつ安全に対処する術を知っています。
組織へのダメージを最小限に抑える繊細な技術 まぶたの繊細な構造を深く理解しているため、どこをどう扱えば組織への負担を最小限にできるかを熟知しています。これにより、不要な腫れや内出血を抑えながら、目的の糸だけを的確に見つけ出すことが可能になります。
初回の手術とは異なり、他院修正は言わば「見知らぬ医師が作った設計図を元に行う、高難易度の改修工事」です。だからこそ、こうした経験値が何よりの強みとなるのです。
医師の経歴で確認すべきポイント
安心して手術を任せられる医師かどうかを見極める上で、経歴や資格は非常に分かりやすい判断材料となります。特に、他院修正のように高い技術が求められる施術では、医師の技量が結果に直結します。
以下のポイントを、ぜひチェックしてみてください。
まぶたのプロフェッショナルを示す「専門医」資格 人体の構造、特に顔の複雑な解剖を熟知している証が「形成外科専門医」や「日本美容外科学会(JSAPS)専門医」の資格です。これらは厳しい基準をクリアした医師のみに与えられるもので、信頼できる一つの指標となります。
「抜糸」や「修正」の症例実績 自然癒着法の施術経験はもちろんですが、より重要なのは「抜糸」や「他院修正」の経験が豊富かどうかです。クリニックのウェブサイトで、同様の悩みを抱えた方の症例が紹介されているかを確認してみましょう。
高精度な手術を支える「設備」へのこだわり 国内の一部のクリニックでは、目立ちにくい透明な糸が使われることがあります。肉眼では発見が難しいこのような糸も、**手術用顕微鏡(マイクロスコープ)**を使えば、組織を拡大しながら確実に見つけ出すことができます。こうした設備を導入しているかは、医師の精密な治療へのこだわりを示すバロメーターにもなります。
どのような糸を使うかということ以上に、その糸をどう扱うかという医師の技術こそが、合併症のリスクを抑え、安全な抜糸へとつながります※。
料金体系の透明性と追加費用の有無
二重の抜糸は自由診療のため、料金はクリニックによって大きく異なります。費用に関する不安を抱えたまま治療に進むことがないよう、料金体系の透明性は必ず確認すべき重要なポイントです。
カウンセリングでは、以下の点について遠慮なく質問しましょう。
最終的に支払う「総額」はいくらか 提示された金額には何が含まれているのか(手術費、カウンセリング料、麻酔代、薬代、術後の診察代など)、一つひとつ内訳を確認しましょう。
追加費用が発生する可能性はあるか 「糸の癒着が強くて想定より手術が難航した場合」など、手術の状況によって追加料金が発生する可能性はあるのか、事前に必ず聞いておくことが大切です。
「もしも」の時のための保証制度はあるか 万が一、抜糸後に何らかのトラブルが起きた場合に、どのような保証や対応をしてもらえるのか。保証制度の有無は、クリニックの誠実さを測る上での一つの材料になります。
費用に関する質問に対し、誠実に、そして分かりやすく答えてくれるかどうか。その姿勢こそが、クリニックが患者一人ひとりにどう向き合っているかを映す鏡だと言えるでしょう。
まとめ
今回は、韓国や他院で受けた自然癒着法の抜糸について、様々な角度から詳しく解説しました。
国や術式の違いで不安に思うかもしれませんが、基本構造は同じなため、経験豊富な医師であればほとんどの場合で抜糸は可能です。もし他院で「できない」と言われても、決して諦めないでください。
抜糸は、まぶたをリセットし、二重幅の変更やデザイン修正で、より理想の目元を目指す前向きな一歩にもなります。
大切なのは、ご自身の状態を正確に診断し、最適な方法を提案してくれる信頼できる医師を見つけることです。一人で悩まず、まずは形成外科専門医など、まぶたの構造を熟知したプロに相談してみましょう。
参考文献
- Yu P, Chen S, Gu T, Zhao M, Teng L and Lu J. “Small-Incisional Techniques for Double-Eyelid Blepharoplasty: A Systematic Review.” Aesthetic plastic surgery 47, no. 3 (2023): 1067-1075.
- Bae KH, Baek JS and Jang JW. “Nonincisional Blepharoplasty for Asians.” Facial plastic surgery clinics of North America 29, no. 4 (2021): 523-532.
- Safaripour A, Keshtan SB, Boumeri E, Alisofi M, Rabiei A, Dehvari S, Rahimi Barghani MR and Soltanzadeh A. “Absorbable versus non-absorbable sutures in upper eyelid blepharoplasty: a systematic review of clinical outcomes and follow-up burden.” BMC ophthalmology 25, no. 1 (2025): 553.