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車のスマートキーの反応が悪い原因は?電池交換しても直らないときは「ボタン電池の型番違い」に注意

車のスマートキーを押しても反応しない。

ドアが開くときと開かないときがある。

車に近づいても認識されない。

ところが何度か押すと反応する。

こんな症状が出ると、

「スマートキーが壊れた?」

「車側のセンサーがおかしい?」

と考えてしまいます。

しかし、意外な原因が隠れていることがあります。

それが、

スマートキーに入れたボタン電池の「型番間違い」です。

私自身、スマートキーの反応が悪くなり、最終的に日産ディーラーへ持ち込むことになりました。

原因を調べてもらったところ、故障ではありませんでした。

以前自分で電池交換した際に、本来とは異なる型番のボタン電池を入れていたことによる接触不良でした。

厄介なのは、

違う型番でも、スマートキーがまったく動かなくなるとは限らない

ことです。

一応使えてしまう。

だから間違いに気づかない。

これがこのトラブルの落とし穴です。


スマートキーの反応が悪いときに考えられる原因

まずスマートキーの反応が悪くなった場合、いきなり故障と考える必要はありません。

代表的には、

電池消耗
→ 電池の型番間違い
→ 電池の接触不良
→ 電池の向き
→ キー内部の端子・基板の問題
→ 電波干渉
→ 車両側バッテリー
→ スマートキーまたは車両側システムの故障

などを順番に考えます。

実際、日産も「キーのスイッチを押しても作動しない」場合、まず電池消耗を原因として挙げています。

ところが、「最近自分で電池を交換したばかり」だと電池を原因候補から外してしまいやすい。

ここが盲点です。



「新品の電池に交換したのに反応が悪い」なら型番を確認しよう

今回、私がまさにこれでした。

電池は交換している。

しかも完全に動かないわけではない。

だから、

「電池ではなくキーそのものがおかしいのでは?」

と考えてしまいました。

ところが実際には、電池の種類を間違えていました。

スマートキーを開けたら、まず電池表面に刻印されている、

CR2032
CR2025
CR2016

などの文字を確認してください。

そして、

「今入っている電池」ではなく、「その車種・年式でメーカーが指定している電池」

と一致しているか確認するのがポイントです。

前回自分で間違った電池を入れていた場合、「今入っているものと同じ電池を買う」と間違いを永久に引き継ぐからです。

日産でも、同じインテリジェントキーという名称でも車種・年式によって指定電池が異なります。たとえば旧型ノートE12ではCR2025が指定される一方、現行ノートE13ではCR2032です。

これはかなり重要です。


CR2032、CR2025、CR2016は何が違う?

見た目が非常によく似ています。

ところがサイズが違います。

村田製作所の仕様では次のようになります。

型番電圧直径厚さ公称容量の一例
CR20163V20.0mm1.6mm90mAh
CR20253V20.0mm2.5mm160mAh
CR20323V20.0mm3.2mm220mAh

ここで重要なのが型番です。

たとえば、

CR2032

なら、

「20」=直径約20mm
「32」=厚さ約3.2mm

と読むことができます。

CR2025なら、

直径20mm
厚さ2.5mm

です。

つまり、

CR2025とCR2032は直径が同じなのに、厚さが0.7mm違う。

たった0.7mm。

この微妙な差が今回のポイントです。


なぜ型番が違うのにスマートキーが動いてしまうの?

これが一番面白いところです。

CR2025とCR2032は、

どちらも直径20mm、電圧3V

です。

違うのは主に厚さです。

したがって、物理的にケースへ収まり、

+端子と-端子が電池に接触してしまえば通電する

ことがあります。

実際、整備士による実験では、CR2032指定の日産デイズに薄いCR2025を入れても作動しました。ただし電池はケース内でガタついていました。逆にCR2025指定の車へ厚いCR2032を入れると、通電して作動したもののケースが正常に閉じませんでした。

つまり、

型番が違う=必ず動かない

ではありません。

むしろ、

型番が違うのに動いてしまうことがある

から厄介なのです。


薄い電池を入れると「接触したり、しなかったり」する可能性

たとえば本来CR2032を入れる設計なのに、CR2025を入れたとします。

厚さは、

CR2032:3.2mm
CR2025:2.5mm

なので、

0.7mm薄くなります。

電池を押さえる端子にはある程度のバネ性があります。

そのため普通に動く場合もあります。

しかしケース内で十分に固定されなければ、

電池が動く
→ 接点からわずかに離れる
→ 通電しない
→ また接触する
→ 今度は動く

という不安定な状態になる可能性があります。

実際、指定CR2032のスマートキーを開けたところCR2025が入っており、「厚みが違うだけなので使えていた」「薄いためバネの遊びが大きかった」というユーザー事例もあります。

これなら、

「全然反応しない」ではなく「反応が悪い」

という症状になることも理解できます。


逆に厚い電池を入れても安心ではない

では、

「薄いのが問題なら厚いCR2032を入れておけばいい」

のでしょうか。

これも違います。

CR2025指定のキーにCR2032を入れれば0.7mm厚くなります。

ケースが閉まらない可能性がありますし、無理に閉じれば端子やケースへ余計な力がかかる可能性があります。

実際、日産NV350キャラバンのキーを実測したユーザーは、CR2025用の構造にCR2032を入れると端子部分を強く押す寸法になり、その後CR2025へ戻した場合の接触不良まで懸念しています。

日産自身も取扱説明書で**「必ず同じタイプの電池と交換」**するよう案内しています。

したがって、違う型番で一時的に動いたとしても、

互換品として使えると考えない方が安全です。


車のスマートキー電池はメーカーだけで判断しない|車種・年式で型番が違う

スマートキーの電池を交換するとき、

「日産だからCR2032」
「ホンダだからCR2032」
「前に使ったのがCR2025だったから今回もCR2025」

といった選び方はおすすめできません。

スマートキーに使用されるボタン電池は、自動車メーカーだけで一律に決まっているわけではないからです。

同じメーカーでも車種によって異なることがあり、さらに重要なのが、

同じ車名でも型式・年式・世代によって指定電池が変わることがある

という点です。

日産だけでもCR2025とCR2032が混在している

たとえば日産ノートを見てみましょう。

旧型のノートE12では、日産公式情報でインテリジェントキーの指定電池はCR2025となっています。

ところが、2020年12月以降のノートE13ではCR2032です。

さらに2026年6月発売のキックスP16もCR2032です。

つまり、

メーカー・車種型式・世代指定電池
日産 ノートE12CR2025
日産 ノートE13CR2032
日産 キックスP16CR2032
日産 リーフZE1CR2025

リーフZE1についても日産公式でCR2025とされています。

同じ日産車だからといって、同じ電池ではありません。

ホンダでは「同じN-ONE」でも世代によって違う

さらに分かりやすい例がHonda N-ONEです。

Honda公式FAQでは、

2020年11月〜2025年10月モデル:CR1632

と案内されています。

ところが現在のモデルでは、

CR2032

です。

これは非常に重要です。

「N-ONEのスマートキーの電池は何?」

とだけ検索して、年式の違う記事を見て購入すると、違う電池を買ってしまう可能性があるわけです。

なお、現在のN-BOXやN-VANなどではCR2032が指定されています。

「今入っている電池と同じものを買う」も100%安全ではない

ここが今回、私自身がハマったポイントです。

普通ならスマートキーを開けて、

今CR2025が入っている

じゃあCR2025を買えばいい

と考えます。

通常ならこれで問題ありません。

しかし、前回の交換時点ですでに間違った電池を入れていたらどうでしょうか。

間違った型番

それでも一応作動する

次の交換でも「入っている電池と同じもの」を購入

また同じ間違った電池を入れる

ということが起こります。

つまり、間違いが何年も引き継がれる可能性があります。

だから一度でも、

「新品の電池なのに反応が悪い」

という症状が出た場合には、現在入っている電池だけを信用せず、メーカー公式の取扱説明書やFAQで確認した方が安全です。

まずはスマートキー本体に電池型番の表示がないか確認する

指定電池を調べるとき、いきなりインターネットで検索する前に、スマートキーそのものを確認してみましょう。

車種やキーの種類によっては、

  • スマートキーの電池カバー(蓋)の裏側
  • 電池収納部の周辺
  • キー内部
  • 電池ホルダー付近

などに、「CR2032」「CR2025」など使用するボタン電池の型番が記載されていることがあります。

この表示が確認できれば、電池交換時の非常に有力な手掛かりになります。

「今入っている電池」より「キー側の表示」を確認する

ここは意外に重要です。

スマートキーを開けたとき、

現在入っている電池に「CR2025」と書いてある

からといって、必ずしもそのキーの指定電池がCR2025とは限りません。

以前に誰かが間違った型番の電池へ交換していた可能性があるからです。

そのため、

① キー本体・蓋の裏などの型番表示
② 車両の取扱説明書
③ メーカー公式サイト・公式FAQ

の順に確認すると、間違いを減らせます。

特に、

「最近新品に交換したのにスマートキーの反応が悪い」

という場合には、現在入っている電池を基準にして同じものを買い直すのではなく、そもそもその型番が指定電池なのかを確認し直すことが大切です。

表示が見つからなければ「車種+型式・年式」で確認する

もちろん、すべてのスマートキーに分かりやすく電池型番が書かれているわけではありません。

表示が見つからない場合や、表示が読みにくい場合には、

「メーカー+車種+型式(または年式)+スマートキー+電池」

で検索し、できればメーカー公式の取扱説明書やFAQで確認しましょう。

たとえば、

「日産 ノート E12 インテリジェントキー 電池」
「日産 ノート E13 インテリジェントキー 電池」
「ホンダ N-ONE 2024 スマートキー 電池」

といった調べ方です。

そして、この記事全体で一番伝えたいポイントは、

「今入っている電池」ではなく、「そのキーに指定されている電池」を確認する。

ということです。

間違った型番でも一時的に作動することがあるため、「入っていたから正しい」「動いたから適合している」とは限りません。

検索するときは「メーカー+車種+型式・年式」で調べる

おすすめなのは、

「スマートキー 電池」

だけで検索するのではなく、

「メーカー+車種+型式(または年式)+スマートキー+電池」

まで入れて調べることです。

たとえば、

「日産 ノート E12 インテリジェントキー 電池」

「日産 ノート E13 インテリジェントキー 電池」

「ホンダ N-ONE 2024 スマートキー 電池」

といった検索方法です。

さらに検索結果だけを見て決めるのではなく、可能なら自動車メーカー公式サイトまたは車両の取扱説明書まで確認してください。

Hondaもスマートキーの電池交換ページで、使用するボタン電池を具体的に指定し、+-を間違えないことや、交換後にカバーを確実に取り付けることなどを案内しています。

「メーカー」ではなく「自分の車」で確認する

結局、一番重要なのはここです。

「トヨタだから○○」
「日産だから○○」
「ホンダだから○○」

ではありません。

確認すべきなのは、

自分の車種 × 型式 × 年式 × キーの仕様

です。

同じメーカーでも違う。

同じ車名でも違うことがある。

そして、間違った電池でもサイズや電圧の条件によっては一時的に作動してしまうことがある

だからこそ、

「動いた=正しい電池」ではありません。

新品に交換したばかりなのにスマートキーの反応が悪い場合は、故障を疑ってディーラーへ持っていく前に、メーカー指定のボタン電池と本当に一致しているかを一度確認してみてください。


ディーラーへ持ち込む前に確認したいこと

スマートキーの反応が悪い場合、私は次の順番で確認するのがおすすめです。

  1. スペアキーでは正常に動くか
  2. キーのランプは点灯するか
  3. 電池を新品へ交換する
  4. 指定された電池型番と一致しているか確認する
  5. +-の向きを確認する
  6. 電池がケース内でガタついていないか確認する
  7. 電池交換後に全機能を試す
  8. それでも改善しなければディーラー等で点検する

特に重要なのが4番です。

「新品だから電池は問題ない」ではありません。

新品の「間違った電池」が入っている可能性があります。


ディーラーのスマートキー点検は無料?有料?

ディーラーでの診断・点検が無料か有料かは、販売会社、保証状況、作業内容などによって異なります。

簡単な相談だけなら無料の場合もあるでしょうし、診断作業として点検料が発生する場合もあります。

したがって持ち込む前に、

「スマートキーの診断に点検料はいくらかかりますか?」

と確認するのがおすすめです。

私の場合、日産ディーラーでスマートキーの不調を調べてもらったところ、

点検費用:7,150円

でした。

さらに電池交換を依頼すると、

1,100円

とのことでした。

つまり私のケースでは、電池まで交換してもらえば合計8,250円です。

※これはあくまで私が利用した店舗・時点で提示された実体験上の金額であり、日産販売店共通料金ではありません。

ここはこの注意書きを必ず入れた方がいい。


原因は数百円のボタン電池だった

結果的に今回の原因は、スマートキー本体の故障ではありませんでした。

車側の故障でもありません。

以前、自分で交換したボタン電池の型番を間違えていたことによる接触不安定

でした。

指定された型番の電池に交換すれば解決する話です。

それを知らなかったためにディーラーへ持ち込み、点検費用が発生しました。

これはかなり悔しい。

しかし同時に、

「同じ3V・同じ直径だから、違う電池でも中途半端に使えてしまう」

というボタン電池の特徴を知らなければ、同じことをする人は結構いるのではないかと思います。


CR2016・CR2025・CR2032は「似ているからこそ」注意

3種類を並べると、

CR2016:20mm × 1.6mm
CR2025:20mm × 2.5mm
CR2032:20mm × 3.2mm

です。いずれも3Vです。

上から見ればほぼ同じ。

だからパッケージを捨ててしまえば、ぱっと見では間違えやすい。

そしてケースに入ってしまえば、

「入った=正しい」

と思ってしまいます。

でも、

入ることと、適合していることは別です。

ここがこの記事で一番伝えたいところです。


スマートキーの電池交換で絶対確認したい3つ

交換前に、

① 車種・型式・年式からメーカー指定型番を調べる

交換するときに、

② CR2032などの刻印を実際に確認する

交換後に、

③ ドアロック・アンロック・エンジン始動などが安定して作動するか確認する

この3つです。

日産公式も、電池交換後にはインテリジェントキーの各機能が正常に作動するか確認するよう案内しています。


まとめ|スマートキーの反応が悪いなら「電池切れ」だけでなく「電池型番」も確認しよう

スマートキーの反応が悪いと、

「キーが壊れた」

「車側がおかしい」

と考えがちです。

しかしその前に確認したいのが、

ボタン電池の型番です。

CR2016、CR2025、CR2032は非常によく似ています。

特にCR2025とCR2032は、

直径20mm・3Vが共通で、厚さだけが0.7mm違います。

そのため、本来とは違う電池でも接点に触れれば一応動いてしまうことがあります。実際に異なる型番を入れて作動した事例も複数報告されています。

これが最大の落とし穴です。

完全に動かなければすぐ間違いに気づく。
微妙に動くから、故障だと思ってしまう。

私の場合はその結果、ディーラーで7,150円の点検費用がかかり、電池交換を依頼すればさらに1,100円とのことでした。

スマートキーの調子がおかしくなったら、ディーラーへ持っていく前に一度ケースを開けて、

「この電池、本当に指定された型番か?」

を確認してみる価値があります。

数千円の点検費用が、数百円の正しいボタン電池への交換だけで済むかもしれません。

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