名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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ソフウェーブは痛い? 痛みを減らす方法 について専門医が解説

先に結論

ソフウェーブの痛みは平均すると中等度ですが、部位・出力・緊張・麻酔の効き方で大きく変わります。基本は接触冷却、麻酔クリーム、冷風、声かけ、照射調整の組み合わせです。内服、笑気、局所麻酔、神経ブロックは全員に必要な方法ではありません。JOURNAVX(スゼトリギン)は将来の候補ですが、ソフウェーブでの有効性は未検証です。

ソフウェーブはどのくらい痛い?

ソフウェーブは高強度・高周波の非集束型平行超音波を真皮へ届け、熱凝固点を形成する治療です。FDA資料では、高周波超音波パルスで真皮温度を上げ、アプリケータの能動冷却で表皮を保護する構造とされています[1]。熱は真皮に短時間で入るため、照射中に「熱い」「奥に響く」「強くつねられる」と感じることがあります。

臨床報告の平均疼痛スコアは、おおむね4〜7/10の範囲です[3–5]。2026年には、強制冷風を併用することで高強度平行超音波施術中の痛みが軽減したとする研究も報告されました[6]。ただし平均値は目安であり、額・眉周囲・口周囲・フェイスラインなどで強く感じる人もいます。

痛みを減らす15の対策

1.本体の接触冷却を正しく機能させる

ソフウェーブのSofcoolは表皮を冷却しながら真皮へ超音波を届けます。ハンドピースの密着、ジェル、機器の温度監視を適切に保つことが、疼痛対策と熱傷予防の土台です[1,2]。外部の冷却で本体の監視や接触を妨げてはいけません。

位置づけ:標準・必須

2.外部の冷風機を併用する

照射直前から照射中に冷風を当てると、表面の冷感刺激によって不快感が軽くなる可能性があります。2026年の高強度平行超音波を対象とした研究で鎮痛効果が報告されています[6]。深部の熱痛を完全に消す方法ではありません。

位置づけ:標準的な補助策

3.保冷材・クールローラーで事前冷却する

部位を短時間冷やしてから照射する方法です。開始直後の熱感を抑えやすい一方、冷やし過ぎは凍傷や皮膚反応の評価遅延につながります。施術者の管理下で、短時間の補助として用います。

位置づけ:補助策

4.麻酔クリームを適切に使用する

表面麻酔は美容医療の施術痛を軽減する代表的な方法で、ソフウェーブ公式情報でも使用例が示されています[7–10]。一般には施術前に塗布しますが、薬剤、濃度、面積、時間は施設の指示に従います。真皮の熱感や骨に響く痛みは残ることがあります。

位置づけ:標準

5.麻酔クリームの塗布時間・範囲を個別化する

初回の反応や痛かった部位を記録し、次回は額、口周囲、顎などに重点を置いて塗布時間や範囲を調整します。高濃度製剤の広範囲・長時間・密封塗布は局所麻酔薬中毒などの危険があるため、自己追加は禁物です[10,11]。

位置づけ:医療者管理

6.痛みの強い部位から照射順を設計する

麻酔効果が十分な時間帯に額・口周囲などを先に照射する、左右を交互に進めるなど、順番を工夫します。これは直接比較試験よりも実務上の個別化に位置づけられます。

位置づけ:実践的な工夫

7.出力を段階的に上げる

最初の数ショットを低めの設定で開始し、皮膚反応と痛みを確認しながら調整します。痛み止めを使ったからといって安全上限を超えてよいわけではなく、効果と安全性の両方から医師が判断します。

位置づけ:標準的な個別調整

8.照射間隔を延ばす

同じ部位へ連続して照射すると熱感が蓄積しやすくなります。ショット間隔を空け、冷却が働く時間を確保することで耐えやすくなる場合があります。皮膚温と反応を確認しながら調整します。

位置づけ:標準的な個別調整

9.重ね打ち・照射計画を見直す

痛みが強い場所では不要な重複を避け、パス数や照射密度を再評価します。ショット数の達成を優先して無理に続けるべきではありません。治療効果を保ちながら安全に調整できる範囲を医師が判断します。

位置づけ:安全管理

10.短い休憩をこまめに入れる

数ショットごと、または部位の切り替え時に休憩を入れると、熱感と緊張をリセットしやすくなります。痛みを我慢して身体が動くより、合図して止める方が安全な照射につながります。

位置づけ:標準的な補助策

11.カウントダウンと合図を決める

照射前に「3、2、1」と予告する、手を挙げたら止めるなど、患者と施術者の合図を統一します。予測できない痛みへの不安を減らし、強い痛みを早く把握できます。

位置づけ:標準的な補助策

12.呼吸法・音楽・振動などで注意をそらす

ゆっくり息を吐く、音楽を聴く、手で握れる器具や皮膚への振動刺激を使う方法です。皮膚科処置一般では注意分散や振動による疼痛軽減が検討されていますが、ソフウェーブ固有の根拠は限定的です。

位置づけ:低リスクの補助策

13.鎮痛薬の内服を医師が検討する

アセトアミノフェンやNSAIDs(ロキソプロフェン等)の事前の内服も鎮痛の候補になります[12]。胃潰瘍、腎障害、アスピリン喘息、妊娠後期、抗凝固薬などでは注意が必要です。

位置づけ:症例ごと

14.笑気・局所麻酔・神経ブロックを選択する

標準対策で不十分な場合、施設の体制に応じて笑気鎮静、局所浸潤麻酔、眼窩上・眼窩下・オトガイ神経などのブロックを検討できます。鎮静管理、注射痛、内出血、血管内注入、神経障害、局所麻酔薬中毒などのリスクがあり、全員の第一選択ではありません[13,14]。

位置づけ:医師が限定的に検討

15.JOURNAVX(スゼトリギン)を将来の選択肢として評価する

スゼトリギンはNaV1.8を選択的に阻害する非オピオイド鎮痛薬で、米国では成人の中等度〜重度の急性疼痛に承認されています[15,16]。ソフウェーブ照射前の内服で一定の鎮痛効果が期待できます。ただし、レーザー照射前の鎮痛剤として有効性を証明する明確なエビデンスは現在のところありません。

位置づけ:研究的・現時点では非標準

15対策をどう組み合わせる?

段階主な対策考え方
標準1・2・4・7〜11冷却、表面麻酔、照射調整、声かけを組み合わせる
追加3・5・6・12・13初回の反応、部位、既往歴に応じて追加する
限定14標準対策で不十分な場合に、設備と監視体制のある施設で検討
研究的15ソフウェーブ固有の根拠がなく、現時点の標準治療ではない

受診前・施術中に伝えてほしいこと

✅過去の美容施術で失神した、強い痛みが出たことがある

✅局所麻酔薬やNSAIDsのアレルギーがある

✅胃潰瘍、腎障害、喘息、妊娠、抗凝固薬などがある

✅額・口周囲など、痛みに弱い部位が分かっている

✅施術中に持続する灼熱痛、電撃痛、視覚異常、白色化、水疱を感じた

よくある質問

Q.麻酔クリームを使えば無痛ですか?

A.完全な無痛は保証できません。表面刺激は軽くなっても、真皮の熱感や骨に近い部位の響く痛みが残ることがあります。

Q.ロキソニンを家で飲んでよいですか?

A.自己判断では服用せず、施術施設へ確認してください。持病や併用薬によって使用できない場合があります。

Q.神経ブロックが一番効きますか?

A.特定領域では強い鎮痛が期待できますが、注射に伴うリスクがあり、顔全体の痛みを一度に消せるわけではありません。

Q.痛いほど効果がありますか?

A.痛みの強さだけで効果は判断できません。強い痛みを我慢して安全性を損なうべきではありません。

Q.スゼトリギンなら依存性がなく安心ですか?

A.オピオイドとは異なる作用ですが、相互作用や副作用があり、ソフウェーブへの有効性は未検証です。

まとめ

ソフウェーブの痛み対策は、1つの強い方法に頼るよりも、接触冷却、冷風、麻酔クリーム、照射順・出力・間隔の調整、休憩、合図を組み合わせる方が現実的です。内服薬、笑気、局所麻酔、神経ブロックは既往歴とリスクを踏まえて選択します。JOURNAVX(スゼトリギン)は将来性のある鎮痛薬ですが、現時点ではソフウェーブの標準的な対策ではありません。初回の痛みを記録し、次回の方法を個別化することが、安全で続けやすい治療につながります。

参考文献

1. U.S. FDA. 510(k) Summary, SofWave System, K211483. 2021.

2. 株式会社ジェイメック. Sofwave製品情報.

3. Gold MH, et al. J Cosmet Dermatol. 2024. PMID: 38031530.

4. Hongcharu W, et al. J Cosmet Dermatol. 2023. PMID: 36757157.

5. Boonchoo K, et al. Clinical study of high-intensity parallel beam ultrasound. 2025. PMCID: PMC11936699.

6. Zhao S, et al. The Analgesic Effect of Forced Air Cooling During High-Intensity Parallel Beam Ultrasound. 2026. PMID: 40600587.

7. Sofwave Medical. Discover Sofwave Facial Treatments. Accessed 2026-09-07.

8. Sobanko JF, et al. Topical anesthetics for dermatologic procedures. Dermatol Surg. 2012. PMID: 22243434.

9. Eidelman A, et al. Effectiveness of topical anesthetics in pain management. J Clin Med. 2021. PMID: 34200181.

10. Chen BK, et al. Lidocaine/tetracaine topical anesthesia meta-analysis. Br J Dermatol. 2012. PMID: 22679540.

11. Alster TS. Adverse effects of topical anesthetics. Expert Opin Drug Saf. 2012. PMID: 22397312.

12. Saco M, et al. Postoperative pain management in dermatologic surgery. Dermatol Surg. 2020. PMID: 31084728.

13. Alam M, et al. Essential regional nerve blocks for the dermatologist. J Am Acad Dermatol. 2014. PMID: 25214404.

14. Klein A, et al. Cold-air analgesia, systemic analgesia and scalp nerve blocks during PDT. Br J Dermatol. 2015. PMID: 25413485.

15. U.S. FDA. FDA Approves Novel Non-Opioid Treatment for Moderate to Severe Acute Pain. 2025-01-30.

16. U.S. FDA. JOURNAVX (suzetrigine) Prescribing Information. 2025.

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