無痛肌育とは?キュアジェットで針を使わずに肌育治療|GOURI・リジュラン・プルリアルなどの特徴を解説
「肌育注射を受けてみたいけれど、痛みが心配」
「リジュランやスキンボトックスに興味はあるけれど、顔に何度も注射するのは怖い」
「できるだけ痛みやダウンタイムを抑えて、肌質改善を目指したい」
そんな方に注目していただきたいのが、キュアジェット(CUREjet)を用いた、針を使わない肌育治療です。
近年、美容医療ではヒアルロン酸やポリヌクレオチド(PN)、コラーゲン刺激製剤などを使い、肌のハリ・ツヤ・キメ・小じわなどの改善を目指す「肌育治療」が人気を集めています。
一方、従来の肌育注射では、顔全体に多数の針を刺す必要があり、痛みが施術をためらう原因になることもありました。
キュアジェットは、注射針を使わずに薬剤を皮膚内へ送達する機器です。
当院では、この特徴を生かした治療を**「無痛肌育」**というコンセプトでご紹介しています。
ただし、完全に痛みがないことを保証するものではありません。また、使用できる製剤は、機器との適合性や安全性を確認したうえで選択する必要があります。
キュアジェット(CUREjet)とは?
キュアジェットは、電磁力を利用して薬剤を高速で噴射し、針を使わずに皮膚へ届けるニードルフリー注入機器です。
通常の肌育注射では、医師が細い注射針を用いて、薬剤を真皮などに少量ずつ投与します。
これに対してキュアジェットでは、微細なノズルから薬剤を噴射するため、注射針による穿刺を必要としません。
キュアジェットの特徴
① 注射針を使わない
顔に何度も針を刺すことに抵抗がある方にとって、新しい選択肢になります。
② 痛みに配慮した施術が可能
針を刺す痛みを避けられる一方、薬剤の噴射による刺激や痛みを感じることがあります。
③ 肌質改善を目的とした薬剤の送達に応用できる
薬剤の性質や施術条件が適していれば、さまざまな肌育治療への応用が検討できます。
ただし、すべての肌育製剤がキュアジェットに適しているわけではありません。粘度、粒子の性質、必要な投与深度などによって、使用の可否が変わります。
無痛肌育で使用を検討できる肌育製剤
肌育製剤には、それぞれ異なる特徴があります。
保湿を重視する製剤、コラーゲン生成を促す製剤、肌のキメや小じわへのアプローチを目的とする製剤などがあり、肌の状態や悩みに応じた選択が重要です。
以下では、キュアジェットによる導入候補となる製剤について解説します。
※以下は各製剤そのものの特徴を紹介するものです。キュアジェットで投与した場合に、従来の注射法と同等の効果や安全性が得られることを保証するものではありません。
① GOURI(ゴウリ)|コラーゲン生成に着目した肌育製剤
GOURIは、PCL(ポリカプロラクトン)を主成分とする液状のコラーゲン刺激製剤です。
PCLは生分解性の高分子材料で、皮膚のコラーゲン生成を促す目的で美容医療に応用されています。
GOURIは、ヒアルロン酸のように注入直後のボリューム形成を主目的とするのではなく、コラーゲン生成を介した肌質改善を目指す製剤です。
期待される効果
- 肌のハリ・弾力の改善
- 小じわへのアプローチ
- 加齢に伴う肌質の変化への対応
効果には個人差があり、結節や炎症などのリスクにも注意が必要です。
② スキンボトックス|毛穴・皮脂・小じわへのアプローチ
スキンボトックスは、ボツリヌストキシン製剤を皮膚の浅い層に少量ずつ投与する治療です。
通常のボトックス注射が表情筋の動きを抑えることを主な目的とするのに対し、スキンボトックスでは皮脂分泌、毛穴の目立ち、小じわなどへの作用を期待して施術します。
期待される効果
- 皮脂分泌の抑制
- 毛穴の目立ちの改善
- 細かなシワの軽減
- 肌表面の質感改善
ただし、皮脂や毛穴に対する使用は製剤の通常の承認適応とは異なり、効果や持続期間にも個人差があります。
また、薬剤が意図しない筋肉に作用すると、表情の違和感や筋力低下などが生じる可能性があります。
キュアジェットによる投与についても、実際の送達量や深さ、周囲への拡散を十分に検討する必要があります。
③ プルリアル デンシファイ|PN+ヒアルロン酸による肌質改善
プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)は、ポリヌクレオチド(PN)、非架橋ヒアルロン酸、マンニトールを配合した肌育製剤です。
PNは皮膚の修復や線維芽細胞への作用が研究されている成分です。
ヒアルロン酸は水分を保持する性質を持ち、マンニトールは抗酸化作用を持つ成分として配合されています。
期待される効果
- 肌のうるおいの改善
- ハリ・弾力の改善
- キメの改善
- 小じわへのアプローチ
保湿と肌質改善の両方を重視したい方に検討される製剤です。
ただし、製品は皮内注射を前提として設計されており、キュアジェットでの送達効率や臨床効果は別途評価が必要です。
④ ジャルプロ スーパーハイドロ|アミノ酸・ペプチド・ヒアルロン酸
ジャルプロ スーパーハイドロ(JALUPRO Super Hydro)は、ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチドを組み合わせた製剤です。
コラーゲン生成に関わるアミノ酸などを含み、皮膚や深部結合組織へのアプローチを目的としています。
期待される効果
- 肌のハリ・弾力の改善
- 保湿
- 肌質改善
- 皮膚や結合組織の加齢変化へのアプローチ
ここで注意したいのは、ジャルプロ スーパーハイドロが、通常は顔面の支持靱帯などを意識した比較的深い層への注入を想定していることです。
そのため、キュアジェットによる浅い層への送達では、従来の注射法と同じ作用が得られるとは限りません。
特に、支持靱帯への作用やリフトアップ効果について、キュアジェットで再現できると断定することはできません。
⑤ リジュラン|PNによる肌質改善
リジュラン(REJURAN)は、ポリヌクレオチド(PN)を主成分とする肌育製剤です。
肌のハリやキメ、小じわなどの改善を目的として使用されます。
期待される効果
- 肌のハリ・弾力の改善
- 小じわへのアプローチ
- 肌のキメの改善
- 肌質改善
リジュランは従来、細い針を用いて皮膚内へ注入する方法が一般的です。
キュアジェットを用いる場合は、製剤の粘度や送達特性、投与量などを確認する必要があります。
⑥ リトゥオ(Re2O)|ECMに着目した新しい肌育製剤
リトゥオ(Re2O)は、ヒト由来の無細胞真皮基質(hADM)に由来する細胞外マトリックス(ECM)成分を用いた肌育製剤です。
ECMとは、コラーゲンなどを含む、細胞の周囲で組織の構造を支える成分の総称です。
従来のPN製剤やヒアルロン酸製剤とは異なる発想で、肌質改善を目指す製剤として紹介されています。
期待される効果
- 肌のハリ・弾力へのアプローチ
- 肌のキメの改善
- 肌質改善

肌育製剤の違いを比較
| 製剤 | 主な成分 | 主な治療目的 |
|---|---|---|
| GOURI | PCL | コラーゲン生成、ハリ・弾力 |
| スキンボトックス | ボツリヌストキシン | 皮脂、毛穴、小じわ |
| プルリアル デンシファイ | PN・ヒアルロン酸・マンニトール | 保湿、ハリ、肌質改善 |
| ジャルプロ スーパーハイドロ | ヒアルロン酸・アミノ酸・ペプチド | 保湿、深部結合組織へのアプローチ |
| リジュラン | PN | ハリ、キメ、小じわ |
| リトゥオ | hADM由来ECM | 肌質改善、組織構造へのアプローチ |
無痛肌育は本当に痛くない?
「無痛肌育」という名称ですが、完全に痛みがないわけではありません。
キュアジェットでは針を刺さないため、注射針による穿刺痛は避けられます。
一方で、高速で噴射される薬剤によって、弾かれるような刺激や痛みを感じる場合があります。
痛みの程度は、施術部位、薬剤、施術設定、患者さんの感受性によって異なります。
そのため、「無痛肌育」は、痛みを完全になくす治療ではなく、痛みに配慮した肌育治療を目指すコンセプトです。
キュアジェットによる肌育治療のダウンタイム・副作用
針を使わない施術でも、皮膚に刺激を与える以上、ダウンタイムや副作用が起こる可能性があります。
主な症状として、以下が挙げられます。
- 赤み
- 腫れ
- 痛み
- 点状出血・内出血
- 一時的な皮膚の凹凸
- 色素沈着
- 感染
- アレルギー反応
さらに、使用する薬剤によっては、結節、遅発性炎症などのリスクも考慮する必要があります。
ニードルフリーであることは、合併症が起こらないことを意味しません。
無痛肌育はどんな方に向いている?
キュアジェットを用いた肌育治療は、次のような方に検討できる可能性があります。
- 肌育注射に興味があるが、針が苦手な方
- 肌のハリや弾力が気になる方
- 毛穴や皮脂、小じわが気になる方
- 肌のキメや質感を改善したい方
- 従来の注射以外の肌育治療を探している方
ただし、希望する効果や使用製剤によっては、通常の注射法の方が適している場合もあります。
キュアジェットを使うこと自体を目的とするのではなく、どの製剤を、どの深さに、どの程度届ける必要があるのかを考えて治療を選択することが重要です。
まとめ|針を使わない、新しい肌育治療の可能性
肌育治療には、GOURI、スキンボトックス、プルリアル デンシファイ、ジャルプロ スーパーハイドロ、リジュラン、リトゥオなど、さまざまな製剤があります。
それぞれ作用機序や期待される効果が異なるため、肌の状態や治療目的に応じて選択する必要があります。
キュアジェットは、従来の注射とは異なり、針を使わずに薬剤を皮膚へ届ける機器です。
今後、製剤との適合性や臨床データが蓄積されれば、肌育治療の選択肢を広げる可能性があります。
Re Clinic NAGOYAでは、肌の状態を診察したうえで、薬剤の特性や安全性を考慮し、一人ひとりに適した肌育治療をご提案します。