名古屋市「新瑞橋」美容外科・美容皮膚科・形成外科・一般皮膚科

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チタンプレートが入っていてもソフウェーブは受けられる?骨切り後の安全性と注意点

輪郭形成、顎変形症手術、頬骨骨切り、上下顎骨切りなどを受けた方では、骨を固定するためのチタンプレートやスクリューが顔に残っていることがあります。その状態でソフウェーブを受けられるのか、不安に感じる方もいるでしょう。

結論からいうと、チタンプレートが入っているだけで、顔全体へのソフウェーブが必ず一律禁止になるとは限りません。しかし、プレートが存在する部位を施術範囲に含めることは慎重に考える必要があり、原則としてプレート直上への照射は行いません。

プレートの位置、手術からの経過期間、骨癒合、炎症の有無、希望する照射範囲を確認し、医師が個別に判断します。

ソフウェーブとは

ソフウェーブは、SUPERB(Synchronous Ultrasound Parallel Beam)と呼ばれる超音波技術を用いて、皮膚の引き締めを図る治療機器です。複数の超音波ビームを皮膚表面から約1.5mmの真皮中層へ届け、一定の深さに熱を加えます。この熱刺激により、既存のコラーゲンが収縮するとともに、新しいコラーゲンやエラスチンの産生が促され、時間をかけて肌のハリやたるみの改善が期待できます。

一般的なHIFUには、深さ3.0mmや4.5mmなど、皮下組織やSMAS付近を加熱するカートリッジがあります。一方、ソフウェーブが主に加熱するのは、それより浅い約1.5mmの真皮です。したがって、骨や骨膜、骨に固定されたチタンプレートを加熱することを目的とした治療ではありません。

ただし、「主な加熱領域が約1.5mm」ということは、それより深い場所に超音波の影響が一切及ばないことを意味しません。そのため、照射部位の近くにチタンプレートがある場合は、プレートの位置や皮膚からの深さを確認したうえで、個別に照射の可否を判断する必要があります。

チタンプレートが深い位置にあっても注意が必要な理由

「ソフウェーブは1.5mmの深さだから、骨上のプレートには絶対に影響しない」と断言することはできません。超音波は組織内を伝わり、境界面では反射・散乱・吸収が起こります。意図しない組織を標的にした場合や、同じ場所へ過剰にエネルギーを与えた場合には、望まない熱損傷が起こる可能性があります。

米国超音波医学会(AIUM)も、美容用超音波について、意図しない解剖学的構造が標的になった場合には組織損傷が起こり得るため、訓練された医療従事者が施術すべきであるとしています。

また、実際のソフウェーブ施術施設で使用されている禁忌・除外基準では、「施術範囲内の金属インプラント」を治療しない理由として挙げているものがあります。そのため、プレート直上は照射せず、施術範囲と重なる場合はメーカー資料・国内の承認条件・施設基準を優先するのが安全側の判断です。

金属プレートがある場合の考え方

状態一般的な考え方
プレートが施術範囲から十分離れているプレート位置と照射範囲を確認し、離れた部位への施術を検討できる場合があります。
プレートが施術範囲と一部重なる少なくともプレート直上は避けます。十分な回避範囲を確保できなければ、そのエリアは施術しません。
広範囲にプレート・スクリューがある希望範囲を十分に照射できない可能性があります。施術範囲の変更または別治療を検討します。
術後早期、骨癒合前、腫れ・痛みがある施術を延期します。執刀医の診察や画像確認が優先されます。
感染、プレート露出、瘻孔、強い圧痛がある美容施術の適応ではありません。まず形成外科・口腔外科などで原因を評価します。

骨切り手術後はいつから受けられる?

ソフウェーブを受ける時期は手術内容や回復状態によって異なりますが、一般的には術後3〜6か月以降が相談を始める目安です。顔面骨切り術後で、腫れや知覚障害が残っている場合、骨癒合の確認が必要な場合、チタンプレート付近への照射を希望する場合は、術後6か月以降を一つの目安として、執刀医の許可を得てから検討するのが安全です。

これは「3か月または6か月たてば、必ず照射できる」という意味ではありません。次のような状態が残っている場合は、期間にかかわらず施術を延期します。

  • 傷が完全に治っていない
  • 腫れ、赤み、熱感、圧痛がある
  • 感染やプレート露出が疑われる
  • 骨癒合が確認されていない
  • 強いしびれや知覚低下が残っている
  • プレートの位置が分からない
  • 執刀医から美容施術の許可が出ていない

特に知覚が低下している部位では、施術中の熱さや痛みを正確に感じにくくなるため注意が必要です。

したがって、患者さんにとって分かりやすい基準は、次のようになります。

まずは術後3〜6か月を目安に相談し、顔面骨切り術やプレート固定を受けている場合は、できれば6か月以降に執刀医の許可を得て検討する。

診察では、手術日だけでなく、手術部位、術式、プレートの位置、術後画像、骨癒合、腫れや知覚障害の有無を確認します。プレート直上の照射は、期間が十分に経過していても、安全性が確立していないため原則として避けるのが慎重な対応です。

ソフウェーブとHIFU・RFでは、プレートへの影響の考え方が異なる

ソフウェーブ、HIFU、RFはいずれも、皮膚や皮下組織へ熱を与える「たるみ治療」です。ただし、熱を発生させる仕組みと、主に作用する深さは同じではありません。

そのため、顔にチタンプレートが入っている場合も、すべての機器を一括して「施術できる」「施術できない」と判断することはできません。

ソフウェーブは比較的浅い層を治療する

ソフウェーブの主な加熱領域は、皮膚表面から約1.5mmの真皮中層です。骨の表面に固定されたチタンプレートは通常、それよりも深い位置にあります。

このため、**ソフウェーブはHIFUやモノポーラRFと比べて、プレートへ影響する可能性が低いと考えられる場面があります。**しかし、プレート直上に照射した場合の安全性を直接確認した十分な研究はなく、「浅い治療だから必ず安全」とまでは断言できません。

HIFUは深さの設定によって判断が変わる

HIFUは、設定した深さへ超音波を集中させて熱凝固点を作ります。4.5mmなど深い層を狙う場合は、ソフウェーブよりも骨や固定材料に近い位置へエネルギーが届く可能性があります。

そのため、HIFUでは使用するカートリッジの深さと、プレートの位置との関係が特に重要です。

RFは超音波とは加熱の仕組みが違う

モノポーラRFは超音波ではなく、高周波電流を利用して組織を加熱します。金属がある場合の取り扱いは機器によって異なり、体内金属を一律に禁忌としていない機器もあれば、照射部位の金属を避けるよう定めている機器もあります。

したがって、RFについては「チタンだから大丈夫」「金属だからすべて不可」と自己判断せず、使用する機器の添付文書やメーカー基準を確認する必要があります。

他の超音波機器の症例報告は参考資料にとどまる

顔面にチタンインプラントが入っている患者へ、マイクロフォーカス超音波を使用した症例報告はあります。これは、顔面にチタンプレートがあるだけで、すべての超音波治療が絶対に不可能になるわけではないことを示す参考資料です。

ただし、使用されたのはソフウェーブではなく別の超音波機器であり、報告された患者数も限られています。したがって、ソフウェーブのプレート直上照射が安全であることを証明する資料ではありません。

要点をまとめると、次のようになります。

ソフウェーブ、HIFU、RFは同じ「たるみ治療」でも、熱を発生させる仕組みと作用する深さが異なります。チタンプレートがある場合は、治療名だけで一律に判断せず、プレートの位置と使用機器の基準を照らし合わせて判断することが重要です。

歯科インプラントがある場合

ソフウェーブ公式の明確な禁忌は、照射部位の開放創、重症・嚢胞性ニキビ、ペースメーカーなどの電子機器です。

顔面の金属インプラントは、絶対禁忌ではなく「Precautions(注意事項)」に分類されています。さらに、メーカーは各種材料の上から使用した場合の安全性は評価されていないとしています。

したがって、歯科インプラントがある患者に対するソフウェーブは、

歯科インプラントがあるだけで一律不可ではないが、インプラント直上にあたる口周りや下顎では、位置を確認して慎重に照射する

という扱いが妥当です。

ソフウェーブの主な加熱深度は約1.5mmで、顎骨内のインプラントとは通常かなり距離があります。そのため、頬、こめかみ、額など、歯科インプラントと離れた部位まで避ける必要性は乏しいと考えられます。

診察時に確認すること

  • 受けた手術名と手術日
  • プレート・スクリューの材質と位置
  • 抜去済みか、現在も残っているか
  • CT、レントゲン、手術記録の有無
  • 現在の痛み、腫れ、赤み、知覚異常
  • プレート周囲の感染・露出・違和感の既往
  • ソフウェーブを希望する具体的な範囲

可能であれば、術後CTやレントゲン、手術説明書などを持参してください。プレートの正確な位置が分からないまま、皮膚表面の触診だけで照射範囲を決めるのは適切ではありません。

当院における安全側の判断

  1. 骨切り手術歴と固定材料を確認する
  2. 画像または手術記録でプレート位置を確認する
  3. 現在の炎症、感染、圧痛、創部の状態を診察する
  4. プレートと希望する施術範囲が重なるか確認する
  5. プレート直上を除外しても有効な照射範囲を確保できるか判断する
  6. 不明点があれば、メーカーまたは執刀医へ確認する

プレート直上を避けることで治療範囲が不十分になる場合には、無理にソフウェーブを行わず、治療延期や別の方法を提案します。

まとめ

チタンプレートが入っているからといって、ソフウェーブが常に顔全体で絶対禁忌になるとは限りません。一方で、施術範囲内の金属インプラントを除外条件とする資料があり、プレート直上への照射は避けるべきです。

ソフウェーブは約1.5mmの真皮を主に加熱する治療ですが、それだけを根拠に無条件で安全とは判断できません。プレートの位置、骨癒合、術後経過、施術範囲を確認し、医師が個別に判断する必要があります。

骨切りや顎顔面手術を受けたことがある方は、プレートを抜去している場合も含め、カウンセリング時に必ず申告してください。

参考文献・資料

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  10. Sofwave Medical. Clinical Research Library and Published Studies. Sofwave Medical

※本記事は一般的な医学情報を提供するもので、個別の診断や治療可否を決定するものではありません。禁忌・注意事項は使用機器の最新版の添付文書、取扱説明書、国内承認条件およびメーカーの指示を優先してください。

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