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【2026年最新】スギ花粉飛散期間はいつまで?地域別まとめ

花粉症のつらい症状に悩まされていませんか? 近年、症状が重く、長く続くように感じている方も多いのではないでしょうか。日本ではスギ花粉症の有病率が約40%と非常に高く、増加傾向も顕著です。特に5~9歳の若年層では、2019年に30%に達したとされています。

本記事では、2026年のスギ花粉飛散予測と地域別の開始・終了時期を詳しく解説します。さらに、花粉症が長期化・悪化する理由、初期症状のセルフチェック、舌下免疫療法をはじめとする治療法、そして日常生活でできる効果的な対策までを幅広くご紹介します。

この記事を読むことで、ご自身の状況に合わせた最適な対策を見つけ、今年の春をより快適に過ごすための具体的な一歩を踏み出せるでしょう。つらい花粉症の症状を和らげ、安心して花粉シーズンを乗り越える一助となることが期待できます。

【2026年最新】スギ花粉の飛散予測と地域別状況

2026年のスギ花粉の飛散予測と地域別の状況は、適切な花粉症対策を立てる上で欠かせない情報です。日本では、スギ花粉症の有病率が約40%と非常に高く、特に5〜9歳の若年層では2019年に30%に達するなど、その増加傾向が顕著であると考えられています。ご自身の生活圏での飛散状況を早めに把握し、快適な花粉シーズンを過ごすための準備を始めましょう。

【2026年最新】スギ花粉の飛散予測と地域別状況
【2026年最新】スギ花粉の飛散予測と地域別状況

2026年のスギ花粉予測:平年・前年との比較

2026年のスギ花粉飛散予測は、例年の傾向と前年の気象条件を分析して発表されます。全国的に、その年の夏場の天候や冬の寒さが花粉の量に大きく影響するため、平年よりも多くなる地域や、前年と比べて飛散量が減る地域が出てくる可能性があります。

特に、前年の夏に日照時間が長く気温が高かった地域では、スギの雄花の生育が促進されるため、多量の花粉飛散が予測されることが多く見られます。これは、スギの木が夏の間に十分な日光と熱を受けて、花粉を作る準備をしっかりと整えるためです。

ご自身がお住まいの地域や通勤・通学先の最新予測情報を確認し、花粉飛散量が「多い」と予想される場合は、早めに予防対策を始めることが大切です。

地域別!スギ花粉の飛散開始時期と終了時期

スギ花粉の飛散開始時期と終了時期は、日本全国で地域ごとに大きな違いがあります。一般的に、温暖な九州地方から飛散が始まり、時間をかけて北上していく傾向が見られます。

各地域の飛散開始時期と終了時期の目安は次のとおりです。

地域飛散開始時期飛散終了時期
九州・四国地方2月上旬〜3月上旬4月上旬〜中旬頃
中国・近畿・東海地方2月中旬〜3月中旬4月中旬〜下旬頃
関東地方2月中旬〜3月上旬4月中旬〜下旬頃
北陸・東北地方3月上旬〜下旬4月下旬〜5月上旬頃

ただし、これらの時期はあくまで予測であり、その年の気温や日照時間、雨量といった気象条件によって前後する場合があります。例えば、冬の終わりから春にかけて気温が例年より高いと、花粉の飛散開始が早まることがあります。最新の花粉飛散情報で、詳細な開始時期と終了時期を確認することが重要です。

ピーク時期と持続期間:特に注意すべき期間

スギ花粉のピーク時期は、飛散開始からおよそ2週間から1カ月後に到来することが一般的です。このピーク時期は、地域によって多少のずれはありますが、通常3月上旬から下旬にかけての期間に集中します。これは、この時期にスギの雄花が最も成熟し、一斉に花粉を放出するためです。

例えば、関東地方では3月上旬から中旬にかけて、花粉の飛散量が最も多くなる傾向があります。ピーク期間は、一般的に2週間から1カ月程度持続し、この時期に花粉症の症状が最も強く現れやすいため、徹底した対策が求められます。

この特に花粉量が多い時期には、以下のような対策を集中的に行うことで、症状の悪化を防ぐことができます。

  • 外出時は花粉防御機能のある高性能なマスクやメガネを着用する
  • 帰宅時は玄関で衣服や髪に付着した花粉を払い落とす
  • 洗濯物は室内に干すか、花粉が付着しにくい工夫をする
  • 空気清浄機を効果的に活用し、室内の花粉を除去する

スギ以外の花粉(ヒノキなど)の飛散期間

花粉症の原因となる花粉は、スギ以外にもさまざま存在します。スギ花粉の飛散が終わった後も、他の種類の花粉が飛び始めるため、花粉症の症状が長く続く方も少なくありません。特に注意したいのがヒノキ花粉です。

ヒノキ花粉は、スギ花粉のピークが過ぎた3月下旬頃から4月にかけて飛散し始め、5月頃まで続くことがあります。スギ花粉症の方で、スギ花粉の飛散期が終わっても症状が続く場合は、ヒノキ花粉に反応している可能性があります。これは、スギとヒノキの主要なアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が、非常に似たアミノ酸配列を持っているため、スギ花粉症の人がヒノキ花粉でもアレルギー症状が出やすいことがわかっているためです

その他にも、次のような花粉が年間を通じて飛散しています。

  • イネ科花粉(カモガヤなど): 5月から8月頃
  • キク科花粉(ブタクサ、ヨモギなど): 8月から10月頃

このように、一年を通してさまざまな花粉が飛散しているため、ご自身のアレルギーの原因となっている花粉の種類を正確に把握し、それぞれの飛散時期に応じた対策を講じることが、症状をコントロールするために大切です。

花粉症が長期化・悪化する3つの理由

近年、花粉症の症状が以前よりも長引いたり、重くなったりしていると感じる方が増えています。このような変化の背景には、主に3つの理由が考えられます。気候変動、大気汚染、そして花粉そのものの性質の変化が複雑に絡み合い、アレルギー症状を悪化させているのです。ここでは、それぞれの要因について詳しく見ていきましょう。

気候変動による飛散期間の延長と量の増加

気候変動は、アレルゲン植物の生育期間を延ばし、花粉の飛散期間と量を増加させる主要な要因です。地球規模の気温上昇により、アレルゲンとなる花粉の飛散期間が長くなっています。さらに、花粉を産生する量そのものも増え、アレルゲンの活性(アレルギーを起こす力)が変化することも指摘されています

特に、世界的にC₄イネ科植物が増加していることが報告されており、これも花粉症の長期化に影響を与えています。結果として、花粉に触れる機会が増え、アレルギー症状が重くなる可能性があります。

大気汚染物質がアレルギー症状を悪化させるメカニズム

大気汚染物質は、花粉症のアレルギー症状を悪化させるだけでなく、アレルギー体質を促進するメカニズムにも関与しています。気候変動と密接に関連する大気汚染は、アレルギー性炎症のプロセスを促進する補助剤(アジュバント)として作用すると考えられています。アジュバントとは、免疫反応を増強させる物質のことです。

ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子やPM2.5などの汚染物質が鼻や喉の粘膜に付着すると、粘膜のバリア機能が破壊されます。これにより、花粉などのアレルゲンが体内に侵入しやすくなり、アレルギー反応が誘発される仕組みです。特に、好酸球性炎症(アレルギー反応で増加する白血球の一種である好酸球が関わる炎症)や、IgE媒介性応答(アレルギー反応に関わる抗体であるIgE抗体が引き起こす反応)を刺激することが明らかになっています。汚染物質への曝露は、小児喘息の有病率の上昇や既存の喘息・アレルギー疾患の悪化にも関連することが示されています。その結果、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症の症状が強く現れたり、長引いたりすることが考えられます。

花粉のアレルゲン性変化による影響

花粉のアレルゲン性、つまりアレルギーを引き起こす性質そのものが変化し、症状を悪化させる要因となっています。地球温暖化に伴う二酸化炭素濃度の上昇やオゾン、ディーゼル排気粒子などの大気中の特定の成分に花粉が触れると、そのアレルゲン性、すなわちアレルギーを引き起こす力が強まることが研究で示されています。これは、花粉の表面構造が変化したり、内部に含まれるアレルゲン物質の質や量が変わったりするためだと考えられています。

花粉がアレルゲンとしてより活性化することで、以前と同じ量の花粉を吸い込んだとしても、より強いアレルギー反応が起こりやすくなり、花粉症の症状が重く感じられる可能性があります。

「もしかして花粉症?」主な初期症状とセルフチェック

花粉症の症状は風邪と間違えやすいものです。しかし、いくつかの特徴を知っておくことで、ご自身が花粉症かどうかを見分け、早めの対策へとつなげられます。花粉症の初期サインを具体的に見ていきましょう。

「もしかして花粉症?」主な初期症状とセルフチェック
「もしかして花粉症?」主な初期症状とセルフチェック

くしゃみ・鼻水・鼻づまり:初期サインを見逃さない

鼻の症状は、花粉症の代表的な初期サインです。風邪による鼻炎と花粉症はよく似ていますが、両者には明確な違いが見られます。

花粉症による鼻の症状には、次の特徴があります。

  • くしゃみ: 一度出ると止まらないほど連発し、立て続けに出る
  • 鼻水: 無色透明でサラサラと流れ落ちる水っぽいタイプ
  • 鼻づまり: 鼻の粘膜が腫れて完全に詰まる。特に夜間や横になると悪化しやすい傾向がある
  • 症状の期間: 数週間から数カ月と長く続く
  • 発熱の有無: ほとんどの場合、発熱を伴わない

このような症状が特定の季節に集中して起こる、または外出時に悪化する場合は、花粉症が考えられます。花粉が鼻の粘膜に付着することで、ヒスタミンなどのアレルギー物質が放出され、これらの症状を引き起こすと考えられています。

目のかゆみ・充血:アレルギー性結膜炎の症状

目のかゆみや充血は、花粉症によるアレルギー性結膜炎の代表的な症状です。花粉が目の粘膜に付着すると、体内でアレルギー反応が起こり、炎症を引き起こすことで症状が現れます。

花粉症による目の症状には、次の特徴があります。

  • かゆみ: 強いかゆみで、目をこすらずにはいられない感覚がある
  • 充血: 白目が赤く腫れぼったくなり、血管が目立つ
  • 涙目: 涙が止まらなくなり、常に目が潤んでいるように感じる
  • 目やに: 目の縁に粘り気のある目やにが出ることがある
  • 異物感: 目の中に何かが入っているようなゴロゴロとした不快感がある

目を過剰にこすることで、症状が悪化する、または角膜に傷がつき、他の目の病気を招く可能性があります。症状が続く場合は、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。

鼻汁中IgAレベルから症状を予測する可能性

花粉症の鼻の症状の重さは、鼻汁中に含まれる特定の免疫物質「IgA(免疫グロブリンA)」の量を調べることで予測できる可能性があります。IgAは、体内の粘膜表面で病原体などから体を守る役割を持つ抗体の一つです。

特に、スギ花粉特異的IgAという物質が総IgAに占める比率(rIgA)が、花粉症の鼻症状と強く関連していることが研究で示されています。スギ花粉症の症状がある患者さんでは、花粉が飛散するシーズン中にこのrIgAが有意に増加し、鼻アレルギー症状と強い相関(r = 0.82; P < .0001)が見られました。つまり、rIgAの数値が高いほど、鼻の症状が強く現れる傾向があるということです

一方、スギ花粉に反応はするものの、症状が現れない方(無症者)では、花粉シーズン中もrIgAの増加は見られません。このことから、鼻汁中のスギ花粉特異的IgA(rIgA)は、アレルギー性鼻炎や花粉症における抗原特異的なバイオマーカーとして、症状の予測に役立つ可能性が期待されています。これは、 IgE(免疫グロブリンE)という別の抗体では、症状との有意な相関が見られなかったことからも注目されます

小児に増加傾向が見られる花粉食物アレルギー症候群(PFS)とは

小児における花粉食物アレルギー症候群(PFS)の増加傾向が近年注目されています。PFSは、花粉症の患者さんが特定の果物や野菜を食べた際に、口腔内や唇、喉などにかゆみや腫れといったアレルギー症状が起こる状態です。

かつては成人に多いとされていましたが、最近では小児の発症が増えていると指摘されています。この背景には、気候変動が大きく影響していると考えられています。気温上昇や温室効果ガスの増加が花粉のアレルゲン性、つまりアレルギーを引き起こす力を高め、さらに花粉の飛散期間を長くしていることが、小児の季節性アレルギー性鼻炎(SAR)増加につながり、それがPFSの発症を増やす一因となっている可能性があるのです

PFSの症状は、一般的には軽度で、食べたものが原因と気づきにくいケースもあります。しかし、稀にアナフィラキシーのような重い症状に至る可能性も否定できません。PFSによって食事の選択肢が狭まり、栄養摂取に影響を及ぼす可能性もあるため、お子さんに心当たりのある症状が見られる場合は、アレルギー専門医への相談が重要です。

根本治療から最新治療まで!花粉症の治療法3選

花粉症のつらい症状を和らげるには、一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療法を選ぶことが大切です。現在、花粉症の治療には、症状を抑える対症療法だけでなく、アレルギー体質そのものを改善する根本治療、そして将来に向けて研究が進められている最先端の治療法まで、さまざまな選択肢があります。 ここでは、代表的な治療法を3つご紹介します。

舌下免疫療法:長期的な体質改善を目指す

舌下免疫療法は、花粉症の原因となるアレルゲン(スギ花粉など)を少量ずつ体内に取り入れ、時間をかけてアレルギー反応が起きにくい体質へと変えていく治療法です。この治療は、アレルギーの原因物質に対する体の過敏な反応を段階的に和らげ、長期的な症状の軽減や、花粉症の薬を減らすことを目指します。 舌の下に薬を置いて溶かすだけで、自宅で毎日手軽に続けられる点が特徴です。治療期間は通常3年以上と長く、効果を実感するまでに時間がかかることもあります。しかし、治療を継続することで、将来的に花粉症の症状が大幅に改善したり、日常生活への影響が軽減したりする効果が期待できます。 治療は、花粉が飛散していない時期(一般的には6月頃から11月頃)に開始することが推奨されます。治療を検討している場合は、早めに医師に相談することが重要です。

注射治療(生物学的製剤など):重症患者の新たな選択肢

注射治療、特に生物学的製剤を用いた治療は、既存の飲み薬や点鼻薬などでは症状が十分に抑えられない重症の花粉症患者さんにとって、有効な選択肢として注目されています。この治療法は、アレルギー反応を引き起こす特定の物質の働きをピンポイントで抑えることで、高い効果を発揮するものです。 例えば、アレルギーの原因となる抗体である免疫グロブリンE(IgE)の働きを阻害する薬剤や、アレルギー反応に関わるサイトカイン(免疫細胞から分泌され、細胞間の情報伝達を行うタンパク質)の働きを抑える薬剤などがあります。 注射による治療には、症状が重い期間だけ行うものや、定期的に続けることで症状をコントロールするものなど、いくつかの種類があります。自己負担額が高額になる傾向があるため、治療を始める前には、費用や効果、起こりうる副作用について医師と十分に話し合い、ご自身の状態に最適な方法を選択することが大切です。

細胞外小胞(EV)が拓く新しい免疫療法の可能性

細胞外小胞(EV)は、細胞から放出される非常に小さな袋状の物質で、タンパク質や遺伝子情報(mRNAやmiRNAなど)を他の細胞に運び、細胞同士のコミュニケーションを仲介する働きがあります。近年、このEVがスギ花粉症などのアレルギー疾患が始まるメカニズムにおいて重要な役割を担っていることが明らかになりました。 アレルギー反応は、体の免疫細胞が過剰に反応し、炎症を引き起こすことで生じます。特に、Th2細胞やILC2と呼ばれる免疫細胞が産生するサイトカイン(IL-4, IL-5, IL-13といった炎症を引き起こす物質)を介した2型炎症が、アレルギー疾患の主な病態と考えられています。EVは、この炎症を悪化させる側面を持つ一方で、免疫応答を適切に調整する可能性も秘めています。 研究では、アレルゲン特異的免疫療法によって処理されたマウスの血清由来EVが、ILC2の活性を抑制する効果を持つことが確認されており、免疫のバランスを調整する「両面的な役割」が注目されています。 今後、EVがどのように免疫を調節するのか、その詳しい仕組みが解明されることで、スギ花粉症などのアレルギー疾患に対して、より安全で効果の高い新しい治療法や診断ツールの開発につながる重要なステップとなると期待されています。現在、これらの知見を臨床に応用するための研究が進められている段階です。

今日からできる!花粉症対策と日常生活の工夫

花粉症の症状を和らげるには、日々の生活で花粉との接触を減らす工夫が重要です。地球温暖化によって花粉の飛散期間は延び、アレルゲンの量も増加傾向にあるため、例年以上に積極的な対策が求められています。外出時だけでなく、自宅や職場での対策も症状を和らげる鍵となります。

今日からできる!花粉症対策と日常生活の工夫
今日からできる!花粉症対策と日常生活の工夫

外出時・帰宅時の花粉対策アイテムとポイント

外出時と帰宅時の対策は、花粉をできるだけ体に付着させず、室内に持ち込まないために必要です。気候変動によるエアロアレルゲン(空気中のアレルギー物質)や大気汚染物質への曝露が増えることで、アレルギー症状が悪化する可能性があります。そのため、外出時と帰宅時には、花粉との接触を最小限に抑える対策が特に重要になります。

花粉との接触を最小限に抑える具体的な対策は次のとおりです。

  • マスクの着用: 花粉症対策の基本であるマスクは、顔にしっかりフィットする高性能タイプを選ぶことが大切です。
  • メガネやゴーグル: 目のかゆみや充血を防ぐには、花粉対策用のメガネやゴーグルが有効です。サイドが覆われているタイプを選ぶと、より花粉の侵入を防ぎやすいでしょう。
  • 花粉が付着しにくい服装: ウールなど花粉がつきやすい素材は避け、表面がなめらかな素材の服を選びましょう。コートなどは、着用後に軽く払い落とすとよいといえます。
  • 帰宅時の対策:
    • 玄関で花粉を払い落とす: 家に入る前に、服や髪に付いた花粉を軽く払い落とすようにします。粘着テープで優しく取り除くことも効果的です。
    • 洗顔・うがい・鼻うがい: 帰宅後は、顔を洗い、うがいや鼻うがいをすることで、体内に侵入した花粉を洗い流すことができます。特に鼻うがいは、鼻の奥の花粉を取り除くのに役立つでしょう。
    • 着替える: 外で着ていた服はすぐに着替えることで、室内に持ち込む花粉の量を減らせます。

自宅や職場でできる花粉の侵入防止策

自宅や職場での対策は、花粉の侵入を防ぎ、症状を和らげるために効果的です。気候変動は、大気汚染とも密接に関係しており、大気汚染物質はアレルギー性炎症を強める働き(アジュバント作用)を持つことが示されています。そのため、室内での花粉曝露を抑えることが、アレルギー反応の悪化を防ぐ上で重要です。

室内での花粉曝露を抑えるための対策は、次のとおりです。

  • 窓やドアの開閉を控える: 花粉の飛散量が多い日は、窓やドアの開け閉めをできるだけ控えるようにしましょう。換気が必要な場合は、短時間にとどめ、レースのカーテンや網戸を閉めて行うのがおすすめです。
  • 空気清浄機の活用: 花粉除去機能付きの空気清浄機は、室内の花粉を効果的に除去できます。特に寝室やリビングなど、長時間過ごす場所に置くと良いでしょう。フィルターの定期的な清掃や交換も忘れないようにします。
  • こまめな掃除: 床や家具に積もった花粉は、水拭きや高性能フィルター付きの掃除機でこまめに取り除くことが大切です。乾いたモップで掃除すると、花粉を舞い上げてしまう可能性があります。
  • 加湿器の使用: 部屋の湿度を適切に保つと、花粉が床に落ちやすくなり、空気中の花粉量を減らすことができます。湿度は50%から60%を目安にすると良いでしょう。
  • 洗濯物の室内干し: 外に洗濯物を干すと花粉が付着しやすいため、花粉の時期は室内干しを心がけましょう。浴室乾燥機や衣類乾燥機を利用するのも有効な方法です。

花粉情報をリアルタイムで確認できる情報源

花粉情報をリアルタイムで確認することは、適切な対策を立てる上で非常に役立ちます。地球温暖化の影響で花粉の飛散期間が長くなり、アレルゲンの産生量や活性(アレルギーを起こす力)も変化しているため、最新の情報を把握する重要性が増しています

計画的な対策を立てるために活用できる情報源は、以下のとおりです。

  • 気象情報サイト・アプリ: 多くの気象予報会社が、地域別の花粉飛散予測をリアルタイムで提供しています。スマートフォンのアプリを利用すれば、今日の飛散量や明日以降の予測をいつでも手軽に確認できます。
  • テレビ・ラジオのニュース: 花粉シーズンには、天気予報と合わせて花粉情報が報じられることが一般的です。特に朝のニュースは、その日の対策を考える上で参考になります。全国的な傾向だけでなく、地域に特化した情報も得られることがあります。
  • 環境省の花粉観測システム(はなこさん): 環境省が提供するウェブサイト「はなこさん」では、全国各地の花粉観測状況をリアルタイムで確認できます。観測地点ごとの詳細なデータが得られるため、より正確な情報を知りたい場合に便利です。
  • 地域の医療機関や薬局: かかりつけの医師や薬剤師も、地域の花粉飛散状況や対策について情報提供してくれる場合があります。症状に合わせて、専門家のアドバイスも積極的に求めましょう。

子どもや高齢者の花粉症対策:家族でできること

子どもや高齢者の花粉症対策は、症状が出やすく重症化しやすいため、家族で協力して行うことが重要です。気候変動の影響で、小児や高齢者といった脆弱な集団が花粉症によって不均衡な影響を受ける可能性が指摘されています。そのため、周囲が症状を理解し、きめ細やかなサポートを心がけることが大切です。

家族で協力して行うべき対策は次のとおりです。

  • 子どもの対策
    • 正しいマスクの着用を教える: 子ども用の小さめサイズで、息苦しくないマスクを選び、正しいつけ方を教えましょう。顔にフィットしないマスクは効果が薄れてしまうことがあります。
    • 外遊びの時間の調整: 花粉の飛散が多い時間帯や日は、無理に外で遊ばせず、室内で過ごす時間を増やす工夫も必要です。外遊びから帰った際は、着替えやうがいなどを促すようにします。
    • 目の洗浄: 目がかゆいときに強くこすらないよう、目の洗浄や点眼の仕方を教えてあげてください。目の周りの花粉を優しく洗い流すことが大切です。
    • 症状の観察: 子どもは症状をうまく伝えられないことがあるため、保護者の方が子どもの様子をよく観察し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのサインを見逃さないようにしましょう。
  • 高齢者の対策
    • 持病への配慮: 高齢者の場合、他の持病があることも多いため、花粉症の薬が持病の薬と飲み合わせが悪くないか、副作用が出やすくないかなどを確認することが重要です。必ず医師や薬剤師に相談してください。
    • 定期的な受診: 症状が悪化する前に、定期的に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。自己判断で市販薬を服用するよりも、専門家のアドバイスを受けましょう。
    • 室内の快適な環境作り: 空気清浄機や加湿器を活用し、花粉の少ない快適な室内環境を整えることが重要です。特に睡眠時の環境は、症状の緩和に大きく影響すると考えられます。
    • 家族によるサポート: 薬の管理や花粉情報の確認、外出時の付き添いなど、家族が積極的にサポートしましょう。高齢の方にとっては、ちょっとした手助けが大きな助けとなります。

まとめ

【2026年最新】スギ花粉の飛散期間は地域により異なり、早期の情報確認と対策が大切です。 気候変動や大気汚染の影響で花粉症が長期化・重症化する可能性もあり、鼻や目の症状に気づいたら早めに受診を検討しましょう。 舌下免疫療法や注射治療、将来的な細胞外小胞(EV)による免疫療法など多様な治療法があるため、ご自身に合った選択肢を見つけることができます。 外出時のマスクやメガネ、自宅での花粉侵入防止策など、日々の対策を続けることで症状は和らげられます。 最新の花粉情報を活用し、つらい時期を乗り切るための準備を始めましょう。

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